夢工房 『浩』~☆”

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桃太郎伝説;その後のその後



登場人物
桃太郎



村役人
赤鬼
青鬼

舞台は村役場
『村役人』これこれしかじかっちゅうわけで、
桃太郎はんに鬼退治に行ってもらいたいわけや。
『犬』ちょっと待ってくださいよー、これこれしかじかじゃわかりませんよー。
桃太郎さんも、なにか言ってください。
『桃太郎』zzz(ゆだれを垂らして)え?なにが?
『猿』しょうがないやん、昨日もうちらに付きおうてマージャンやって遊んでくれたし~
『雉』また、あんたが一人勝ちや
『村役人』(咳払いして)村の者からの報告によるとじゃ、なんでも遠眼鏡で見たところ、
また村を襲うような気配やゆうこっちゃ。
それやのうても、村の若い女子が連れさらわれてるっちゅううわさもあるくらいや。
『犬』なんて言う鬼どもでしょう!これは我々の初代を見習って退治にいくしかないですよ。
『猿』ちょい、待ちや。ほんまにそんな証拠あるんか?
(村役人に詰め寄る)
『村役人』どないもこないもあんな悪さをするのは鬼しかおらへんがな。昔の事もあるし。
ちょっと資料を探してくるわ。
(村役人上手から退場)

『桃太郎』zzz
『猿』桃の旦那~まだ寝てるし~
そや、雉!お前、偵察で見て来い!
『雉』なんで、あたいが見にいかなあかんのん?
『猿』海を越えて島まで行けるんはあんたはんしかおらへん!
『雉』つまり証拠を見つけて来いゆうわけやね?でも猿に命令されるゆうはなんか好かんわー。
『猿』ええか、軍隊将棋ちゅうのがあるねん。しっとるやろ、6駒マスと8駒マスがあって、真ん中でどちらの駒が強いか判定するひとが必要なゲームやけどな。
その中で必勝パターンは基地の中にヒコーキを置く事やねん。
先ず先制攻撃は敵地の基地、まれに工兵やタンクを置くやつがおるねん、ヒコーキで敵地を撹乱や。そやけど、大将、中将、少将にだけは弱いねん。
『犬』つまりなんですか、少将の下に僕らがくるわけですか?
『猿』物の例えや。防衛には陸海空があるやろ。
空軍が雉や。あんたは空軍大将や。
かっこええなー。
『犬』そしたら僕はなにになるんですか?
『猿』そやなー、海軍はどないや?
一応泳げるやろ?ププww(後ろを向いて笑う)
『犬』海軍かー、手当ても余計もらえるし、港に停泊中は休暇やものな~
悪くはないな~
『猿』ま、そんなことはどうでもええねん。ほな雉、頼むでばっちし見てきてや。

雉、手をばたばたさせながら舞台下手へ。

舞台替わって鬼が島

岩陰で雉がやり取りを見ている。

『赤鬼』おーい、なんかしゃべれー!(等身大の人形に向かって大声で)
しゃべらへんかー。(乱暴に扱う)

と等身大の人形をホッポリ出す。安物の人形の音が鳴る。

『雉』こりゃ、たいへんだわ。
誰か犠牲になってる。
そーっと、後ずさり。
そこには見たこともないような武器や弾薬がある。
あわててそこを出る。舞台から退場。

『青鬼』なんや積荷の中にそんなんがあったんか?
『赤鬼』なんか人間の形しよるけど、ただの人形や。
何に使うんかわからんけど…(汗”)
それと、なんかけったいな武器や火薬みたいなんもあった。
海に捨てると危険やろし、裏の方にしまってある。

『青鬼』難破船の部品もあるし外洋に出る船でもこさえられる。
『赤鬼』いっちょ、広い世界を見てみようか!

二人で船を作り始める。

一方、雉の報告を聞く桃太郎たち

『猿』ごくろうさん、どないっやった?
『雉』これこれしかじかやったわ。
『桃太郎』これこれしかじかだけじゃ、わからんわー。(きびだんごをほおばりながら)
『犬』桃の旦那のほうがわからんわー。ほんま食っちゃ寝のひとやな。
『猿』よーわかった。(一同こける)
女性が一名拉致監禁、それに武器弾薬。それと軍艦を建造中か。
『村役人』ほな、桃太郎さんたち行ってくれるか?
(資料は手にもったまま)

『猿』攻撃は最大の防御や。先ずは先制攻撃や。
『桃太郎』よし!そうと決まったら、もう一眠り~
『一同』ちがうって!
『桃太郎』じゃ、コントローラーは?
『犬・猿・雉』桃の旦那、これはゲームやないで。
ほんまもんの戦いや!
『村役人』ほんま、だいじょうぶやろか・・・

決戦の場は海の上
鬼たちの船と桃太郎の船が向かい合っている

『青鬼』赤鬼はん、なんかけったいな人たちがあちらからやってくるで。
『赤鬼』わて、なんか見たことある。

『犬』停船命令!そこの船ただちにその場に停泊しなさい!
『青鬼』なんかいっとる。
『赤鬼』こっちに来たいんかな?

『猿』よし桃の旦那!乗り込む用意はでけてますか?
『桃太郎』おぇ~オェ(船酔い)
『猿』しゃーない、雉!
なんかあったら空からこの石を鬼の船に落としてや!

船と船がくっつく。
乗り込む犬・猿
犬と猿は鬼たちを縄で縛ろうとする。

『青鬼・赤鬼』な、なにすんねー。(じたばた~)

船が揺れて猿が船から落っこちる
桃太郎の船からも桃太郎落ちる
その時そらから「キキー」っと雉が鳴き
石が落ちてくる

赤鬼と青鬼の頭に落ちる
効果音(ぐわ~ん)

村役場
『村役人』これはこれは桃太郎さんご苦労様でした。
ほんのお気持ちですが。(もらうものはもらうらしい)
『桃太郎』(りりしく)うむ。

と懐へ入れる。
桃太郎と役人が酒を飲み交わしている。

『犬』ところで、役人さんの持っていた資料にはなんてかいてあったんですか?
『猿』そんなもん、ええやんけ。
悪者は退治した。世の中は平和や。
『雉』(何気に資料を開いてみている)
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