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MY JOURNEY@イギリス
その7 スイス②
雪に阻まれ、青空ひろがるベルンへ
朝起きてまず急いでしたのは窓をのぞくこと!げ!
雪がすごい勢いで降ってる!確かにこの景色には似合うが・・
まさか4月のスイスで雪を見るとは・・
もちろん昨夕てっぺんまで顔を出してたアイガーが今日は雲の中。
ご機嫌悪そう・・でも山の天気は下で判断できないが
多分昨日よりひどいだろうな。
期待大の朝食をとりに階下へおりていく。
日本人の口うるさい声のでっかい男の人が
静かな朝のラウンジで自慢話をしていたこと以外はすべてが最高で、
ミルクもフレッシュ、チーズにいたっては夢のようにおいしい。
食べ切れないほど、しかもどれもおいしく、パンもおそらく焼きたて。
私はパンがそれほど好きじゃないけど、
あんなにおいしいパンなら何十個でも食べれるって感じだった。
もー決めた!ここ絶対また泊りに来る!1泊にしたのは本当に間違いだった!
‘その男’も言ってたけどユングフラウヨッホに登るなら
やっぱり時間をかけて余裕をみないと。
今日だめだったから明日またって気軽に行けないのが悲しい登山列車の高額さ。
日本人にも心臓止まりそうな値段だから・・
すでに心臓止まりそうな経験をしたし、もう二度と行かないかも知れないけど、
でもやっぱり時間をかけて色んなところを登ったり歩いたりしないと
ここの良さは満喫できないだろうな。
とてもこれじゃハイキングどころじゃないし。
今日行こうと予定してたラウターブルンネンどうしよう・・
考えた末、実は昨日グリンデルワルドにある
日本人の観光案内所に行って来たんだけど、
行ってみたいと思ってたバッハアルプ湖までのハイキングにも
まだ季節が早すぎるってアドバイスをされ、さらに今日はこの雪。。
また来ることにも決めたし、ラウターブルンネンはいさぎよく諦め、
天気がいいであろう下界に早く降りて、
その分の時間を有効に使うことにして、
予定してなかったベルン観光をすることに今日は決めた!
名残惜しくグリンデルワルドを、この夢の天国ホテルを去り、
親切にもてなしてくれた犬とおばさんと写真を撮って
「また来ます!」と約束し、下山。
夢のようだった。もう一度振りかえる、振りかえる・・
駅には昨日の親子がうろうろしてて気まずかった。
案の定インターラーケンに着く前に、天気は問題なくなり、
ベルンに着いたら雨上がりだったらしく空気が澄んで、
太陽が春らしく照って最高だった。
まぁ初めてのスイスなんだし、これはこれで良いでしょうと
ベルンを楽しむことにした。カバンを預けていざ!市内へ繰り出す。
最大の目的はアーミーナイフのショッピング。
ナイフに名前を彫ってくれる日本人の店員さんがいるという
お店を探しながら、ベルン名物のハイストリートに続く時計と噴水を見ながら、
写真を撮りながら歩いたものの見つからず。
確かに住所の場所は見つけたけどなかった。つぶれたのかなぁ・・
電話してみようかなと熊公園のインフォメーションで調べてみる。
つぶれてはいないということだったので、あきらめつつもう一度探すことに。
ベルンっていうのは熊っていう意味でベルン州の国旗も熊だし、
だから熊公園が観光ポイントになってる。
なかなかかわいかったけど・・ビデオには放尿シーンしか映らなかった…。
公園からベルンの町を振り返った場所が
ものすごくきれいで気持ち良かったので、熊を見に来て正解だった。
それまでは熊なんてどこも同じだしって思ってたから。
後で「美穂の旅」で友達がスイスから送ってくれた写真が
まさに私の撮ったものと同じで、
かなり良いポイントを見つけたんだなと思った。
半ばあきらめかけてもう一度ハイストリートを
アーミーナイフを物色しながら歩いていて入ったお店に
日本人らしき店員さんがいた!でも気が小さいので声がかけられない・・
ドイツ語しかしゃべってないし判断できない・・
色々買ってみてやっと話すチャンスがつかめた。
やっぱりエーデルワイスのお姉さんだったらしく、
探したんですよとか色々話した。
その店で私が買おうとほぼ決めてたベアトリノックスのハサミのついた、
おそらくベーシックな(名前忘れた)モデルが品切れだった。
えー・・フィッシャーマンでもゴルフマンでも何かしっくり来ない・・
サーファーにしようかなと迷ってたら、
お姉さんが支店の名刺と場所を教えてくれ、
そっちにあると思うって教えてくれたのでお礼を言ってそこを目指す。
途中「アインシュタインハウス」もあったけど入らず。
そっちではアメリカ人ぽい夫婦が名前を彫ってもらって
大感激してる真っ最中だった。
やった!私がほしかったモデルもちゃんとあったので
買って名前を彫ってもらった。満足!
街はイースタームード一色で何かの美術展なのか、
街中に卵のオブジェがあって、全部のデザインが違う。
一番かわいかったの卵の写真を撮ってたらわざわざ地元の人が見に来てた。
残念だったのはベルンの名所の大聖堂が工事中で幕がかかってたのと、
中に入れなかったこと。
駅へ帰って、本日の本来の目的地、ジュネーヴへ向かう。
スイスといったらやっぱりジュネーヴ。
国連本部の街、ルソーの生誕地。
それにしてもスイスの電車は素晴らしい。
今日はパノラミック号に乗ったけど二階建てだし、乗り心地もエクセレント。
窓は天井まで全面についてて景色が広々と楽しめました。
でもまぁBAに慣れさせられてしまったせいでそう思うのかな。
確かに破格に安かったドイツに比べたら電車代もスイスは高いけど、
かといってスイスパスの元を取れるほどでもない。。
ジュネーヴ到着。
コルナヴァン駅からはレマン湖に向かって歩かねばならない今宵の宿。
ちょっと迷ったけどコルナバン橋にたどりついたときは、
夕暮れ、黄昏のジュネーヴってな感じできれ~の一言。
ホテルは旧市街の中のデパートの裏という
良さげなロケーションにもかかわらず、急に怖い感じ。
ホテルは部屋まで三重ロックのセキュリティで、嬉しさよりも怖さが・・
レセプションのおじさんの態度も良くなく、
ガイドブックの値段より5スイスフラン高くふっかけてきたので応戦したものの、ガイドブックは改訂だといわれ、結局仕方なく払う。。
部屋はあまりきれいじゃないし、二段ベッドでテレビはあったけど、
何せ隣室は男3人の若者がこんな時間から宴会騒ぎで
自分の部屋のテレビの音も聞こえないぐらいの騒音!
部屋を替えてもらおうと頼んだけど部屋はないと言われ、
僕が今から言いに行くとか言うから、
逆恨みされたらどうすんだよ~とあせって、
私がクレームつけたって言わないでよ~と頼むと、
わかってるよって。そのわりには私が部屋に入る前からノックしてたよ。。
まぁ少しおとなしくなってくれた。
夕食調達に出たら店がないわ、雰囲気が怖いわで、
マクドナルドに駆け込んで今日は部屋食に決定。
帰り道は、案の定、変なおやじが声をかけて来て急いで走り帰る始末・・
安くないわ、駅から遠いわ、店はないわ、で治安悪かったら話にならない。
ジュネーヴの印象悪し。
2000年4月13日
感動のフィナーレを大噴水にて
いよいよ長かった感動の、
「ヨーロッパ電車一人旅 ドイツ~オーストリア~スイス編」も
本日で幕を閉じるので感激です!
今となってはイモだらけのイングランドに帰るのは憂鬱なんだけど、
それなりにボーンマスも恋しい。
荷物を預けて夕方のフライトまで市内観光。まずはレマン湖へ。
あいにくの小雨で見通しはそれほど良くなかったけど、
大噴水もばっちりカメラに収めて、船乗り場を探す。
やっとたどり着いたら・・あまり営業している気配がない。
聞いてみるとやってはいるものの運行数が少ないみたいで、
帰って来れなくなると困るので断念。
レマン湖の周りを大噴水を眺めながら歩いて、
ただの水上バスにでも乗らなかったのを後悔!
観光用の船じゃなくて、地元の人の足である水上バスでも
十分良かったなって思った時はもう時すでに遅し。
一応湖に浮かぶルソー島なども感慨深く仰ぎ見て、
スイス人のハウスメイト、ステファンへのお土産に新聞でも買おう!と思って
ニュースエージェントに入る。
恥ずかしながらそこで気づいたんだけど、
ジュネーヴはいつのまにかフランス語圏。
新聞もフランス語ばっか!スイス人でしょ~ドイツ語も読め~と思いながら
「ドイツ語(スイス・ジャーマン)の新聞はある?」って聞いたら
これだけってお店の人が教えてくれたのは
何かいやらしそうな・・ヌード満載のタブロイド。
迷ったけど&かなり恥ずかしかったけど買う。
まーるーで、私がドイツ語読めるみたいじゃーん。
歩いてたらスイス国旗が道の両側に沢山はためく
素敵な古い町並みの通りに出て、あまりの美しさに写真、写真。
このへんに来たら観光客もほとんどいない。
一番観光客を見たのは日曜でもマジメに営業してたスウォッチショップかな。
一応本場の品揃えを見ようと入ったけどやっぱイマイチだった。
スウォッチはなかなか好みのものを探すのが難しい。
市内を一通り歩きまわり、国連までは行かなかったけど、
またも?(でもこの旅二度目の)中華でランチして、空港へ早目に向かう。
荷物はもう爆発しそう。絵葉書だけでも半端な量じゃない。
開けるのも楽しみだけど、飛行機に乗せてもらえるか心配。
とりあえずトラブルもなく、
絶対もたないと思っていたビデオのバッテリーも何とか持ちこたえて、
すべてが順調だった。
そうそうジュネーヴで最後の日、
ドイツ製のナイフを父親に買ったのだけど
あれは隠して何とか飛行機に乗れて良かった~
最後に空港でもう何も買えないって感じだったけど
余ったスイスフランの小銭を使うべく、
色々迷って木製の手描きでエーデルワイスがかわいくかかれてる
エッグカップを買って、それは結構かわいかった。
最後の最後にフライトが遅れて飛行機の中で一時間半くらい
閉じ込められてたのがきつかったけど、
イギリスに着いて、緊張の再入国も無事半年もらって難なくクリアして、
なじみのヒースローの景色を見たらほっとした。
ナショナルエクスプレスなんかに行っても何だかものすごい地元に帰った感じ。
英語はイギリスに帰ってやはり格段に通じない世界になったけど・・
(どれほどドイツで自分の英語に自信を持ったことか・・)
改めてイギリスをまた客観的に見れたし、
旅も成功させることができて、精神的にもひとまわり以上成長した感じ。
何よりものすごい達成感!
感動の11日間だった。
帰って来て初めて楽しかった・・って思えるのよね。
今回は本当に前回以上に旅程管理がきびしかったし、
もう電車での旅は二度としないかな・・って思うほど。
でも前回と比べたら少しだけでも、日の長さに断然助けられたし、
これがもっと季節が良ければ充実度もまた違うだろうな。
ヒースローで電話したら珍しくJ(ホストファーザー)が出て
「今から帰ります」って言ったら
「さみしかったよ」って言ってもらえて、沁みた・・
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