夢工房 『浩』~☆”

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おおきなかぶ



引っ張っても抜けません。

村人総出で引っ張ります。まるで、県境でやっていた綱引きのよう

です。

次の日、県の偉い人がやってきて自衛隊の出動を要請しました。

全世界のメディアも実況生中継です。

戦車がくさりをかぶにつけて後ろにさがります。

まるで、どこかで見た光景のようです。

国内外の人が見守っているなか、かぶはその姿をあらわしはじめま

した。

おおきな地響きとともに地面が割れ、見えてきたものは―――

かぶのさきに見えたものは、とてつもないおおきなかぶでした。

でも、とてつもないおおきなかぶのさきには――――

そのかぶを引っ張ろうとしていた工作機械、作業員、そして表れて

きたもうひとつの地球が――――。



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