よぴさんのつぶやき

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コウノトリが来た



2002年の3月にありあを失ってから約1年、やっとコウノトリが来ました。
このコウノトリは私の視界に入るか入らないかの所で、いままでずーっと遠くを飛んでいました。呼んでも呼んでも気がついてくれず、ずーっとゆったりと飛んでいたコウノトリ。
二人目はどう?と人に聞かれるたびに「コウノトリが遠くのほうを飛んでいてね・・・。」と空を眺めながら言い訳をしていた私。
3月の時点で先生に「手術後、3ヶ月したらまた子供作ってもいいから。」と言われ、その夏が過ぎ・・・秋が過ぎ・・・冬が・・・気がついたら夫婦の仲が冷え切っていました(笑)・・・というわけで。

第1子ねねの世話に明け暮れ、心も体も疲れきっていた私。夜9時に寝て6時半に起きる生活に、子作りという文字はない。こんな冷え切った夫婦に、新しい子供の来る余地など微塵もありませんでした。「一生ねねは一人っ子?」日々思っていました。
そして子作りの問題から、夫婦の問題に移っていきました。

冬、ピークを迎えた夫婦の仲。夫婦喧嘩をねねの前でも繰り広げる毎日。
保育園の先生に「先週おうちで何かあった?ねねちゃんお昼寝のあと泣きながら起きる日が続いていたんだけど・・・。」と言われる始末。確かに先週は夫婦で口も聞かない険悪な日々が続いていました。ねね、本当にごめんなさい。本当に本当にごめんなさい。

2月3月はうつの季節。季節も変わる、仕事も切れ目、ふと気がつくと私はこれでいいの?!と自分で自分を責める季節。
風邪もひきやすく、抵抗力も下がりっぱなし。もうこうなると意味不明な私。子供もできない、旦那ともうまくいかない、花粉で神経が参ってる、仕事も忙しくていっぱいいっぱい。

旦那はこういうときにはめんどくさくて取り合おうとしてくれない。話し合いが苦手な人なのだ。・・・こういうときは他人の力を借りないとどうにもならないことを、私は知っているだけ幸せだったと思う。
自分で何とかするためには時間が必要。でも私は何とか今の状況を打ち破りたい、ねねのためにも、私たち夫婦のためにも。

2月22日は結婚記念日。私たちは結婚6年目に入った。
そんなときに結婚したときの仲人さんから食事のお誘いがあった。いい機会だ。言って私の気持ちをわかってもらおう。
私は仲人さんに色々話した。まだまだ言い足りないけれど、とにかく話した。旦那は隣で聞いていて、わかった風でもなく、また言ってるよみたいな顔をしている。いつものこと。
けれど仲人さんは一生懸命私の気持ちを代弁してくれた。その時点で私の気持ちをわかったかどうかは不明だけれど、少しだけ旦那が変わった気がした。

私も、私以外の人が旦那のことをわかってくれたと思うだけで楽になっていた。
自分が変わると他人も変わる。自分が変わらなければ他人も変わらない。それは痛いほどわかっていた。

いつもいつも人間関係で悩み続けていた私、「まずは自分が変わろう」、それは本当に勇気のいることで大変なこと。普通めんどくさくて逃げてしまうところだけれど、逃げたら負けと心に思い、今までがんばってきた。そう、それは自分のため。人のためでもなんでもない。だから、私は私のためにがんばる、がんばった。その結果がコウノトリだったのだ。

夫婦の仲が悪いとコウノトリもやってこない。あーあ、そういうことだったんだよね・・・。


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