Uo・ェ・oUくりんだよぉ~ん。爺じぃだよぉ~ん。

081~090

どじ丸物語(其の81)またまた、拒食症の真似ごとを


「どじ、、ご飯だよぉ~」
ぬぅ~っと起きてきたどじ丸のご飯茶碗を見ると半分以上残っています。

「どうしたの??お腹いっぱいだったの??」
「・・・・・・・・・・・・」
「新しいのに替えて上げるから食べるんだよ!!」

残っていたドッグフードをごみ箱に・・
新しいものと取り替えて目の前に置きました。
半生の角切りと今までのフードを半分ずつのご飯、、、
先ずは今までのフードの匂いをかいで口に・・・
口から出しています。ぽとんぽとんと、、、
おもむろに角切りの方へ

ばくっばくっ、、、ぽとんぽとん

角切りのフードを食べながら今までのものが口に入ると
それだけを出して目もくれません。

「好き嫌いは駄目なんだからぁ~全部たべてよ!!!」

先日ショップへ行った時割引で置いてあったので
2体(20キロ)も買ってしまったんです。
これが残ってしまっても困り物、どうにか食べてもらわなければと
またまたペットショップへ・・・・・
野菜入り缶詰とビーフ入りの缶詰を大量に買って来ました。

「混ぜてあげれば食べるかなぁ~」
「そうだね、、駄目だったら無駄になっちゃうし、、、」

夕ご飯は缶詰と“いままでフード”のミックス
食べ始めたどじ丸は、
ちらちらっとこちらを見ながら美味しそうな顔をしています。

「どじさん、、美味しい???」

ばくっばくっ、、、

「美味しいかって聞いてるでしょ!!!」

ばくっばくっ、、、

無言で一気に平らげてしまいました。
口の周りをぺろぺろ舐めまわしながら満足げ♪♪♪
暫らくはこの方法で“いままでフード”を減らさなければ・・
終わったらこんどは何にしたら良いのか迷う二人でした。


どじ丸物語(其の82)水道検針員さんからイエローカード

“犬が小屋から出ていると検針の妨げになりますから、
邪魔になら無いよう中に入れておいてください”

水道検針員さんからの注意書きがポストの中に入っていました。

「ねぇ~水道の検針って、いつ来るの??」
「奇数月の20日だったと思うよ、、」
「それじゃぁ20日の日だけハウス閉めておけばいいのか??」
「手紙入っていたんじゃ、しょうがないよね。。」

翌日再度検針に来ると云う事で、
出勤前にどじ丸を無理矢理ハウスの中に、、、

「水道やさんが来るから、帰ってくるまで我慢しててね・・」

どじ丸は何がなんだか分からないまま閉じ込められました。

「あたしも出るとき言っておくから大丈夫だよ・・」

そして夕方、、、

「ただいまぁ~・・・・・あっ、、#&%★☆♂§☆」

やられました、、、、

ご飯もお水もひっくり返してハウスの中は滅茶苦茶。

今まで鍵を閉められても、
叱られて自分が悪い事をしたって納得した時だけ。

ところが今日は何も悪い事をしていないどじ丸、
訳も分からないまま鍵を閉められた事に、
かなり腹を立てているらしいのです。
扉を開けようとすると、前足でガリガリガリガリ
開くか開かないかで飛び出した来ました。

「ごめんよぉ~しょうがないじゃん・・ごめんよぉ~」
「あたしが開けてあげれば良かったんだけど・・・・」
「いいよいいよ、俺が帰ってくるまで我慢させといて、、」

2ヶ月に1回の我慢です。
どうにか言い聞かせて納得してもらう事に。
その次の検針の日は休日
どじ丸をハウスに入れて鍵をかけ、ちょっと買い物に。
いつも午前中に来るので、
昼までに帰ってくれば早く自由にしてあげられる。

早々と切り上げてどじ丸のもとへ・・・・

「どじさん、、よかったねぇ~、、」
「早く帰ってきたぞ・・水道やさん来たぁ~??」

そんな私達の気持ちとは裏腹に次の日

“犬が小屋から出ていると検針の妨げになりますから、
邪魔になら 無いよう中に入れておいてください”

前回と同じ文章がポストの中に、、

「20日は昨日だよね、、」
「あっ、、、休みだと次の日にくるんだ・・」
「検針のメーターを読んで知らせてくれって書いてあるよ。」

懐中電灯を照らしてメーターを、そして電話で知らせました。
夜7時までの期限付き。

最後に一言

「また明日改めて見に行きますから、犬の件お願いします。」

それなら、電話なんかさせるなよぉ~

「どじさん、ごめんね・・・明日も閉めていかなくちゃ、、」

昨日はお利口さんにお留守番してくれたのに心配になりました。
案の定、翌日会社から帰ってくるとハウスの中はごらんまく、、
妻が扉を開けていてくれたのが救いでした。
その日の散歩は1時間半、、、、
仕方がありません、気が付かなかった私達が悪いんですから、、


どじ丸物語(番外編・その1)一周忌

今日はどじ丸の一周忌

2001年2月17日(土)10時に天国へ旅だったんです。

ご飯とちくわを最後まで使っていたお茶碗に入れて・・・・
花瓶に花を飾ってあげました。

二人でお線香をあげて合掌・・・・

今ごろ何をしてるんだろう、、、夢にも出てこないし

“向こうの方が楽しいかい??”
“おとうちゃんとおかあちゃんは、

まだお前の事を思い出しては話をするんだよ・・・”

“HP作ってね、みんなにお前の事自慢してるんだ”
“寂しくて次をね飼おうとも思ったんだけど、

やきもちやきのお前の事だから邪魔をしに来るんじゃないかと思ったり、
どじさんよりお利口さんで優しいわんこは見つからないと思ったりして、。

だからもう、飼わないと思うよ・・・”

“たまには遊びにおいで・・・どじ先生”


どじ丸物語(其の83)夏は葦簾(よしず)で日除け

大きなハウスになって初めての夏。
周りが全部コンクリートになってしまったどじ丸の住家は、
7月頃から照り返しがすごく、暑くなっていました。
風通しは良いのですが、
木陰が無くコンクリート全体がお日様で焼けてしまうようです。

どうしたら良いものかと考えている内に、
“簾(すだれ)”が頭に浮かびました。

ハウスの周り一面に簾を張ってあげれば日除けにもなるし、
虫除けにもなるんじゃないかって・・・・・??
とりあえず予備で取っておいた簾をハウスに取り付けました。
片方をハウスに、
そしてもう片方は紐をつけて大きなブロック2枚に縛りつけました。

「どじ丸、、、これで暑くなくなるよ・・♪」

甘かったです、、、考えが・・どじ丸の方がうわてでした。

縛った紐の間を通り抜けたのでしょうか??
簾は原型を留めずブロックを引きずってハウスに入れない状態!!!

「お馬鹿さん!!!折角やってあげたのにぃ~」

替わりを探さないとどじ丸がばててしまいます
休日ホームセンターに行って簾を、、、、

「ねえねえ・・この大きな葦簾は、どぉ~」
「2980円だよ、、一枚でいいの?!!」
「入口の所と横だから、、、2枚ぃぃぃぃ・・・」
「6000円超えちゃうじゃない!!」
「どじ丸が暑いって言ってるんだから買おうよ、、」
「うぅ~~~~~ん・・もっと安いの無いの??!!」
「これが安売りの値段だよ・・」
「わかったけど、どうやって持って帰るの??」
「千加は後ろに乗って、助手席倒して入れれば大丈夫だよ・・」

無理矢理押しこんで家に帰りました。

200×180の葦簾はハウスの日除けにピッタンコ♪♪♪♪
ハウスの前と横に立て掛けて完了♪♪♪♪

今度は邪魔にならないでしょう、、、、

ところがどじ丸、、、ちょっと目を離したすきに
バッサ~ンン。。ズルズルズル。。
倒した葦簾の上にゴロンと横になってしまいました。

「なんでいたずらするの!!暑くないようにしてあげたのに!!」
「・・・・・・・・・・」

どうやら今まで見えていた所が見えなくなって、
気に食わなかったようです。
大好きな水仙??も私達のいる居間も葦簾に隠れて見えません。

仕方がないのでハウスの屋根に乗せ、
3分の2程を前に出すように取りつけました。
垂木の長いものを2本葦簾の上において、その上にブロックを

“どうだ!!おとうちゃんは頭がいいだろ!!”

日除けには役に立つ葦簾も雨の日は手間がかかりました。
雨が降るたびに折りたたんで屋根の上に・・・
やめば半日日干しをして、また取りつけ・・・

“もう少し小さいのにしておけば良かったかな???”


どじ丸物語(其の84)伏せを教えたのに覚えてくれなくて諦めて、
              なんで1年後に思い出すの??


「あっ、、、伏せって教えてなかったよね??」
「もういいよ、、年なんだし教えたってやらないよ・・」
「でも教えてみよぅ・・覚えてくれるかもしれないし、、」
「じゃぁ~やってみれば・・」

どじ丸に“伏せ”を教え始めたのは、
新しいハウスが来て1週間位してからだったと思います。

「どじ!!伏せをやろう・・」

お座りもお手も出来るし簡単なことだと思っていたんですが、、、
先ずはお座りをさせて両方の前足を徐々に手前に引いてみました。
ビックリしたのか、スゥ~っと立ってしまいます。
何度も何度も同じ事の繰り返し・・・

「立っちゃ駄目じゃんか!!ちゃんとお座りしてなきゃ!!」

今度は後ろから腰を押さえて・・・
蛙になってしまいます。
胸が着くとあごまでコンクリートに着けちゃって、、

「蛙さんじゃ駄目!!お顔は上げておくの!!」

毎日夕ご飯が終わって、おやつをあげる時に教えました。

休みの日は朝と晩、
どじ丸にとっては嫌な時間だったに違いありません。
ようやくそれらしくなって来たのは10日程経ってから、、、
お腹全体は着けないものの、前足をかなり前に出すまでに。

「どじさん、、もう少しだねぇ~・・頑張って覚えようよ。」

普段見ていると伏せの格好をしておやつを食べているし、
一人でユッタリして入る時は伏せそのものなのに、、、
何故、伏せの命令には答えてくれないんでしょう。
おやつを欲しいのが先で、途中までいくと

わんっわんっ

よだれを垂らして言う事を聞かなくなってしまいます。

「どじ、、おとうちゃん疲れちゃったよ。もうやめよ・・・」
「・・・・・・・・・」

これ以上時間をかけて教えても二人して辛くなるだけ、、
とうとう教えるのを諦めました。
ただ、おやつをあげるときは“伏せ”と声をかけ続けました。
ちょっとでも格好がつけば誉めてナデナデ攻撃
いつの日か“伏せ”の声かけも忘れてしまいました。
そんなある日、、、そう1年も経っていたでしょうか??

「どじ丸は伏せ出来なかったんだよねぇ~」

などとブツブツ言いながら、、、、、
おやつを目の前に置いて・・・「伏せ!!」
スッと前足を出したかと思ったら、
お腹をコンクリートに着けて私の方を見ています。

「出来るじゃないのぉ~~~・・いつ覚えたの??」
「自分で練習してたの??」

知らない人が聞いていたら、
“なぁ~に、この人”と思われるくらい興奮していたと思います。
頑張って教えていた時は何もしてくれなかったのに、、
自分でも伏せをしようとしなかったくせに、、、、、、
どじ丸はいつもこうなんです、、、、
納得するまでしてくれないんです、、なにもかも・・・
おとうちゃんの喜びのしるし♪♪♪♪♪

ナデナデ攻撃ィィィ~


どじ丸物語(其の85)我家10メートル手前で逃走、3時間の放浪の結末は

今日の散歩はリードなしの自由行動
いつものコースを1時間かけてゆっくりと、、、
さぁ~これで終わると云う時に、

「どじ、、、おいで・・早く!!」

路地を入って、あと10メートル
どじ丸の足が止まりました。

「散歩は終わりだよ・・おいで、、ご飯にしよ、、」

どじ丸のほうへ向かって行くと後ずさりを・・・・
5メートルまで近づくと走って川の方へ行ってしまいました。

「どじ!!何処行くの??!!」

夜の8時、周りはもう静まり返って私の声だけが響いています。
とぼとぼと家に帰って妻に報告しました。

「また離して散歩したんでしょ!!」
「いいじゃん、、どじだって喜ぶんだから・・」
「大丈夫でしょ、、帰ってくるよ・・」
「わかった。」

遅い夕飯をとって9時ごろから捜索にかかりました。

“わんわんわんわん”
“きゃんきゃん”
“わわわわわお~~~~ん”
“わんわんわんわん”

ご近所のわんこ達が吠えだしました。
どじ丸が歩き回っているようです。それも右から左の方へ、、
どうやら一人で川で遊んで地回りに出たもよう。
以前フックが折れて自由になった時と同じ行動パターンです。

“このあとは田んぼに出て遊ぶに違いない”と読んだ私は先回り、

案の定、来ました来ましたウロウロと・・・・

「どじ!!!」

私の声を聞いたどじ丸。
ちょっと腰を下げて私の方を、、、逃げた~~~~~~~。

“もう駄目!!”と諦めて家に戻りました。

11時までのサスペンスが終わった頃、

“ガタン”・・・・・・・・帰ってきたようです。

「どじ丸か??」

玄関を開けて覗いて見ると、いましたいましたどじ丸が、

「おいで、、」

5メートルの間隔を空けて睨み合い・・・
なかなか来ようとしません。

「どじ、、怒ってないよ、、おいで・・」
「帰ってきたの??」

妻が玄関から出てきました。

「いいよ私が言ってみるから、、」
「分かったよ、あと頼んだからね。」

ほんの5分だったでしょうか・・・

「ご飯持って来てぇ~お利口さんにしてるよぉ~」

妻に逮捕されたどじ丸は、私の顔を見て “シュン”
しおらしい顔をしてご飯を待っています。

「帰ってきたんだぁ怪我しなかったの??」

突然の優しい言葉に
ばくっばくっばくっばくっ
私達二人を上手く使い分けているどじ丸の思惑に、
どうやらはまってしまったようです。
おとうちゃんに捕まったら怒られる、
おかあちゃんが出てくるまで頑張って逃げていようと・・・・・・・・・


どじ丸物語(其の86)夢を見て寝言を言って歩いてる・Part1

「お風呂も入ったし、さぁ寝ようか・・・」

2階の寝室に行こうとしたその時

“クンクンクンクン”

外で本当に小さな声でした、どじ丸の鳴き声がします。

“クンクンクンクン”
「どうした??どじ丸・・どうした??」
“クンクンクンクン”

人が来ればとてつもなく大きな声で吠えるはず、
いつもとはチョッと違います。
心配になった私は玄関を開けどじ丸のハウスへ、、、

「なぁ~んだ、起きてたの・・寂しいの??」

しっぽで床をトントントントン叩きながら、
私を見つめるどじ丸の目はとっても不安げ、、、
身体を撫でてあげながら“どうしたの?”と聞いてみたのですが
答えは返ってきません。
暫らく話をしながらどじ丸を落ち着かせて戻りました。

「どうしたの??」
「うぅん・・・夢見てたみたいよ、、」
「怖い夢でも見てたのかなぁ~」
「わかんないよ、、行ったら起きててさ。。擦ってきた・・」
「ふぅ~ん、でもあんまり夢見させちゃいけないって言ってたよ」
「なんで???」
「なんでって、、誰かが本にそう書いてあるって言ってたもん。」

ベッドで横になっている妻と話している間に、またです。

“くんくんくゎんくゎんくゎん”

居間に降りて雨戸越しに声をかけました。

「どじ・・どじ・・大丈夫??」
“くんくんくゎんくゎんくゎん”
「どじ丸!!夢見ないのよ・・」
“くんくんくゎんくゎんくゎん”

外はもう真っ暗、空は満天のお星様。
ハウスへ行くと先ほどと同じように、しっぽでトントントントン

「散歩でも行くか??」

散歩という言葉に敏感などじ丸は、
すくっと立ちあがって準備運動を始めました。   
ノ~ビノ~ビノ~ビ♪♪♪
ほんの10分程ですが川まで散歩に、、

「どじ、、夢見ちゃいけないんだって。」
「・・・・・・・・・」
「もしかして散歩したくて鳴いてたの??」
「・・・・・・・・・」
「もう、帰ろ、、」

寝たのは夜中の1時、明日になっていました。
夜鳴き??寝言??
こんなことが1週間に1~2度、
その度に散歩って訳ではありませんが、
声をかけては鳴くのをやめさせる始末。
昼間寝ている時もこんな風なのかなぁ~
今度の休みにゆっくり観察して見よう・・・・・・・♪♪


どじ丸物語(其の87)夢を見て寝言を言って歩いてる・Part2

日曜日、本当なら二人して遊びに行くんですが今日は我慢、、
どじ丸の夢と寝言の観察(監視)です。

私でも妻でも家に居ることが分かると、
必ずと言っていいほど外でユッタリしているどじ丸。
今日もその様子、、早くハウスへ入って眠ってくれないかなぁ~
お昼近くになると、お日様が真上から照らします。
暑くなったのかコソコソとハウスに入りました。

“入ったぞ、、寝言を言ったら観察だ・・”

意気込みだけは十分でしたが、私達二人もウトウト・・・

“くゎんくゎんくんくん”  始まりました

「どじ丸、、夢見てるのか??」

“くゎんくゎんくんくん”  

そぉ~っと窓から覗いて見ると、
ビクンと身体を震わせて起きてしまいました。
ほんの5,6秒でしょうか・・また目をつぶってまたコロリン・・
胸とお腹がリズム良く動いています。

“きゃゎんきゃゎんくぅ~んくぅ~ん”

口を開いて寝言を言い出しました。

「今度は起きないね、、」
「あらら・・手が動いてるよ!!」
「何か探してるんじゃないの??」
「違うね、、足も動かし始めたもん・・」
「散歩の夢見てんのかなぁ~」
「あっちゃぁ~お腹出しちゃったよぉ~」
「何してんだろうね???」

ビックン~~~~~

どどっと起きたと思ったら、
目を真ん丸くして辺りをキョロキョロ・・・・
何もないと知ったら、またまたコロ~ンンン・・・

「夜も、こんな風に寝たり起きたりしてるのかなぁ~???」
「そうかもしれないね、、」
「怖がってる声と、そうじゃない声を覚えておかないとね、、」
「そんなこと言ってたら私達寝れないよ、、」
「そうだね・・」

 わんっ

大きな声で鳴きました。
どうやら目を覚ましたようです。
何の夢を見ていたんでしょう、そして何を言っていたんでしょう。
わんこの言葉が分かれば解決するんでしょうが、、、、
わんこの言葉が分からない人間は、
わんこより劣っているのかもしれません。

何故って・・
わんこは人間の言葉を理解して命令に従ってるんですから。

のそのそっとハウスから出てきたどじ丸は、
コンクリートの上にゴロンと寝そべりました。
また、始まるのかな?? ね・ご・と


どじ丸物語(其の88)大雨で夢を見て寝言?家に入れても言いっぱなし・・うるさいぞぉ~Part・1

台風の影響で大雨が降った夜、悲惨な一夜が始まりました。

“キャイ~ン・・キャイ~ン”

「いつもに比べると大きな声だね??」
「どうせ夢見て寝言を言ってんだろ・・?」

“キャイ~ン・・キャイ~ン”

「ねぇ~いつもと違うよ、、見てきて・・」
「今からかよ(怒!!)」
「大事などじ丸なんでしょ・・・」

その言葉を言われると弱い私、、、
何かと言うと妻はその言葉を出します。

「分かったよ、、行くよ、行けばいいんでしょ!!」

パジャマからジャージに着替え、
大雨の中傘をさしてハウスへ行きました。
どじ丸は起きていて不安そうな目で私を見ています。

「怖かったの??何夢見てたの??」
「今日はお家に入れてあげるから、おいで・・」

しっぽでパタパタ床を叩いて喜んではいるものの、
そこを立とうとはしません。

「今日は雨だからいいって!!おかあちゃんも言ってるよ。」

その言葉を聞いた途端、スクっと立ちあがって外へ・・・

「待ってなさい・・」
どじ丸の首輪を持って玄関の中に入りました。

「千加ぁ~・・・カーペット持ってきてぇ~」
「なによ??入れるの??」
「可哀想だから今日は入れてあげようよ・・」

さっきどじ丸に入った事は嘘、妻は何も知らないんです。
入れてあげる事も、一泊させることも。
どじ丸をノブに繋いでカーペットを大急ぎで用意しました。
妻はどじ丸の足をバスタオルで拭いています。

「これでよ~し!!」
「もう寝よう、、、遅いんだから、、、」
「どじ・・おやすみね、、」

ベッドに入って暫らくすると、

“クンクンクン、キャイ~ン・・キャイ~ン”

始まりました・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


どじ丸物語(其の89)大雨で夢を見て寝言?家に入れても言いっぱなし・・うるさいぞぉ~Part・2

“くぅ~ん、くんくん、きゃわぃ~んんん”
「鳴き出しちゃったよ・・・」
「ちょっと見てきてよ・・・」

寝室のドアをソーっと開けて、階段をそろ~りそろ~り
カーペットの上で寝ているどじ丸は、
身体を思いっきり丸めてブルブル震えています。

「どうしたの??変な夢見ちゃったの?」
“くんくんくんくん”
「おとうちゃん達がいるから大丈夫だよ・・おやすみ、、」

寝室に戻って30分も経たないうちに、また始まりました。

“くんくん、きゃぃ~んんん”
「何だろうね、、今日は変だね??」
「きっと、前の大雨を思い出してるんじゃないの??」

家を建替えている時、離れ離れの大雨事件。
床上浸水の恐怖が・・・・(其の60・61)

身体が水に浸っているにもかかわらず、
動こうとしなかったあの時の恐怖が頭から離れないでいるんでしょうか?

今日は私が犠牲になって、居間で寝る事に、、、
居間のドアは開けっ放しで、
どじ丸の顔が見えるところに布団を敷きました。
ごそごそと動き始めたどじ丸は、ドアのところまで移動して・・
「なんだよ~お前とにらめっこかよ!!」
・・・・・・・・・・
「仕方ないか、、今日は許すよ、、でもうるさいから鳴くなよ。」

前足が布団に・・・

「駄目だよ!!!お布団が汚れちゃうから、駄目!!」
後ずさりをしたどじ丸は、得意のカエルのポーズ
「おやすみね♪♪♪」
朝起きたら、どじ丸は私達の靴を布団代わりに眠っていました。

お・は・よ・・どじ丸、、散歩だよ♪♪♪♪


どじ丸物語(其の90)14歳のお誕生日に、、なんだなんだ??

98年2月、どじ丸14歳の誕生日♪♪
今までは夏と誕生日にあげていた牛の拳骨(げんこつ)
年をとったとの理由で、ここ2年前から誕生日の日だけに・・・
歯垢取りを兼ねて大きな物を買ってあげました。

「どじ先生!!♪大好きな骨だよ~ん♪」

ビニール袋を“くんくんくんくん”

「やだよぉ~~よだれ垂らすんじゃないの、、」
「待ってなさい!!」
「お手は!!おかわり!!伏せ!!ワンは!!まぁ~て・・」

次々とこなして最後の“待て”で・・・・・

“わんっわんっわんっ・・うぅ~~”
「わんじゃない!!待てって言ってるでしょ!!」
“わんっわんっわんっ・・”
「だぁ~め、、、待てしなきゃ・・」

よだれ・・ダラダラ、
腰は浮いて今にも飛びかかってきそうな気配・・・

「いいよ!!食べて!!」
“ガリッガリッ”

もう骨を離しません。
若いうちなら1時間で平らげてしまったのですが、
この頃は2時間かけてゆっくり・・ともすれば休憩をとりながら、、
家に入っても骨を噛む音が“ガリコリ”と聞こえています。
1時間ほどして様子を見に外へ出ると・・・・!!

「なんだなんだ??血がいっぱいで出てるじゃんかぁ~」
「どうしたの??」

なんとなく噛み辛そうにしています。

「ちょっと待て!!骨、、よこしなさい!!」
“うぅ~~~~~”
「うぅ~じゃない!!お口開けてよこしなさい!!」

どうにか骨を口から取り上げて、、、

「歯、、、見せてごらん、、」

真っ赤にした口を開けさせ中を覗こうとしたのですが、
どうやっても開けようとしません。
仕方がないのでどじ丸の唇をグワっと広げました。

「舌が見えてるよ・・歯、取れちゃったのかぁ~」

上の奥歯の2つくらい前の歯だったと思います。
綺麗に抜け落ちて歯茎から出血、、
年もとってきたし、そろそろ歯も弱くなってきたんでしょう。
それなのに硬い拳骨なんかあげちゃって、
私達が原因を作ってしまったようなもの。

「まっ、、いっか・・」
“こりこりこりこり”
「お前・・歯・・口の中にあるんだろ!!出して!!」
“ごっくん・・・”
「あららら・・飲んじゃったよ、、ば~か、、」
“・・・・・・・・”

それから暫らくして
残りの拳骨を“カリカリカリカリ”また食べ始めました。
どうやら出血は止まったようです。
「慌てて食べんなよ!!・・歯が抜けると困るからね・・」

どじ丸14歳。。。。まだまだ元気一杯♪♪♪♪




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