MY JOURNEY@イギリス

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ギリシャ3 アテネ編♪


後ろ髪をものすごくひかれながら、
3階建ての城を明け渡し、ミコノスを後に。
今日は晴天!帰りの丘から見下ろした
真っ青な海と真っ白な家々はそれはそれはきれいで・・・
ミコノスのハイライトって感じに美しいヒトコマでした。
タクシーもメーターなんて回ってないし、
途中でおしゃべりなんかしたりして、
ほんと島って感じののどかさ。
空港に着いて、またあっという間のフライトでアテネへ。

またバスに揺られて市内へ向かい、
今日のホテルを目指します。
荷物もあったしちょっと遠かったので
バス停からタクシーに乗ったのですが
出た!
ギリシャ名物(?)の相乗りに合いました!
信じられない!
他人が乗ってるタクシーにずかずか乗って来るのよ!
しかもその権限が運転手さんにあるんだから・・・
イギリスとはまったく逆。

一体どうなるんだか・・と思っていたら案の定変な所でおろされ、
それから先は大変でしたが何とか無事到着。。
今日のホテルは予算削減でエコノミーです。
荷物を置いて、一路リカビドスの丘へ向かいました。
丘へもすごい上り坂のようなので
考えて行きだけタクシーを使ったのですが、
やはり8~9合目くらいで下ろされ、
残りは徒歩・・とほほって感じでしたが
何とか頂上へ。
標高237メートル、アクロポリスの丘と並ぶ
アテネのランドマーク的なリカビドスの丘。
すばらしいアテネの眺望を満喫しました。
正面に小さくアクロポリスの丘が見下ろせて楽しい場所でした。
頂上のカフェでお茶したかったので、
寒い強風の展望台を後にして念願のカフェへ。
ポッシュでギリシャにしては高額なカフェでしたが雰囲気は最高。
帰りはケーブルカーで来た方と反対側から下山したのですが
ガイドブックにはあると書いてあるのにないじゃん!と思っていた
そのケーブルカーは地下を走っていたのでありました。
まるで地下鉄のようなそれに乗って変な感じ。。
ギリシャって道路とか穴だらけなのに空港とかこの丘とか
ピンポイントでモダンなのが不思議な感じです。

とにかく道はぼこぼこで歩きづらいし、
工事もすごくて歩道もろくにない。
工事で開いた穴もふさいでなかったり
囲いがなかったりしてものすごい危ない。
小さい子は連れて歩けない!
信号も車の量がすごくて危ないし、
下水も、上も下も右も左も注意してないと歩けません。
でもってすごい砂埃でしょ・・・
そして何より野犬の多さ・・・
第三世界だ。まじで。

リカビドスの丘を下って少し歩いて地下鉄駅に降りました。
降りてビックリ!
地下鉄の駅に遺跡があるんだから!
ロンドンやローマみたいにありすぎて
飾る場所に困って置いてあるのかと思ったけど
よく展示内容を読んでみると、
なんとこんな地下鉄工事なんてしてるとあっちこっちから
この手の遺跡がドカドカ出て来ちゃうみたいで
その一部を保存してるみたい。
しえ~
そのスケールにはびっくりしました。
一体どれほどの遺跡が
このアテネの地中に埋もれていたのでしょう・・

地下鉄を降りてアテネの銀座?ともいえるプラカ地区を散策。
まず駅前に遺跡がドーン、
「アドリアヌスの図書館」2世紀頃のもの、
そして「ローマンアゴラ」と「風の神の塔」
ローマ次代初期(紀元前1世紀~後2世紀)のアゴラの跡。
かつては市場や集会場として賑わっていたという遺跡と
大理石でできた八角形の風の神の塔、
これは1世紀の天文学者が建てたもので
方角を示し、日時計、水時計、風見の役割をしていたらしい。

しかしここ(プラカ地区)にも野犬がいっぱい・・・
危ない、雰囲気もどうも怪しい。
お土産屋さんは野犬慣れしているようで、
次々に店先にやってくる犬達を石を投げたりして追っ払ってる、
あぁ、なんか見ていてつらい光景。
この大量の犬達もオリンピック前には一掃されちゃうんでしょう。

名物の革製品店や
世界的に有名な革サンダルの職人さんのお店などは
残念ながら見られませんでしたが、
プラカのおしゃれなエリアにある
有名なベジタリアンレストランで友人たちと合流し、
やっと最後の夜にして念願のグリークサラダと、
ベジタリアンだったけどムサカをいただきました。

プラカ地区はアクロポリスの丘のすぐ近く。
周りにも遺跡が沢山あって、
それらがライトアップされているのは
すごく荘厳な感じでした。
ローマに似てましたね、夜は。
治安が怖いので食後はまっすぐ帰宅しました。
明日がとうとう最終日なんて実感ありません!



ギリシャ最終日:アクロポリスの丘

ホテルをチェックアウトして、荷物を預け、
いよいよ最後のアテネ観光へ。
帰国は今夜です。

ちなみに最初に泊まったアテネのホテルのおじさんも
すっごい態度悪かったし、タクシーの運転手さんも同様で、
エコノミーだけど最後のホテルはほっとできました。
ギリシャの慣習であるホスピタリティー。。アテネでは遺物なのでしょうか。
それとも日本人が嫌われてるだけなのでしょうか。

本日のメインイベントはもちろん
アクロポリス遺跡・パルテノン神殿です。
アクロポリスの丘(高い丘の上の都市、という意味!)は
下から見るとすごく高くて、ここを徒歩で登るなんてありえない!って感じでした。
よくテレビでもパルテノン神殿には「はぁはぁ」と
息が切れたレポーターが
たどり着くイメージがどうしてもあったので、
病の身にはとても不安でしたが・・
なだらかな上り坂を経て着きました。
現代から2500年前へタイムスリップできる場所
ということですがほんとに丘の上は古代という空気・・
そこにも野犬がいっぱいいるもんだから
大学時代の「医学概論」の講義が頭をよぎるのです・・・
(この先生は公衆衛生史の専門家でそういう授業ばかりだった)

アクロポリスの丘にはパルテノン神殿だけではなく、
「エレクティオン」「イロド・アティコス音楽堂」
「ディオニソス劇場」といった遺跡に
「アクロポリス博物館」があり、見所は色々です。
最初にそれらの遺跡を見て回って「パルテノン神殿」へ。
古代アテネの栄光を象徴する紀元前438年に完成した神殿は
ドリア式の石柱に囲まれ雄大な姿を見せています。
ギリシャの歴史はあまりよく知りませんが、その迫力と
気の遠くなるような時間の長さ、
そして丘から見下ろすアテネの眺望に
ひととき酔いしれました。
神殿の左側に彫刻がかなり残った
女性の神様が彫られた小さな建物が
最も当時の原形をとどめていて心に残りました。

実はパルテノン神殿に来るのは少し複雑な心境でした。
何故かと言うと、大英博物館で何度も何度も
パルテノン神殿を見ていたので
一体何が「なくなっている」んだろう・・と。
その後入った「アクロポリス博物館」で、
当時の再現されたパルテノン神殿の絵などを見ると、
やはり、大英博物館に‘持って行かれてる’屋根上部がないと
すごくバランスが取れない・・・
どうして、あの(三角形の彫刻のある)屋根上部は
建物として保存できなかったんだろう・・と
すごく残念に思います。
少なくとも大英博物館では
それらを高い位置で見ることができるので
その迫力が少し伝わってきますが(イギリスは柱がないけど)
この博物館では目の高さに飾られていて
ちょっと小さく見えました・・
それにしても柱がこっちで、
屋根がイギリスじゃーパズルですね・・
ちゃんと建物としてどんな大きさだったのか、
レプリカでもいいから
アテネのどこかに建ててみたらいいのになぁと思いました。
現代人の私たちは柱しか見られないんですから。

大英博物館でもいつも思っていたのですが
それらの彫刻に施された人の顔ってほとんどなくなっていて
首なしばかりなのが気になりました。
昔の人が顔だけ盗んでいったのか?

そんなことを思いつつ博物館は満喫。
アテネの目玉である考古学博物館が大工事中で閉館中なので
やっと少しギリシャらしい物を見れてよかったです。
(それにしても大英博物館でもどこでも普通なら
一部づつ工事して閉館にはしないもんだけど・・ギリシャらしい)

帰りは丘の反対側へ降り、
アテネではとても有名らしいレストランへ。
有名だというのは一瞬で納得。
その雰囲気、サービス、ロケーション、文句なし!
全面ガラス張りの壁一面にパルテノン神殿が大迫力に広がって、
神殿の写真はこのレストランから撮るのが
ベストショットではないでしょうか?
そんな中でもラッキーにもベストな眺望の席で、
美味しい高級ランチに舌鼓を打ち、
お土産屋さんに立ち寄りながら帰路へ。

砂埃、ものすごい車の量、野犬、
穴だらけの道路、朽ちた建物・・・
危ない、そして貧しい国だなぁという印象は
アテネでは強烈でしたが
ミコノスのような天国の島を持ち、
人は総じてとってもあたたかい・・・(そして親日家は多い)
食べ物の味もオリーブオイルの後味もみな濃い、
ギリシャの人柄を象徴しているような。
不思議な印象を残し、ギリシャを後にしました。

まだまだ工事がゼンゼン進んでいない市内を見ると
「やっぱりオリンピックは無理じゃ・・」と思いますが
なんかみんな楽天的であせってる様子がないのもギリシャらしい。
とにかく私の予想を裏切られて寒かったので防寒着は必要・・・

帰国して荷物をほどいて納得・・・。(TT)
アテネで買ったパルテノン神殿の彫刻のマグネットが
見事首からぱっきり折れて「首なし」になっていました・・・
なるほど・・・(T0T)
だから遺跡もみんな首なしなのか・・・
身をもって歴史の謎を解いたのでありました。




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