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MY JOURNEY@イギリス
国内もいい♪⑤Stoke-onTrent
ストーク・オン・トレントへの長ーーーーー旅
**長文ですが下~の方に写真もあるのでみてってね**
朝7時半起床。家を出たのは9時。
駅には10時着(前の寮の時と所要時間変わらず。。ありがとう、ユニリンク)。
駅で切符を買う、40.80!高い・・・
ロンドン経由でって思ってたのに
「バーミンガム経由の直行がすぐあるからそれに乗るといい」と
駅のおじさんは時刻表をわざわざプリントアウトしてくれた。
なんて親切。。と思ったのもつかの間、しかしそれによると4時間以上かかる!
私の計算ではたとえ乗り換えても3時間半で行くはずなの。
日帰りするかあっちに1泊かも決めてなかったし
もし今日戻って来るならロンドンに泊まって買物でもしようと思ってた。
ので、「Sorry」とまで言ってチケットを変えてもらった。
素晴らしき技術&サービス大国、日本と違い、
この国の場合リファウンドとか返品っていうのは大仕事なんです。
住所や名前を用紙に書き込み、サインをし・・・ってなことで
お店の人ってみーんないやがるんだわ。。たとえお店の手落ちでも。
しかーし、おっさんは機械をいじって画面をにらみ、
その後用紙はなく交換してくれたのはいいが
期待していた返金はなかった。
「同じ料金ってことですか?」って聞いたら
最初は「そうだ」と。。
さらに押すと
「20pぐらいだから・・べつに・・・」とぶつぶつ。
結局私は20P損したのか得したのかもわからないまま「サンキュー」と。。
このままではひきさがれない。
今度は反対側のホームの改札へ行く。
今度は若いお兄ちゃんが「どうしたの?」と声をかけてくれた。
うーん・・若すぎてわからないだろうな。。と思いつつ
事情を説明したら分厚い本を広げて調べてくれた。
お兄ちゃんも「同じってのはおかしいよね」と言いながら。
なんと!お兄ちゃんの調べた結果は「同額」だったのだ!
とまぁこれで一応すっきりできたので電車に乗る。
旅に出る前からトラブってるから、
さすがイギリスだなぁ・・と妙に感心。
車内はいつものことだけど、公共マナーなんて全くないイギリスらしく
大人も子どもも大騒ぎで結局眠ることもできずロンドン到着。
ATMでお金をおろそうとしたら、はい、お約束、全部故障中。
ロンドン・ウォータールーからノーザンラインで
ロンドン・ユーストン駅到着。
南西部方面のウォータールーが私が普段使うロンドン駅ですが
ユーストンは北部方面。ちょうど2年前の留学中の最後の記念にした「北イングランド一人旅」以来2度目、懐かしかった。
電光掲示板をみると・・・あれ?おかしい。
どの電車も全部同じ駅止まり。
聞こうにもどの窓口も長蛇の列。
さて・・・正規の時刻表では所要2時間で直行便があるんだけど。。
やっと案内の人がつかまり、聞いてみると1枚の紙を渡され説明された。
なんと、でたっ「コーチ」だっ!!!
イギリスの鉄道BRのサービスの悪さのワーストといってもいい
「途中の線路が工事中~」「木が倒れちゃって~」「信号故障で~」
90%が嘘っぽいそれらの理由により、
電車が突然途中駅から「コーチ(バス)」に乗り換えさせられ
そしてまた電車に戻されたりする最悪なパターン、それだった。
なんてついてない・・・
今日は土曜日、普通のお店も観光名所も通常より閉店は早い。
少なくとも現地で2時には行動を開始したくて
サウサンプトンを経ち、ひたすら北上したい、急いでいるのに。。。
一体何時に着くんだろう。。
この時点で今日日帰りでロンドンに戻って来るのは難しいかもって思いもよぎった。
「今日は縁がなかったんだ」ときっぱり諦め、
予定をロンドン1泊旅行(交通費17.50)に変更しようかとも思った。
でも、40.80という高額な切符はもう戻せない。
行くしかないのだ。
この時点で、今日はもうまず夜まで(または明日まで)
何も食べれないだろうと思った。
イギリスではこれが通常パターン。
何をするにも閉店時間との勝負のため、食事をミスしやすい。
夜になると今度は食べ物が入手できないのだ。
覚悟を決め、バーガーキングへ向かう。
長蛇の列。
待ってたら浅黒いお兄ちゃんがやって来て列に半分横入りしてきた。
前の人が終わって店員さんもちょっと迷って私に声をかけてきた。
当たり前だ、私が先なんだから。
前に出て注文をしたらその浅黒が「おれの番だ~待ってるんだ~」と
文句をつけてきた!咄嗟に「私が先ですっ」と一言発し、注文をつづけた。あーでもその後が怖かった。
正義はない。これがイギリス。
お金はぼられる、サービスに対してお金を払っても
そのサービスがいっこうに受けられない、ミスで大間違い、
常にクレームを言ってなんぼ、
それがこの国なのである。
それもこれも働いてる人々があまりにいい加減だからである。
プロ意識だとか仕事に対する姿勢だとかかけらもない。
頭が悪い、というより馬と鹿、さぼってばかり、いい加減、うそつき、これが哀しいキーワード。
それはいいとして、「浅黒」が追いかけて来て
後ろから刺してこないかと走って逃げ、電車にとび乗る。
駅員の話だと20分ぐらい先の駅で止まり、
その後コーチで電車のある駅まで1時間だという。
地図を広げて見たらビックリ!
その駅というのは私のこれからの行程の10分の2ぐらいだったから。
本当は30分で走り去る距離を・・・・
ロンドン・ユーストンを電車は経ち、約30分のち、終点駅についた。
駅にはずらっと人が並んでいた。
それはなんと「お荷物はこび隊」だった。
さすがシルバーリンク、BRとはサービスが違う。
この不便さのために土日に社員を総動員しているようだ。
私の隣をかわいいすっちーが歩いてたんだけど
彼女はたった5メートルに3度も「お荷物お運びしましょうか?」と「お荷物はこび隊」に声をかけられていた。くそー。
さぁ駅前からコーチに乗り換える。
コーチが高速に乗ってほどなくしたらミネラルウォーターの無料サービス。新聞もおいてあった。
すごい・・すごすぎる・・・一体どれほど不便を強いられているんだ。。
この国では考えられないような至れり尽くせりさに恐怖感を感じ始める。
ナイトメアジャーニー・地獄の旅はこのへんから加速した。
なんと「40分ぐらい」と思っていた乗客の期待をもちろん裏切り、
空気が悪く、満車で蒸し暑く、道路も悪いという過酷なコーチの旅は
なんと1時間以上にわたった。。全員が疲労困ぱいした。
ヘトヘトになって降りると・・・でたっ!
またも「お荷物運び隊」がカートを持って勢揃いしていた。
ちょっとカートに荷物を載せたかったのに彼らのせいでカートがない(TT)
諦めて自力で運び、駅に入ると今度は
「行程・お時間お知らせします隊」が控えていた。
それはいいんだけどさ・・・一体何時に着けるんだろう。。
チェスターまで北上しようと言う私の当初の旅の小さな夢は
このコーチ乗り換えとその後の電車の接続の悪さで儚く消えた。
なんとその駅からめざす「ストーク・オン・トレント」まで2時間半!
到着予定時刻は16.38ということだ。
ははは。。。陶芸の窯しかない田舎町でそんな時間に降り立って
今日という日は一体何ができるんだ・・・
泣きたかったけど仕方なかった(TT)
私のめざしているウェッジウッドや
ロイヤルドルトンの窯元やファクトリーショップの
閉店時間は土日は16.30とか17.00。
しかもストーク・オン・トレントという町は6つの小さな町によって構成され、
駅はどの町からも遠い交通の不便さ。
各窯元も全部離れたところにあるという、
「車で行く観光地ランキング」でもあるならコッツウォルズに並ぶ首位だろう。
はぁ・・・・・・・・
仕方なく電車に揺られるしかなかった。
頭の中には「バカ安」という食器たちが
まさに今、次々と売れてってるんだろうなという画像が浮かんだ。。
私の後ろに同年代ぐらいの女の子が二人乗っていた。
何度も「待っている」と思われる友達か家族から携帯に電話がかかってくる。
彼女たちも私と同じ行程をいっていた。
「だから~今?わからないところにいるのよっ!え?夜中に着くわ」
とか
「ロンドンからここまでも3時間かかってるのよっ。まだ半分もきてないわ」
とか最初は話してた内容も
長旅になるにつれ
「えー・・・疲れた?大丈夫よ~たかが8時間電車に乗ってるだけよ・・」
「食事?もちろん食べれなかったわ、ずっと。。
電車に乗れてやっと車内販売でサンドイッチを買えたわ・・」
また、おばあちゃんらしき人からの電話では
「あのねー電車は電車でもコーチに乗り換えさせられたの!
あれよ、あのこどもが遠足で乗るバス!知ってるでしょ?
それに乗ったりまた電車に乗りかえさせられたりして
5時間ぐらいかかってるわ
あ・・また電車がスローダウンしたわ・・」
とだんだん話もやつれてきた。
ほんとに歩いた方が早いんじゃないかっていうスピードだった。
マンチェスター行きの電車なのにマンチェスターに本当に
この速度でたどり着けるのか?っていらぬ心配もした。
彼女たちから最後に聞いた電話の内容は
「今どこ?私たち・・・あーStoke?違ったわ。。
Stoneって駅を通過した。。
Stone?知らないわよ、そんな駅。。石でしょ?石・・・・」
と話が疲れによってめちゃめちゃになっていた。
Stoneを通過し、私の目的地Stoke-On-Trentに到着したのは
予定より20分遅れの16.58分!
素晴らしい。。なんと7時間乗りっぱなし、家からは所要8時間の旅だった。
星の数ほど「来るんじゃなかった」と後悔した疲労困憊の、
電車とコーチの座席をただ見つめるだけの1日だった。
駅からはタクシーに飛び乗る。
電車の中でウェッジウッドに電話したら今日は17.30閉店だという。
最新ガイドブックでも信用しちゃいけない。電話してよかった!
しかーし、タクシーの運ちゃん(アラブ系のお兄ちゃん)は
なんとウェッジウッドっつっても知らない!絶句だ~
この田舎町に他に訪ねるとこなんてないだろが・・・
ガイドブックを広げて説明してたら(TT)(時間ないのに・・)
他の運転手さんが助けに来てくれてわかった。急いでくれー
無事(?)ファクトリーショップに着いたのは17.13分!
素晴らしい。。閉店の早いこの国で17分も買物できるなんて・・・9時間かけて来ただけあったわ・・・
もう疲れとBRへの怒り、ストレスを
なぜかウェッジウッドにぶつけ、
時間もないので手当たり次第に適当にレジに持っていった。
(戦利品は写真で後日ご紹介します♪)
でもさすが、世界1の食器メーカーのファクトリーショップ。
こんな田舎の、普通~のビルで看板もでてないのに、
中はお客さんがいっぱいだった。
さて。
タクシーを呼ぶのは悔しかったのでバスを待ってみた。
とりあえず駅に戻って今夜の宿を歩いて探そうと。
しかし来るバスみんな駅には行かない。
どうしよう。。と途方に暮れていた。
町は暗くなっていく一方で宿があるかもわからない。
旅の経験で暗くなってからの宿探しの大変さは知っている。
さすが北イングランド、歩いてる人もなんか怖い。
こどもの顔も荒んでいる。(気がした)
すごく不安になってきた。
結局親切(でもめちゃ北部訛り)なバスの運転手さんと出会い、
彼のバスをヒッチハイクして(お金は払ったが)
駅に近いジャンクションで降ろしてもらえた。
こういうとこ、さすが田舎だぁ~と思った。
ウェッジウッドでもらったB&Bのチラシに電話してみる。
駅そばに3件電話して全滅!満室!
誰だ・・・こんな季節、こんな田舎に旅行してる奴は・・・
いよいよ不安も頂点に達してきた。
この町で宿を見つけられない非常事態には
電車に乗ってさらに2時間ほどかかるが北上し、チェスターまで行くつもりだった。
もう泣きそうになって田舎の夕闇の人っ子一人いない路上で
4件目のリストに電話する。
あぁ神様!
もう泣きそうになって田舎の夕闇の人っ子一人いない路上で
4件目のリストに電話する。
あぁ神様!
「シングルなら大丈夫だよ」とおじさん。
「何で何時に来る?」と聞かれ
「私はいまどこにいるのかも全くわかりません。タクシーつかまえます」と答える。
道沿いをとぼとぼ歩いてタクシーをつかまえ、ゲストハウスへ向かう。
ニューキャッスルという別の町の住宅街の中に
ジョンとヘーゼル夫妻のゲストハウス(まぁB&B)はあった。
ジョンはめちゃ北の人でお互いの言ってることを理解するのが大変だった。
日本人と違ってなまって話さないとなまってる人って理解できないようだ。
ゲストカードを書き込んでたら
「僕は最近ホリデーであなたの国の近くから帰ってきたばかりだよ」と
中国旅行に行ったと話してくれた。
長い長い長い旅と野宿の不安の末たどりついたラブリールーム!
天窓、チェックのカーテン、花柄のベッドカバー、テディベア・・
ほっとしました。。
屋根裏のかわいい~部屋だった。
花柄のカーテン、花柄のベッドカバー、
いかにもアンティークな椅子とタンス、天窓、テディベア。
シャワーとトイレは別。これで1泊21ポンド!
(お釣が面倒くさいから20でいいよって言われ、
財布中の小銭を払ったので1泊20.40!)
ジョンの説明がよくわからず、近所にあるというテイク・アウェイを探して
歩くこと1時間。ニューキャッスルの夜の町を一人観光できてしまった。
こんな田舎にこんなに人がいるのかと思うほど混雑していた
中華のテイク・アウェイでディナーをお持ち帰り。
さすがに混んでいただけの味だった!
(それともサウサンプトンの中華がどこもまずすぎるせいか?)
とにかく疲れた。。。
9時半には目があかなくなった(--)zzz
でもその後友達と2時まで電話したけどね。
おやすみなさい・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2002.9.29
ウェッジウッド♪
久しぶりにB&Bなんかに泊まったので
イングリッシュブレックファストも久しぶりで楽しみだった。
部屋にあったファイルを見てたら
スタッフォードシャー(州)名物のパンケーキが付くらしい。
ジュースもしぼりたて、パンは自家製の焼きたて、
ジャムなどなどもお手製とかって書いてあった。
これがそのブレックファスト。右下が名物のクレープ。
ジャムもパンも手作り。
イングリッシュブレックファストって北上すれば美味しくなるように思うのは
私の気のせい?
バスにはシャワーしかなかったし、
備え付けのシャンプーはお約束で髪がバッサバサになったけど、
部屋にはクレンジングまであったし、紅茶セットもたっぷりあった、
これでそんな朝食まで食べれて£21とは幸せだ。。
ゲストハウスのラウンジには暖炉の上や紅茶セットは
さりげなくさりげなくさすがウェッジウッド。
(日本人団体客でも来たら持っていかれそう。。)
昨日散歩したときもウェッジウッドの花瓶の出窓や
なんとワイルドストロベリーの植木鉢をおいたお庭まであってビックリ!
ダイニングルームは満席で座れない人もいるほどで
料理を運んで来るおばちゃんが忙しすぎるせいで
あまり細やかに配慮してくれなかったのがちょっと減点だったけど
朝食は美味しく、ヘーゼルもお客さんのおしゃべりに付き合って
とにかく何をするにも待ち時間の多いB&Bだったけど。。
飼い犬もかわいくって、
ヘーゼルはバスの時刻表を調べてくれたり
駅、バス会社、ウェッジウッドにまで電話してくれて
結局タクシーしか術はなかったけど、
すべてを調べてくれた。いい人だった!
そもそもストークは、イギリスの陶器メーカーの
窯元が無数に集まる町で窯だらけ。
ウェッジウッド、ロイヤルドルトン、ミントン、スポード…
知ってるのはそのぐらいだったけど
もっともっと有名メーカーっていっぱいあるんだねぇ。
前世があったなら「陶芸家」か「ガラス職人」だっと
子どもの頃からなぜか思っていたほどの好きな私。
ということで、窯元をめぐり、きれいな器を鑑賞し、
ファクトリーショップでセカンド品をバカ安で購入・・
というのがこの旅のテーマでありました。
要は、好きなものを見て、買って、鬱を何とかしたい!って。
ということで本日の予定は
「ウェッジウッドストーリー(ビジターセンター)」
↓
「ロイヤルドルトンファクトリーショップ」
↓
(時間があったら)「スポードワールド(ビジターセンター)」
と、ヘーゼルとも相談した結果決まりました。
ガイドブックには、「ビジターセンターで作品を見て、
ファクトリーショップで買うのが賢い」ってあったけど
私は昨日先にショップに行ってしまったので
ビジターセンターをゆっくり堪能し、
ロイヤルドルトンでプーさんシリーズをチェックして♪って予定。
このウェッジウッドのビジターセンターは
2001年のツーリスト大賞にも輝いているほどで
きっと内容も大充実してるんだろなって楽しみ。。
いよいよウェッジウッド総本部、ビジターセンターの「ウェッジウッドストーリー」にてジョサイア氏の歓迎。
タクシーでストーク郊外へ走ること15分強。
森の奥~の広大な敷地にかのウェッジウッドの大本部はありました。
朝1って感じでお客さんはまだ少ない。
エントランスのジョサイア氏の銅像の写真など撮ってたのを
中の暇な受付のおばさんは全部見てたらしい。。
彼女は「この荷物持ってあるきたい?」って笑顔で渋いツッコミ!
うれしかった~すでに陶器5点お買い上げしてて
大皿もあって重かったんだわ。。
しかもギフトショップの「倉庫に勝手に入れてって!」とは・・・。
開けたらどわ~っとウェッジウッドやピーターラビットグッズが
輝いていたのでもうこのままカバンに詰め込んで逃げようかと
何回も思ってしまったよ。。
いざ、念願のミュージアムパートへ。
無料のオーディオガイドはもちろん日本語もカバー。
展示パートには創設者ジョサイア・ウェッジウッドと
会社の歴史の紹介と共にウェッジウッドを代表する年代ものの
作品が美しく美しく並べられ、
ジョサイアが窯の中の温度を測る温度計を
初めて発明した人だったとか
寸分の狂いのない模様をつけるための機械を発明したりとか
彼の完璧を求める科学者魂のようなお話。。
さすが、こういう人柄がここまですごいものを生み出したんだな、といい加減なヨーロッパ人気質とは違った彼の
苦労あふれる生きざまに感動。
なんとダーウィンはウェッジウッドの親戚なのである!
理系の一族ってことね~
展示コーナーが終わるとファクトリーツアーへと続く。
想像以上に大きな工場部分!
そして目の前に職人さんたちが行程順に並んでいて
ちょっとした「動物園」のように柵越しになってる。
笑ってしまったのはオーディオガイドが
「目の前の職人さんに話し掛けたりしないようにしてください、
また、彼らが愛想がないからといってがっかりしないでください。
彼らは高い品質管理のもと集中して仕事に専念しなければならないのです」っていう説明があった。
ガイドは職人さんのインタビューも織り交ざっていて
原料の加工、焼き、スポンジング、製形、形から器を出す、
カット、飾りづくり、飾りづけ、色付け、チェック、
専門技術・・・と思い出せるだけでもすごい数の種類の仕事。
どれもこれもすごく興味深くって目の前でそれらが見れ、
あの美しい~ウェッジウッドの食器がどのようにできているのか
ほんとーーーーに目の当たりにできて感動!した。
工場だから機械の音や火の熱気なんかもあって、
ロックやラジオをめいめいにガンガンかけ、
いれずみやへそピのおじさんやおばさんが、
ルックスとはあまりにイメージの違うものをつくってる
そのギャップにも驚いてしまった・・・
仮にもあっちこっちの窯で絵付け経験のある私。。
寸分狂わぬまっすぐや完璧な曲線をお皿などに描いてる職人さん
も~びっくり!したね~。(*0*)
ご存知の方はわかるでしょうが「ジャスパー」シリーズの
あの精巧なギリシャチックな飾りがどんなふうにつくられてるか、
それがどんな風にはりつけられてるかってな場面では
もう釘付けになってしまい、数時間ですっかりジャスパーの虜!
いやぁあんなにおもしろかった工場見学は生まれて初めてでした。。
その後ツアーは「デモンストレーションコーナー」へと流れます。
ファクトリーツアーと違い、ここには様々な技術をもった職人さんがわざわざそれぞれのコーナーで作品作りを見せてくれます。
「ろくろまわし」から始まって、「機械による整形」、
有名な陶器人形の「絵付け」、「宝石づくり」、
「お皿への絵描き」・・など
どれも華やか、でもとっても技術を要するものばかり。。
ここでは職人さんとお話もできるし、
体験コーナーも設けられているのです。
私一人のためにジャスパーのつぼ整形を実演してくれたおじさん(やっぱり刺青入り)は、とっても優しくていろいろ教えてくれ、
底にかの「ウェッジウッド」の刻印をするのを目の前で見せてくれたりしました。個人的にずーっと気になってたんです、
あれは中央部じゃないとダメなのか?ずれるとセカンドなのか?って。おじさんは思いっきりずれてたので長年の回答は出ました!
お皿に人物画を描いていた職人さんは
「もう仕上げの段階なんだ、今、顔とかに陰を入れてるんだよ」と
苦労話をしてくれました。
やっぱり一番興味深かったのは「ジャスパーはり」。
ピンセットで飾りをつまみ、水ではっていくんですが
局面だったり、飾りがはがれにくかったりもするし、
大体どうしてまっすぐにはれるんだ!
もう~目がお皿になって立ち尽くしました。。
ジャスパーの飾りをはりつけている職人さん。
ものすごい精巧な作業!
この飾りをつくってる職人さんも、つぼをつくってる人も
お皿作ってる人も、形からだしてるひとも、
絵を画いてるひとも、線をひいてる人も、
スポンジで拭いてる人も、窯入れしてる人も、
特別な整形をしてる人も、仕上がりをチェックしてる人も、
みんなみんなすごい仕事だった!もう感動した!
こんな風にあの食器たちができてるんだ!
「体験コーナー」にもくいつきそうになってしまいましたが
もう心の中には「ジャスパーを買う!」と決めまくっていたので
(日本では何千回見てもほしいとも思わなかったのに・・)
これはお金をセーブしなければ・・と通り過ぎ、
これまた大好き~なスージー・クーパーの特別展を過ぎ、
いよいよギフトショップへ。
日本より高い、なんてガイドブックに書いてあったけど
ピーターラビットも、ワイルドストロベリーも無視し、
私の足は一直線にジャスパーコーナーへ!
んー高いっ!でも手の届く値段の小皿発見!
品定めをし、ウェッジウッドの食器をアルミのように使っている
カフェテリアでランチをいただき、
(ちなみにマッシュルームストロガノフとトマトのスープ、
おいしかったよ♪愛知のT!)
ちょうど日本人団体ご一行が着いたところで、
館内は一気に日本となってました。
シネマコーナーは時間がなかったので見ず、
ギフトショップで品定めしたマイ・ファースト「ジャスパー」
お買い上げ!
しかーし、出口の外ともいえるようなさびし~い小屋が
なんとファクトリーショップだったのですっ!
入ってみると!ガーン!今私の買った同じものが
全くの半額で売っているではないか!
これは親孝行の私のこと、2個買って、1個母に送ろうと予定変更。ギフトショップで「チェンジ、ハーマインドよ」と店員さんに言われながら「外でおっことしちゃってないわよね~」と
愉快なおばさんからジョークも言われつつ返品。
すぐさまセカンドをゲットしに走ったのです。
いや~ガイドのイギリスのおじさん含め
店内は日本語スピーカーのみ!
驚いたのは私より若い子もおばさんは当たり前だけど
みんな当然のように店員さんに日本語で話しまくってて
もう店員さんはものすごいひいてた。。
いやだったーその中に並んだのは。。
あまりにそのせいでレジが進行しないので
しゃしゃりでて訳そうかとも思ったほど(--*
私もガイドさんがイライラして待ってるコーチに乗り込もうかと
何度も思った。だって私はこのセンターで今
唯一「足のない客」間違いなしだもーん。
またも受け付けのおばさんにお世話になって
どこへどう行けば安く上がるかとか教えてもらい、
「私なのよー今朝あなたの‘大家さん’と話したのは!」って
うれしそうに。。親切なおばさんだった!
大家さんってのには笑ったが・・・
さて、タクシー到着。
ほんとに郊外の郊外にあるので町まで遠い。
ロイヤルドルトンへ直行することに。
タクシーのおじさんはサンタクロースをワイルドにしたような
キュートなおじさんで、
「ま~だ買物すんべか~?わっはっはー」
「サウサンプトンに?今日これから帰るんか?
着くのは朝になんべー!」
「大学生かー何やってんだ?そーさるわーく?
そらー簡単だ!」
「ブス(←北部訛りでバスのこと)はあそこから乗れるべ~
でもおっさんも買物待っててやろか?
とりあえず、会えなかったらここでさよならだなぁ」
と、もちろん料金メーターなんかも回していない・・
5ポンド!均一か?おっさん50%ぐらい損してないか?
まぁいいや、道も間違えてくれて窯元観光もできた。
ロイヤルドルトンはガイドブックで見た写真のとこと違ったので
(お店は何ヶ所もあるので)あまり広くなかったけど
お目当てのプーさんシリーズはものすごーくかわいかった。
すごく気に入ったティーカップがあり、
それを自分と友達に2客買いました。
ってもうこの時点で、プレゼント込で8点よ・・大皿もある。
カバンがひきずるように重かった・・・・
ブス(バス)ですごく遠回りするしか帰り道もなかったけど
日曜だってのに30分待たずにブスが来るので
サウサンプトンより断然いい。
スポードに行くのは荷物が重すぎて諦め、
そのまま駅へ戻ってロンドン行きに飛び乗りました。
せっかく夕方には直行便が復活するって聞いたのに(TT)
さすがイギリスの鉄道はどこまでも最悪で
遠回りするバージョンだったため1時間余計に時間がかかる!
しかーし!悪評誉れ高いBRではないのです!
バージンなのですっ!
公衆電話にへばりついて、電波の最悪な山中、
友達に100回ほど電話をかけてたので
その隣にあった車内販売のお店が異様に混んでることが気になり
でもぜーんぜんわからなくって私も買おうとしたら
「切符は?」って。
席においてきたので取りに戻ってまた買おうとしたら
なななななんと無料!
(苦学生はどもってしまいますわ・・・)
だからサンドイッチとか品切れなのねー
でもお菓子と紅茶、
物価の超高額なイギリスの、通常以上の値段の車内販売。
何だか異様に得した気分です。
すばらしい~昨日のシルバーリンクのお詫びサービスといい、
やっぱ私鉄!BRめ、早く倒産して消え失せなさいっ!
車内電話は何とか通じ、友達とロンドンでごはん食べる約束をし、
ウォータールーで待ち合わせ。
ロンドンアイやビッグベンの夜景を横目に
イスパニョーラっていうちょっと?かなり?有名な
テムズに浮かぶ船のレストランでディナー。
船がまたもすごい揺れててびっくり。。
牛のついたスパニッシュワインをいただき、
久しぶりのお酒に美味しい食事を満喫しました♪
帰りに渡ったハンガーフォードブリッジの夜景、
きれいだきれいだっては聞いていたけど
ほんとーーーーーーーにきれいだった!
さすが「ロンドンのロマンチック街道」!By Tの歩き方
ロマンチックでした~♪
\(^0^)/
ということで。。
本日は最後の休日。
タクシーのおっさんの言ってた通り、帰宅は明け方となりました。
まぁロンドンでごはん食べてたからだけどさ。
午前中は最後の休みを惜しんで寝ました。
荷物が重かったからか、とにかく全身が痛いです。
動くこともできません。。。
でも、買って来たお皿を棚に並べ、
日記を書き、
旅の思い出にひたりました。
初日は地獄のような長旅でどうなることかと思うほど
心身ともに疲労困憊しましたが
昨日は充実した1日で、結果とってもいい旅でした。
ロンドンの夜もとっても楽しかったし、
ほんとーーーーーーーに、ひさしぶりのひさしぶりに
楽しい時間でした。
私自身のバッテリーも、心身ともに、
これで完璧にリチャージされました。
夜遅くまで付き合ってくれた友達にも感謝!&ごちそうさま~
明日から始まる不眠不休の生活!に備え、
とにかく頑張っていくしかありません。
長い長い夏休みが終わりました・・・
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