文春新書『英語学習の極意』著者サイト

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38 観た・読んだメモ

令和4年5月1日から9月16日の実況です。項目ごとに、日付を遡る形で記載しています。
ひとつ前の 令和3年12月21日~令和4年4月30日 の実況はこちら。
ひとつ後の 令和4年9月17日~令和5年2月25日 の実況はこちら。

観 た:

令040916  長坂真護展 Still & Black Star @ 上野の森美術館

令040915  アートなんかいらない! Session 2 46億年の孤独 @ シアター・イメージフォーラム

令040915  アートなんかいらない! Session 1 惰性の王国 @ シアター・イメージフォーラム

令040915  国立新美術館開館15周年記念 李禹煥 Lee Ufan @ 国立新美術館企画展示室1E

令040913  遺すモノ ー楢山節考よりー @ 池袋シアターグリーン Box in Box Theater

令040912  郭家伶 展 「浮回廊」 @ Gallery b. Tokyo

令040911  佐久間ナオヒト個展 Daydream Believer - a sibling - @ ユカイハンズギャラリー

令040911  樽井英樹 Slow Down @ hiromart gallery tokyo

令040911  日本の中のマネ 出会い、120年のイメージ The acceptance of Edouard Manet in Japan @ 練馬区立美術館

令040909  大島麻琴 展 @ Oギャラリー

令040909  平塚市制90周年記念 工藤麻紀子展 花が咲いて存在に気が付くみたいな Makiko KUDO: Like When We See a Flower Bloom and Realise It Was There All Along @ 平塚市美術館

令040908  鈴木亘彦 (のぶひこ)  カルダモンド @ Gallery Tsubaki

令040908  牧野永美子 展 いつかにんげんじゃなくなったとして @ Gallery Tsubaki GT2

令040908 東京藝術大学陶芸講座在学生と卒業生による  第58回杜窯会作陶展 (鷲見茜ほか) @ 日本橋三越本店本館6階美術工芸サロン

令040907  小野耕石 展 @ 養清堂画廊

令040907  A Quiet Sun 田口和奈展 @ 銀座メゾンエルメス フォーラム

令040907  Art Fair GINZA: tagboat × Mitsukoshi(清水智裕、吉田樹保、足立篤史ほか) @ 銀座三越7階催物会場

令040905  さかなのこ @ TOHOシネマズ日本橋

令040905  堤 千春 展 理想自己形成 Formation of the Ideal Self @ Gallery b.Tokyo

令040903  百々俊二・新・武 写真展 ドリーム・ボート Dodo Photo Exhibition: Dream Boat @ キヤノンギャラリーS

令040903  笹本玲奈 2022年度ファンクラブイベント @ Alice aqua garden 品川

令040903  U35 with EOS @ キヤノンオープンギャラリー2

令040903  キヤノンフォトコレクション 木村伊兵衛写真展 @ キヤノンオープンギャラリー1

令040831  蚤(=野々上聡人+ミナミリョウヘイ)展 ハイドロヒューマン @ ビリケンギャラリー

令040831  阿部太郎展(切り絵) @ 新生堂

令040830  Nope ノープ @ TOHOシネマズ西新井

令040829  前田一路展(写真) Time not to return @ Gallery b.Tokyo

令040826  ユダヤの傷と燃え落ちる夏の花 詩(原民喜、パウル・ツェラン)、絵(植田信隆) @ art space kimura ASK?

令040825  中村あやこ日本画展 @ 東武百貨店池袋店アートギャラリー

令040825  特別展 日本美術をひも解く 皇室、美の玉手箱(前期:永徳筆「唐獅子図屏風」など) @ 東京藝術大学大学美術館

令040825  「Memento Mori ~死を想え、今を生きよ~」展 @ 藝大アートプラザ

令040823  ICCアニュアル2022 生命的なものたち @ NTTインターコミュニケーション・センター

令040823  ライアン・ガンダー われらの時代のサイン Ryan Gander: The Markers of Our Time | ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展 | project N: 黒坂 祐 @ 東京オペラシティアートギャラリー

令040823  スイス プチ・パレ美術館展 印象派からエコール・ド・パリへ @ SOMPO美術館

令040822  遠田悠人展 Standing @ Gallery b.Tokyo

令040821  浅野井春奈展 Le Penseur @ 日本橋高島屋美術画廊X

令040821  第33回明日の白日会 @ 日本橋高島屋美術画廊

令040820  One World (Steven DaLuz, 後藤温子、石黒賢一郎、羅展鵬 Lo Chan Peng, 永山裕子、小尾修、Daniel Sprick @ Gallery Suchi

令040820  小林千紗個展 ―呼吸するかたち― @ 万画廊

令040818  幽霊画展 @ 全生庵(谷中)

令040817  MOMASコレクション第1期: 3/III/三 | デザインで語るユートピア | 孫雅由の小宇宙 @ 埼玉県立近代美術館

令040817  シアトル→パリ 田中保とその時代 海を渡った画家の軌跡 @ 埼玉県立近代美術館

令040817  うらわ美術館開館22周年 藝術家たちの住むところ 〔後期〕 @ うらわ美術館

令040815  ストーリー・オブ・マイ・ワイフ The Story of My Wife @ シネスイッチ銀座

令040815  キングメーカー King Maker @ シネマート新宿

令040815  アーティストの絵本プロジェクト4 佐藤文音個展 宝石少女 @ 不忍画廊

令040815  櫻井結祈子個展 ケダモノたちのユートピア @ 不忍画廊

令040815  モリケンイチ作品展 「素晴らしき新自由世界」より @ みうらじろうギャラリーbis

令040815  夏は日向を行け2022 いろはあやの/奥野久美子/カスミカヲル/鈴木琢未/渡邊浩香 @ みうらじろうギャラリー

令040815  Silk Road: Winds across the continent @ みうらじろうギャラリー@5

令040809  濵﨑壽賀子個展「水の聲」 @ 上野の森美術館ギャラリー

令040809  フィン・ユールとデンマークの椅子 Finn Juhl and Danish Chairs @ 東京都美術館 ギャラリーA・B・C

令040809  ボストン美術館展 藝術×力 @ 東京都美術館

令040808  プアン/友だちと呼ばせて One for the Road วันสุดท้าย..ก่อนบายเธอ @ シネスイッチ銀座

令040807  松山賢展「絵画・彫刻・箱・縄文」 @ 丸善・丸の内本店 4FギャラリーA

令040807  Independent Tokyo 2022 @ 東京ポートシティ竹芝3F

令040806  新世代への視点2022 吉田絢乃展 ーterritoryー @ 藍画廊

令040805  鉄道開業150年記念 新橋停車場、開業! @ 旧新橋停車場鉄道歴史展示室

令040805  キース・ヴァン・ドンゲン展 フォーヴィスムからレザネフォル Kees van Dongen: From Fauvism to Les Annees folles @ パナソニック汐留美術館

令040804  Tsubasa Saitoh: My Eyes 齋藤 翼 写真展 @ Diesel Art Gallery

令040804  太郎の創造展 ― 創らなければ、世界はあまりにも退屈だ | 小松美羽展 岡本太郎に挑む ― 霊性とマンダラ Miwa Komatsu Transparent Chaos: Spirituality and Mandala @ 川崎市岡本太郎美術館

令040802  常設展 | 西洋版画を視る Examining Western Prints エッチング 線を極める、線を越える Etching: Mastering Line, Transcending Line | 調和にむかって Towards Harmony ル・コルビュジエ藝術の第二次マシン・エイジ Le Corbusier and the Art of the Second Machine Age 大成建設コレクションより Works from Taisei Corporation Collection @ 国立西洋美術館

令040802  国立西洋美術館リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ In Dialogue with Nature フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで 国立西洋美術館×フォルクヴァング美術館 @ 国立西洋美術館

令040728  MOTコレクション コレクションを巻き戻す 2nd MOT Collection: Rewinding the Collection 2nd (菊畑茂久馬「奴隷系図(貨幣による)」、遠藤利克「泉」など) @ 東京都現代美術館 コレクション展示室

令040728  MOT Annual 2022 私の正しさは誰かの悲しみあるいは憎しみ My justice might be someone else's pain(大久保あり、工藤春香、高川和也、良知 暁 @ 東京都現代美術館 企画展示室3F

令040728  ジャン・プルーヴェ展 椅子から建築まで Jean Prouve: Constructive Imagination @ 東京都現代美術館 企画展示室1F/B2F

令040726  新世代への視点2022 大渕花波展 ≪おばけのミラージュ≫ Ohbuchi Kanami @ Gallery Q

令040725  新世代への視点2022 西村 藍 展 ーsilent dramaー @ Galerie Tokyo Humanite

令040725  高橋ユミ展 ”Over the Window” @ Galerie Tokyo Humanite bis

令040724  公文健太郎写真展 @ Spiral Garden

令040724  Summer Artfesta 2022 (清水玄太ほか) @ Gallery Storks

令040724  コレクターズコレクション展 @ ビリケンギャラリー

令040724  クリストとジャンヌ=クロード ”包まれた凱旋門” Christo and Jeanne-Claude: "L'Arc de Triomphe, Wrapped" @ 21_21 Design Sight

令040724  前澤妙子 Rain report —星のことわり— @ s + arts

令040723  佐藤T個展 夕日に見られていた @ みうらじろうギャラリー

令040723  オギハラ フウカ個展 天球の聲 @ みうらじろうギャラリー@5

令040721  新日本昔話 服部 葵 展 @ Gallery b. Tokyo

令040721  City Pop Graphics @ BAG -Brilla Art Gallery-

令040721  山本麻友香展 Mayuka Yamamoto Solo Exhibition @ Gallery Tsubaki

令040721  キャメラを止めるな Coupez! Final Cut @ TOHOシネマズ西新井

令040720  ザ・ウィローズ The Wind in the Willows @ 東劇

令040719  大西茅布個展 「人間の森のなかで」 @ 銀座蔦屋書店 Ginza Atrium

令040718  MET Live | Brett Dean: "Hamlet" @ 東劇

令040718  ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡 市民が創った珠玉のコレクション Museum Ludwig Cologne: History of a Collection with Civic Commitments @ 国立新美術館 企画展示室2E

令040718  ワニがまわる タムラサトル @ 国立新美術館 企画展示室1E

令040715  さけとも【写真展】 写真集『みうみう』出版記念 @ ユカイハンズ・ギャラリー

令040715  後藤友香 壺 Vase @ hiromart gallery tokyo

令040715  ゲルハルト・リヒター展 Gerhard Richter @ 東京国立近代美術館

令040713  生誕100年 朝倉摂展 @ 練馬区立美術館

令040712  ベイビー・ブローカー 브로커 Broker @ TOHOシネマズ日比谷

令040711  常設展|相笠昌義 @ ギャルリー東京ユマニテ B1F

令040711  サマーバケーション 南谷知子展 @ アートスペース羅針盤

令040710  TOPコレクション メメント・モリと写真 死は何を照らし出すのか @ 東京都写真美術館 2F

令040710  アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真 @ 東京都写真美術館 3F

令040710  岩合光昭 写真展 PANTANAL パンタナール 清流がつむぐ動物たちの大湿原 @ 東京都写真美術館 B1F

令040710  ヴーヴ・クリコ ソレール カルチャー ~太陽のように輝く250年の軌跡~ Veuve Clicquot Solaire Culture @ ジング(jing)

令040708  佐竹邦子展 ー不可視領域ー SATAKE Kuniko: Invisible Area @ ギャルリー東京ユマニテ

令040708  ACT 15周年記念展 @ The Artcomplex Center of Tokyo

令040707  李晶玉展 Ri Jongok Exhibition (日本人、なかんずく、皇室をコケにする、じつに失敬な作品展示) @ Gallery Q

令040706  大倉なな個展 透明な呼吸 @ KOTOBUKI Pour Over

令040705  加川 日向子 展 Watermelon @ Gallery b. TOKYO

令040704  鈴木 吐志哉 展 SUZUKI Toshiya @ Oギャラリー UP・S

令040704  Beaux Collection(ギャラリー舫・平野和子氏のコレクションから) @ Oギャラリー

令040704  突然炎のごとく Jules et Jim @ 角川シネマ有楽町

令040704  アデルの恋の物語 L'Histoire d'Adele H. @ 角川シネマ有楽町

令040703  もんちほし個展 復氷 ーRegelationー @ 画廊・珈琲 Zaroff

令040703  生誕100年 オマージュ 斎藤真一展 師へ捧ぐ glass works 野田雄一・金沢碧 @ Bunkamura Gallery

令040703  余白/考 (藤沢康人・見崎彰広・山田純嗣) @ Bunkamura Box Gallery

令040614  高津美絵展 「寄生と共存」 @ ギャルリー東京ユマニテ bis

令040614 長谷川祐子教授退任記念展  新しいエコロジーとアート Art & New Ecology @ 東京藝術大学大学美術館 本館3F

令040614  スコットランド国立美術館 The Greats 美の巨匠たち Masterpieces from the National Galleries of Scotland @ 東京都美術館

令040612  都美セレクション グループ展2022 ― Gallery A: たえて日本画のなかりせば:東京都美術館篇(多田さやか、ほか)If There Were No Japanese Painting in Japan: version of Tokyo Metropolitan Art Museum | Gallery B: ものののこしかた The Art of Leaving Things Behind | Gallery C: 眼差しに熱がこぼれる Energy Overflowing from the Gaze @ 東京都美術館

令040611 孤高の高野光正コレクションが語る ただいま やさしき明治 「発見された日本の風景」連携展 We're Back "Benevolent Meiji": Japan Rediscovered through Paintings from the Proudly Independent Collection of TAKANO Mitsumasa @ 府中市美術館

令040610  MET Live | Giacomo Puccini: "Turandot" @ 東劇

令040609  ムサシ今昔展 ―ムサシの昭和 そのあとさき― @ ギャラリームサシ

令040609  life with art vol.7 土井潤美|結城琴乃 ほか @ Gallery うぇすと

令040609  メキシコ現代版画展 @ Oギャラリー

令040608  石井一男展 @ 枝香庵

令040608  石原七生個展 くもゐ くもあい くものみね @ 枝香庵 Flat

令040608  渺渺展 @ 東京銀座画廊・美術館8階 D会場

令040607  In Those Days 大久保如彌|大坂秩加|齊藤拓未|朴愛里 @ Gallery MoMo Ryogoku

令040607  シリーズ「声 議論、正論、極論、批判、対話…の物語」Vol. 3 貴婦人の来訪 Der Besuch der alten Dame @ 新国立劇場 小劇場

令040607  木梨憲武展 TIMING 瞬間の光り @ 上野の森美術館

令040606  オフィサー・アンド・スパイ An Officer and a Spy @ TOHOシネマズ日本橋

令040531  マイ・ニューヨーク・ダイアリー My Salinger Year @ Bunkamura ル・シネマ

令040531  ボテロ展 ふくよかな魔法 Botero: Magic in Full Form @ Bunkamura ザ・ミュージアム

令040531  生誕90周年記念 バーニー・フュークス展 @ Bunkamura Gallery

令040531  ―渋谷・小町通り― 百美人画展 Galaxy of Beauties (志賀絵梨子ほか) @ Bunkamura Box Gallery

令040531  フェルナンド・ボテロ 豊満な人生 Botero @ Bunkamura ル・シネマ

令040529  現代、近代に頼まう。 @ Seizan Gallery

令040528  かわうそ新人賞2021グランプリ受賞 萩原 崇 個展 @ 獺画廊

令040528  オチマリエ・宮本京香・八頭 (やづ) こほり "Blooming #2" @ アート★アイガ

令040528  阿部清子 展 遊びをせんとや生まれけむ @ Gallery Suchi

令040528  mini〇 @ Sansiao Gallery

令040528  しりあがり寿 個展 心頭滅却すれば火もまた COOL!! ―小さな人たち― @ art space kimura ASK?

令040527  清水智裕展 "little lights" @ 銀座三越本館7階ギャラリー

令040527  吉田樹保個展 "Naughty" @ tagboat 阪急メンズ東京

令040527  KYO to KYO @ Gallery 枝香庵

令040526  Theatre Moments vol. 25: Le Petit Prince ―わたしと小さな王子さま― @ 池袋シアターグリーン BOX in BOX Theatre

令040526  シン・ウルトラマン @ TOHOシネマズ日本橋 IMAX

令040524  IAG Awards 2022 Exhibition(あごぱん、黒岩まゆ、翁素曼ほか) @ 東京藝術劇場5F Gallery 1&2

令040522  よんじょう個展2022 Vol. 9 @ ギャラリー銀座

令040522  日野まき個展「声の模様」 @ みうらじろうギャラリー

令040519  目利きが選ぶ my favorite 展 @ FEI Art Museum Yokohama

令040518  わらび座ミュージカル いつだって青空 @ オルタナティブシアター

令040517  MET Live | Giuseppe Verdi: "Don Carlos" (en francais) @ 東劇

令040517  第30回記念 葛飾の美術家展 @ かつしかシンフォニーヒルズ本館2F

令040516  Chim↑Pom展:ハッピースプリング | MAMコレクション014:重力と反転、ミクロとマクロ(立石大河亞、尹秀珍、岩崎貴宏、金氏徹平)| MAMスクリーン015:陸 揚 | MAMリサーチ008:突然、顕わになって―東南アジアの美術と建築 1969-1989 @ 森美術館

令040516  池田 智 個展 Cosmic Origin @ Roppongi Hills A/D Gallery

令040515  鈴木明日香個展 2014-2022 @ 不忍画廊

令040514  田中長徳 (ちょうとく)  Today Tokyo @ Zen Foto Gallery

令040514  Anish Kapoor: Selected works 2015-2022 @ SCAI PIRAMIDE

令040514  Mark Ryden: YAKALINA 9 @ Perrotin Tokyo

令040514  イケムラレイコ 限りなく透明な Leiko IKEMURA: infinitely transparent @ Shugo Arts

令040514  パウロ・モンテイロ 場所のない色 Paulo Monteiro: Colors without a place @ Tomio Koyama Gallery

令040513  浅田政志 ぎぼうしうちに生まれまして。 @ BAG - Brillia Art Gallery

令040513  世界の揺らぎを知覚する、音楽に共振する絵画の今 (今井俊介・佐藤舞梨萌・渋谷和良・寺門孝之) @ art space kimura ASK?

令040513  ALBEN @ 靖山画廊

令040512  ロビー・ヒーロー Lobby Hero (岡本玲さん出演) @ 新国立劇場 小劇場

令040508  篠田桃紅展 Toko Shinoda: a retrospective | 1960-80年代の抽象 Abstraction from 1960s to 1980s | Project N 諏訪未知 @ 東京オペラシティアートギャラリー

令040508  ”NO MAL”|竹渕愛留萌 展 Takebuchi Erumo Solo Exhibition @ Gallery Face to Face
(銅版画「光を纏って」を¥15,600 で購入)

令040508  小川信治作品展 "Without You" @ みうらじろうギャラリー bis

令040508  美人画ボーダレス2022 @ みうらじろうギャラリー

令040508  合田佐和子展 @ みうらじろうギャラリー@5

令040507  SICF 23|Spiral Independent Creators Festival @ Spiral Garden/Spiral Hall

令040507  メルヴェイユ展 vol. 15 @ Gallery Artone

令040507  美術部展2022 @ ビリケン・ギャラリー

令040507  企画展「赤と黒」 @ 岡本太郎記念館

令040504  アネット Annette @ 角川シネマ有楽町

令040503  上野真由 展 「新緑のころ」 @ アートスペース羅針盤

令040501  上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展 Felice "Lizzi" Rix-Ueno: Design Fantasy Originating in Vienna @ 三菱一号館美術館

令040501  国登録有形文化財 島薗家住宅 特別公開 @ 文京区千駄木三丁目



読 ん だ:

令040916 ビギナーズ・クラシック 中国の古典| 韓非子      (角川ソフィア文庫、平成17年刊)    西川靖二 著
(平均的人間が平均的人間をいかに効率よく支配するか。謙虚に現実を直視する「韓非子」のさわりを読ませていただくと「論語」の能天気さが時代離れした老人のたわごとに思えてくる。人を欺くことの本質、人の行動に善悪の主観的基準を当てはめる誤り。道徳や倫理よりももっと根源的なところで「利」こそが人間の行動を決めている。統治のハブに「君主」を持って来ざるを得なかったのが「韓非子」なりの時代の限界であった。)

令040914  Bringing Words to Life: Robust Vocabulary Instruction      (The Guilford Press, New York・London, 2013)    Isabel L. Beck, Margaret G. McKeown, Linda Kucan 著
(日常会話語彙 Tier One に語義範囲が対応する高級語彙 Tier Two の教え方。簡潔を旨としすぎた辞書の定義ではなく、日常用語を用いて単語を位置づけていく教育。さらに、単語の使い方を対話を通じて学ばせる教育をと。)

令040911  インド 大地の布 Textiles: The Soul of India      (求龍堂、平成19年刊)    岩立 (いわたて) 広子 著
(高度な技の、繊細な布に驚く。素朴の極みまで、多様。染織と刺繍の数々。)

令040909  インド・大地の民俗画 Folk Paintings from the Indian Earth      (未來社、平成13年刊)    沖 守弘 撮、小西正捷 文
(単なるヘタウマでないのは、そこに儀礼と宗教に裏付けされた伝統が横たわっているからだろう。)

令040906  日本画名作から読み解く技法の謎      (世界文化社、平成26年刊)    宮廻正明・荒井 経・鴈野佳世子 編著
(≪名作を生み出すには、長期戦の造形思考と、短期戦の技術が求められる≫ ≪スケッチでは、形をきちんと、色は甘めに。色は光によって変化するものなので、スケッチ段階では色は曖昧につけておく。全部を塗らず部分的に塗る≫ ≪いちばん描きたいものからは余分な雑味を取り除くが、逆にそれ以外の部分は雑味を入れてわざと上手く描かない≫)

令040905  ガール・デバイス      (青林工藝舎、平成23年刊)    杉山 実 著
(少女曼荼羅だ。世界を構想するちからがみごと。)

令040903  面白くて眠れなくなる物理      (PHP研究所、平成24年刊)    左巻 (さまき) 健男 著
(ドライアイスの機械生産開始は1925年のニューヨーク。その機械を輸入して日本でも1928年から。空気1リットルは1.2グラム。ちゃんと重量あるね。学校の教室内の空気総重量は230kgだ。)

令040825  短歌と俳句の五十番勝負      (新潮社、ダイヤモンド社、平成30年刊)    穂村弘×堀本裕樹 著
(『波』2013~17年連載。ビートたけしのお題が「夢精」、谷川俊太郎のお題が「ぴたぴた」、又吉直樹のお題が「唾」、壇蜜のお題が「安普請」。≪水際の郵便ポスト 満ち潮になれば口ぎりぎりまで水が≫ の夢想歌がいい。泳いで郵便物を投函したあと「はあはあ云いながらポストの上でしばらく休んでいると、こっちに向かって泳いでくる人がいる。平泳ぎで、ハガキを口に銜えて」。もう、最高!|≪秋蝉 (しゅうせん) の尿 (しと) きらきらと健次の忌≫ 堀本裕樹さんが中上健次を想った。|≪まっくらな舞台の上にひとひらの今ごろ降ってくる紙吹雪≫ ≪転校の初日に前の学校の校歌をひとり歌わされたり≫ ≪触れた者みな海賊になるという瀬戸内海のお化けかぼちゃよ≫ ≪刑事コロンボのふしぎな愛嬌の源にして硝子の右眼≫ ≪ぴょんぴょんとサメたちの背を跳んでゆくウサギよ明日の夢をみている≫)

令040823  人と企業はどこで間違えるのか?  成功と失敗の本質を探る「10の物語」     (ダイヤモンド社、平成26年刊)    John Brooks 著、須川綾子 訳
(ゼロックスコピー機開発におけるバテルの貢献は、感光板の材料として全くの勘でセレンを選んだことだと。初期のコピー機は不具合つづきで大変だったらしい。|Piggly Wiggly Store 創業者 ソーンダーズ氏の自社株にまつわる大勝負が痛快。TVA総裁、米原子力委の初代委員長をつとめた後に、まさに第一級の総合商社経営者として各国で開発事業に携わった David E. Lilienthal 氏もすがすがしい。)

令040821  エレキな春      (白泉社、昭和60年刊)    しりあがり寿 著
(天才は雙葉より芳しく恒に雙葉を失わず。「流星課長」など。)

令040819  技術大国幻想の終わり  これが日本の生きる道     (講談社現代新書、平成27年刊)    畑村洋太郎 著
(7年前の本。今や幻想はなかろう。価値の世界、社会の要求に目を向けよと。|≪近いうちに職人の技を必要とするのは、コストとの兼ね合いで機械では採算の取れない特殊な小ロットの部分だけとなるでしょう。≫ ≪顧客の要望を聞いて、機能と構造をちゃんと考えてシステムを設計できる本当の SE は数パーセントの 2~3万人ほど。ほかは、なんちゃってSEが大多数。≫ ≪iPhoneの本体の枠は削り出しで作られているが、この方法は日本のメーカーなら絶対採用しない。生産技術を考えると、コスト高でムダな方法。しかしそれを採用することで、アップルならではのシンプルで洗練されたデザインが実現された。≫ ≪素材は、成分を分析すると組成はわかるが作り方はわからない。だから試行錯誤の時間の積み重ねがものをいう。≫ ≪先端技術の研究および新たな製品開発拠点は国内に残すが、市場要求に対応して既存技術の組合せで新たな商品を開発するのは、それぞれの市場で行う。≫ ≪教育に求められるのは、得た知識を使って、目の前で起きている事象やこれから起きる事象のモデルを自分の頭のなかに組み立てること。そのためには自分自身でいろんな経験をすることも大事。≫)

令040818  民族と文明で読み解く大アジア史       (講談社+α新書、令和4年刊)    宇山卓栄 著
(ものの本の要約だが、民族の興亡という視点で歴史を再編集してくれていて貴重。宗教と生活習慣の包容力がカギ。北魏・隋・唐の均田法の均分の概念は遊牧民たるモンゴル系の伝統の反映。朝鮮半島に日本より古い稲作の痕跡なし。縄文→弥生で民族の入れ替わりなし。アイヌの記述は13世紀以前のもの無し。日本の古代の春秋暦計算で神武天皇即位を紀元前36年と措定。「月氏」=バクトリア地方のイラン系のソグド人ら→「大月氏」=クシャナー朝。シベリアの語源は、モンゴル系のシビル・ハン国。ベトナムの陳朝王族の武将・陳興道 (チャン・フンダオ) が元軍を3度退ける。ビルマ族はもともと氐族というチベット人で、先住のピュー人やモン人を従えた外来民族。|≪歴史的にどこの地域でも、体制や国家を崩壊させるのは、食えない民衆ではなく、さらなる豊かさを求めて不満を爆発させる「食える民衆」。≫)

令040816  絵画組成  絵具が語りはじめるとき     (武蔵野美術大学出版局、平成31年刊)    川口起美雄・遠藤彰子・小尾修・塩谷亮ほか 著
(西洋画の技法の何たるかを知りもせずに絵を観てきた自分に愕然とし恥しい。ラスコーやアルタミラの洞窟壁画は、石灰岩に土や炭を用いて描いたあと、雨や地下水に溶けた石灰質に覆われることで、2万年を経ても色鮮やか。)

令040813  ビギナーズ・クラシックス 老子・荘子      (角川ソフィア文庫、平成16年刊)    野村茂夫 著
(発想の転換を与えてくれるし『論語』より読みやすいので漢文入門にふさわしい。匠石と櫟社の樹の話が気に入った。不材の木にして寿 (いのちなが) し。)

令040809  ロバート・キャパ写真集      (岩波文庫、平成29年刊)    ICPロバート・キャパ・アーカイブ 編
(1954年に日本に来たとき撮った写真の数々、人物がじつにいい。1938年、漢口の子供たちの雪合戦も。結婚を考えていたゲルダ・ポポリレ(ゲルダ・タロー)が1937年に不幸な事故で共和国軍戦車にひかれて死亡し、自らは1954年5月25日の午後、ベトナムで仏軍に同行中、地雷を踏んで死亡。悲しすぎる。7万点の瞬間を残し、マグナム・フォトを21世紀に残した。)

令040807  人生百年の教養      (講談社現代新書、令和4年刊)    亀山郁夫 著
(いささか不器用だが正直なかた。没入と豹変のひと。長篇小説を読む際に、最初の30ページをまずは最低2度読むことを勧めておられる。結果的に読書のペースが速まるという。『巨匠とマルガリータ』『チェヴェングール』『人生と運命』、1年内に読みたい。ラインホルド・ニーバーの有名な祈り「神よ、変えられないものを心穏やかに受けいれる力を与えてください。変えるべきものを変える勇気を、そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えてください」。)

令040806 中学生までに読んでおきたい哲学8  はじける知恵      (あすなろ書房、平成24年刊)    松田哲夫 編
(湯川秀樹師の「知魚楽」。確証のないものを措定して考えることの良し悪し如何は荘子以来の命題だが、原子や素粒子を時代に先んじて措定することで真理により早く近づけたのは事実。杉浦日向子の「粋」と「野暮」「気障」の対比論も、いける。|須賀敦子『ミラノ霧の風景』、カルヴィーノ『木のぼり男爵』、白洲正子『能面』『かくれ里』。)

令040805  山本七平ライブラリー4 「常識」の研究      (文藝春秋、平成9年刊、原著 昭和56年~昭和64年刊)    山本七平 著
(多神教のローマに進出した初代キリスト教徒が会得した議論法は「相手が意識していない相手の前提を的確に把握し、まずそれを破壊する」。イスラエルのキブツが由来する農本主義は、欧州で農から切り離されていたゆえに被った弱みへの反。専門家の蹉跌は、社会の変化が専門家の意識の転換より速いゆえに、ある時点まで合理的であった制度・法律・教育訓練の方法などがマイナスにしか作用しなくなるから。哀しき現代の壮士は、主張を体制に先取りされて自らそれを担う位置にいないことに気づいたとき、すでに普通の市民として生業につくことができず、乗り遅れた中年もしくは老年になる ― なんとまぁ普遍の原理! 山片蟠桃の『夢の代 (しろ) 』の現実主義、読むべし。|さいしょは七平ライブラリーを全巻読もうかとすら思ったが、そのうちだんだん古新聞のコラムめいてきて、萎えた。七平さんがどれほど外国語がおできだったか興味あり。隠れた知恵袋や知恵小人をもっておられたか。)

令040804  <新版> 夢みごこち      (平凡社、令和4年刊)    フジモトマサル 著
(動物の女性キャラの目もと・口もとがかわいくて、きゅんきゅんする。)

令040803  文化人類ぎゃぐ      (双葉社、昭和61年刊)    相原コージ 著
(『コージ苑』前史。いま見れば、おそるべき、時代記録。)

令040729  日本史サイエンス 弐  邪馬台国、秀吉の朝鮮出兵、日本海海戦の謎を解く     (講談社ブルーバックス、令和4年刊)    播田 (はりた) 安弘 著
(対馬の浪、速し。瀬戸内の波もまた。|糸魚川の姫川が世界でも稀な翡翠の産地で、これを財としてヒミコが鉄を得た。1904年2月6日に日本海軍は釜山沖で露船2隻を拿捕、9日には仁川港で露巡洋艦2隻を攻撃し沈没せしめ、2月10日にようやく宣戦布告とな。日本海海戦は国際的には Battle of Tsushima(対馬沖海戦)と呼ばれる。)

令040727  物価とは何か      (講談社選書メチエ、令和4年刊)    渡辺 努 著
(経世済民。読者に親身なわかりやすい語り口。ぼくの次の本の節回しはこれでいこうか。渡辺努さんは同い歳だ。経済学の教科書がみなこんなだったらどんなにいいかと思う。|ハイパーインフレのスーダンの実際は、一糸乱れぬ一斉値上げでもって、いつもとさほど変わらぬ日常があった。言われてみれば、なるほど。|バブル最盛期も、はじけても、一般の物価はさほど動かなかった。価格の硬直性。|「一円の値上げも許さない消費者」の出現。物価は相互作用を通じて動く。相互作用の創出に日銀や政府がどんな役割を果たせるかが今後の課題。原価の上昇分を価格に転嫁するのはフェアな行為のはず。しかし価格据置きが常態化するとフェアな転嫁も許されず、後ろ向きの減量微調整の商品開発に労力が割かれる。現場の技術者が前向きな商品開発に取り組めなくなる社会の歪みが、デフレによって生まれている。企業が価格支配力を喪失すると、前に進む活力が失われる。)

令040724  マオ 誰も知らなかった毛沢東【下】      (講談社、平成17年刊)    張 戎・Jon Halliday 著
(毛の発想の原点は、中国を自分が生きているうちに世界有数の軍事大国にして各国を自分にひれ伏させたいという欲望にあり、対米姿勢もまた、スターリンの代わりに米国と対峙することでソ連から技術・装備を引き出そうというもの。金日成が終戦させたがった朝鮮戦争を長引かせたのも、ヴェトナム戦争を拡大させたのも、その一環。毛が目指したのは、潤いを排除し文明を消し去り、人間の感受性を圧殺して毛の命令に家畜のように従う人間の群れ。ヒトラーは政治性のない娯楽は許したし、スターリンは古典を保護したが。幾分なりとも常識のある現幹部の全てを軍人に総入替えすることを目論んだのが文化大革命で、だから林彪と組んだ。その息子・林立果は毛を「中国最大の武闘唱道者にして暴君」「懐疑狂・虐待狂」であり「中国の国家機構を相互惨殺・相互軋轢の肉挽器に変えた」と評した。けだし炯眼。晩年の毛を国際場裡に引き戻した立役者はキッシンジャーで、こちらは稀代の大馬鹿だ。けだし利己主義のなせる業だろうが、何か弱みを握られていたにちがいないナ。)

令040722  二週間の休暇 <新装版>      (講談社、平成28年刊)    フジモトマサル著、穂村弘の「給水塔占い」つき
(小川日菜子さんは二重まぶたで、歩く姿も30代だ。)

令040722  英語の階級  執事は「上流の英語」を話すのか?    (講談社選書メチエ、令和4年刊)    新井潤美 (めぐみ)
(イギリス英語の RP がうまくなると、英国の階級割振りにさらされ、ワーキングクラスの各地の訛りにさらされるというとんだことになる。ここは国際的なアメリカ英語に如くはなしだ。You are welcome. がイギリスでは一旦すたれて Don't mention it. / That's all right. と言われるようになったが、アメリカにはこれが残り、これがイギリスではアメリカニズムと感じられるようになった。いっぽう soccer は1880年代にイギリスのパブリックスクールや大学で普及しはじめたが、いまではイギリスでは廃れて、アメリカニズムと感じられている。表現の流転の妙。)

令040720  コレクションさん      (青林工藝舎、平成25年刊)    古川日出男 作、後藤友香 絵
(後藤友香さんの絵の人物たちの表情の豊かさに気づくとゾクゾクさせられる。)

令040720  戦国大名の経済学      (講談社現代新書、令和2年刊)    川戸貴史 (たかし)
(「乱取り」:戦地での略奪・拉致、「足弱 (あしよわ) 」:人身売買の対象となった人、「咎人 (とがにん) 」:犯罪者、「惣町 (そうまち) 」:いくつかの「町」を束ねた自治組織で、その統治に当たったのが「宿老 (しゅくろう) 」。旧来の統治機構や貨幣制度運営を吸収・改良しつつ運用するのが、信長や家康にも共通する流儀。これが江戸時代の「三貨制度」につながる。)

令040718  長めのいい部屋・かわうそ天然気分      (中央公論新社、令和3年刊)    フジモトマサル著
(こちらはけっこう人をくって遊んでるね。うさぎさんに恋をしそうになる。)

令040716  ねじ式 つげ義春作品集(改訂版)      (青林工藝舎、平成30年刊)    つげ義春 著
(当年84歳の著者。新作マンガは50歳のときが最後で、その後の著作は旅日記や対談など。31歳のときの孤高の「ねじ式」や「ゲンセンカン主人」「もっきり屋の少女」。)

令040716  優秀新人戯曲集2020      (ブロンズ新社、令和元年刊)    日本劇作家協会 編
(「宮城1973 ~のぞまれずさずかれずあるもの~」は菊田昇医師に取材、「月漸く昇る」は高群逸枝に取材、”Gloria” は Marlene Dietrich に取材、「郊外組曲」、「泳げない海」、「盲年」。最後の2作は、舞台より映像向きだ。)

令040714  お金の未来      (講談社現代新書、令和4年刊)    山本康正・Jerry Chi 談
(ふわふわした話を対談で読むとますますフワフワするからいけない。ビットコインはマウントゴックス破綻後も価値上昇したゆえに、事後の補償で損失以上のものが戻ってくる、めでたしめでたしになるらしい。NFTをつかえばメタバースに自己資産の希少性と所有を確保できる。)

令040710  フジモトマサル名作集 スコットくん/こぐまのガドガド      (中央公論新社、令和4年刊)    フジモトマサル著
(平18~20、著者38~40歳の作。けっして達観してる調子じゃなくて、人生への熱があるね。)

令040708  バイリンガル・エキサイトメント      (岩波書店、平成31年刊)    リービ英雄 著
(第2章の対談は、閻連科、多和田葉子、温又柔のお三かたと。閻連科の作品を読まねば!)

令040708  清水ひさし詩集 空のピアノ      (四季の森社、令和4年刊)    清水ひさし 著
(おもわぬ収穫だった。後半の14行詩の数々が吉野弘作品のような説得力で心をうつ。表題作の「空のピアノ」をはじめ、「石工」「宮崎」「花火の町」「朝顔の町」「雪合戦」など、国語の教科書に載せたい。|≪どことも知れぬ空の深みへ/地球は流され だから/人はさみしいのかもしれない≫(「空」))

令040708  句集 みなみ      (朔出版、令和4年刊)    茨木和生 著
(平明な句風のよさ。||雪吊に一度も雪の来てをらず | これはこれはと春雪の吉野山 | 砂浜を妻も裸足で歩きし日 | 妻が来てゐぬやと花野探しけり)

令040708  お金のむこうに人がいる  元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた予備知識のいらない経済再入門    (ダイヤモンド社、令和3年刊)    田内 学 著
(おカネというかたちで見えなくなっているが、すべては労働から成り立っていてそれを流通・蓄積できるかたちにしたものがおカネ。年金問題も、つまるところは社会全体が子供を育てていくことが解決への道、という結論も明快だ。)

令040706  対談集 TALK to YOU      (集英社、令和4年刊)    吉沢 亮 著
(最後の章が「青天を衝け」出演者との対談にあてられている。)

令040625  マオ 誰も知らなかった毛沢東【上】      (講談社、平成17年刊)    張 戎・Jon Halliday 著
(中華民国の混迷から鄧小平政権前までの中国の歴史は、本書を読んでようやく納得がいく。中国共産党がとことんソ連の出先機関であったこと、そこにおいて毛沢東という悪性ウイルスが数多の人々を破滅させながら増殖しつづけた怖ろしさ。上海事変からして、蒋介石のもとにいた冬眠スパイが扇動したものであり、国民党軍が共産党軍に負けたのもスパイの策謀にしてやられたからだ。台湾が侵攻されずに済んだのも、スターリンが一歩手前で踏みとどまったから。それにしても、政治経済のリアリズム欠如の毛沢東が恐怖のちからだけで執権しつづけるために、中国人がどれだけの犠牲をはらったことか。いくら恨んでも恨み足りまいに。)

令040616 大英博物館所蔵未発表版下絵  葛飾北斎 万物絵本大全      (朝日新聞出版、令和4年刊)    Timothy Clark 著、樋口一貴 監訳、長井裕子・村瀬加奈 訳
(令030930-040130 大英博物館 Hokusai: The Great Picture Book of Everything 展図録の和訳。版下として描かれながら出版に至らなかった版下絵のうち散逸を免れたもの。同様にボストン美術館所蔵の版下絵もある由で、おそらく近い将来にこれらを一堂に会させる展覧会が東博あたりで開催されようと想像するが、版下絵は地味なので展示企画にはひと工夫要りそうだ。この和訳本の表紙絵は「周生ト云者 道術ヲ以テ雲ヲ梯トナシ月輪ヲトリ懐中シテ下リシト也」。絵に物理的な遠近がないことをうまく使った「月をとる」図の機知躍如。「大鵬ノ卵中ニ雨舎 (アマヤド) リス」や椰子の隣りの人面樹は、趣向が SF 的。しかし北斎の描く動物たちは、やたら垂れ目で可愛くない。)

令040614  日本人の英語勉強法      (中経出版・KADOKAWA 平成25年刊)    James M. Vardaman 著
(意外にも、語学のコツの名著だった。我が意を得たりの記述多し。リスニング教材は文字起こしを見ながらじっくり聴かねば無意味という指摘は、痛く思い当たる。映画や洋楽は楽しむがいいが学習には役立たないというのも実感あり。例文は自分が使いそうな内容にカスタマイズして覚えるべし。マイ・フレーズ集をもとう。単語が出てこなくてツマッたときは簡単な単語で言い換える習慣を持つべし。雑談力をもつべし。疑問文にしか反応しない鈍感をかなぐり捨て、ネイティブの turn-taking(話者交替)に慣れるべし。)

令040614  なぜ宇宙は存在するのか  はじめての現代宇宙論    (講談社ブルーバックス、令和4年刊)    野村泰紀 著
(暗い夜空もじつはようやく晴れ上がった38万歳の若い宇宙の光で満ちていて、ただドップラー効果で不可視の電波になってしまっている。ダークマター関連の記述がいちばん難しくてすっ飛ばしたが、後半のマルチバースの話には発想の大転換を繰り返して何とかついていけた。宇宙どうしの衝突の影響が、全天からくる宇宙背景放射の上の円状の模様として見えることがあるかもしれない…とは壮大な宇宙詩だ。|光子も重力子も質量ゼロの粒子なので、光と重力は自然界で許される最大の速さで動いている。しかし、空間自体の膨張は、物理的なシグナルの伝搬ではないので、光速に縛られることはない。)

令040612  エドワード・ホッパー作品集      (東京美術、令和4年刊)    江崎聡子 著
(自分がなんでホッパーに惹かれるのかを絵解きしてくださった。ホッパー作品に鮮烈に存在する光と影、意表をつく視点の設定、静けさ ― それらは米国の都市閉鎖空間と郊外の開放空間が織りなしたものだ。まぎれもなくアメリカを体現する存在と思っていたが、ホッパー自身はヨーロッパ世界に心を寄せ続けていたとは!)

令040612  Gulliver's Travels      (Signet Classic, 1960;originally published in 1726)    Captain Lemuel Gulliver (Jonathan Swift) 著
(構想力・想像力と批判精神の偉大なる結実。演劇化しにくい素材ゆえ損をしているが、原典はおとなが味読すべき社会実験記述。Gulliver が Houyhnhnm の師に語る戦争は、それ自体が戯画をなし、秀逸なる戦争分析。)

令040611  美術の経済 Art Economy  ”名画” を生み出すお金の話    (インプレス、令和2年刊)    小川敦生 著
(標題に反して、著者がいだくアートへの熱い思いが伝わる本。ヴィンセントの絵は売れなかったのではなく、テオが良さを見抜いて、大々的に売り出すタイミングをはかっていたという説が紹介されていて、説得力を感じる。浮世絵は徳川時代、美術品というより出版物、雑誌のようなものととらえられていて、消費財だった、というのもなるほど。寺の佛像も美術品というより機能物と見られていたがゆえに、廃佛毀釈の無惨につながったというのもようやく納得だ。日系アメリカ人収容所の人々が生活を潤すためにつくった美術品・工藝品を展示した「尊厳の藝術展」のことを最後に語るのもさすがだ。≪美術は人間が生きていくときに求める基本的な要件であることに確信が持てたのだ。藝術はしばしばカネに翻弄される。そんなときに、いつもこの展覧会のことを思い出し、美術の原点に思いを馳せるのである。≫)

令040607  老人支配国家日本の危機      (文藝春秋、令和3年刊)    Emmanuel Todd 著
(黒人差別こそが米国の民主主義の原点で、その黒人の解放は共産主義からの圧力が生み出したもの。米国が他国のために核の傘を行使することはないという論、説得力あり。核は自国防衛以外には使えない。日本人は移民に対して排他的というより、仲間同士で摩擦なしに暮らす快適さを壊したくないだけ。出生率を上げ移民を受け入れるには、不完全さや無秩序をあるていど受け入れる必要がある。シリア人は内婚率がトルコ人の3倍以上高いので同化が困難。シリア移民の受け入れは将来のドイツに深刻な禍根となる。多文化主義は、同化主義より聞こえは良いが、移民隔離政策にすぎない。≪ポピュリズムは、エリートが民衆の声に耳を傾けるのを拒否し、国民を保護する国家という枠組みを肯定的に引き受けないときに擡頭する。逆に言えばポピュリズムは、エリートが民衆の声を受けとめさえすれば自ずと消滅する。≫)

令040605  英語の新常識      (集英社インターナショナル新書、令和4年刊)    杉田 敏 著
(全篇においしい餡がつまった名著。Weblio語彙力診断テスト uwl.weblio.jp/vacab-index と Test you vocab testtiyrvacab.com 試してみたい。The Associated Press Stylebook も買わねば。elbow bump 肘タッチ, fist bump グータッチ ― ことは知っていても、日英ともことばを知らなかった! covidiquette だ|イギリス英語で billion を10億の意味で使うことを、英政府は1974年に当時の Harold Wilson 首相が公式に確認するかたちで公にした。それまで朝日イブニングニュースでは10億のことは one thousand million, 1兆のことは one million million と表記していた由。)

令040604  もっと知りたいミロ 生涯と作品      (東京美術、令和4年刊)    松田健児・副田一穂 著
(ようやくミロの魅力に開眼できた。1974年作の三連画「花火」、1921~22年作でヘミングウェイが買った「ラ・マジア」、1919年作でピカソが生涯手放さなかった「自画像」、1919年作「モンロッチ、教会と町」。)

令040604  Learn Like a Pro 学び方の学び方      (Achievement Publishing 令和3年刊)    Barbara Oakley・Olav Schewe 著、宮本喜一 訳
(集中して仕事をするとき音楽は邪魔になる。25分集中して、パッと休む、そのときに至福の音楽を聴くようにしよう! 原稿を書く(拡散モード)ときは、推敲(集中モード)は後回しにしてとにかくまず書き進める。推敲はそのあとで!)

令040513  日本人が知りたいイギリス人の当たり前      (三修社、平成29年刊)    唐澤一友・Sarah Moate 著
(英国の貴族制度や現代アート、音楽などの目配りが優れていて、ひとに譲りたくなくなった。)

令040508  伝わる英語表現法      (岩波新書、平成13年刊)    長部三郎 著
(予想をはるかに超える名著。全学習者に推薦したい。会話を相手とのやりとりにせず、やたら独白の世界にひきこもる日本人の病弊をよく見てとっている。英語なら clause で語るところを日本語は名詞(とくに漢字熟語)にしてしまう;だから逆をいえば日本語の名詞を clause に置き換えれば英語らしくなる。この辺を豊富な exercises を交えて指導してくれる。表現のレベル合わせをする。抽象単語を具体的・説明的に複数単語の羅列で示す。このような技を実例で示してくれる。短期講座を受講しているような快感だ。|≪言葉をおぼえるには実際にイメージできる文脈・状況が必要だということです。単語だけおぼえても使えない。一つの状況を設定して、そこでいろいろな表現をおぼえて使う訓練が必要なのではないでしょうか。≫(18頁)。)

令040505  ホテル・アルカディア     (集英社、河出書房新社、令和2年刊)    石川宗生 著
(雅俗とりまぜた華麗な物語世界。再読のためにだいじにする。|悪いことは言わんから、そろそろきみもゾンビになったらどうだね|ミコブラクダやゴコブラクダやハチコブラクダもいたというのに|泳ぎの得意な人魚すら溺死し、腹を膨らませ浮かんでいた|虹色の花々に全身を覆われた飛行生物の大群と遭遇した。「チー!「チー!「チー!「チー!「チー!」と壁を蹴り|庭師、給仕、ソムリエたちが「なんだい「なんだい「どうしたい」と三々五々やってきて「ありゃあプルデンシア嬢かね「こいつぁたまげたねぇ「いやでもおめでとうだよ「あぁおめでとう「おめでとう」と万雷の拍手でもって音頭を取りだす。)


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