“やおっち”的電脳広場

“やおっち”的電脳広場

第一部第5話



あれ(彼女の告白)以来、彼の頭が整理がつかない状態でいます。
彼女からは相変わらず「その日のこと」や「次の休みの予定」や「どこに遊びに行きたい」など、告白前と変わらない内容のメールが送られては来るものの、彼は全く返せなくなったしまったのです。

返事は書こうとはするのです。
ですが、途中で手が止まるのです。
その時、彼の頭の中をよぎるのは

「確かに彼女は好きだけど、このままの彼女を好きでいられるだろか?これでいいのか?」

という自問自答でした。それが彼の「メール送信」の手を止めたのです。

実際、この時の彼の心は

「彼女は好きだ」
「でも、彼女は別の男を思い続けてる。それも手の届かない男を」
「だから彼女は俺のことを振り向いてくれないどころかただの友達でしかない」
「俺は、彼女から見ればその男以下なのか?」
「と言うことは、俺は男として見られていないから友達以上にはなれないのか?」
「とすると、彼女は他の女友達のような感覚で俺に接しているのか?」
「と、すると、俺はいったい・・・」
「であるなら、彼女とはこのままでいいのか?」

という気持ちで乱れている状態でした。

しかし、いろいろ自問自答してはいても時間だけは無情に過ぎていくもの。
何日かメールの返信が出来ないでいたある日、ついに彼女のメールに変化が。

「最近メールないけどどうしたの?私ともうメールも遊びたくないの?それとも、あんなこと言ったから引いたのかな?もしそうなら、それならそれではっきり嫌いって言ってくれないかな?そういうの困るし、好きじゃないの。せめて、今メールできない理由だけでもメールしてくれない?」

彼女からのこのメールに、さすがに彼も「ただごとではない」とは思ったのですが、逆にこれが彼の心理状態を圧迫することになりました。

しかし、その一方で、彼の決断を加速させることにもなったのです。
それは、このメールが届いた直後に起こりました。

メールが来てから5分もたたないうちに、彼女から電話が来たのです。

「こうしていてもラチが明かないな」

ついに彼は、意を決して電話に出ることにしました。
そして、彼女と電話で話し合うことに。

その彼女とのやりとりは!?(続く)

第6話へはこちら


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: