青空の猫の日記

青空の猫の日記

ひっそりと…観劇レポ2011

劇団四季の観劇記録です。コメントは私個人の独断と偏見による覚書です。


2011年1月3日 オペラ座の怪人

2011年の初観劇は、愛するオペラ座。それも高井ファントム!

1幕は全体的に抑え気味に感じたが、2幕はしっかり盛り上げてきた。
涼太ラウルが少しお疲れの様子?
でもラストの3重奏はさすがの迫力だった。
高井ファントムの美声は今年も健在。
沼尾クリスも声がよく伸びて、最近見た中では一番良かったのでは。
カーテンコールも盛り上がり、最高のお正月だった。


2011年1月8日 オペラ座の怪人

高井ファントム、第一声が少々ざらついたように感じたが、気のせいだったかも。
その後はいつもの如く、伸びやかでパワフルな歌声だった。
この日は前回とは打って変わって1幕から快調に飛ばしているように感じた。
しかし私自身が体調不良で、ふわふわ夢心地のうちに終わってしまったという感じ。
千秋楽間近の貴重な一日だというのに(涙)

この日の発見。ラストのキスの後ラウルの縄を切るまでの間
ファントムが歩く靴音がコツコツと響いていること。
素敵。ファントムの孤独が強調されて泣きそうだ。
今まで私は何を見て(聴いて)いたのだろう。
他の場面でもファントムの靴がキュッキュと鳴るのが聴こえたけど、
もしかして全て幻聴?


2011年1月12日 オペラ座の怪人

高井ファントムも他のキャストの皆さんも素晴らしい舞台だった。
高井ファントムこの連投の中にもかかわらず絶好調。
先月の過去最高と宣言した舞台と甲乙つけがたい。
三重唱、七重唱のバランスも良く、音響さんのお手柄も大きいのかも。
涼太ラウル・沼尾クリスも良く声が出てたと思う。
高井ファントムの魔力は大きすぎて、一度絡めとられたら逃れられなくなりそう。
というか、もうとっくの昔に絡めとられてるけど(苦笑)。
前回初めて聞いたファントムの靴音、今日もしっかり聴こえた。
歩くテンポや立ち止まるタイミングが絶妙で、
高井さんの役者としての才能を思い知らされた。


2011年1月15日 オペラ座の怪人

高井ファントム素晴らしすぎて泣いた。
屋上のシーンの迫力がすごくて、幕間もしばらく現実に戻れなかった。
クールで常に理性で自分を律しているファントムが、嫉妬に狂い、熱く燃え盛る。
その熱さの底に流れる冷めた感情が見え隠れするのが好き。
高井ファントムのPONRは官能的とよく言われるが、私はむしろ哀愁を強く感じる。
情熱的でありながら、その中にある種の諦めみたいなものが感じられ切ない。
ラストシーンの靴音、あちこちから聞こえる咳に邪魔された。
今の私の感涙ポイントなのにショックだ。

沼尾クリスはしっとりとした深みを感じさせる声で、とても良かった。

涼太ラウルの表情がとても良かった。
ラウルのこと、今まであまり見ていなかったかも。ごめんよ、ラウル。
ラストの三重唱の迫力は健在。今日も熱かった。

自分の体調のせいか、俳優陣の熱い演技のおかげか、終始集中できる良い舞台だった。


2011年1月22日 オペラ座の怪人

ドンファンの場面でパッサリーノのマイクが故障。
最初はガガガと音を出していたが、「殿様」ではマイクが機能せず生声のみ。
あの緊迫した場面でこのトラブルは残念。
高井ファントムは声の伸び、艶ともに申し分なし。
途中ひっかりそうな部分もあったが、なんとかクリア。
前回見たときよりは調子は良さそうで、この連投の中で好調を保っている
高井さんのプロ魂に感服。


2011年1月27日 オペラ座の怪人

キャストも客席も楽週らしい独特の熱気に包まれていた。
ブケーが吊り下げられるシーンで幕が上がりきらず、
遅れて上がったもののタイミング的にほとんどブケーが見えなかった。
初見の客には辛いかもしれないが、この日にはそんなに初見さんはいないと思われ、
これもご愛嬌。
高井ファントム、ラストの「地獄の闇の中に~」の「に~」の最後に思いきり声がひっくり返り、
今まで経験したことのなかった私は「ああ、これが噂の…」とある意味感慨深かった。
ファントムの悲痛の叫びなので、これも悪くはないと思ったが。
PONRのフードが外されてからの「どんな時でも~クリスティーヌ君がすべて」の迫力が印象的だった。
絶好調ではないけど、決して悪くはないと思う。
今日はファントムに集中せず全体を見るよう心掛けたが、雰囲気に飲まれて、
ただただ圧倒されて終わったという感じ。

千秋楽特別カテコは泣けた。
ひとりずつのお辞儀にも、マスカレード合唱にも、ファントムの踊りと微笑みにも泣けた。
映し出された仮面にも、「ありがとう名古屋」の文字にも泣けた。
残すところあと4公演だ。


2011年1月28日 オペラ座の怪人

種子島カルロッタの冒頭「ローマ」がいつもの倍近いロングトーンで、
否が応にも千秋楽を意識させられる。
高井ファントムの気合もびしびし伝わってきた。
若干高音が出しづらそうで、MOTNではロングトーンを短めに切り上げて
手堅くまとめていたし、ラストの「地獄の闇の中に~」は今日も危なかったが、
なんとか力で抑え込んで逃げ切っていた。
しかし、それでも高井さんの迫力勝ち。
PONRでは絡み付くような妖しい色気に満ちた歌声に圧倒され、
昨日も感じたとおり「どんな時でも~君がすべて」の迫力は圧巻。
乗りに乗っている。
沼尾クリス、涼太ラウルも熱かった。
新メグ松田さんデビューというサプライズも有り。
カテコでは目頭が熱くなり、あと少しで涙が落ちそうになった。
永遠に続きそうなカテコが終了すると、胸の中にぽっかりと穴が開いた。
明日こそ正真正銘のmy千秋楽だ。


2011年1月29日 オペラ座の怪人

終わってしまった。心にぽっかり…の前の状態。
ただ茫然と立ち尽くし、何も考えられない。

良い舞台だった。初めてマスカレードで泣いた。
高井さんは声が出にくそうだったが、昨日は無難にまとめて終わらせた所を、
今日は気合で声を出し切ってるように見えた。
それが逆に緊張感と迫力を感じさせたし、とにかく気持ちの入り方がすごかった。
追いつめられるほどに力を発揮する彼は、やはり只者ではない。
我が夫も公演後に「やっぱり上手いな」とぼそり。
そうなんです。格が違うのですよ、高井さんは。
カテコは予想以上の盛り上がりで、もちろん総立ち。
凛としたポーカーフェイスのファントムからシャイな素の高井さんへと
徐々に戻っていく様子が微笑ましい。
立ち姿がなんか違うのです。役者さんってすごいね。
今日はmy楽日ということで、感情に流されまくりのレポでした。

オペラ座カンパニーの皆さん、たくさんの幸せな時間をありがとうございました。


2011年2月20日 赤毛のアン

名古屋初日。私にとっても初の「赤毛のアン」。

素晴らしい舞台だった。
アン、マシュー、マリラは素晴らしかったし、他のキャストもみんな良かった。
明るさと笑顔に満ちた楽しい舞台で常に笑いがあふれていたのに、
マシューが天に召されるシーンでは自分でも驚くぐらい涙が出た。
周りもみんな泣いていた。
笠松さんはやっぱり歌が上手い。
それだけでなくアンの天真爛漫な姿をよく表現できていると思った。
日下さんの存在感はさすが超一流で、そこに立っているだけで空気の色が変わる。

初めて見る演目は素直に泣いたり、笑ったり、驚いたりと、純粋に楽しむことが出来ていいですね。
リピートの楽しみはもちろんあるけれど、初観劇は1度きりだから貴重だと思う。
その貴重な1回がこんな素晴らしい舞台で幸せです。


2011年3月26日 オペラ座の怪人

2か月ぶりのオペラ座そして高井さんとの再会に感激。
念願の初の京都劇場。音響は名古屋よりも良かった。
冒頭オークションシーンは特に音響の良さに驚いたが、その後は全体的にエコーを
効かせすぎの感あり。

今日の高井ファントムは熱くて、そして濃かった。
いつもはクールで抑えた演技をされる方だけど、今日は感情表現が濃かった気がする。
笠松クリスのしっとりとした歌声はとても好き。
そして以前拝見した時のぽっちゃりイメージからは一転、細かった。
マスカレードの華、肩乗せリフトも見ることができた。
初見の中井ラウルは声量があり、演技は感情豊か。
冒頭のオークションシーン、今まで見たラウルは淡々と歌っていたが、
中井ラウルはかなり感情移入して歌っていて、新鮮だった。
同じく初見の橋元ピアンジは、やわらかい歌い方。そして、長身で若い。表情豊かでこちらもとても新鮮。
ただ声質がラウルと似ているので、バランス的には半場ピアンジの方が良いのではないかと思う。
河村カルロッタも私この度初見。かわいい。かわいすぎる。
こちらもバランス的に貫禄ある種子島さんの方がいいと思うし、個人的には諸さんのかわいさの方が好き。
男性ダンサー枠松永さんも初見。他の方のレポにあったとおり、オークションシーンの台詞が
少し気になったが、それ以外は良かった。

いろいろ書きましたが、新しい風が吹き込んだオペラ座、とても良かったです。
名古屋楽週観劇に引き続き、涙腺ゆるみっぱなしの2時間35分でした。
日本中が震災で震撼する中、いろいろな思いを封じ込めて、舞台に全身全霊を注いでいる
役者さんたちにエールを贈りたいです。


2011年4月28日 人間になりたがった猫

この演目、初観劇です。
こんなに子供の多い客席は初めてで、まずはそれが驚き。

とても良い舞台でした。舞台セットが想像以上に良く出来ていたし、
ベタなストーリーなんだけど、展開はしっかりしていて、随所で感動させてもらえる。
ライオネル上川さんの常に猫を思わせる動きがとても良かった。
それから、なんといってもスワガード牧野さん。
舞台の出来を左右する重要な役どころだと思うのですが、
悪人面も乙女チックな動きも温かい笑顔も素晴らしかったです。


2011年5月3日 クレイジー・フォー・ユー

先週ボビーデビューを果たした松島さん、見てきました。
いや~、良かったです。若いって素晴らしい。
もちろん素晴らしかったのは若さだけではなく、ダンス、歌、表情、すべてが良かったです。
広瀬ザングラーの歌と演技、秋ポリーの美しさも相変わらず二重丸でしたが、
今日はなんといっても松島ボビーでしょう。明日も楽しみ。

この日残念だったのは音響。残響で台詞が聞きづらかったせいか、
観客の笑いが少なかった気がします。
あとカーテンコールがあっさり終わってしまったこと。
舞台に感激してスタンディングしようと待ち構えていたのに、
その前に終わってしまいました。ちょっと消化不良。


2011年5月4日 クレイジー・フォー・ユー

松島ボビー、いいですね。何度見ても素晴らしい。
溌剌とした躍動感と美しさを感じさせるダンス。
素直に楽しめて元気になれるこの演目にぴったりだと思います。
お尻と太ももの厚い筋肉を見て、我が家の猫を思い出してしまいました。
それから広瀬ザングラー、歌うまいですね。もっとたくさん聞きたいです。
あと個人的に志村ランクがツボで、クスリと笑いたくなるシーン満載です。

この日は久々に座ったサイド席。やっぱりステージが遠く感じるし、首が痛い。
でもセンターとは違った見え方で新しい気付きもあり、これもまた良しとしましょう。
会場の音響はばっちりでした。
舞台に対する反応はとても良くて、カーテンコールも盛り上がったのですが、
マナーの悪い観客も多くて、後ろの親子は公演中ずっと解説してるし、
となりのオヤジは携帯見たり飴をかさかさ言わせて食べたり、子供の泣き声しゃべり声多し。
う~ん、これが全国公演か。つらいな。


2011年5月8日 オペラ座の怪人

高井ファントムが凄かったです。
丁寧で落ち着いた滑り出しでしたが、1幕最後の屋上シーンから炸裂。
声の伸びと深さ、感情表現が素晴らしすぎて、ただただ感嘆。
中でも特に印象に残ったのは屋上のシーン。
クリスティーヌに裏切られた悲しみ、それが怒りへと変化してゆく様が見事に表現されてました。
今まではもう少し怒りの表現が強かったような気がします。悲しい目をしつつ怒っている感じ。
今日は初めは悲しみの表現が強くて、その後、悲しい瞳にメラメラと怒りの炎が
燃えるような変化が感じられて、心震えました。
それから、2幕PONR以降ラストまでの迫力、美しさは相変わらず秀逸。
ファントムが選んだ愛の形は、クリスティーヌに自由を与えること。
その瞬間に、彼女の心を永遠に手に入れたんだと感じました。
高井さんの演じるファントムは深いです。
見るたびに変化していて、いろんなことを考えさせられ、違った感動を与えてくれる。
出会えてよかった。ほんとに。

クリスティーヌ沼尾さん、名古屋以来でしたが、やっぱり可愛いです。
声の伸びもわりと良かったのではないでしょうか。
ラウル中井さんはちょっとお疲れ?
音程が取れてない、というか上手くコントロールできてない部分がありました。
ルフェーブル川地さん、たぶん初見。(・・・と思って調べたら昨年8月に見てました。
全く印象にない。)オークショナーも悪くなかったです。
前回気になった松永さんの「品物はこれでございます」は全く違和感感じなかったです。
相当努力されたのではないでしょうか。あっぱれ。
ブケー佐藤圭一さん、たぶん初見。う~ん、イマイチ。毒が足りないかな。
メグ松田さん、すっごく上手くなったと思います。実践が人を育てるのですね。

しかし何と言っても高井さん。疲れ知らずですね。
そのバイタリティーはいったいどこから? 分けてほしいです。
というか、実際今日の観劇で自分でも驚くぐらい沢山の幸せを貰いました。
こんなに元気になれるなら、これからはもっとマメに通おうと決意あらたにしております。
やばいな~、財布が。


2011年5月28日 昼 夢から醒めた夢

名古屋公演開幕。この演目初見です。

早水さんの声の魅力と、北澤配達人の格好良さにやられました。
冒頭など、配達人に視線を奪われ、舞台の上で何が起こっているのか全く目に入りませんでした。
そして早水さん。前の人の頭の陰で姿が全く見えなかったにもかかわらず、その歌声に心が震え号泣しました。
そして声だけではなく、表情の美しいこと。すっかり心を奪われてしまいました。
ピコ岡村さんは可愛くて、歌も上手くて、岡村さんのいう人物の魅力が溢れ出た素敵なピコでした。
マコ苫田さんも歌唱力はさすがで、ピコとのハーモニーが美しかったです。
とてもクオリティーの高い舞台だったと思います。

音楽は洒落た雰囲気はないものの、どこか懐かしさと安心感のあるメロディー
(やや歌謡曲的?)で、オリジナル作品らしさが出ていました。
今のキャストでもう一度見たいです。


2011年6月12日 昼 夢から醒めた夢

冒頭のテーマソングにいきなりやられ、二幕以降は泣きっぱなしでした。
こんなに泣ける作品も珍しい。
さすが国産だけあって、曲も歌詞も台詞も日本人の心をしっかり掴むように作られています。
そしてツボは今日も早水ママ。あの歌声は反則です。
北澤配達人を至近距離で拝見。やっぱり二枚目でカッコイイです。
あのニヒルな笑みは、自分の格好良さを自覚して生きていた人にしか出来ないと感じました。
手持ちのチケットあと2枚。次は違うキャストで見たいかな。(ピコとマコのママを除く)


2011年6月29日 夜 夢から醒めた夢

高井配達人のデビュー公演に立ち会え、しかも配達人が間近な席。
こんな幸運があっていいのだろうか。感無量です。

高井さん、男前でした。身のこなしと立ち姿も美しい。
美声と歌の上手さは想像通りでしたが、視覚に脳の働きをすべて奪われて、
聴覚にまで回りませんでした。次はC席なので、その時は聴覚に集中したいです。

立ち上がりは紳士でちょっとミステリアスな配達人。
後半は温かい眼差しの「配達人のおじさん」でした。
毒のある配達人を期待していたので予想外でしたが、これが高井さんの配達人なんですね。
なんだかとてもうれしかったです。

カーテンコールではちょっと余裕と自信が足りない感じがしました。
あと全体的に少し固さを感じましたが、これからどんどん良くなっていくでしょう。
期待してます。

ママ、マコも悪くなかったし、とても熱のこもった良い舞台でした。
ガラガラの客席がもったいないです・・・


【もう一言】
いつもファントムの高井さんを見ていたので、バイバイしながら、 さっさと袖に引っ込んだ高井さんを見て、
主役じゃないってこういうことなんだなとちょっと寂しくなりました。
とはいえ配達人という重要な役どころのデビュー戦を見事に飾った高井さん。
おめでとうございます。拍手。


2011年7月1日 昼 夢から醒めた夢

耳に意識集中の今日の観劇。
高井配達人のさすがの美声を堪能しました。

俯瞰できたせいか今日は号泣してしまいました。
マコママの姿をしっかり見られたし、遊園地の様子、霊界空港でのダンスなどが
はっきりわかりました。2階には2階の良さがありますね。
そして気づいたのが、上手サイドのC席からは冒頭の配達人が見えないこと。
下手を取って正解でした。

2幕早々の配達人の台詞で、なんと高井さん盛大に噛んでしまい、
シレッと通り過ぎればいいものをわざわざ言い直す律義さ。
一瞬あっと思いましたが、大崩れすることなく、その後は無事にクリア。
今まで観劇してきて、俳優さんが噛むのを初めて体験しました。
貴重な体験。しかも応援する高井さんで。
失敗を喜んでいるわけではないけど、いつも完璧な高井さんしか見たことなかったから、
ちょっと安心しました。その瞬間はほんとに焦りましたけど。


2011年7月7日 昼 夢から醒めた夢

今日の高井さんは、配達人も2週目に入り余裕が出てきた様子で、
表情もやわらかくて、とても良かったです。
さすがベテランだけあってコツを掴むのが早いですね。
ただ、消失マジックのシーンが最近どうもよくわからないです。
タイミングが上手くいってないのか、私だけがわかっていないのか。
次回はしっかり確認したいです。

高井配達人は他の誰とも違う、穏やかで温かい配達人です。
ファントムを見ていると、普通の家庭人の高井さんは仮の姿で、
ファントムこそが真の姿なのではないかと錯覚してしまうほどだったんですが、
配達人の高井さんを見てると、やさしいお父さん像が見えますね。

今日は若い団体さんが多くて、ロビパフォが盛り上がりました。
キャーキャー言ってる子たちを見ていると、こっちまで幸せな気分になりました。
私は今日は闇雲にカメラ小僧に走ることもなく、ひとり控えめに見ていたせいか、
いろんな俳優さんが構ってくれて、その心遣いがとてもうれしかったです。

本編は残念なことにマナー最悪のおばさん軍団に遭遇。
上演中のおしゃべり、いびき、前傾姿勢のフルコース。
隣のおばちゃんはカテコですら拍手全くしないし、
そのせいか私も泣くのを我慢してしまいました(それでも少し泣いたけど)。
舞台の出来は今日も良かったと思うだけに、非常に残念。
平日マチネは勘弁客遭遇率が高すぎて、早く土日休みに戻ってほしいです。
でも木金休みだからこそ良席が手に入るし、イベントにも参加できてるんですけどね。

今日はオフステ。川原さん、高橋さん、脇坂さん、泉さん、中村さん、織笠さんの6名。
高井さんの参加はなく残念!進行もぐだぐだで残念でした。
特に印象に残る話もなく、なんだか疲れただけのイベントになってしまいました。
比べてみると、オペラ座イベントの青木さん、増田さんの司会はプロ並みでしたね。
すごく懐かしい~。


【おまけ】今日の公演に道口さんがいたとのレポ有り。まさかの配達人チェンジ?
少なくとも18日までは高井さんだと思ってたのに。一気にブルーです。
佐野ファントムが限界だからかな。。


2011年7月15日 昼 夢から醒めた夢

今週も高井配達人です。
ピコに語りかけるときの柔らかい表情や語尾に滲み出る優しさが、とても素敵です。
本当に温かい配達人のおじさんです。
ピコ岡村さんが少々お疲れの様子。ピッチが高めに浮いてしまうところ多々あり。
夏バテかな。

2階席から俯瞰すると、やっぱり号泣してしまう。
今日はずっと我慢していたのに、最後のみんなが光になってピコを照らすシーンで
一気に涙腺が決壊してとんでもないことに。
我慢していたのがアダになった感じ(恥)

高井配達人、今度こそ今週でおしまいかな。
となると明日の観劇が見納めだ。
あ~、もっと見ていたい。ぜひともあと1週いてください。

【番外編】今日のイベント「夢の旅路へようこそ」に、なんとなんと高井さんがご出演。
客席からは歓声があがりました。初素顔の高井さん体験となりました。
司会の西尾さんが言ってたとおり、音楽の先生みたい。
まさしく癒し系。でも怒らせると恐そうな先生&お父さんという感じでした。


2011年7月16日 夜 夢から醒めた夢

サイドブロック通路側。視界をさえぎるものがなく、意外に見やすい。
でもただでさえ舞台に横顔を向けている配達人を、さらに後ろから見る感じで、やや残念。

高井配達人、1幕で一度噛みかけ、なんとかごまかしたものの、
ご本人も「あっ!(やばっ・・・)」という顔をしてました。
ピコは少々お疲れかな。連投ですもんね。
今日もいっぱい感動して、いっぱい泣きました。ブラボー!


2011年7月21日 昼 夢から醒めた夢

すでに夏休みなのか、子連れの初見客が多かった気がします。
冒頭、青マントの配達人が着席すると、「あんなところに座ったよ」
といつもより大きな笑いが起こりました。
(でも後方ブロックほぼ空席。珍しいほどの空き具合。涙)

この日は初の1F下手寄り。配達人の表情がよく見えるのではと期待の観劇となりました。
ところが、いざ座ってみると期待したほどには見えませんでした。
やはり配達人を堪能するには上手寄りの席の方が良さそうです。

さて舞台本編ですが、観劇回数を重ねたせいか、今までほど泣けませんでした。
かといって出来が悪かったとは思いません。観る側も「慣れ」は良くないですね。
そして今日は高井配達人を冷静に眺めてしまいました。
う~ん、これって配達人を演じているというよりも、素の高井さん?
確かに歌は文句なしに上手いし、台詞の声も美しい。
けど、どこか朗読っぽい。
私は高井さんファンだから素の高井さんが立っていても嬉しいけど、
純粋に「夢醒め」を見に来ている人たちにはどう映っているのだろう、と。
高井さんを応援してるからこそ言いたい。
あともう一歩がんばれ!
ファントムを演じる時のような胸が震えるほどの変身っぷりを、
配達人でも見せてほしいです。


【おまけ】今日のオフステ、参加者は有賀さん、ハンドコさん、藤原さん、佐和さん、
木許さん、相馬さんでした。有賀さんの司会、なかなかお上手。
藤原さんは表情やコメントがとても素敵でした。ファンになっちゃいそう。
ジャンケン勝ち抜け(8人)でサイン入りラミネートちらし、頂きました。
ジャンケンに弱い私が無欲の勝利(高井さんのサインないから…)でした。
ありがとうございます(*^_^*)


2011年7月22日 夜 夢から醒めた夢

2F席はわからなかったけど、1F席はほぼ満席。驚きました。
今日の席は本当に舞台に近くて、配達人含め、役者さんたちの表情や囁きまで
よくわかって、満足度の高い観劇となりました。

ピコは多少ピッチが浮いたり、「誰でもないあたし」でドスがきかなかったりしましたが、
とても可愛くて表情豊かで良かったです。

そして高井配達人、素敵でした。
確かに普通のおっちゃんぽかったり、動きにぎこちなさは感じましたが、
よく頑張ってるな~と思いました。
ずっとファントム縛りで稽古期間の短い中、経験のない台詞の多いこの役をここまで
仕上げてくるには、大変な努力をされたでしょう。さすがプロですよね。
昨日の私はどうかしていたのでしょう。
それだけ期待値が高いということで、許してください。
これで高井配達人、見納めでしょうか。そのつもりで脳に焼き付けてきました。
自分の限界まで通ったので、悔いなしです。
来週は京都遠征の予定。高井ファントムに会えるといいな~。



2011年7月31日 昼 夢から醒めた夢

今日の高井配達人、今までで一番良かったです。
良い意味での抜け感があって、張る所と抜く所のメリハリがあり、
今までとは少し違う感じでした。
一番違いを感じたのが1幕冒頭の「さあ!」の言い方。
今までは2度目の「さあ!」は最初の「さあ!」より強く、背中を押すような言い方
でしたが、今日は低く抑えた声で誘うような言い方で、夢の世界に入らずにはいられなく
なるような不思議なオーラが増していました。
前回、前々回と感じた「普通のおっちゃん」っぽさなど微塵も感じさせませんでした。
これはもしかしたら、高井さんに問題があるわけではなく、
観る側(私)の体調や気持ちの在り方によるものなのかもしれませんね。

前回の観劇時に勝田マコが大好きな自分に気づきましたが、
今日もとても素直でかわいいマコでした。
ピコも他のキャストのみなさんも皆良かったです。

今日はほぼ満席。突然何が起こったのかと思いきや、震災で被災した方の招待だったよう。
(それらしい名前のバスが複数台止まっていました)
カーテンコールの「二人の世界」で手拍子が起こるという私にとっての初体験も有り、
とても盛り上がりました。


高井さんはこれで抜けるでしょうか。
これが見納めと毎回覚悟を決めながら、高井さん続投でずるずるとチケットを買い足して
散在している始末。
まさかこのまま千秋楽まで…なんてこと、無いよね? 無いと信じたい。
オペラ座はやっぱり高井さんでないとすっきり終われないでしょう。



2011年8月5日 昼 オペラ座の怪人

2010年10月に名古屋で見て以来、10か月ぶりの佐野ファントムに会ってきました。

強烈でしたね~。前回見たときの5割増しどころか、もしかしたら3倍ぐらいに
感情を爆発させるファントムに生まれ変わってました。
特殊メイクもパワーアップしました?怪人というより怪物、野獣に近いかもしれない。
(失礼!ミラーに映った顔がブルドックに見えたとは口が裂けても言えません)
観ている者の心に突き刺さるようなファントムで、とにかく痛々しかったです。

1幕登場シーンからすでに屈折した痛々しさを感じさせるファントム。
喉の調子はあまり芳しくないのか、高音が出しきれていなかった(敢えて出すのを避けてる?)し、
ペガサス像のシーン、屋上のシーンでは歌い始めから声が割れていたりしたけど、
それがより一層痛々しさに拍車をかける。
ラストシーンの絶叫、ぼろ雑巾のようになって歩く姿、全てが哀しいほどに痛々しかったです。

歌、とりわけPONRのあっさりとした歌い方は、絡み付くような高井さんの歌を
聴き続けてきた身には物足りなく感じましたが、佐野さんが演じるファントムは
高井さん、村さんのファントムとは全く別物なんですよね。
なんというか次元が違うというか、全てを超越してしまった。
路線的には市村さん? 歌で魅せる高井さんや村さんとは違う土俵で戦っている感じ。
率直に言ってしまうと、やっぱり私の中では高井さんが最高のファントムで、他の何者もそれを
超えることは出来ないんだけど、佐野さんには佐野さんのファントムの良さがあるのです。

カーテンコールでは、客席は興奮で湧き上がりオールスタンディングに。
全てが終わった後も体が震えて動くことができないほどでした。

佐野さんパワーには及ばずとも、他のキャストもとても良かったです。
以下は特に印象に残った点。

中井ラウル:見違えるほど良くなってました。印象に残ったのが「all I ask of you」で
「共にどこまでも二人で、今君を愛す」と最後に二人で歌い上げる部分。
声量を抑えて語り合うように歌っていて、互いに愛を確かめ合う感じがしてとても良かったです。
ここでは笠松さんもgood job!

笠松クリスティーヌ:全般に自分大好きなオーラが出ていました。
どう見ても、「パパが送ってくれた音楽の天使」を信じている夢見がちな少女ではない。
「think of me」はとても良かったし、歌は抜群にうまいと思うのですが、う~ん。
墓場のシーンではまばらな拍手が起こっただけだった。残念。

金本フィルマン:声いいですね。表情がなかなか面白く、芸術よりも金に興味がある支配人の
役どころを見事に表現してました。

橋元ピアンジ:じじいでやせる必要があるドンファンには見えないことを除けば、
歌はいいし、表情が素敵。もっと言ってしまうと可愛い!
でももう一言言わせてもらうと、ピアンジにしては毒が足りないかな…。
同じことを以前も書いた気が。

つらつらと個人的な感想を書いてきましたが、
確かなのは「オペラ座の怪人」が自分にとって特別な演目で、どうしようもなく好きだということ。
3か月ぶりにこの演目を観て再確認しました。
それから高井さん。こんなに佐野さんを褒め称えても、やっぱり私には高井さんがナンバー1なんです。
人の気持ちってわからないものですよね。



2011年8月11日 昼 はだかの王様

高井さんの出ている新名古屋ミュージカル劇場を通り越して
お子様向けミュージカルを観に行く自分を嘲笑しつつ、行ってまいりました。

が…、予想をはるかに超えて面白かったです。
もう一度見たいぐらい(もう行く時ないけど)。

ベテラン俳優さんがやってらっしゃるだけあって、微妙な表情が楽しいし、実は深い作品。
子供たちなら見たまんまを素直に楽しめるし、大人はその奥にある社会のペーソスを
読み取って深く楽しむこともできる。衣装は王様の衣装らしく豪華な造りで、
ダンスシーンの華やかも有り、いろいろな年代の人が楽しめる作品だと感じました。

王様役の岡本さん、オペラ座で拝見したイメージが強いので、ユーモアあふれる王様姿が可笑しかったです。
はだかになった姿が、マッチョな肉体美でなく、普通のおじさんだったのがツボでした。

デニム川島さん、二枚目ですね~。四季の俳優さんらしくない雰囲気でした。
声も良かったけど、歌のピッチがかなりあやしかったのが残念ポイント。

舞台外の残念ポイントは予想通り「客席」でした。
子供の声は想定内だったのですが、ひどかったのは大人!
隣の男とその隣の女(夫婦?)は最初から寝ているし、男の服は垢じみた臭いを放っているし、口臭もひどい。
逆側の女2人組は上演中もおしゃべり&荷物をがさがさ。
なんだこりゃ~(怒)子供たちの方が行儀いいぞ(悲)



2011年10月22日 夜 オペラ座の怪人

初海。そして初生オケオペラ座。切望した高井ファントム最前列でございます。
佐野さんジンクス(私が最前列持ってる時は必ず佐野ファントムだった)ついに破れたりです。


ミラーでの高井さんの第一声。身震いしました。比喩ではなく、本当に震えましたよ。
待ってたよ高井さん。これだよこれじゃなきゃ駄目なんだよと私の身体が素直に反応したのでしょう。
MOTNは土曜ソワレのせいか、かなり抑え気味。小さく無難にまとめてるように思いました。
一瞬拍手が起こらなくて焦りましたが、その後無事拍手が起こりほっとしました。
もうひとつ初体験の天使像。私のほぼ真上でした。
白いもの、たぶんシャツが隙間から見えたのと、頭を振るシルエットが見えたのみでした。
あと「行け~」の腕だけね。これは残念。最前列の唯一のデメリットですね。

話題の(?)オケですが、なかなか良かったのではないかな。
演出的にも、マエストロに語りかけるシーンでは実際の指揮者さんに語りかけていたり、
その時が来たら撃つ人がピットに入っていたりで、楽しかったです。
墓場シーンの弦のイントロは特に良くて、不覚にも涙出ました。
それに続く笠松さんの歌、そこに絡んでくる高井さんの歌も柔らかくて感動。
(でもなぜか笠松さんの歌の後、拍手がなかった。)
あと生オケの良さが出たのがラストの三重唱。
いつもは高井さんが伴奏(テープ)よりも走りそうになりつつ無理無理伴奏に合わせてる部分ですが、
今日はオケが高井さんの歌いたいテンポで入ってくるので、高井さんはご自分のペースを殺さず
気持ちよく歌えてる様子で、すごく良かったです。
高井さんが指揮者さんにリクエストしたのでしょうか。
高井ファントムには珍しいカテコでの柔らかな表情は、オケとの共演による満足感の表れ
だったのかもしれません。
逆に屋上のシーンはオケが早すぎて中井ラウルが苦労してるように見えました。
気のせいかな。それもこれも生オケの醍醐味ということで。
良くも悪くも、オケも含めての舞台なのだと実感した大満足の一日でした。
いや、ほんとに良かった。くせになりそうです。

全体的な高井さんの印象が、今回は何かが変わったように感じました。
何かってなんでしょう。
はっきりと違いが見えたのは、ラウルの首に縄をかけた後にくるりと客席の方(=クリスティーヌの方?)
を振り返って見せた会心の笑み。ファントムの狂気を見た気がしてひやりとしました。
今まであんな表情してなかったと思う。全体的に表情豊かになったし、ベールを投げ捨てる時の
晴れやかな表情は普段の2割増しで胸につきささりましたよ。
それと、今までの高井ファントムはひたすら格好良いファントム(私にとって)だったんだけど、
今日は少し苦しげに見えました。もちろん高井さん本人の体調が悪そうという意味ではなく。
老成したといいましょうか、父性が強く感じられるファントムでした。
それとメイクが濃くなったような・・・。
とここまで書いてきて気づきました。もしかして「夢醒め」を経ての変化ですか。
1公演しか見ていないので、今日だけのことなのか、変化なのかは判断いたしかねます。
次回の楽しみが増えました。

さて、高井さんの様子ですが、かなり痩せられたように感じました。
冒頭からやたら舌を出していたのでイマイチ不調かと心配したのですが、う~ん。
正直あまり調子は良くなさそうでした。
MOTNでも伸ばす部分はことごとく短めにまとめられてたし、1幕ラストも乱れ気味。
悪くはないんですよ。悪くはないんですが、絶好調の高井さんはこんなもんじゃないぞという
期待値からすると、まだまだかな、って感じです。
土曜ソワレでそれを求めるのは酷だとは重々承知してるのですが、鬼ですね、ごめんなさい。
応援しております。

長くなりましたが、その他の感想をさらりと。
笠松クリス、歌は文句なしなんですが、やっぱりキャラ違いかな。
これは笠松さんが悪いのではなく、キャスティングが悪いんだと思う。
永井ピアンジ、河村カルロッタ、良くなってました。これなら何とか及第点です。
(って何様だよ)
ブケー平良さん、相変わらず良い声です。なんて豪華なブケーなんでしょう。
林&青木支配人はさすが。細かな表情、動きが計算されつくされていて、ベテランの技を
堪能させていただきました。青木さんが相当やせられたように感じたのですが、
大丈夫でしょうか。
以上初東京オペラ座の感想でした。

最後にひとこと。オペラ座はやっぱり凄いです。
愛してます。






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