搾乳で母乳を出すコツ

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～搾乳で母乳を出すコツ・搾乳で母乳を出し続けるコツ～

○赤ちゃんが低体重児で生まれたため、入院中の赤ちゃんに搾乳した母乳を届けなければいけない場合
○赤ちゃんが入院してしまい、授乳ができない場合
○扁平乳頭・陥没乳頭・乳首が大きい・小さいなどの理由で赤ちゃんがママのおっぱいを直接吸えない場合
○赤ちゃんが哺乳瓶の乳首に慣れて直接授乳ができない乳頭混乱になっている場合
○ママが仕事復帰して保育園等に預けている時に搾乳母乳、冷凍母乳で乗り切る場合
○ママが強いお薬を飲むことになり一時的に母乳をお休みする事になった場合
○やむ終えない理由で赤ちゃんを預けたり、一時的に赤ちゃんに母乳を飲ませられない状態になった場合

上のような理由で赤ちゃんに直接授乳ができなくて搾乳で母乳を飲ませる事になった場合や、やむ終えない理由で赤ちゃんに母乳を飲ませることができなくなった場合の母乳量の維持の方法を紹介します。
搾乳機については「搾乳のコツ・搾乳機について」のページで紹介していますので、そちらをご覧下さい。
また哺乳瓶に慣れて直接授乳ができない場合の対処法は「おっぱいを嫌がる・乳頭混乱」のページに詳しく紹介しています。

■搾乳での母乳量の増やし方・母乳量を減らさないコツ・搾乳で母乳を長く出し続けるコツ■

母乳量を増やすコツ・母乳量を維持する方法として一番良いのは直接授乳で頻回授乳をすることなのですが、それが不可能な場合はおっぱいに常に必要性を感じさせておくことが母乳を出し続けるコツになります。
おっぱいが張った時だけ飲ませるor搾乳する、という方法では断乳するとき母乳を止める方法になってしまいますので、張るまで待ったり、おっぱいを溜めようとは思わないようにして下さい。（溜めた方が良く出るようになるは間違いです）
それを防ぐにはできれば3時間ごとくらいに、たとえおっぱいが張っていなくても搾
るようにして、おっぱいに必要性を感じさせておくことがポイントになります。

母乳というのはおっぱいに張って溜まったものを飲ませる訳ではありません。
たとえおっぱいが全く張っていない状態でも赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激により催乳反射という母乳が湧いてくる反射が起きてそのつど新鮮な母乳が作られるようになっています。
ですから頻回授乳の代わりに頻回搾乳（3時間事の搾乳）を行い、赤ちゃんがおっぱ
いを吸う刺激の代わりに搾乳前に乳頭刺激を与えて人工的に催乳反射を起こしてやることが大切です。
乳頭刺激の1例を紹介しますと、搾乳の前に乳頭の先を指で開いてやり乳カスを取っ
たりするとそれが刺激になり催乳反射が起きやすくなります。
催乳反射を起こすとその場でおっぱいがツーンとかジーンと湧いて来ますから、全く張っていない状態のおっぱいからでも母乳が搾りやすくなります。

搾乳のコツは片方の手でおっぱいを脇から寄せておき、もう片方の手で乳輪のやや外側を掴んでそのまま乳頭方向へしごくというやり方をされてみて下さい。（搾乳機は細い腺からは搾れないのでそれだけに頼るのはお薦めできません）
乳輪の縦、横、斜めといろいろな方向から乳輪～乳頭をしごき、搾乳するときは片方に時間をかけるより、短時間で左右を何度か往復させるほうが量が出やすくなります。
1回の搾乳で量を沢山出そうとは思わず、なるべくこまめに搾乳する事でおっぱいに必要性を伝え、そのつど湧いてきた分だけ出しておけば徐々に母乳量を増やすことや母乳量を減らさず維持することも可能になります。
だから出ないのにギューギュー搾ったりはしないこと。
○cc搾れるまで頑張ろうと思ったり、30分、1時間と長く搾り続け、おっぱいにあざを作ったりする必要はありませんよ。

【手搾りの搾乳のコツ】

１．おっぱい全体を手のひらでやさしく掴んで、上下・左右に大きく動かす
２，乳頭刺激（どのような方法でも良いが乳頭の先を開いて乳カス等を取る動作が効果的）を行いなるべく催乳感覚（おっぱいが湧いてくる感覚）を起こさせる
３，少し前傾姿勢になり、右のおっぱいなら右手でおっぱいを少し脇から寄せておき、左手の親指、人差し指、中指で乳輪の少し外側の部分をつかみ、そのまま乳頭の方へ引っ張るという感じでしごく
４，一定方向からだけでなく縦・横・斜めといろいろな方向から搾る

他のやり方として指の先ではなく親指と人差し指の付け根を使って搾る方法や親指、　人差し指、中指の3本の指で乳頭を正面から掴むようにして搾っても可
搾乳するときは片方を長く搾るより、短時間で左右を交代して搾る方が母乳が出やすくなります。