令030804
後藤友香 Yuka Goto: Have Fun
@ Hiromart Gallery
令030803
花と鳥
@ 小山登美夫ギャラリー
令030803
Carlos Rojón: Future Reminisce
@ Kotaro Nukaga Gallery
令030803
アナザーエナジー展 挑戦しつづける力 ― 世界の女性アーティスト16人 Another Energy: Power to Continue Challenging -- 16 Women Artists from around the World + MAM Collection 013 さまざまな線、宇宙のぜんぶ + MAM Projects 029 オスカー・ムリーリョ Oscar Murillo
@ 森美術館
令030626
Benjamin Lee Photographs: the Universe of an Imagination
@ Spiral Garden
令030626
小野絵麻・二三・絵里展 Ema & Fumi & Eri Ono's Works 人間・自然・宇宙 パートII
@ art space kimura ASK?
令030625
ある八重子物語
@ 紀伊國屋サザンシアター
令030624
Kitahara Collection: Contemporary Art Exhibition こやまけんいち、内林武史、荒木博志、新貝敦子、武藤政彦、ほか
@ 京橋エドグランB1 タウンミュージアム
令030624
STEPS AHEAD Recent Acquisitions 藤島武二の「東洋振り」と日本、西洋の近代絵画 キュビスム 藝術家の肖像写真コレクション Kandinsky and Klee 倉俣史朗と田中信太郎 Women of Abstract Expressionism 瀧口修造と実験工房 Marcel Duchamp and New York French Abstract Art after 1945 具体の絵画 Australian Aboriginal Art Sculptures and Prints by Marino Marini
@ アーティゾン美術館
令030901
コロナ後の世界 (文春新書、令和2年刊) Jared Diamond / Max Tegmark / Lynda Gratton / Steven Pinker / Scott Galloway / Paul Krugman 談
(「様々な変化についていける力を鍛えるためには自分と違う年代・性別・仕事・国籍の人たちと関わって、将来のロールモデルを識るきっかけを得ることだ。何を学ぶかより、人生を通じて絶え間なく学び続ける姿勢がだいじ」(L. Gratton) |「一般のニュースも、ビジネス欄やスポーツ欄のように、ポジティブとネガティブを問わず最新の数字を載せるべき」(S. Pinker))
令030828
教養としての「地政学」入門 (日経BP、令和3年刊) 出口治明 著
(高校の世界史の理解は、まずこの本を2度通読することから始めると、きっと楽しくなる。|名君ゼロのハプスブルク家の興亡が初めて理解できた。スペイン没落も暗愚と偏狭のなせる業。|フィレンツェやヴェネツィアはサハラ越えルートで来るマリ帝国の砂金で潤ったが、ポルトガルがダカールに上陸ポイントを見つけて直接取引をして、ポルトガルが興隆するいっぽう、マリ帝国は収奪で疲弊。|鄭和艦隊の廃止が、万里の長城建設の資金をひねり出す必要からだったとは。|現在の中国から米国への留学生37万人超。いっぽう日本は、かつて5万人いたのが今は2万人。中国人が作る米国での人脈力に日本は完璧に負ける。歴史の底力のように、米国と中国のきづなが深まっていくのは間違いないな。|マハン『海上権力史論 The Influence of Sea Power upon History, 1660-1783』。マッキンダー『マッキンダーの地政学 デモクラシーの理想と現実』)
令030824
ビジネス戦略から読む美術史 (新潮新書、令和3年刊) 西岡文彦 著
(本質的にダ・ヴィンチは自分の好みを曲げない精緻な科学者であり実験者だった。「最後の晩餐」でいきなり実験をして10年にして剥離をまねいたとは惜しまれる。|王権神授説が、教皇を経由せずして王権の確立をもくろむものであり、教権+親方ギルド vs. 王権+アカデミーという対立軸があったとは。そして国民皆兵の徴兵制は、傭兵に払われていた巨額の軍費を浮かすための財務上の策だったとは。|Paul Durand-Ruel こそは、金ピカ額縁と猫脚家具とセットにすることで印象派の絵に異次元の価値を与え、かつ美術批評というメディアで印象派をブランド化した、時代の寵児だった。)
令030818
Humankind: A Hopeful History (Bloomsbury Publishing, 2020) Rutger Bregman 著
(名著。和訳名『希望の歴史』。|≪Turns out oxytocin doesn't fuel universal fraternity. It powers feelings of "my people first."≫ ≪Homo puppy did not brainlessly follow the authority's orders. Turns out we have a downright aversion to bossy behavior.≫ ≪If there is any one characteristic that terrorists share, say experts, it's that they're so easily swayed.≫ ≪Nothing is more powerful than people who do something because they want to do it.≫ ≪Our natural inclination is for solidarity, whereas the market is imposed from on high.≫ ≪Prejudices can be eliminated only if we retain our own identity.≫ ≪It's not about sharing another person's distress, but it does help you to recognize it and then act. Not only that, compassion injects us with energy, which is exactly what's needed to help.≫|人類の農業の始まりは罠みたいなもので、まずはラクして農業できるチグリス川とユーフラテス川のあいだの洪水後の湿地で味をしめ、その後はラクでもないところに農業を広げていった。 Selfish Gene という40年前の本が今も most influential なのだそうだ。読んでみたい。)
令030815
グローバリゼーション・パラドクス 世界経済の未来を決める三つの道 (白水社、平成25年刊) Dan Rodrik 著、柴山桂太・大川良文 訳
(ハイパーグローバリゼーションと民主主義と国民的自己決定(国家主権)を同時に満たすことができないなか、どこに解を見出すべきか。学生に選ばせれば、ハイパーグローバリゼーションと民主主義をとり、グローバル・ガバナンスで補強を図るモデルが人気だ。しかし実際の世界は共通のルールによって押し込めるには国による多様性がありすぎるので、グローバリゼーションを薄くとどめるほかに選択肢はないと著者は説く。これを実証していくのが本書で、穏健な名著なり。|ある国が潜在力をほとんど発揮できていないとき、経済成長を実現するために必要な政策課題はさほど多くない。標準的な長々としたリストを踏みおこなうことが解決ではない。)
令030726
ハイド (KADOKAWA 平成29年刊) Daniel Levine 著、羽田詩津子 訳
(原著HYDE. R.L. Stevenson のThe Strange Case of Dr Jekyll and Mr. Hydeをハイドの視点でカラフルに描く。ハイドとジキルが同居し交錯する。ジキルが仕立て上げた100%悪のハイド像とは異なり、ハイドにもそれなりの理性と理屈があり、そのハイド自身が理解に苦しむ出来事が彼の周りで蓄積する。なんと第3の人格である Seek がいて、こいつがハイド以上の悪事をしながらハイドをあざ笑う。ジキルがパリで治療を試みたエミール・ヴェルレーヌの三重人格こそが、みごとな伏線だったわけだ。ジキルの悲劇の発端は、サディスティックな偏執狂者であるジキルの父がジキルに植え付けた心の障碍に由来する。ジキルの父こそ、あのパパ鷹美そのものではないか。)
令030719
The Rise and Fall of the Trevor Whitney Gallery (Published by the author 平成26年刊) Lauren Walden Rabb 著
(上昇と下降がはっきりしすぎて筋立てが単純だが、楽しめた。もうひとひねりすれば、映画にできそう。)
令030710
The Book of Laughter and Forgetting (Faber and Faber 平成8年刊) Milan Kundera 著
(エロティシズムとすっとぼけたユーモア。Love is a continual interrogation. )
令030528
英語の歴史から考える英文法の「なぜ」 (大修館書店、平成31年刊) 朝尾幸次郎 著
(1066年の Norman Conquest で渡ってきたノルマン人はたかだか2万人というが、これが領主となり社会の重要な地位をことごとく占めるが、1204年にジョン失地王がノルマンディーを失って流れが変わり、1356年から裁判を英語で、1362年から議会を英語で開催するようになる。印刷を始めたのは William Caxton で1476年のこと。|u のあとに m, n, v が来るときは写字の便宜で u が o に替えられた。|関係代名詞としては that が元祖だが、18世紀に規範主義(prescriptivism)によって、人は that でなく who で受けるべしとの考えが広まる ← むしろラテン系諸語の影響では?)
令030506
ライフスパン 老いなき世界 (東洋経済新報社、令和2年刊) David A. Sinclair (with Matthew D. LaPlante) 著、梶山あゆみ訳
(原題Lifespan: Why We Age -- and Why We Don't Have To.夢物語かと想像された革命的な長寿の世界が手の届くところにあることを知る。その結果起こりうる人口増加も、爆発的ではなく、かつ対処法は人類文明が開発できるはずと楽観的だ。個々の病気に対処してもけっきょく寿命には影響しない。病気の主因である「老化」の原因はアナログ情報的なエピゲノムのクオリティ低下にあり、これを磨きなおせばリフレッシュ可能。|長寿にはまず、カロリー制限が効く。空腹になると長寿ホルモンを分泌する脳内の遺伝子が作動しやすくなる。動物性蛋白質に替えて植物性蛋白質を摂取。処方薬として有効なのは、現在はまだもっぱら糖尿病用のメトホルミン。これを抗老化薬として処方する国はまだ無いが、そうすべき。効果は劇的。NMNやセノリティクスも良い。|今後の医療はDNA解析とリアルタイムの数千種のバイオマーカーをベースとしたものとなる。さらに、自分の幹細胞から作った臓器を移植する時代に。≪老化は病気だ≫が著者のスローガンだ。)