ＭＹＪＯＵＲＮＥＹ＠イギリス

スペインの旅２♪

・バレンシアへ！
今日で３日め。ヨーロッパ電車ひとり旅中の私としては、カタルーニャ以外のスペインが見てみたい！スペインの大地を電車の車窓から見てみたい！という思いにかられ、今日は片道３～４時間のバレンシアに一人旅立つことにしました。
ひとつの街をじっくり見るのもいいものでしょうが、じっとしていられないのが私の旅のスタイル。電車に乗るとその国の人の生活がよくみえるし、何より電車の旅って一番旅らしい。旅好きの私は黙っていられないのです・・市内観光バスに乗るという友人と夕食の待ち合わせをし、朝早く私はバルセロナサンツ駅へ向かいました。
駅に着いて意外にもすんなりインフォの人も切符売場の人も英語が話せてびっくり。乗りたかったEuromed（AVAのような特急）は満席でArcoというそれより遅い特急券しか買えなかったけどNever mind!駅でサンドイッチを買い、いざホームへ。改札はホームにあって、お姉さんが小さな箱を手渡してくれる。「石鹸？」と思ったらイヤホンだった。。早速びっくりくりくり（＠＠）したのはなんと電車の半分が電気ついてなくて真っ暗じゃありませんか！同じ車両のみんなで結託して手探りで乗り込み、闇の中で各々の席を探す始末。。あぁスペイン人！頼むよ！
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ネギ苦手～な私がこれまで敬遠していたスパニッシュオムレツはもうやみつきの美味しさ！スパニッシュオムレツサンドイッチ！

やがて滑るように（ほんと何の合図もなく）電車は走り出し、車窓はどんどん田舎景色へ。途中やっとお日様も昇った感じでほどなくしてあぁ～憧れのスペインの景色。どこまでも広がる地平線に真っ白な石でオレンジの屋根のあの家々！そして電車は地中海の際を走りつづけて行く・・・・サンドイッチの美味しさと景色の素敵さに酔いしれつつ旅は続きました・・・
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黄金の海岸とも呼ばれている南スペイン屈指のリゾート地、タラゴナのビーチ

・バレンシア！
カタルーニャ地方からさらに南下したバレンシア地方。私の知識は「パエリアとオレンジの国」しかしその知識もその通りってなほどオレンジやオリーブの木が目立ち始め、１２月末だってのに大地はまぶしくなるようなレモンイエローの花が満開！もう本当に異国だ！！！と言葉を失うほどの感動でした。
海に向かって建つその白い家の数々はもう楽園のよう。。イギリス人が移住しまくっているのも納得。。私も本気で住みたい。（ただし夏はスペインのフライパンって言うらしいね）３時間半後にバレンシア駅到着。駅の建物はオレンジの木のデザインですっごいかわいらしい！駅前には大きな闘牛場！すごい太陽！あったかい～！！！ちょっと肌寒かったバルセロナから３時間ちょっと南下しただけで楽園のような温暖なバレンシア！ここでの時間は３時間しかない。急いでまずはパエリアを食べにバレンシアの郷土料理で有名というレストランへ。

・世界一のパエリアとの出会い！
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さすが南国の田舎町（これでもスペイン第三の都市？）という感じでお店のウェイター、ウェイトレスさんはみんなとってもフレンドリーに極東からの一人旅人を歓迎してくれる。「メニュー（ランチセット）がいいよ！」とお兄さんに強調され、従うことに。４種の前菜を迷っていたらお姉さんが来て「それ全部ちょこっとづつ来るのよ！」とスペイン語だけどジェスチャーで言う。まじ？え？ちょこっと？びっくりするほどお皿がでるわでるわ、しかし全部がとにかく美味しくて、今まで味わったことのない味でもう感激しっぱなし。ドリンクはワインが来てこれがまた信じられなく美味しくて前菜に合う。フルーツの入った不思議なでも格別に美味しかったサラダ、エビのガーリック炒め、アサリ炒め、タコのガーリックマヨネーズ。このガーリックマヨネーズってのもスペイン料理の特徴でよく出て来るけど、日本やイギリスのスパニッシュレストランのものとは全然！！！味が違って美味しかった！にんにくも濃かった～そしてメインが「バレンシア・パエリア」まさに本場の中の本場。パエリア発祥の地で食べるパエリア！あぁもう！一口食べてひれふしてしまいそうな味！「これをパエリアっていうんだ・・・じゃー今まで食べてたものはパエリアじゃないっ！」と断言できるまったくの別物だった。一生忘れない！スペイン料理好きな私。スパニッシュレストランへはほんとよく行ったけど今までのパエリアは何だったんだ・・・しかし貝はじゃりじゃり言うし、ソーセージのパッケージの皮も混ざってるほどほんとに「荒っぽい」料理だったけどそんなこと微塵も気にならないほど涙が出るかと思う味だった。。
カウンターにいたオーナーとおぼしきおじさんが出て来ては「うまいか？うまいか？」と聞きに来る。「セニョール・・・ムーチョファンタスティック！」と変な私。「ケーキは何にするべ？アイスか？お嬢ちゃんは！」と聞いて来る。「ケーキ～」セニョールは勝手におじさんおすすめのケーキを持ってきた。これまたレモンの味が格別の何ともバレンシアっぽいケーキで美味しかった！おいしかったおいしかったおいしかった！もー往復７時間かかってもあのパエリアのためなら来てよかった！満足っ！

・バレンシア散策
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最後の晩餐の聖杯があるというカテドラル

その後はラ・ロンハ（交易所）、市庁舎、レイナ広場、カテドラルなどを見学。ってもガイドブックには日曜も開いてるって書いてあるのに年末のせいかどこもやる気なくて閉まってる！国立陶器博物館を見たかったのにそこもだめ、あー残念。ま、でもワインの酔いと１２月２９日にして２４度、泳ぎたくなるような温暖な気候にもう最高の気分。なにせ今年のイギリスは例年以上の悪天候。毎日大雨で、もう太陽なんて何ヶ月も見てない。朝起きたら部屋の電気を点ける毎日だもん。人形を燃やす火祭で有名なバレンシア。スペインのお祭りってすごいんだろうなぁ・・などと考えつつ私はもうひとつの旅の目的を探し歩きました。それは「オレンジ」！せっかく旬の真冬に来たことだし。。ありました！ありました！オレンジしぼりマシンを置いたお店はあちこちに。お店はどこも開いてないってのに「食べ物や」だけはとにかく開いてる。道にテーブルを出してみんな太陽の下でワインとご馳走を食べてのんびりしてる、いいなぁスペイン人って！オレンジジュースはほんと美味しかった！冷やして飲もうと残りは持ち帰りました。
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バレンシアの街角にて。。（＾＾）

・バルセロナの最後の夜
うわぁ寒い、駅に降り立ったら早速１枚着込む。寒いといってもイギリスの夏の格好をしているのでイギリスの寒いってのとははるかに違いますが。。電車は時間通り走ったものの行きより停車駅が多く、帰りは混んでいて４時間もの長旅。。疲れた～・・Hにメールして待ち合わせ時間を変更したのに電車はホームに入る直前で止まり立ち往生。。あーごめんよーH!ここはスペインだった・・「カサ・バトリョ」ガウディ傑作の海の家で待ちあわせ。夜景に照らし出され山の家「カサ・ミラ」より幻想的でとってもきれい。。その後最後のスペインの夜を過ごすべく向かったのはまだ行ってない憧れの場所、そうタパス！一応バルなんだろうしタパスはものすごい種類がカウンターに並べられていてとってもおいしいそう、でもお店は大きくてレストランという感じ。「バル」の雰囲気にめちゃめちゃ憧れていた私にとってはちょっとイメージが違うお店だったけど・・タパスのメニューは写真入で日本語メニューも後から到着。すっごい迷ってサーモンの串焼き、イカのパセリとガーリック焼き、スパニッシュオムレツ、イカリング、シーフードコロッケ、エビの串揚げ・・を注文。飲み物はサングリアよ、もち。美味しかった！３日間を通して思ったのはスペインの食事は塩分が濃い。でも、それもこの天候と文化と血の熱さ、そしてお酒の美味しさからくるものなのだろうなぁ。。ま、のんべーの私にはほどよかったですけど（＾＾)

今日が最終日。３日間の「避寒」の旅も終わり、
またあの寒くて雨雨ふれふれ、イモイモ食え食えの英国へ。。

・最後の観光
今日のスタートは「カタルーニャ音楽堂」から。
そうそう、その前にまたカンペールへ行って
今度は友人Hがかわいい赤の靴を買いました。
よかったーカンペール持って帰れるね！
音楽堂はガウディと同年代で同じアールヌーヴォーの建築家、ドメネク・イ・モンタネールって人の作品。すごい！正面の彫刻からなんかすごい芸術的。ロビーもとっても素敵。シュトラウスのコンサートなんかが夜やってるらしいポスターが飾ってある。入場券の窓口に並んでいたらがーん！内部はツアーのみの公開で午前中のツアーはもうフルだった！んー残念。。絵葉書を買って涙を飲む。

・高いところへ！
友人Hとはそこで別れ私は高いところを目指し歩き出す。
ロープウェーに乗りたいなぁと思ってとりあえずランブラス通りを南下。途中レイアール広場を改めて見学。
とっても素敵な広場だってのにやっぱり治安悪し。
デジカメの電池は昨日切れてしまったので
ここには夜撮った写真を掲載。
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さて、コロンブスの塔を見て、港へ到着。
モンジュイックへ上がっていくロープウェーに向かって歩く。
またもがーん！せっかく歩くだけ歩いたのに
そこからはロープウェーに乗れないじゃんかー・・・
結局あの港のロープウェーってどこから乗れるんだろう？
モンジュイック発着？いまだ謎。
じゃーってコロンブスの塔に高さこそ劣るけど
昇ろうと思ったらつい１０分前は開いてたのに閉館してる！
あーまたもがーん！
その近くのビルに展望フロアがありそうだったので
だめもとでいってみると
またもがーん！
ビル自体が幽霊ビルだった。。

ちょっとでも高いところからバルセロナ市内を見渡したい、
サグラダ・ファミリアを遠くから見てみたいってな最後の望みはたたれてしまいました。。（T０T)また来たいよー
ここでタイムアップ。

・「二度と行くもんか！」
オステルに走って戻って荷物をピックアップ。
だって１時から４時がお昼休みだってんだから・・
それにしてもほんとまいりました。。
安かったこと、安全だったこと以外は・・
おばさんはそれなりに普通だったけど、
おじさんが異様にぴりぴりしていてどなりちらし、
私も友人Hも別の日に各々いやーな思いをしました。
ほんと、せっかくアットホームな雰囲気を求めてわざわざオステルに泊まってるっていうのに、そりゃ日本人のお客さんマナー悪くて大変なんでしょうが、それにしてもお客全員をはなから「悪者扱い」するのは絶対に間違ってる！頭ごなしに人を怒鳴るなんてほんと最悪です！（＼＿／~）
そもそも規則はすごいし、ベッドや家具もぼろぼろ（あー寝心地の悪いベッドだったね）暖房はけちってて寒いし、いくら安かろうとやっぱ最初からご主人の人柄が随所に現れてたんでしょうね。
このオステルでおやじに怒鳴られたこと、友人も嫌な思いをしたことは私たちの今回の旅の唯一の汚点でした。

・重い！
それにしても帰りの荷物の重いこと！友人が食器好きな私のためにクリスマスプレゼントとしてスペインのオリーブ入れを買ってくれ、自分でも小皿。。そして私たち二人ともカンペールの靴にサングリア！もちろん私は空港でまで買ってしまった。。
二人して買ったアンチョビもビン入りだしねぇ・・チョリソも結構重い。いや、こんな食料飲料を買って帰るのは初めてです。
ってことで軽くて素敵なものがない、スペイン。。
お土産はほとんど買いませんでした、悪しからず～

・クレームドカタラーニャ！
最後のランチを友人と、場末の食堂ってな地元の人だらけのところでしました。パエリアね。おじさんは陽気で英語は話せない。ミネラルウォーターをスペイン語で頼んだら何か聞いて来る。
えーガス抜きってのは言った、数も言った、何だろう・・と困ったらころころ太ったそのおじさんはジェスチャーで全身を震えさせた！あーうん！冷たいのね！ほんとかわいかった！デザートのカタルーニャ名物のクレームドカタラーニャ（カタルーニャのプリン）は前夜も試したんですが、さらに美味しかった！いやーあれは隠れた名作！バルセロナに行ったらぜひ食してください。

たった３日間だったけどスペインを振り返って
やっぱりイメージ通りに人が歩くのが遅くって交通もめちゃくちゃで救急車まで渋滞に巻き込まれてたりして、「うわぁ」と思ったしイギリスでも「ちゃんと仕事して！」と思う日本人には住みにくいとこなんでしょうが、でも、とっても気に入りました。
暑さは苦手なんだけど、やっぱり基本的に私は南国の人が好きみたいです。スペイン人の友達とよく付き合っていた語学学校時代、彼らのいい加減さ、遅刻のすごさ、なんかには言葉を失ってましたが、なんか来てみたらほんと「笑ってしまう」ような、のほほんとした、フレンドリーで陽気なスペインの人達に癒されてしまったって感じです。誰一人あせってないし、急いでないし、のほほんとしてる、イギリスにはない楽天的なムードのせいなのか、いらつくこともありませんでした。

スペインデビューは無事果たせました。
いつの日か次回は、いよいよ憧れのアンダルシアを周遊しに
また来たいです。もっともっと田舎の、人が濃い～ところをのんびり周ってみたいと思います。

これぞスペインでの最大のカルチャーショック！！
（＠０＠）サングリア売ってないじゃーん！と探し疲れ。。
なんと紙パック！しかも安い！！！
もちろん二人ともお買い上げ。
super