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2024.08.06
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テーマ: 縄文文化(105)
カテゴリ: open to public



自宅に昨日戻る。草花は萎れていた。
酷暑が偲ばれる。

そんな暑さを避けて、7/28から昨日まで山こもり。 編み物と重さに耐えかねつつ本もどっさり運んだが、結局読書は手付かず。
編み物多少進む。 毎回のことなり。


↓八ヶ岳にて。食べれるだろう、 タマゴタケ に違いない。
飢えてたら食べるな、自分。家人は止せといふ。


毎日林間に見つけては、同じ石の上にタマゴタケと思われるキノコを置く。翌日には消えている。多分見かけた親子鹿が食べている。親子鹿は今頃、あのお供えについて、一体あれは何だったろうねえ、と会話しているかしらん。


ロボホン によるテザリングを発見して、楽しんだのは束の間。結局、ロボホンのバッテリー寿命が半減した上、どうやってもつながらないよ楽天さん。



↑ウチのレオぽん、東岡崎にて夜桜を見る


ネット強制的オフ。
それ、本当はなかなかよろしい。

そんな状況でもなければ、一人山中で、小さなおもちゃを弄っては日が暮れることになりかねない小人でございます吾は。 小人閑居して不善を為す


5人のメイトが去り、ぼんやりするのにも何やら飽いた4日目、そういえば 村野藤吾 設計の 美術館 がほどほどの近場にある!ことを突然思い出す。


↓この企画展のチラシだけは手元に残っていたのだった


私はこの、 唐津 生まれのグランメートルの作品がとても好きなのだ。あー唐津。いつかは行きたいな、 呼子のイカ も呼ぶよ。


しかし今は 原村の村立美術館、八ヶ岳美術館
最晩年の村野藤吾設計の。それを見に行く。




駐車場入り口には美術館表記がなく、うろうろと迷いながら漂着。確か駐車場も 八ヶ岳自然文化園 の表記で、この一帯は公園になっていた。



一目見てローコストであることが分かるが、それでも尚独特の自然に馴染む村野らしい柔らかさが。


毎朝林にキノコを探していたせいか、まるでマッシュルームの群生を見つけたような楽しさを覚える。

そして内部空間の息を呑むような、光キノコの傘の連なりの驚き


繊細で大胆でユニークで可愛らしい。
施工はこれはこれは大変な事だったろう。
10分の1模型なんか作って確認しただろうか。

施工は隣町、諏訪市の工務店である。竣工後にはどんなにか建築への学びが豊かになったことだろう、と想像する。



近隣の茅野市出身の藤森照信氏は、小学校の社会科見学でこれを見てないかしらん。

数字では表されない、建築の奥行きを体感したのではなかったか。自由と祈りと人間的喜びが自然に包まれているそのカタチを。


原村出身の 清水多嘉示 の彫刻や油絵の寄贈を受けて、原村が何と大御所、村野藤吾に設計依頼をしたのである。

頼みも頼んだり、受けも受けたり。
と思ったら、清水氏と村野藤吾は共に 日本芸術会員 であり、夫人同士も友人であったのだとか。
なるほど。




ところで、この美術館の名称は
八ヶ岳美術館原村歴史民俗資料館
というのが正しい。

その名の通り、入館正面のギャラリーでは縄文土器が、更にその奥では↓企画展が開催中だった。


見学中、ご高齢のグループが、プライベートな話、しかもそこにいない方らしき名前を連呼して、けたたましい。辟易して、彼らが去るのを待ちゆっくり眺めた。

野鳥と樹木に添えられたことばを味わい、本も一冊購入する。

しかしあの人たちは何をしに東京から来たのか? 観ている人への気遣いが全くないことに悄然とする。

館を出て、展覧会作家を含む集団だと気づいた後には作品もその文章もやや色褪せてしまった。

他山の石とすべし




◼️ 縄文

12000年ほど続いた縄文期の真ん中の頃、八ヶ岳西南に賑わい暮らす縄文人集落があちこちにあった。

この原村からも大きな集落跡地が発掘された。

当館コレクションの傑作は「 火の神 ふぅちゃん


↑ふぅちゃんは、下の段真ん中。撮影禁止なので絵葉書を求める。郵便コードが5桁⁉︎


この土偶付き? 顔面付き釣手土器 を前にしてしまうと、何というか。

日本人の為す彫刻も油絵も水彩画も村野藤吾の建築も、ささささーと後退して、照葉樹林の昼なお暗い森が私の周囲に現出するのである。

力のある創造物の迫力とはー。


館外の透明な赤いジェルのような実に魅せられ思わず口に運ぶ、我の中の太古の血よ


↑苦さと酸味99%、残りわずかな甘味1%


味覚は脳神経細胞を活性化させて、村野藤吾作品の外壁テクスチャーに、私をして吸い寄せる。



なんだなんだ、この荒く毛深い仕上げは。
ローコストなのに、これは譲れないという肌合い。

年降るごと、経年の美が現れてそれはこれからも徐々に深まる。そう思わせる。

息づく縄文の土地で。




去り際、受付でこんな催しを知る。

そういえば、ツレが週末の 井戸尻考古館 の夜の催しについて、なんか言ってたような。

井戸尻考古館は必ず行くとして。ほだらば
北杜市考古資料館 に立ち寄ればコンプリートなのね



ついに  縄文ど真ん中! にやすやす呑まれる。





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最終更新日  2024.08.06 13:20:20
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