ロマンスのKAKERA            

とっても、エムビアン


あたしが CAPIのバディーに 一発キメるのは
今や、常識の お約束だ。
最初は 当然、すれ違う その時を意識しながら
「ボカッ☆」  「キャーーー!!!」
「ボグッ☆」  「イヤーーー!!!」
だの、していたのだが
時は流れ、いつしか意識せずとも 自然体で お約束をキメられるように
なっていた。
【あたしアイ】は、自動的に標的をとらえ
【あたし脳】が、ロックオン。
【あたしパンチ】が、的確にCAPIを撃つ。
その威力は、ロケットランチャーをも 凌ぐと言われている。

・・・はずなのだが、今日は 何故だか 攻撃装置が作動しなかった。
あたしと CAPIが すれ違う。
あたし、通り過ぎる。
CAPIの、防御システム作動。
CAPI 防御の体勢をとる。

「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」

ふたりの間に、微妙な空気が流れた。

「CAPIちゃんねぇ。」
「な、ナニ?」
「とっても 攻撃されたかったみたい。」
「・・・・・ごめん。」

よく考えたら、あたしはナンデ攻撃しなかったコトを非難されているのか?
CAPIは、すばらしく エムビアンだ。


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