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MY JOURNEY@イギリス
その6 オーストリア②
2000年4月9日
モーツァルトを訪ねて・・山、光、花、音楽に包まれたザルツブルグ
楽しかった、でもやっぱり本当にちらっとしか見れなかった
2泊のウィーンを発ち、いざザルツブルグへ!
ウィーンは期待していたよりはゴミゴミしていて
市内はそれほど見なかったけど一週間もいつづけた友人の感想とは違った。
まぁコンサート抜きの音楽の都ステイは最初から無理があったのかも。
でもハイリゲンシュタットとかシェーンブルンなんかの自然を
満喫できたので逆にゴミゴミしたウィーン市内を離れたのが正解だったかな。
この感想はザルツブルグに着いた瞬間さらに確かなものになってしまった。
全くウィーンとは別世界の夢のような大自然と光と音楽が、そこにはあった!
ザルツブルグ最高!
もう電車の中からあまりのアルプスの素晴らしい車窓に大感激してしまい、
山に見とれて財布をすられないようにしなきゃと思うぐらいで。
何と言うか今までの自分の人生経験のなかでは見たことないキャパの風景と
きれいさで。。ため息。。
ここを通り過ぎてスイスに入ってしまうことは間違いだった。
何ていうかアルプスも色々あってドイツのオーバーアマガウの辺りと
オーストリアとまた違うし、スイスもきっとまた違うように思うし。
ザルツブルグに到着したら何だかウィーンとは別世界のおいしい空気と
明るい光に満ちてて、一瞬でいい街!って思えた。
ここでの宿はチャイニーズのご夫婦のペンション。
何だかザルツブルグに似合わないけど久しぶりに中華楽しみ~
宿は駅から近くて本当に家庭的な雰囲気で
部屋もハイジみたいなお部屋でかわいかった。
街にあってるっていうか、山に来たって感じが漂い出した。
物静かなおばさんに街までの道を聞いていざザルツブルグへ!
ちょっとあまりに物静かな街で道を間違えたんだけど、
渡っちゃいけない橋を渡りかけて・・心臓止まりそう!
なんて信じられないような素晴らしい山景色がそこにあった!
山が光ってるようだった。川面も光ってて、緑がいっぱいで、
鳥がいっぱい鳴いてて・・
同じような感動をその後たどりついたミラベル庭園でも!
「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台になった庭園・・
でもあの映画は随分小さい頃に見たので覚えてないんだけど・・
かつてモーツァルトも演奏した宮殿、
内部は見なかったけど庭園には満開でなくて残念だったけど、
お花も咲き始めててぽかぽかしてて、
いーっぱいじじばばがひなたぼっこしててそれがまた平和なムードを出してて。
ザルツブルグの名所「ホーエンザルツブルグ要塞」が山の上に見えてて
ケーブルカーで登るらしいけど、時間あるかなぁ?
ザルツァッハ川まで来たらザルツブルグの中心!って感じで
どこのアングルも絵葉書そのままって感じ。
何よりその平和な感じがもう最高!
「北のローマ」とか「世界一美しい街」には納得。
ローマは知らないが・・世界一の称号はあげていい。
モーツァルトの生家へ
ここはオーストリアの中で最も早くローマ文化とキリスト教の影響を受けた街で、塩の城という意味らしい。
本当にガイドブックも言う通り、どこを見渡しても爽やかで素晴らしい!
気持ちが清々しく晴れ晴れとしてくるのが不思議。
町一番のトライデ通りは評判通りローテンブルグと競うような
看板の素敵な通りで、日曜のせいで静かだったのが残念!
まずは念願の彼の家に!そこはトライデ通りの中心にあって観光客も
さすがに沢山いた。ベートーベンとは偉い違いだ。
まぁ彼の場合家が沢山ありすぎるのも人気を失ってる原因だと思うけど・・
1756年1月27日、この地を支配する大司教の息子として
この町に生を受けたヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。
今やチョコレートのパッケージで町中でそのマスクがおがめるものの
世界の音楽家やファンたちがこの場所を訪ねて来ている。
もちろん私もその一人!
ウォークマン型のレシーバの音の入りが良くなかったのと
やたら日本人が多かったのを覗けば、
彼の作品、ピアノ、写真、沢山の展示物を彼の音楽と一緒に、
何よりこの素晴らしきザルツブルグの景色と一緒に堪能できて、
彼の音楽を耳にしてこの町の景色が一段と色を増して魅力的に見え始めた。
入り口で生家と住居の共通チケットを迷いなく買ったので、
住居の方に向かう途中でランチして住居を目指そう。
橋を渡って少し路地を奥へ奥へ歩き出したらやっぱり閉まってる店が多い。
なぜかみんなアイスクリームを食べてたけど今はそれにはひかれない・・
やっとそれらしきホテルの一階のレストランに入る。
12時ちょうどで、ランチタイムには少し早くて閑散としてたけど雰囲気は素敵。
オーストリア料理って何だろうって考えながら
前にスイス人の子がよだれ流してたニョッキが何種もあったので
「あーこのへんそうかー」って思ってほうれん草のニョッキを注文。
これがまた泣けそうに美味!
日本で食べたことのあったニョッキとはどこをどう見ても別物だった。
プルプルしててモチモチしてて、でもくどくないのにクリーミーなソースがいいからみかたをしてて・・
ドイツよりは物価がやや高いけど、日曜だし、大大大満足。
さぁ彼の住居へ。こちらは生家と違って少しシンプルな感じだったけど、
彼が17歳から24歳を過ごし、数々の名作が生まれたかの地なわけです。
少し意外だったのが彼は自分の生まれたザルツブルグが好きではなくて、
できるだけ他の場所にいることを好んだこと。
彼の音楽の原点に影響はあるとはいえるものの、
直接的にザルツブルグを象徴したり関連した作品はないそうで・・
こんな素敵な景色からインスピレーションがなかったのが残念ねー。
それにしてもこの町の世界一の美しさと世界一美しい彼の音楽は最高に
ピッタリなんだけど、それは今の世の人間が考える勝手か?
住居を見終えて次に目指したのはモーツァルト広場。
彼の銅像が建っているらしいのでぜひツーショットを撮らねば・・
春が始まりかかったザルツブルグの平和な日曜の夕方は本当に平和で静かで、
ドイツでの人相の悪いおっさんたちの夕方の行進が嘘のようにリラックス!
サンクト・ペーター教会にたどり着いた時には
オレンジ色の夕陽が教会の正面にあたって、
教会の塔まで全体がやわらかいオレンジ色に輝いて、
とても写真におさまりきれないきれいさだった。
広場で彼と対面し、無事に写真も撮ってもらい、
だめもとでケーブルカー乗り場まで歩き出す。
モーツァルトチョコ屋のお兄さんが一生懸命売ろうとしに来たけど、
少し高そうだったので買わない。やはりケーブルカーはもう閉店してて、
のんびり帰ることにしたら、お!お!沢山楽器ケースをさげた人たちと
すれ違いはじめる。近くにたまたまいた観光客の人がその音楽家の人に
声をかけてコンサートはどこで?とか聞いてたら
今日の夜この坂の上のホールだかであるらしい。いいなぁ・・
ウィーンでは敷居が高かったけどこの町ならとてもリラックスして楽しめそう。
でもジーンズにスニーカーじゃ日本人の恥かな。
少しホテルから距離もあったし。
やたら宣伝してる「サウンドオブミュージックツアー」もとても無視できないし、
また来ます!音楽を聴くにも花を見るにも何をするにもヨーロッパは夏ですわ。
今回の旅はそれをわりきってのちらっと見だしね。
階下でおとなしく中華を食べに帰りましょう。
ガストホフっていいシステムだ~
それにしても中国人というのはどこでも生きてる生命力の強い民族だけど、
決してうまくはないけど英語はしゃべる。
当たり前だけどドイツ語は目を疑ってしまうほどペラペラ。
どうも東洋人の顔でドイツ語がペラペラってのは意外性あるし信じられない。
ドイツ語って発音難しいし、どうも鼻が高くて色が真っ白でがたいが大きい
人形みたいな顔のドイツ人がしゃべって初めてドイツ語ってカンジする。
その上どこから来るのか中国語スピーカーのお客さんも多く、
地元でもここは有名店かも。頼んだものは、相も変わらず好物
(どこへいっても麻婆豆腐)にしたけど、
おいしかったーガストホフっていいシステム!
(1階がレストランで2階が宿っていうこっちの名物)
安心してお酒も飲めるし・・
イギリスもインがあるけど、パブの上って何か違う。
ビールも飲んで安くておいしい食事を楽しんで
ザルツブルグの夜は更けていったのでありました・・
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