アクティブバース体験記

アクティブバース体験記

第二子の出産



よくお腹が張り、もうおなかがパンパンで「限界~!」という感じだったので

検診にいってる間に陣痛が来るかも、と思いつつレンタカーで産院へ。

前日にお腹の痛みがあったことを診察で告げると、NSTをすることに。

NST中は張りはなく、さっきまでグリグリ動いて

私を痛がらせていた赤ちゃんはちっとも動かない。

お腹張ってないようですよ、と言われ産院をあとにする。

エコーでは、胎児の体重2950g。

上の子が2920で生まれたし、在胎日数もほぼ同じくらいだから

ほんともう出てくる頃だと思うんだけどなー。

(何度も来るのは車代がかかるので、このまま入院になるといいなぁ、

と内心思っていた。)

せっかくレンタカーを借りてきたのですぐに家に帰らず、

前田森林公園へピクニック。

広~い公園を散歩するが、どうにもこうにもお腹がパンパンで

歩くのも辛いくらいである。

腰も痛く、早く生まれないかなぁと思う。

夕食も済みPM8時半、突然下痢のような痛みが来る。

いきなり3~4分おき。

しかし実際トイレも何度も行きたくなるのでただの下痢ではないかと迷う。

(上の子の時の陣痛も下痢の痛みだった。だがしかし、

もし違ったらタクシー代もったいないしなあ、と葛藤)

PM9時半、1時間ほど様子をみたところで、

夫に「産院に行くのか行かないのかそろそろ決めてよ」

と言われ、じゃあ一応電話してみるかと産院に連絡。

「3分おきに下痢の2倍くらいの痛みです」伝えると、

「けっこうキテますね。何分くらいで産院までこれますか?」

まだ片付けも残っていたし、シャワーにも入りたかったので、

「1時間半か2時間くらいで行きます」というと、

「もっと早くこれませんか?タクシーの中で生まれないように

できるだけ急いで!片手に携帯を握り締めていつでも連絡が

とれるようにしてきてくださいね!」と言われる。

そんな大げさな~、と思ったが片付けとシャワーはあきらめて

すぐ出発することに。

PM9時45分、タクシーにのって出発。上の子は眠たそう。

PM10時15分頃、産院に到着。

「う~ん」と唸り声が出てしまうくらいの痛みだがまだ我慢できる。

タクシーの支払いをしていると、先ほど電話で対応してくれた助産士さんが

玄関から走って出てきた。

「小走りで急いで分娩室へ行きますよ!」

自分としてはまだ余裕と思っていたので、

助産士さんがそんなに急いでいるのを見てちょっと不思議&びっくり。

上の子の時は、まず入院する部屋をどれにするか選び、

部屋で陣痛が強くなるのをまってから分娩室へ移動したが、

今回は分娩室へ直行!

夫は立会い予定だがとりあえず入院室に荷物を置きに行く。

分娩室へ入り、パジャマに着替え、診察をすると

既に子宮口は8センチ開いている。

前回のお産のときと同じく、四つんばいになり

大きなビーズクッションを抱えこんで、出産体勢に入る。。

痛みはかなり強くなり、分娩室に入ってから5分くらいで

ぐぐっとイキミがくる。

なるべくいきまないように、リラックスリラックス。

2回か3回の陣痛で破水。

えっ?もう破水?

上の子の時は生まれる5分くらい前にやっと破水したので

こんなに早い破水に驚く。

助産士さんに「1、2時間のうちに生まれますよ」

と嬉しいことを言われるが、

そう思っていて長引くとつらいのであまり期待しすぎないようにと思う。

破水した後は痛みが急激に強くなり、がまんできないくらい。

大きな声で叫んで痛みを逃す。

初産の時よりは、「いきまない」ことを上手に出来ていたと思う。

頭がもうはさまってきている感覚が分かる。

「10円玉大に赤ちゃんの頭が見えますよ~」

と言われた次の陣痛ではもう「ゴルフボール大」。

そして「あと10回くらいで生まれるよ」と言われる。

えっ?そりゃ嬉しいけど、早すぎない?

半信半疑だがそうあってほしいと願う。

もう頭が出てきそうだということで、四つんばいから上向きに姿勢を変える。

今回はバースプランとして

「赤ちゃんの頭が出たら自分で赤ちゃんを取り上げたい」

という希望を出していたため、この体勢になった。

やはりこの方が陣痛の痛みを強く感じる。

普通の分娩台でずっと仰向けになってるなんて、痛すぎて私にはムリだなぁ。

フリースタイルでよかった。

立会い希望なので夫と長男(当時1歳5ヶ月)を呼んできてもらう。

二人が来てまもなく、赤ちゃんの頭が出てくる。

長男はそれを見て、「うわ~~っ」言って夫のひざから駆け出し、

どこかに逃げようとした。

次の陣痛を待つ間、出ている頭をそっとなぜてみた。

湿っていてあたたかい。

目や鼻にも触れることができた。

長男も再び夫のひざに抱っこされて弟の誕生を待つ。

次のイキミで肩が出てきたので、自分で赤ちゃんの両脇を抱えひっぱり出す。

はい、こんにちは~~

そのまま肌を出した私の胸の上へ・・・

「生まれた!!」

ほっとひと安心。あたたかいぬくもりを直に感じ、

新しい命の誕生をひしひしと実感する。

そして無事に生まれたという安堵感・・

赤ちゃん、よく頑張ったね。

時間は、PM10時58分。

産院に着いてから、40分くらいで生まれたわけだ。

早かった・・・家でシャワーなんて浴びてたら間に合わなかったかも。

長男は目を丸くして、少し怖がっている様子。

「お兄ちゃんもよくがんばったよ」と長男にも色々話し掛けた。

へその緒はまだついたまま、ドクドクと脈うっている。

触ると温かくて弾力がある。

長男のへその緒と同じくらいの長さだ。

しばらくの間、赤ちゃんにおっぱいをくわえさせていたが

あまり飲む気がないようなのでへその緒を切る。

長男の時と同様に、私と夫とふたりでハサミを持ち、カット。

10ヶ月間ご苦労様(^-^)

長男は少し落ち着いたようで、

赤ちゃんを指差して「は!」といい(まだ言葉を話せないので)、興味津々。

胎盤が出たあとは夫と長男は先に部屋に戻り、助産士さんもいなくなって、

赤ちゃんとふたりきりで1時間回復を待つ。

このふたりっきりの時間が、たまらなくよいのだ。

薄暗い照明の中で、ゆったりとまどろむ。

赤ちゃんも、静かに目を閉じている。

AM00:00、助産士さんが迎えにきて、歩いて入院する部屋へ。

少しくらくらする。

部屋に戻ると、もう寝ているかと思った長男は、

興奮と動揺でおめめバッチリ。

2時頃にやっと寝てくれた。

その晩は、2枚のふとんをっくけて敷き、

夫・長男・私・赤ちゃん と4人並んで寝た。

両わきですやすやと眠る我が子の顔をかわるがわる見て、

あぁ、家族が増えたんだなぁ、としみじみ思った。


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