講師養成 0
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やまぼうしの会(高齢の聴覚障がい者と聴者の会) 今日は涼しくなったので久しぶりに釜飯をとって、おしゃべり会でした。 会員の88歳の方がお風呂掃除や家事が大変・・と。この方は頭も目も耳もしっかりしているのですが、毎週病院通いで28Kgの体重。もう介護サービスを使ったらという話になりました。やはり介護サービスについては本当に必要な人(超高齢者)にその情報が届いていないと感じました。包括支援センターの講座などにも参加している方なのでご存知だと思っていましたが。みんなで介護保険について話し合い、知っている情報を出し合っても100%正しい知識を持っているわけではないので、いろいろな資料をコピーして渡し、とりあえず相談にいってくださいということで終わりました。 涼しくなって彼女の体重が増えるといいな・・・と願って。
2016年10月13日
昨日のシニアサイン講座で趣味を身振りで表して伝えるということから、皆さんいろいろな趣味をお持ちであることを知ることができました。70歳すぎの女性は詩吟が趣味。脳梗塞で身体の片側が麻痺したとき、発声も難しくなったので詩吟を始めたそうです。最初はリハビリのつもりだったので‘楽しい’趣味という感じではなかったが、今は発語もしっかりできるように回復し、楽しめるようになったそうです。そういえば私の母も詩吟をやっていました。今も誤嚥性肺炎など起こさずにいられるのは喉が鍛えられていたからかもしれません。その方の質問「先生が腹の底から声を出しなさいと何度も言われるけど、‘腹の底’ってどこ?」一同「う~~ん」。正解は??ともかく趣味の一つに詩吟をこれから入れようという話になりました。
2012年07月18日
今夜は先週に続いて2回目のシニアサインについての放送でした。今日は通所介護施設みどり(愛知県尾張旭市)での様子が取材されていました。シニアサインを使って耳が遠いお年寄りとの会話で印象的だったのはお年寄りの笑顔です。シニアサインを使う時の3点セットは「アイコンタクト」「笑顔」そして「サイン」です。利用者さんと目を合わせて、笑顔で話すことで、お年寄りも笑顔になります。サインを使うことで大声はいらなくなり、職員の方たちの笑顔が利用者さんにも移っていくのですね。みどりのSさんはじめ職員の方々ありがとうございました。
2012年06月10日
今年の10月から書籍「おはよう21」(中央法規出版)にシニアサインを連載中です。読者からの感想の中に「介護施設で仕事している自分は声帯が弱く、耳の遠いお年寄りに一日中大声を出しているのはつらい。でもこのシニアサインを知って、とても便利で声帯を酷使しなくてすむので助かっている」というのがありました。当たり前のことですのに気づいていませんでした。そうですね。大声は体力も消耗しますが、声帯にダメージを与えます。
2011年12月22日
今日は介護の日。耳の遠くなった人とのコミュニケーションにと考案して4年が経ちました。医療の場で、介護の場で、家庭でと様々なところで使われ、コミュニケーションがスムーズになっただけでなく、信頼関係が結べた、気持ちが暖かくなったなどの声をいただいております。特に看護学校で学んだ看護師の皆さんからは、患者さんとの関係がとてもよくなったこと、心を閉じてしまった患者さんがアイコンタクトと身振りを使っただけで心を開いてくれたことなど嬉しい感想をいただきました。また家庭で‘元気な’認知症の義母との毎日に、大声でなくサインを使うことで介護する自分がとても助かっているとの声もいただきました。未来の介護はロボットが担うかもしれませんが、どんなに機械化されても人と人とのコミュニケーションは心をつなぐものです。耳の遠くなった高齢者は社会のどの場でも出会います。声だけでなく、アイコンタクトとちょっとした身振りをつけて話してみてください。2011・11・11 午後11時11分です。
2011年11月11日
ベビーマッサージは当たり前のようにお母さんたちはやっています。今日は98歳の義母へのマッサージでいつも笑顔が返ってくるというお話です。シニアサイン講座受講者からの報告で、シニアサインを知ってから身振りやサインをつけて義母に話しかけていて、とても関係がよくなったと話していたOさん。今日は足をマッサージをしていて気がついたことを話してくださいました。「お母さんがよく話しかけてくるようになった。どうしてか??と考えていたが先日からやっているマッサージの効果と確信しています」と。だれでもマッサージをしてもらえば気持ちいいことですが、認知症の人には笑顔で接することが一番の介護。マッサージをしてあげていることで義母の顔が笑顔になり、自分も嬉しくて笑顔で居られる。それが義母の笑顔を誘い出し・・・。笑顔のチャッチボールです。認知症の人は失敗したり、叱られた内容は記憶に残っていきませんが、その時の相手の怖い顔、怖い思いは積み重なっていきます。その結果心の安定がなくなり、生活も安定しなくなってしまいます。笑顔が介護に一番。という話をしていたら、老人ホームで働いている人が横から「家族は無理!」と。その方も仕事では笑顔ができるけど、家では無しと。そうでしょうね・・・・とみんな妙に納得してしまいました。
2011年05月31日
関西看護出版主催の介護に関するセミナーの中に「シニアサイン」をとりいれていただきました。6月は大阪で9月は岡山です。依頼は中部圏が中心でしたがインターネットで情報を発信できることは、このように広まっていくのですね。詳しくは関西看護出版のHPでどうぞ。関西看護出版
2011年02月03日
PHP研究所から出ている安藤りつさんの本を読みました。著者が友だちの知人ということでこの本を教えてもらったのです。高齢者介護施設(入会金も毎月の支払いもかなり高額の有料老人ホーム)に勤める介護ヘルパーの著者がみた認知症の高齢者の現実が内容です。私の周りにはまだこの本の中のような行動をする認知症の方はいないのですが、すさまじい介護現場です。もう一つ、昨日ある雑誌の「認知症にならない脳生活」を読んで、とりあえず自分がならないためには?と知識だけは入れてあるのですが、ここに書かれた生活が実行できておりません。年末から飲んでいる薬を(朝1回のみですが)飲んだのか、まだなのか記憶が無い時があり、薬の袋に日付けを書き入れているのが私の現状です。「忘れてしもうて、困ってしもうた」にならない薬がもっと開発されることのみ願っている私です。
2011年01月06日
老健の食堂で家族の方が一生懸命声かけしている。「たくさん食べなきゃダメ」「みんな食べてしまわなきゃダメ」「しっかり食べなきダメだよ」「ゆっくり 食べなきゃダメ」「お茶を飲んで水分をしっかりとらなきゃダメ」 ・・・・これって「ダメ」が口癖の人がいるのでしょうか? 特に耳の遠くなっているお年寄りには耳に最後に残る「ダメ」だけはっきり聞こえているのではないでしょうか?「たくさん食べてね」に変えたら、食欲ももう少しでるのでは?と思ってしまいます。赤ちゃんに声かけするとき「出来るだけ‘ダメ ’は使わないような言葉を選んで・・と講座で話しています。子どもが一番嫌いな言葉は「ダメ」ですから。 高齢者も嫌いなことばではないでしょうか?というより誰でも好きでない言葉ですよね。
2010年10月30日
「耳が悪くなってきたから、将来のために手話を覚えておきたい」こんな相談はよく受けます。しかし中途失聴の方が手話を覚えても、手話で会話できる人がその人の生活の場の回りにどれだけいるのかが問題です。もちろん本人は声で話すことができるので、周りの人がサインで話しかけることが必要なのです。 このようなときの解決方法の一つがシニアサインの考え方です。8月の予定に入れました。遠い方には参加は難しいのですが、お近くの方で興味のある人、左の「メッセージを送る」からどうぞ。 8月13日(金)10:30~11:30「いつも叱られているみたい!」耳が遠くなったお年寄りに大声で話していませんか?シニアサイン(だれでも分かる身振りと簡単な手話)を使えば大声も要らなくなります。8月27日(金)10:30~11:30「認知症の親の代わりに!」後見人制度について聞いてみたいことありませんか。役所や銀行などの手続き、本当に大変。
2010年07月31日
先日いろいろな杖を体験した方からの嬉しい報告です。今日息子さんに車に乗せてもらって買いに行くとのこと。杖は自分の背丈にあったものを購入することが大切という話でしたので、体験した杖の中から外出時に使うものを選んでくるとのお話でした。そして「今後更に歩くことが困難になった時には家の中で使う杖などを、先日の体験で知ったので随分安心していられます。」というお話を聞かせてくれました。介護用品、自助具・・本当に想像もしていなかったいろいろがあるのですね。知っていればいつか自分の近くの人にアドバイスできます。もし近くに福祉用具のお店があったら、覗いて見てください。
2010年07月30日
補聴器というのはだれでも知っていると思いますが、助聴器ってみなさんは知っていましたか?シニアサイン講座で聞いてみましたがみなさん「知らない」という答えでした。「集音器」とかという言葉で聞いたことはありますが、私もはじめて知りました。補聴器と助聴器の違いは医療機器に認定されているのが補聴器です。補聴器には、難聴者のレベルに合わせて細かな調整ができるものが多くあります。助聴器は、ほかにマイクレシーバー・集音器などとも呼ばれていることがあり機能はボリューム調整程度の簡単なものが多く、難聴の程度も軽度難聴~中等度難聴までのものがほとんどです。耳の聞こえの状態によって助聴器が合う人、合わない人がありますが、電話の子機のようなもので耳に当てると大きな音で聞こえます。手に持つとONになり、離すとOFFになるもの。あるいは耳に当てるとONに、離すとOFFになるものもあります。 「ある人がテレビなど長時間使うときは手が疲れてしまう」と言っていて、なるほど長い時間には無理と思っていたら、今日の新聞に長時間の時はイアホンをつけるのがありました。テレビの音を大きくして家族に嫌がられる人にはいいかもしれません。一度試してみたいものです。
2010年05月31日
母の病室に朝行きました。話しかけても声で答えず、しばらくはうなずいたり、首を横に振って「NO」と伝えたり。昨日胃カメラを飲んだので、喉に痛みがあるのかと思って「喉が痛い?」と聞いたら「ここは言葉が違う」との答え。老健のスタッフの方々は母のことを充分知って、話しかけてくださるし、高齢者ばかりでほとんどの人が耳が遠く「ゆっくり、はっきり」話してくれるし・・・。母にとっては老健では会話ができていたのに、病院では聞こえないのか会話ができず、「言葉が違う」と感じてしまったようです。病院は高齢者だけでもないし、また母がどの程度聞こえないのか分ってくれていないので仕方ないとは思います。ただこうして高齢者は話すことをあきらめて、会話しなくなった人もいるのでは?と思いました。肉体的に聞こえない、話せないだけでなく、心理的にダメージを重ねて、会話しなくなっていくことも多いのではないでしょうか。母の老健にも、シニアサイン講座受講者から聞く介護施設でも「耳では聞こえているはずなのに会話しない」という方の多いことを聞きます。母はその後私と5時間余り話していました。慣れない病院生活で不安なので、又、折角いっぱい話したいという気持ちがなくならないようにと。
2010年02月11日
母は96歳。現在は老人保健施設にお世話になっています。自分で車イスに乗ることもできず、食事の度にベットから車イスに乗せてもらいます。先日介助に来てくれた職員の方が「食事です」と言いながらサイン(箸で食べる動作)をしてくれました。それを見た母はすぐに「ありがとうございます。いつもお世話になります」と声で答えました。職員の方はどなたでも「○○さん、食事です」と声をかけてくださっているのですが、立ったまま話す声は、ベットに寝ている母の耳にはとどいていません。私もやっと気がつきました。何かを世話してくださる人にはいつも「ありがとうございます」とはっきり言う母ですが、聞こえないので、声をかけて下さっていることがわからないから「ありがとう」と返事できなかったのだと。私は大きな食堂で母の食事の介助をしながら、同じテーブルの人にもサインを付けて話しかけているのを職員の方が見て、真似てくださったのだろうと思います。母の「ありがとうございます」に、職員の方から「いいえ、どういたしまして」という言葉と笑顔が母に返ってきました。嬉しいひとときでした。
2010年01月21日
毎日文化センターのシニアサイン講座は今年は今日が最後の講座でした。受講者は実際に高齢者と接している人がほとんどですので、みなさんの意見、疑問、質問はすぐに共有して、一緒に考えられます。施設でたくさんの高齢者と接している時、「ある一人の方とシニアサインを使って絆、信頼関係ができるが、それでかまわないのか?」という疑問がでました。人はまず家庭という小さな輪の中で個々に絆を結びます。高齢になって家族と離れ、施設に入り、大勢の中に入ってもしっかりとした信頼関係を誰かと持ちたいのではないでしょうか。施設はお互いに知らない人同士、しかも耳が遠くなったり、認知症でうまく人と会話ができない人が多く、たとえ50人いても、とても静かで、隣の人と会話ができているのは少数の方々のみです。大勢の中の孤独。そんな思いのとき職員と一対一の絆ができた人は、とても心が安定すると思います。職員の方は利用者の一人一人と一対一の絆を結んでほしいと思います。高齢になり、身体が自由に動かなくなり、聞こえにも不自由になると、心まで傷ついてしまっている人も多くみます。アイコンタクトと笑顔とチョッとした身振り。この三点セットで絆を!
2009年12月18日
小さな子どもに話しかける時、大人は上から話すのでなく、しゃがんで目線を同じ高さにして話します。ある介護施設の職員の方の話です。デイサービスに通ってくる一人のおばあさんは体温を測らせてくれないので、何度も「お願いします」と言ってもNO。ある時しゃがんで下からの目線で「お願いします」と言ったら計らせてくれたとのこと。いろいろな方がいますね。うつの人もいるし・・・。体力が衰えて自立した生活ができなくなって、手助けしていただくようになっても、こんな態度をとってしまうには、心を閉ざしているような何らかの原因があるのでしょうが、やはり可愛いおばあちゃんになりたいと思っています・・私は。(「目線」は芝居などで使う言葉で「視線」が正しいようですが、「目線」のほうが合っている感じがして使いました)
2009年11月22日
今日は介護の日。昨日ろうの方々も集まっての学習会に参加しました。そこで「ろう者のための老人ホームを!」という話があったのですが、現在全国に数箇所ろう者のための施設はあるのですが、ここ名古屋市にも愛知県にもありません。高齢になって耳が聞こえにくくなった人と、小さい時から聞こえないろう者との違いはわかりますが、「専用」でなく、地域の人「みんな一緒」のほうが楽しいのでは?と考えてしまいます。施設の職員の方々に接し方や、コミュニケーション方法を学んでいただいたほうがいいのではと考えています。私は自宅でろうの高齢者の集まるサロンのようなことを10年以上続けていますが、ろうの方々も楽しんで来てくれていますし、聞こえる人もいろんなことをろう者から教えてもらったりしています。お互い、理解があれば「みんな一緒」のほうが楽しいですよ。聞こえる、聞こえないの壁を取り払った介護施設が増えますようにと願っています。
2009年11月11日
シニアサイン講座は受講してまだ2回目でもみなさん自分の生活の場で使っています。ある介護施設で働いている女性からの報告です。「おはよう」と「ありがとう」をある高齢者に使ってみたら、彼女と会うたびに「おはよう」のサインを腕を大きく振って、まるでボールをあちこちに投げているように動かすとの事。彼女曰く「結構腕のリハビリになっています」彼女が表しているのが言葉と気がつくまで時間がかかる人かもしれませんが、目を合わせてにこやかに腕を振って・・は、いいコミュニケーションになっていると思います。私も老健でいつも会う方に「こんにちは」を表していたら、私をみると人さし指をまげてにっこりしてくれます。認知症で会話が成り立たなくても、アイコンタクトと笑顔と手の動きの3点セットでコミュニケーションできています。シニアサインは肉体的リハビリにも、精神的リハビリにも使われていますよ。
2009年11月07日
昨夜、名古屋市から一歩出たところにある「通所介護みどり」でシニアサインの話をしてきました。「家族交流会」の時間の中の1時間で、聞いてくださったのはここに通う高齢者の家族の方々と職員の方たちです。デイサービスに通っている高齢者の家族とスタッフの話し合いの時間があるというのは、とてもいいことで必要なことですね。またスタッフに若い方が多いのにも少し驚きました。皆さんきっと毎日の生活で聞こえにくさ、通じないことなど体験していることでしょうから、とても熱心に聞いてくださいました。きっと身振りをうまく使って、心の通った会話が今まで以上に出来る場になることでしょう。お世話いただいたSさん、ありがとうございました。いつもいろいろな方の手を借りて、シニアサインは少しずつ知られていっています。
2009年07月12日
「ろう者が使いやすいような介護施設、介護事業を」という話を私の身近で聞きます。今日はろう者3人と高齢者などが我が家に集まって、海鮮鍋とおしゃべりを楽しんだ1日でした。(もう10年近く毎月開いています)そこで高齢のろう者3人に聞いてみました。「あなたたちが介護サービスを受けるとき、ヘルパーとしてきてくれる人はろう者がいいですか?」答えは3人揃って「NO」理由は「自分の知っている人に自分の介護を頼みたくない。知らない聴者がいい」(手話の使えるろう者がいいのかと思いましたが、答えは3人とも「聴者」でした)ろう者の世界は狭く、例えばここ名古屋市なら、ろう者同士はほとんど知っている人です。ろう学校は名古屋の人は幼稚部から専攻科までほとんど一緒です。聴者からも「ヘルパーに来てもらう時は知らない人がいい」と。そうですね。自分の体が不自由になったのを、よく知っている人に見られたくないという思いはありますね。聞こえない人専用の施設はすでにあります。ここに入りたい人も当然沢山います。聞こえない人はここ、聞こえる人は・・・でなく、聞こえない、聞こえるに関係なく、自分の行きたいところに行けること。そこではコミュニケーションがいろいろな方法で(日本語も手話も)対応してくれることが大切ですね。
2009年02月10日
シニアサイン講座で戦争体験の話になりました。今、介護を受けている人たちは全員何らかの形で戦争を体験しています。戦争体験は一人一人が違った体験、思いです。介護を担っている人のほとんどが体験がなく、「話されたことに対して、どのように対応すればいいのか?」という話になりました。「YESでもなくNOでもなく、ただお聞きすることだけでしょう」と受講者の戦争体験者からの答えです。一方「軍歌は皆さんとても懐かしそうに歌われます」とのこと。そして「軍歌にはすばらしい言葉がちりばめられています」という声でした。一度軍歌もきちんと歌詞を読んでみたい(できたらメロディも)と思った時間でした。
2009年02月08日
「読顔力」。いろいろな言葉が作られていきますね。先日新聞でチラッと見ました。多分言葉や態度に騙されないで、相手の表情から心のうち読み取るという意味でしょうね。耳の遠い95歳の母はベットの上で、顔を近づけて話しかけてくれる看護師さんやお医者さんを、話しかけてくれる言葉と表情から、どんな人なのかを判断しています。最初は看護師さんの髪型で一生懸命覚えていましたが、今はこの「読顔力」に近いもので、見事に判断しています。私が手話通訳に行って出会うろう者の方々は、1回会っただけでもしっかり覚えてくれています。何年か経って会った時に以前話したことも、覚えてくれていることが多く、私のほうがビックリしてしまいます。きっと聴覚が使えない分、視覚や他の感覚が鋭いのでしょうね。歳をとって聴覚に頼ることが難しくなった人も、自然に他の感覚が冴えてくるのでしょう。
2009年02月05日
「痛い」程度、種類を伝えるのはとても難しいことです。手話では「痛い」の手の動かし方、力の入れ方、表情などで痛みの程度は伝えることができます。しかし痛みの種類の「ずきずき痛い」「チクチク痛い」「ガンガン痛い」などを聞きだしたり、伝えたりするのは、とても難しいことです。病院で看護師さんに「痛みの強さを5つの表情で描いてあるカード」を見せてもらいました。癌の患者さんに使うのだそうです。普通は3種類のが多いそうですが,その方のは5種類でした。患者さんとのコミュニケーションにこんな工夫をしながら接していてくださっているのですね。
2008年12月10日
入院中の母に看護学校の実習生でとても可愛い人が一週間付いてくれました。「熱を測らせていただいていいですか?」「血圧を測らせていただきます」と1日何回も。とても丁寧な言葉使いなのですが、耳の遠くなった母にはきちんと聞こえず返事がない。1週間の実習の最後の日に、母になかなか通じないので困った表情の彼女に言ってしまいました。「熱を測ります」「血圧を測ります」で、後は優しい笑顔があれば、もうそれで丁寧語、尊敬語・・・が充分伝わることを。そして身振りをちょっとつければいいことを。次に病室に来たとき体温計を見せながら、「熱を測ります」。母は体温計を見ただけで「はい」と答えていました。「血圧も腕のところをトントンと叩いてみたら」と私。きっと素敵な笑顔と身振りで、耳の遠くなったお年寄りにやさしい看護師になってくれるでしょう。Eさん、母に笑顔をありがとうございました。
2008年11月28日
シニアサイン講座には介護施設の職員の方やヘルパーの方々が多く、いろいろなことを教えていただけます。先日、教えてもらったこと。高齢になっていくと聞き取りにくい声になっていく人が多い。また嚥下障害も起きてくる。それらを防ぐために舌、喉、唇などの筋肉をしっかりさせておく方法です。「あ、か、ぱ、さ、ら」この5音を声をだして繰り返し言うことで筋肉が鍛えられるそうです。やってみませんか?
2008年11月24日
昨日、三重県の北勢5町の民生委員の研修会に招かれました。「いつまでもコミュニケーション豊かな毎日を~シニアサイン」というタイトルで2時間話してきました。参加人数は180名。それに主催担当の町の手話サークルの方、私の中学の同級生。会場は大きなホール(隣が私の卒業した中学校)で席が沢山あったので、民生委員以外の人も入れたみたいです。「耳が遠くなった高齢者とのコミュニケーションに困っている人が多い民生委員の方々対象」と考えていましたが、「外国人とのコミュニケーションにも、サイン、身振りは有効ですね」と言われました。みなさん民生委員と児童委員を兼ねているとのことで、「外国から仕事で来ている人との意思疎通に困っているので、このシニアサインはそこでも使える」と言われました。地元に戻られて、高齢者だけでなく、外国からの人も疎外感を感じないコミュニケーション豊かな町にと実践してくださること願っています。終わって中学の同窓のみなさんと思い出話を楽しんできました。19日は愛知県西尾市(婦人の家)でベビーサインとシニアサインのお話をします。お近くのかたどうぞ。
2008年10月17日
認知症が進んで声で会話をしなくなった人とのコミュニケーションに、介護する人は大弱り。でも「認知症の人の残存能力は身体表現能力」と本には書いてあります。そのことをシニアサインを学んでいる施設の職員や家庭で介護を担っている人から、「サインを使うことで、コミュニケーションの多くができる」と嬉しい報告。「「足を上げてください」「手を洗いましょう」「横になってください」・・・などを声だけでなく、身振りをつけるとスムーズに動いてくれる」と聞きました。是非、身振りをつけてコミュニケーションをとってみてください。別に「シニアサイン」でなくていいのです。高齢者に分る身振りや指差しで。
2008年10月04日
「大声よりシニアサイン」は3月に掲載していただいた中日新聞の見出しでしたが、シニアサインの受講者から、こんな声が沢山寄せられました。6ヶ月学んで実際に使った実感からの声です。ある介護施設で働いている人から「一日大声で話しかけているとイライラするだけでなく、肉体的にも疲れる。最近、声のトーンを落として、身振りをつけて話しかけるようにしていると、声が小さくなって聞きにくいので、身振りを注意して見てくれるようになってきた。身振りをつけたほうが伝わりやすいし、こちらも疲れずにすむようになった。」みなさんが新聞のタイトルどおりと実感していただけたようです。これからもいろいろな場で使ってくださり、いつまでも心豊かなコミュニケーションが楽しめるようにと願っています。
2008年09月18日
今日も50代の息子が76歳の父親の介護を担っていて、暴力・・・という記事。そして新聞には「認知症の妻が認知症の夫を介護」という記事の中で「認認介護」という言葉が使われていました。親子から、今後は夫婦でお互いに介護の家庭も益々増えていくでしょう。でもお互いが認知症になったら・・・。高齢社会の問題は毎日毎日、次から次へと起こっていきます。グループホームなどの施設はどんどん数が減っています。「地域みんなで支え合う」のが理想でしょうが難しいですね。とりあえず「地域みんなで考えていく」ことが必要です。すぐに!
2008年08月19日
今日インドネシアから205人の介護の現場で働く人たちが来日。4年で介護福祉士や看護士の資格を取れないと帰国という条件とのこと。一人を養成するのに1000万円が必要とも聞きました。4年で介護の知識や技術は身につけることはできても、試験に必要な日本語力が身につくのかどうか・・・この資格がどうしても必要なのか? 私にはいろいろ疑問がありますが。今、外国人で介護の場で働いていて、「日本語力が足らないので身振りも使っています」という話を聞きました。そしてお年寄りを慰めたり、落ち着かせたりするときの日本語がわからない時は、「お年寄りを抱きしめます」と言っていた人がいました。そしてお年よりも「どんな言葉よりも抱きしめてくれるほうが好き」という声。これでいいのではないでしょうか。もちろん資格のある人も必要でしょうが、抱きしめてくれる人も大切だと思います。
2008年08月07日
名古屋は昨日も今日も37.8度。外を歩くと40度は越えています。でも今日のシニアサイン講座も、みなさんはこの猛暑の中きてくださって感謝です。(私は近~いのです)サインをいろいろな場面で使っていただいている話をいつもお聞きしています。その一つ、施設にボランティアで行っている方からの報告です。90歳を越えた方で認知症で声での会話はない人を、車イスの乗せて外を散歩した時、庭の花を1本取って差し上げたら、とても嬉しい表情をされていたそうです。部屋に戻ったとき、その方が「この花をもう1本お願い!」とすべて身振りで伝えたそうです。それでもう1本取って来て渡したら、とっても嬉しそうな表情で答えてくださったとの話。認知症が進むと声での会話が難しくなり、表情もなくなって、こちらからの問いかけに答えることはなくなってしまうことが多いのですが、身振りなどいわゆるノンバーバルコミュニケーションの能力は残っているのです。こちらが声だけでなく、身振りも使って話しかければ、それに答えることができる方もいるということを、介護する側が知っているべきですね。
2008年08月05日
名古屋駅前の毎日文化センターでの講座は今日で5回目です。受講者には施設の職員、ボランティアで施設に行っている人など、介護の現場からシニアサインを使った事例を聞くことができます。「耳元に口を近かづけて大声で話す」という今までのやり方では、お年よりは話し手の顔が見えないので聞こえない場合が多いが、顔を見てサインをつけて話すとすぐに通じるというお話がありました。また「ボードに書いている」というところでは、「お茶を飲みますか?」と書いて見せていたが、サインを知ってからは、目の前にある湯のみを指差して、飲む動作をすれば伝わることが分り、お年寄りもいちいちボードを読む必要がないので楽ですとのこと。またある人も高齢者と話すときのために、いつも持ち歩いているボードが不用になったとのことでした。5回目ということもあって、皆さん和気藹々の雰囲気になってきました。ここのシニアサイン講座は9月で一旦終わり、次は12月からの予定でしたが、好評につきそのまま続行です。10月から来年3月までのい6ヶ月間の募集が始まります。
2008年08月01日
シニアサイン講座では毎回どんな時に使っているのか、どんな時に便利かなどを皆さんに一言ずつ話してもらっています。他の人も聞くとシニアサインを使う場がどんどん広くなり、便利になるのです。Mさんはもう1年間シニアサインを受講。(1年といっても20回×1時間ですから、そんなに長時間の学習ではありません)耳の聞こえにくくなった親との会話には、もちろんシニアサインを使ってスムーズに通じ合っているようです。その上「お互いに表情も柔和になっています」とのことです。大声で繰り返す必要がないので、多くのかたが表情が柔らかくなってきたとおっしゃいます。一方、同居している親は83歳で耳はとてもよく聞こえるそうです。ではシニアサインは必要ではないと思ったら、Mさんご夫婦が必要との話。夜遅くご主人が帰宅して声を出して話していると、よく聞こえるお母さんが起きてくるので、そんな時は夫婦で声を出さず、サインで話しているとのこと。この話にはみなさん拍手。いろいろな場面で使えるサインです。
2008年06月21日
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