あびたしおん

あびたしおん

地球ゴージャスvol.8 [2006.05.08]


HUMANITY THE MUSICAL ~モモタロウと愉快な仲間たち~
2006年5月9日(月)新宿コマ劇場



※会話文などは、完璧なものでは無く、記憶に残っているレベルを極力書いている事をご了承ください m(__)m

※会場に届いていた御花写真などは こちら


唐沢寿明さんが扮する”順平”が、自宅で眠っていたら、小さいじいさんとばあさん(人形)が枕元に現れて、鬼が島へ行くように勧めるものの、順平は「何でオレが!?」と拒否しまくり!

その時のやりとりが可笑しかったんですよね。

ちなみに、その人形の声は、岸谷さんと寺脇さんでした \(~o~)/

通常、桃から生まれたら”桃太郎”となるけれど、そのじいさんとばあさん(決して”お”を付けて呼ぶようなキャラじゃなかった(苦笑))は、「お前が桃の中の種の部分として生まれたんだから...お前は”種太郎”だ!」と言い切って譲らなくって。

でも、後でお供達と行進する時には♪たぁ~ね太郎さん、種太郎さんっ!...♪と歌って楽しそうだったな。


舞台では、順平が会社員として生活する場面と、種太郎として鬼が島へ向かい鬼退治する場面とが交錯したので、どういったスタンスで構成されているのか理解できるまで少し時間が掛かってしまいました。

あえて、公式サイトなどでストーリーをチェックしないで舞台に望んだのでね。


会社員として生活している時は、奥さん(戸田恵子さん)が家に居るものの、社員と不倫して楽しんでいたりする順平。

その勤務している会社は、新商品開発のプレゼン発表を役員に行った時に、却下されるとその場でクビ!

(クビとなると、発表していたステージが下がっていき見えなくなっていく様が怖さを募らせました)

その社員達の切なく苦しく会社(の上司)に怯える様子をダンスと歌で現すシーンを観て、憂鬱になってしまうほど (@_@;)

ステージ両サイドにある大きいスピーカーの壁に、ロープを使って登りながらダンスする女性にはビックリしたなぁ~

そして順平が所属しているチームが、次なる新商品開発を任命されるものの、皆、やる気が出るどころか逃げようとする始末...

そんな会社勤めと共に、夜眠ると”種太郎”として活動する順平。

白に黒いブチがあるダルメシアン風な姿で登場したのは、第一の家来、寺脇さんが扮するイヌ。

キビダンゴをくれない種太郎と対したものの、「お手!」とか言われると、悲しいかな。イヌの性(さが)で従ってしまい、しまいには、お腹を見せてゴローンと寝転び、なでられるのが気持ちい~と、後ろ足を連動してピクピク動かす始末。

でも、その後に出会った”セクシー・キジ”のダンスにイチコロとなった種太郎は、あっけなく素直にダンゴをあげるし。やっぱり女には弱いのね...

サルを演じた方は知らない人なのですが、アクロバティックなダンスがカッコよくって見入ってしまいました。

で、そのサルも男性(というかオス)だから、種太郎はキビダンゴを渡さず大騒ぎ!

いわゆる、鬼が島へ鬼退治に行くメンバーは揃った矢先、”ウスバカゲロウ”の三兄弟がピョンピョン・パタパタと面白い動きで登場したものの、3匹の各名前が何かで大もめする事に。

ウスバカゲロウとは、虫の名前でソレで1つなんだけれど、その三兄弟が名乗るタイミングで”ウス””バカ””ゲロウ”と、種太郎達が勝手に銘打つこととなる、そのやりとりも大爆笑。

最後の”ゲロウ”って...そんなトコで切らんといてぇ~(爆)

「物語の決まりにウスバカゲロウなんで出てこないじゃん!」と仲間に入れる事をしなかったけれど、種太郎が「目立たないだけであっていたヤツもいるんじゃないか?仲間に入れてもいいんじゃないか?」と切り出し、皆も納得。

さて、鬼が島へ出発だぁ~!! と意識が高まった途端、”ウス”がバタンと倒れ、”バカ””ゲロウ”も次々と倒れピクピク...

「俺達って寿命が3~4時間なんだっけぇ~」と一言残してご臨終。オイオイ...(×_×;)


やっとこさっとこ気が付いたら到着していた鬼が島。

「がおー!」という怖い叫び声をアピールした岸谷@赤鬼だったけれど、同じタイミングでイヌがあくびしたり、次の叫びでは、色っぽいはずのキジの勇ましいあくびと重なったりして、全く気が付いて貰えない赤鬼。

自分の存在をアピールしようと頑張ったら...セットの坂をススーッと転がり落ちちゃって、それを見つけた種太郎達が引っ張りあげて「気をつけないとダメだぞ!」なんて言ってるし(苦笑)

そんな可笑しい出会いではあったけれど、所詮、鬼vs退治に来た種太郎一行。

岸谷@赤鬼が仲間を呼んで戦いがスタート...と思いきや、 赤鬼2人+青鬼3人 赤鬼3人+青鬼2人のゴレンジャーならぬ”オニレンジャー”が可笑しいのなんのって!

だって、普通、なんとかレンジャーって皆違う色でそれぞれが技を持っていて強いはずなのに、このレンジャーは、赤と青の2色だから、技も2つしか無くって、5人に囲まれてピンチとなった種太郎もあっさりと回避して勝っちゃった。

簡単に負けた事に対して、5人で円くなって反省会するオニレンジャーが...

あ、でも”トーテンポール”という技(?)は不意をついて凄かった!?

雷を種太郎一行に落としてやろうとたくらんだオニレンジャーだったけれど、大きい雷は、岸谷@赤鬼に命中しちゃう間抜なところも。

でも、彼らは良い鬼と書いて”良鬼(ヨシキ)”であって、決して危険な鬼では無いと主張。本当に危険で”ヨシキ”達も恐れているのは悪い鬼”悪鬼(アクキ)”だとか。

「鬼だからといって悪いヤツだと外見で決められたくは無い!」と怒る岸谷@赤鬼。

そして、もう一人の赤鬼が登場...と思ったら、順平の奥さんにそっくり~!(戸田恵子さんね)

怒りかたとかも妻にそっくりで違う意味で怖がる種太郎だったりして不思議がるメンバー達。

でも、赤鬼が増えて呼び名がややこしく困った種太郎が、「”年取っているから”なでれば色が落ちてピンクになるから見分けが付くかも!」なんて発言したら、案の情、怒りまくる戸田@赤鬼。

でも、「レンジャーではピンクは、可愛い女の子が必要」なんて誤魔化したら納得しちゃうところが可愛いし。

気が付いたら、頭から下がっていた戸田@赤鬼の毛がピンクになってた~(爆)



ひと悶着あって、悪鬼に閉じ込められた種太郎達が困っていたら、白鳥二匹が道案内にやってきたものの、逆にサルが本格的に捕らえられて危うく”サル鍋”にされそうに!!

そのサルを助ける為に、種太郎一行&良鬼 vs 悪鬼という壮大な戦いがstart。

ここでは、岸谷さん&戸田さんのタップダンスや、寺脇さんや唐沢さんの太刀周りが見れて大満足!

でも、イヌの刀は、鞘も含め骨型だったりしたんですよね。ヌンチャクは、小さい骨が2連になっていたり、小さい細工が可笑しいのなんのって。

そして、悪鬼の総大将が登場したと思ったら...順平の彼女!?

いざ、そいつを退治しようとしたその瞬間。

直前までは一緒に戦いを共にしていた岸谷@赤鬼が「やめろー!」と種太郎の前に立ち叫んだのです。

それは、良と悪と違いはあっても同じ鬼同士である身なので、これ以上は戦いたくない、戦えない...と。

初めは、その思いを退けて向かおうとした種太郎ではあったけれど、岸谷@赤鬼の思いを理解し、皆が平和に過ごせる道を考えようではないか...と決断。

そして、会社員として働くのが本当の自分なのか、鬼退治しているのが本当の自分なのか分からなくなってきて迷っていた順平&種太郎であったけれど、この戦いかがキッカケで集った仲間と、色々な思いから”どちらも共に本当の自分だ!”と。



今までは、いい加減な気持ちで働いていた順平であったけれど、クビになるかもしれないと分かっていても新商品開発に着手!

彼女は「いつも通り、今まで通りの順平さんでいて!」と懇願するものの、自分の信念を貫き通す事を決意した順平は、今まで心の拠り所として甘えさせてくれていた彼女の手を振り払い...カッコよかった~ (*^_^*)

次々と新商品を発表する他のチームのプレゼンが始まり...どれも皆、パフォーマンス豊で、可笑しいけれど、社長の”クビ”の一言であっけなくend。

そして順平達のチームのプレゼンがstartし、大勢のメンバーが踊る様は圧巻。

その開発した新商品というのが... ”シークレット・ヘッド ヘアー (☆-◎;)

いわゆる”かつら”では無くて、帽子のようだけど髪の毛があって、背が20センチくらい高く見えるほどの”被り物”だったのです。

誰にも気が付かれる事無く、新たな自分になれる...というような製品アピールをダンスで表現。

どう見たってフランケン・シュタインのように、頭は勿論、おでこより上が伸びるようになって変っ!

でも、それを素晴らしい発明だぁ~とプレゼンしたら、まさかのまさかで社長はOKを出したのです!

で・も。

「笑顔が気持ち悪いから”クビ”!」と結論が...(;>_<;)



チーム皆がクビとなって、後味の悪い結末になるかと思いきや、自分の意思を持って必死に仕事をした事でスッキリした表情のメンバー。

逆に仲間との絆が強くなって後悔する事無く終わる事が不思議な充実さを感じましたね。

そして順平が妻のもとへ心も身体も帰る時。

不倫相手の彼女(一時は、一緒に暮らす事に盛り上がっていた)が、「新しい彼が出来ちゃったのぉ~」と、あっけなく順平を振っちゃった。

で、その新しい彼ってのが...岸谷@赤鬼!?

”角が無かったらただのおっさん”と鬼ヶ島で言われていた、その”おっさん姿”で彼女とラブラブに去っていく...というその時。

帽子を取ったら、何気に角は生えたまんま~!! (・・?) エッ


順平が帰宅すると、鬼嫁と”つい”口走りたくなるほど怖かった妻がやさしく迎え入れ、いつも口うるさく叱るのは、”やれば出来る男なのにやろうとしないやっかみだった”と告白し、本当の自分を取り戻して(自身を持って)帰ってきた旦那に対する愛する気持ちを歌う妻の戸田恵子さん。

今までも色々な舞台を観て来たけれど、これほどまで聞き入る歌声は無かった...

さらに戸田さんに対する注目度がUPしてしまいました。次なる舞台をチェックせねば!

高橋由美子さんも舞台で声が通るし、舞台では初めて見た女優さんでしたが、イメージが変わりましたね。


さらなる観劇の魅力に取り付かれた”種太郎の鬼退治”でした ヽ(´▽`)/へへっ

~ end ~


※文中の赤文字は、一緒に観劇したAちゃんからのご指摘で修正した部分です(苦笑)
一気に書いたから、間違えちゃった... 2006.5.12



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