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最近、フェミニストや人権団体がアニメにまでケチつけ始めたそうです。アニメの女性キャラクターやネット上のVtuberとかご当地キャラクターとか献血ポスターとか枚挙にいとまがない。まぁ俺はもう30年以上アニメ見てないから関係ないっちゃないんだけど、その主張があまりにも荒唐無稽すぎて、それをリアルに持ち込もうとする節も見られるので、正直「あんま騒ぐとバカがバレるぞ?」と。まぁフェミニストに言わせると、アニメで萌えキャラやセクシーな女性キャラを見た人が女性を襲ったり女性を使って金儲けをし始めるんだそうです。オマエはアホか?と。じゃあなんで世界一のアニメ大国の日本国内での性犯罪が他の国々に比べて桁違いに少ないんだ?アニメや漫画の性的描写や暴力、犯罪描写が発育に影響与えるなら日本人にマトモな奴いないよ。ルパンは泥棒で白雪姫では寝てる女にキスする婦女暴行犯出てくるしキャッツアイの3姉妹なんか泥棒でレオタードだしゴルゴなんか何人殺した?2000人以上殺してんだぞ?両津勘吉は41兆円以上の稼ぎを叩きだしたが、葛飾署や国会議事堂やストラディバリウスのバイオリンや世界遺産の数々から人工衛星や原子力空母などを破壊して1700兆円ほどの負債を抱えてる警察官だが、あれ見て「オレも警察官になろう!」と志す子供見たことあるか?んで俺が一番好きなキャラはアドリア海で真っ赤なレシプロ複葉戦闘機乗って大空飛び回る賞金稼ぎの豚だけど、オレの人生の目標に全く影響与えてねーよ。なんぼ子供だってアニメの仮想世界と現実世界の善悪の区別くらいわかるわ。もしわかんない子がいたら、それはアニメが悪いんじゃなく自分の子育て教育が間違ってんだよ(笑)オレがガキの頃なんか、時代劇ですら由美かおるの入浴シーンはあったし志村けんが普通にゴールデンタイムでおっぱい丸出しの女性出して触りまくってたし、日曜の真昼間から未成年に生着替えさせてポロリもあるという今じゃ番組消し飛ぶくらいのカオスな状況でオレは育ったけど、それで俺が女性に対して同じことしたことも無きゃ粗末に扱った覚えもねーよ。あれがNGなことくらいわかってたし、そういうシーン出るとオカンがリモコンでチャンネル変えるという親側の規制は入ったけど。まぁ、当時から番組にはクレームは入ってたとは思うけどね。テレビ局としては「100万人が見てる番組で100人くらいのクレームなんか無視だよ」という姿勢が今の非常識なテレビ業界の風土を作ってるという弊害もあるだろうけど。忘れちゃいけないのは、当時そういう番組に出てた女性は別に「強制的に出させられてた」わけじゃないのだ。まぁ仕事の好き嫌いはあるだろうから、正直気乗りしない仕事だったかもしれないが、断る権利はある。それに「その仕事気が乗らないからやりません」は男の世界じゃ通用しないので、モデルやタレントやってるなら、そういう仕事来ることも覚悟してたろう。アニメで子供が影響受けるからと悪役出しちゃダメなん?綺麗な女性キャラ出しちゃダメなん?じゃあアンパンマンも子供に見せんなよ。オレも全部見たわけじゃないけど、妹や弟が好きだったんでチラ見程度に何度か見たけどさ…アンパンマンって最終的には「全て暴力で解決」してるからな?あれ見た子供が「悪い奴は殴っても許される」と誤解するじゃん。大人の世界じゃどんなに相手に非があろうとも「先に殴った方」が傷害罪だよ。それに対して殴り返した方も殴り返した時点で同罪だよ。場合によっては正当防衛だろうけど正当防衛ってそんな簡単に成立しないからね?むしろバイキンマンとドキンちゃんの関係から男の子が学ぶ事は多いぞ?(笑)言っちゃ悪いがあのアニメでアンパンマンから学ぶ事なんか大したことないけど、バイキンマンから学べることは地味に色々あるぞ?そもそもドキンちゃんのワガママな願いをかなえるためにバイキンマンは食べ物強奪したり窃盗の真似事をしてアンパンマンに見つかるわけだ。んで、ドキンちゃんはピンチになると逃げだすけどバイキンマンは立ち向かってアンパンチ食らうわけじゃん?ドキンちゃんそこで逃げるのズルくない?(笑)君の為にバイキンマン戦って殴られてんだよ?挙句に敵のアンパンマン一味の食パンマンには乙女心丸出しで、バイキンマンには強気で扱いも粗末でさ。そこまでされてもバイキンマンは自分の城からドキンちゃんを追い出したりしないで養うわけじゃん?何度負けても懲りずに諦めず仲間もいないのに一人で立ち向かう姿は、劣勢になると力が出ないとジャムおじさんに泣きつくアンパンマンよりよっぽど男だよ。やってる事は悪事だけど(笑)でもバイキンマンがどんなに酷い目に遭っても「可哀相だ」という抗議は来ないじゃん?それは子供と見てる主婦層の女性も下手すりゃ「ざまーみろ」くらいの気持ちで愉快に見てるからじゃない?あのアニメでバイキンマンはそういう役回りなのだよ。ルパンに出てくる峰不二子だって、あれ美人だから許されてるというか、ルパンも女には甘いから転がされてあげてるだけで、普通に見りゃ「女だからって調子のんじゃねーぞバカヤロウ」でしょ?現に過去に裏社会で修羅場を経験してきた次元大介あたりは本能的に峰不二子みたいな女は信用しちゃいけない的な目で見てるし。ま、1stシリーズの五ェ門は不二子の色仕掛けに騙されてルパンと戦ってたけど。でもフェミニストで峰不二子をけしからんとターゲットにしてる人は見ないんだよ。こち亀の麗子のことも、あんなナイスバディで露出多い制服着てるのにフェミニストは何も言わないんだよ。言っとくが二人とも相当露出多い服装で出て来たり水着で出て来てるシーンあるけどな。男を転がす強さとか男に負けない財力があるからお咎めなしなの?それもうフェミニズム関係ないよな?俺はどんなにドキンちゃんに振り回されても耐えるバイキンマンとか、不二子に何度も転がされても笑って許すルパンとか「私が女だから不安なの?それとも若すぎるから?」と食い下がる17歳の女性技師の仕事を認めて飛んじゃう豚とかから学べることは多いと思うけどな。まぁ過度な性的描写は個人的には下品だなとは思うけれど、その感想もフェミニストには怒られそうだよな。「女の性的描写を下品とは差別だ」みたいな。女の武器を封印したクソ真面目で律儀でスタイルも良くない峰不二子なんか使い物にならないタダの性悪女じゃないか(笑)ジェンダー差別だ云々に関しては、差別と区別を辞書で引いてから出直せって話だけど。別に女が自分をどう評価しようが男をどう見ようがどう張り合おうが、女は強いんだと言い張ろうが、オレ自身は決然と女性を守れる古典的な男でいられりゃそれでいいよ。
2022年01月29日
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なんか店に来たお客さんの娘さんが大学受験の年頃だったようで「共通テスト受験して帰って来た娘が放心状態で凹んでた」との話を聞きました。通ってる高校はもう所沢、狭山界隈じゃ誰もが知ってる公立の進学校でオレが高校時代も偏差値68とかあったんじゃないかな?今どうなってるか知りませんけど、進学校は時代が進んでもあまりランク変わりませんからね。ちなみにオレの高校はオレが受験時には52~53もあれば安泰というか、当時50半ばから後半をウロウロしてたオレが、たった2週間の受験勉強で受かるくらいのランクでしたが、25年以上経過した現在はダダ下がりしてるようです。そのお客さんの話を聞くに「数学に化学、生物軒並み前年平均から派手に下がってて国立医学部希望のウチの娘が魂抜けて泣き出すレベルだよ」とかなんとか。平均点で30点台とか40点台とかなんとか?…大学受験を経験した事無いオレには数学のAとBの区別もよく知らんけど、まぁ医学部志望で数学、生物、化学の問題の難易度上げられたら、そりゃ人生賭けてる受験生からしたら泣きたくもなるわな。そんな話を聞いたので興味もあって、なんとなく共通テストの今年の数学の問題を、どこぞの予備校のホームページから拾って試しに解いてみようと思いました。中学、高校時代、数学の平均点なんか常に赤点ラインから50点超えれば快挙みたいな有様だったオレがどこまで通用するか?レッツトライ!…のはずでしたか、問題を読んで5分ほどで棄権しました(´_ゝ`)マジで「ちょっと何言ってんのかわかんない」レベルです。おかしいな、オレも一応高校出てるから前提としては学校の問題やってれば解けるはずなんだが…なんか悔しいので、今も昔も得意分野だった世界史を挑戦だ。平均点は世界史Bが60点くらいか。世界史AとBって何が違うん?まぁ平均高い方いっとくか。お?普通にわかるぞ?わからん問題でも選択肢4つとかあって他の3つが明らかに違う事だけはわかるから消去法で…みたいなラッキーもあったけど。つかイランの宗教問題とか絶対に学校で教わった記憶ねーけどな。途中、全く守備範囲外の問題なんかもあったりしたが、近代から大航海時代くらいまでの問題で点数を稼ぐ。というか普通に難しい。結果……51点…いまだかつて社会科目で取った事無いくらい低い点数に驚くが、冷静に考えて高校卒業して26年経過したバイク屋が試験勉強もせず初見で解いたにしては上出来な気もする。得意科目だったからこの点だけど、現に数学なんか確実に一桁点数じゃないかと。というか範囲広い割にマニアックな問題多くないか?多分オレが現役の高校生の頃でも満点とか90点台とかは無理だったんじゃないかな。ま、そんなマクラはさておき本題。前回の記事でウクライナとロシアの問題を「米ロの会談結果次第じゃすぐ動くかもな」と結論付けたんですが…もう少し詳しく色々見てみて、ちょっと違うかもな?というか結論から言うと、どう着地するにせよ「密約」で終わる可能性もある?と思い始めてます。まぁ、世間では盛んに戦争の危険を報道しますけど、これ関係国の目的を整理するとわかりやすいんですな。『戦争』ってのは政治の延長で政治的目的を達成するための手段なんですな。かのクラウゼヴィッツも戦争論の中でそんなことを書いてます。じゃあ、アメリカ、ロシア、ウクライナの「政治的目的」って何か?これはプーチンもバイデンもハッキリを明言してます。〇ロシア「ウクライナのNATO加盟は認めない事を約束しろ」〇アメリカ「ロシアがウクライナに侵攻しない事」〇ウクライナ「クリミア返せ。あと国内東部で暴れてる分離派支援すんな」簡潔に言えばこうです。てことはよ?ロシアとしたらウクライナに侵攻してしまうとウクライナは確実にNATO入りする。アメリカとしたら、ウクライナをNATOに引き込んだらロシアが軍事行動に出る。なのでロシアが先制攻撃するのはロシアにとって政治的目的が達成できないことになる。アメリカも同じ。ただ、めんどくさいのはウクライナ自身がクリミア奪還のためにNATO加盟を望んでることで話が面倒になる。ウクライナの主張は理解できる。奪われた領土返せってんだから。ただ、そこにNATOを引き込んで利用しようという目論見があるから面倒くさい。「やるなら仲間呼ばないでタイマンで奪い返せ」ってのは道理としてはそうなんだけど、それやるとウクライナもタダじゃ済まない。なので前回の記事でも「落としどころないんじゃね?」と。まぁ、クリミア奪われたまま諦めたらクリミアだけじゃ済まないしね。現にウクライナ東部じゃロシア編入狙う分離派が暴れてるし。これやってる事はヒトラーがオーストリア合邦した時と同じ流れですよ。工作業界の古典技能です。日本も現在進行形で中国にメディア買収されて政治家も抱き込まれて企業も土地も浸食されてる最中ですけど。この問題、拗れるとキューバ危機みたいな展開にならざるを得ないルートもありそうだなーと。あの時も、アメリカとソビエトの間じゃ合意があってソ連はミサイル輸送船をキューバから引き返させたんですが、交換条件としてアメリカはトルコから軍を引き上げたんです。でも、このときアメリカはトルコからの引き揚げを公表しなかったんで、世間的には「ソ連がアメリカの要求飲んで引き下がった」に見えてしまってます。アメリカが公表しなかった理由は単純に「妥協した」とアメリカ国民に思われたくなかったから。一方のフルシチョフがその後に失脚したのは多分その影響もあると思う。今回もアメリカは1月30日までに「ウクライナのNATO加盟を認めるか否か」の回答をロシアにするという報道があったけど、多分その結果は世間に公表はされないと思う。アメリカが「ウクライナのNATO加盟は認めない」と回答すればロシアは何もせずに国境から兵を退くでしょう。ただ、プーチンもフルシチョフの前例は知ってるだろうからこそ今回は「文書で確約しろ」と言ってるわけですな。こう言っておけば非公開の密約にはできないでしょうし。問題はウクライナなんすよね。ウクライナは「クリミア取り戻すためにNATO加盟してロシアに圧力をかけて取り戻したい」が目的。なので一番困るのは「ロシアとアメリカでウクライナのNATO非加盟が合意される事」なんです。ウクライナが戦争も覚悟してクリミア取り戻す気なのかは、どこまで本気かわからないんですが、もしも国家存亡をかけてでもクリミア奪還をするんだと腹をくくってた場合…まぁ、盧溝橋事件みたいな事をやらかしたりしないよな?なんて事もチラッと考えました。実際に国内で暴れてる分離派を武力鎮圧するというのなら、名目としては国内秩序の為の行動として当然だと言い張れる。ロシアはロシアで分離独立派を「同胞」と呼んでるので、軍事介入してくるかもしれない。というか今現在も普通に戦ってて戦死者も出てるけどね。プーチンがウクライナのNATO加盟を許さないのは、ある意味当たり前というか、ウクライナにミサイル基地とか置かれたらモスクワなんか目と鼻の先だからね。そもそもウクライナ国内に親ロシアの分離派がいるのが問題をこじらせてるというか、そもそものクリミア侵攻もウクライナで親ロシア政権が倒れた所から始まってるので、ロシアがウクライナに野心持ってるのは昔からなんだけど、プーチンから言わせればウクライナも元々はソ連の一部だったわけで、本音は取り戻したいのさ。取り戻さないまでも、自分たちの子分として衛星国みたいな感じで緩衝地帯になってくれてりゃ文句ない。ちょっと面白いのは、ウクライナってクリミア紛争以降はロシアと喧嘩中なので代わりに中国と貿易してて関係深めてんですよ。なので中国はウクライナに肩入れしたいんです。でも中国とロシアは一応は反米の思想で半ば同志というか同盟関係みたいな感じなんだけど、ロシアにとってのウクライナは中国にとっての台湾なんだと置き換えると、中国が今回黙ってる理由も見えてくるというか…。中国が台湾の防衛戦力を突破できるかってのはアメリカの対応次第なんですが、オレがもし中国の立場だったら、台湾進攻のタイミングでロシア太平洋艦隊に「ちょっと艦隊出してくんない?潜水艦を日本近海泳がしてくれるだけでいいんだけど」くらいはお願いするかもしれない。実際に少し前にロシアの艦艇が沖縄近海とか津軽海峡とかをプカプカしてたじゃん?別にあれ、マグロ獲りに来たとか秋鮭を釣りに来たわけじゃないと思うんですよ。クリミア侵攻の時のオバマは結局何もしなくて、それを中国に見られてから中国も色々やり始めた節はあるんですが、今回はオバマよりもポンコツレベル高そうなバイデンだからなー。プーチンとやり合えるとは到底思えないんだよね。まぁ2月入れば何かしら動き有りそうですな。いきなりロシアが軍を退いたら「あ、アメリカはウクライナ切り捨ててNATO入れない事にしたんだな」と見るけど。ウクライナが国内の分離独立派を鎮圧し始めたら、誰も出した拳引っ込められないからロシアが国境超えることもあるかもだけど、そうなると今度は戦争止められる人がいなくなっちゃうからなー。「米軍が守ってくれる」とか「国連軍が来る」とか「世界が許さない」とか叫んで「日本だけは絶対平和」論を叫んでる国内の一部ラブ&ピース花畑教の人達はウクライナよく見といた方が良い。平和を守るのは軍事力だと教えてくれる。
2022年01月26日
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相変わらず仕事は絶えずに入ってきてて、バイクもたまに売れたりしてるんですが、なんですかね?気のせいか前の会社で働いてた時より、お客さんの質が良いというか、良い人ばっかりな気がする。開業してそろそろ1年ですが、まずクレームが1件も無い。まぁ、そもそもスーパーやコンビニみたいに大勢のお客さんが来る仕事じゃないから母数が少ないのもあるんだろうけど、どうしても忙しいと予定の納期に間に合わない車両とかも出て来るんで、前もって電話して少し納期遅れそうだと謝るんだけど、どの人も「あー、どうせ春先まで寒くて乗らないから気にしないで」とか「お忙しいでしょうからゆっくりで~」とか、もの凄く対応がソフトだ。挙句、少し時間かかって待たせたのに納車した翌日にメールが来てて「あれ?昨日のお客さんだ。何か不具合でも出た?」と一瞬焦ってメール開いたら「今まで自分でアレコレやっても全然ダメだったのにめっちゃよくなりましたー!ありがとう!」みたいなお礼メールだったみたいなオチで「びっくりさせないでよ。そりゃプロが金取って預かってんだから直すよ」なんて事は言わず「お待たせして申し訳ありませんでした。何か気付いたことあれば遠慮なくー」的な返事で終わるみたいな。おかしいなー。前の会社だと納期延びると大体「じゃあいつできんの?」みたいな人もチラホラいるとか担当のセールスから聞いたりしたけど。なんだろね?きっと「俺が受け付けてヒアリングして俺が作業してオレが連絡してオレが納車するときに全部説明してる」という部分で、間にセールスとか第三者が入る時とは対応や印象が変わるのかな?「料金高い!」とか「遅い!」とか「直ってねーぞ!」みたいなクレームが今のところ全くないのが逆に不気味ですらある。なんだ?埼玉県民は仏の御心を持ってるのか?…いや、たしかに大雑把で細かいこと気にせずプライドもこだわりも薄く、日本で一番晴天の日が多い県だけにみんなゴキゲンで日々テキトーに生きてる県民性だけどさ…。…なんてことを、年始に実家帰った時に帰省してた妹に話したら…妹「その外見の店主に文句言うの怖いだけじゃない?ウチなんかめっちゃ変なクレーム来るよ?」と。妹は商売やってて店長であるが、多角経営してる旦那の会社の一部で経営は旦那がやってるらしく、その旦那はそれ聞いて「ウチは若い女性が客層だけど、お義兄さんの店は年齢層高めの男性客メインですよね?多分それもあるんじゃないですかね」と冷静な分析。それ聞いた俺が面白がって「そういう発言を今の時代するとメンドクセー連中がジェンダー差別だとか言い出すよ?」と茶化したら、当の女性である妹が「女の客が一番起こるとメンドクサイ。理屈通じないもん。男は筋道立てて説明すれば話通じるし。客層の違いだね」と一刀両断してた。というか言っちゃ悪いがウチだって女性客くらいいるんだよ。現にウチで売ったバイクの2台は女性だし。1人は俺より年長だが、もう一人は20代前半の若い女性だし、オレの店は別にオッサンのサロンではない、老若男女カバーしてますよ。見くびらないでいただきたい。でも、この前その女性客に頼まれて4か月近く探してた250㏄のバイクを仕入れて整備して家まで軽トラで納車に行って、依頼されてから探すまで時間かかったの謝ったら、お母さんも出て来てめっちゃ丁寧にお礼言われたから、別に性別とクレーム率も関係ない気はしてるけど。まぁ、そんな近況は置いといて本題。最近、ウクライナとロシアがきな臭いですな。それと同時に中国と台湾も不穏ですな。ウクライナの国境にロシア軍12万規模で集結って状況を、脳内ラブ&ピース思想の人達は「話し合いで戦闘回避だ」と毎度おなじみのテンプレートで叫ぶわけですが……いや、日本のメディアは頭パープリンだからサラッとしか流してないけど、現時点で既にウクライナ東部じゃ毎日のように交戦状態で戦死者が出てる状態なんですけどね。で…そもそもどうしてウクライナとロシアが対立してるのか?で記事が一本書けそうだなーと思ったんで、筆を取った次第です。…嘘です、筆なんか持ってません。パソコン起動しただけです。まず順を追って話します。ウクライナって国は、元々はソビエト連邦の一部だったわけです。それが東西冷戦が終結してソビエト崩壊した時に、15ヵ国だったかな?に分裂独立してできた国なんですな。他にはカザフスタンとかウズベキスタンとかベラルーシとかアゼルバイジャンとかバルト三国とか。で…第二次大戦後の米ソの対立の中で、早い話がイギリスとかアメリカなどの西側諸国がソビエトを包囲して対抗する為に作られた軍事同盟が日本語で北大西洋条約機構。North Atlantic Treaty Organizationの略で通称『NATO』です。主な構成国は初期はアメリカ、イギリス、フランス、西ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン等々、早い話が西欧のほとんどの国家。それに対抗してソビエトが作ったのが『ワルシャワ条約機構』と呼ばれる軍事同盟。構成国はソビエトを筆頭に東ドイツ、ポーランド、チェコスロバキア、ブルガリア、ルーマニア、アルバニアとか、地図見りゃわかる通り、一言で言えば「ソ連隣国の衛星国集団」です。で…、これはちょっと軍事用語的なワードなんですが、ソビエトや中国みたいに大陸に広大な領土を持つ国家を「ランドパワー」なんて呼びます。まぁ意味としては陸軍大国みたいなニュアンスですが、広い国土を持つという特徴がある。で…基本的に「ランドパワー」と呼ばれる国家は征服することが不可能とされてます。それは「補給線が敵領土内に長く延びて、それを維持するのが難しいから」です。現にロシアは過去に国土を征服された経験はありません。戦争には結構負けてます。日本にも負けたしクリミア戦争で英仏トルコにも負けたし第一次大戦でもドイツを主体とする中央同盟諸国軍に負けた(後にドイツが負けたことで講和条約失効して助かる)ポーランドにも負けた。でも、国土を征服された事はない。あのナポレオンもナチスドイツのヒトラーも征服することはできず、同じ理由で撤退した。それが「補給」日本も日中戦争で首都の南京を占領したけど、中国は降伏せず山奥の重慶に逃げて抗戦。それにより日中戦争は泥沼化したまま太平洋戦争へと突入していきます。広い中国大陸に補給線を維持し続けるのは大変なんですな。なのでランドパワーであるロシアという国は基本的に「負けない国」という前提で「じゃあ囲んで動けなくしとこう」ってのがNATOです。アメリカがトルコに核配備してモスクワに照準合わせたり、ソ連がキューバにミサイル基地作ろうとし足り、後に結構バチバチになりますが、ソビエト崩壊で冷戦は終わる。で…実はソビエト崩壊したことでウクライナは独立したわけですが、ソビエト時代に国内に配備されてた核はそのままウクライナが持ってました。実は意外な事に90年代当時、ウクライナは実は世界第三位の核保有国だった。ですが、ウクライナは核廃絶を決め、保有してた核は全て廃棄もしくはロシアへと移送された。で…2014年にクリミア紛争が起きます。まぁプーチンは元スパイですしソビエト時代からロシアは工作させたら一流です。クリミアに新ロシア勢力を作り上げ、ウクライナから独立の機運を高めさせてロシアに併合しようとしたわけです。…まぁ、このロシアより数段クオリティの低い工作を今現在は中国が沖縄でやってますけどね。新聞社抱き込んで知事を飼い慣らして沖縄世論を操作して…みたいな。とはいえバレバレな時点で完成度は低いですが。結局はロシアはクリミアを武力で併合して今に至ります。ウクライナは何とか外交圧力でクリミアの奪還を目指してまして、ロシアとバチバチなのが続いて今に至る。とはいえウクライナ単独でロシアと対抗するのは狼がライオンに挑むようなもんだ。なのでウクライナは他の元ワルシャワ条約機構国と同じようにNATOへの加盟を考え始めた。ロシアはロシアで、元々は自分たちの子分だったワルシャワ条約機構の構成国たちが、ソビエト崩壊後は次々とNATOに加盟しはじめて、どんどん孤立し危機感を募らせる。まぁ面白くないわな。今現在で親ロシアなのってベラルーシくらい?ロシアとしてはNATO陣営と自国の間に緩衝国となるウクライナやベラルーシを挟んでおきたい。プーチンとしてはウクライナのNATO加盟だけは譲れない一線なので、国境に軍を展開して圧力をかけてるんですな。オレの勝手な予想では、この問題に落としどころは有りません。ウクライナはクリミア取り戻すの諦めない限り、NATO加盟してロシアに対抗するか単独で喧嘩売るしかない。今となっては国内の核兵器を廃棄しないで持ってりゃ、こんな脅しに屈する事も無かったし、なんならクリミア奪われることも無かったかもしれない。「核を持ってる国は征服されない」は事実だし。ただ、NATO側もウクライナ助けるためにロシアと殴り合うのはさすがにやってない。欧米vsロシアって普通にそれ世界大戦だからね。ぶっちゃけウクライナが薄っぺらい平和思想なのかアンチ核兵器思想なのか知らんけど、核兵器廃絶させず核保有したままなら八方丸く収まってた、まである。半端にいい子ぶるから領土喪失の危機迎えてるのだ。本音じゃNATOもいい迷惑である。まぁ、似たような事は第二次大戦でもありました。当時、ナチスドイツは急速に軍備拡大を続けました。それに対してフランスはドイツとの国境線に通称『マジノ線』と呼ばれる長大な要塞線を建築しました。戦車を主体とするドイツ軍に対しては一定の防御効果はあり、ぶち込んだ予算も相当な額だった。が…そのフランスの北側にベルギーという国がありました。このベルギー、当時は「中立」を宣言してたんですな。で…ヒトラーはいざフランスを攻略しようと考えた時に、国境線をガチガチに固めたフランスを見てこう考えた。「…正面突破は被害大きいし、ベルギー踏み潰して北側からフランスに侵入すればよくね?ベルギー中立って事は攻めてもイギリスもフランスも助けにゃ来ないだろ」と。かくして、ヒトラーは中立国ベルギーと非武装中立のルクセンブルクを踏み潰してフランス北側からアルデンヌを突破してパリを攻略。フランスは一度降伏し亡命政府となりました。…わかります?脳ミソお花畑な中立国が隣にいたせいで、せっかく巨額の金ぶち込んだ要塞線は全く意味なくなり、国は滅び首都は占拠されたんです。ベルギー自身も中立だから蚊帳の外でいられるという甘い目算で自滅しました。同じ中立国のスイスは領空飛ぶ航空機はドイツ軍だろうが連合軍だろうが撃墜して「ウチに近寄る奴は全員殺すから近寄んな」で国家を守り通しましたけど。「中立国」ってのは甘い日本人が妄想してるような平和国家じゃなく「喧嘩他所でやれ、オレの視界に入る奴は問答無用でぶち殺すぞ」という、いわば友達いない狂犬国家の事を指すわけです。アジアで中国が沖縄を工作で取り込もうとしてるのも色々と目的はあるんですな。中国は台湾の征服を結構本気で考えてます。台湾は台湾で仮想敵国が中国なので防衛戦力は国土の西側に集中してます。東側は日本とかアメリカとか友好国ですしね。でも、困るのは中国が太平洋側に出る事。防備の薄い方から攻められるのは困る。なので台湾としては沖縄とか日本政府が中国に領海侵犯を許してるのは内心「おまえらふざけんなよ。ちゃんと追い返せ」と思ってんです。いわばマジノ線用意したフランスと同じ。日本がベルギーになられたら困る。肝心のアメリカの大統領もボケが激しいし頼りにならない。日本も安倍晋三の頃は頼れたけど、岸田のおっちゃんは「総理になることが目的」だった人で、何かやりたくて総理になった人じゃないから、とてもじゃないが中国とやりあってくれない。なんなら親中ですらある。今だから言うけど、俺は武市さん総理で良かったんじゃね?と思ってた派だけど。国内でくだらねーことだけジェンダー差別だ騒いでる疑似フェミ連中も肝心なとこで使いもんになんねーなーとか当時思ってました。台湾が中国の侵攻を止められるかはアメリカ次第です。でもアメリカは日本の基地を使うので、最終的に日本が「いや、それは困る」と言い出すと面倒な事になる。なので中国はアメリカが出てこれないように日本国内のメディアを飼い慣らし世論を操作し、台湾有事なんか興味ない方向に誘導する。ちなみに台湾が仮に中国の影響下に収まると日本もタダ事じゃなくなる。なんせシーレーンを中国に握られるから。ま、俺はそんな重大な局面を岸田のオッサンが何とかできるとは思ってませんけど。ウクライナどうなるかなー。オレ予想、アメリカとの会談決裂したらロシアは結構すぐ動くと思いますけど。それがロシアって国ですし。台湾沖縄は…まぁ五輪終わるまでは動かんでしょうな。プーチンもクリミア危機の時はソチ五輪終わるまで待ったし。
2022年01月23日
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前に居た会社の話ですけどね。もう何年前かなー?6~7年前かな?当時も記事にした気がしたんだけど、前居た会社で「整備士志望の女性」の採用面談に同席させられたことがあります。どれだっけな?と過去記事探してみたら出て来た。これかな?オレは男女は平等じゃないほうが良いと思うけどねその時は「いったんセールスで雇用して整備士の現場も見ながら慣れてきたらメカニックに配置換えしても遅くないんじゃない?」という案で採用した。そしてそれから二年後の後日談がこれかな?最近の職場の出来事から人生を考えるセールス2年やって成績もよく、セールスとしては一人前になった頃に「あの時野村さんと約束しました」と上長に整備職への転身を直訴。約束したのは俺じゃなく採用担当のマネージャーだが、この案を提案したのが俺なので全く関係ないわけではない。セールスとしては充分な戦力を今更メカニックにすることに会社は難色示してたけど「言われた通り営業でキッチリ結果出した」という事実を担保に「約束だ」と言われたら誰も文句言えないだろうと、その時はオレも整備士やらせようと進言した。昨年俺は会社辞めて開業したんだけど、先週かな?前の会社から外注委託で整備請けてるので車両を持ってきたメカの子と話をしてたら…「Mさん(その女性メカニック)が辞めるみたいです」オレ「へー、あの子何してたの?」「A店で整備士として予約の点検担当やってたらしいですけど並行してフロアで営業もやってたとか。んで去年かな?結婚して旦那さんの地元の方に引っ越すとか」オレ「二刀流の大谷翔平みたいなっとるやん。というか、せっかく職人としてモノになったのに勿体ないな」「でも旦那さんバイク屋さんやるみたいです。なんか2級取る時の振興会の講習で知り合ったバイク屋さんだとか」聞けば社内ではなかなか評判良かったようだ。営業経験積んでから職人になり、職人サイドから営業ができて営業サイドから職人を見れる。ある程度の所帯規模の車屋とかバイク屋になると、えてして営業とメカニックの対立や意見衝突は不可避と言えるレベルで起こる。建設業なんかで営業管理と現場の職人がケンカするのと似た構図だ。この衝突は職人側のオレの主観で今までの経験で言うなら「見てる対象の違い」から起こるのだ。メカニックという人種は「車体の状態。クオリティ」と「顧客」しか見てない。「しか見てない」は言い過ぎだが、基本的に視点がほとんど「会社の外」を向いてるのだ。お客さんがどう思うか?自分の整備した車両のクオリティ、顧客の満足度、他所に見られて恥ずかしくない仕事してるか?とかが優先で、社内予算だとか月内の納車目標とか費用対効果とかって項目はおろそかにしがち。一方の営業は顧客を見てるのは商談時と納車までだ。そして、売上目標と自身の成約台数と社内目標に視野が集中する。それはそれを求められてる職種だから。互いに反対を見てるので意見が合うはずがないのだけど、そこは大人なので互いの相互理解をコミュニケーションで深めれば解消する問題もあるのだ。ただ、メカはどこまで行っても営業の事はわからない。営業もメカなんて人種は融通利かない頑固で面倒くさい連中だと思ってる。だいたいは若い営業なんてのは、出来もしない約束してメカから「テメエの一存で整備士の仕事を安売りすんじゃねぇ」と怒られるのが誰もが通る道みたいな所もある。でもメカも人が良いからキレながらも頼まれた仕事はなんだかんだ納期間に合わせて予算内で収めたりするんだけどさ。オレはその女性が整備士志望した時に「女に出来ない仕事もあるから、出来ない事はやらせない」と否定的だった部分もあった。ただ、どうも話を聞いてると「営業経験した女性メカだったからこそ」できたこともあったというか、要するに彼女が居たことで営業とメカの間の関係性が抜群によかったんだとか。まぁ、さすがに相手が女性セールスだとメカニック側も強く言えないところもあるし、その子もメカニック側の実情や苦労や理不尽も経験してるので、そもそも仕事の頼み方が上手い。よく営業側の無茶振りに対してメカは「そんなに言うならテメエがやれよ。テメエが客と約束したんだろ?」と詰め寄って営業側が黙るみたいなシチュエーションもあるんだが、それを彼女に言うと普段点検や納車前整備メインの仕事しかしてない子なので怯むどころか喜んで「じゃあアタシやります!」くらい言いかねない。なんだかんだ一人前の人材だったらしいし、採用に一枚噛んだ身としては当時のオレの予想を超える人材に化けたのでオレ自身いい勉強になったかもしれない。「女性は苦労する」と思ってたオレに対して「女性だからこそできたこと」を見せてくれたし。ずっと技術屋で生きて来て去年独立して開業したオレだけど、今でも営業スキルが自分にあるとは思ってない。営業を理解してる自覚も無い。なんなら営業というより経営者のはしくれだけど、経営スキルが自分にあるとは全く思ってない。なんせ公庫の融資受けに行くときの事業計画書の作成すら書き方わからず苦戦したくらいだ。長くこの業界にいると腕は良いのに潰れた店も知ってるし、腕は大したことなくても繫盛してる店も知ってるけど、それぞれが潰れた理由、儲かってる理由はオレにはわからない。経営知識のある人が見れば分析できるのかもしれないけど。少し前に以前いた会社でオレも顔なじみの経営幹部の人が会社辞めて自分も店やるとオレの店に遊びに来て話した事がある。俺とは違い、スタッフ3人くらい入れて幹線道路沿いの大店で在庫も100台くらい置けるような店舗を探してるとか言ってた。開業資金は自己資金で1000万くらい用意したとか。オレの店が砦や一夜城だとしたら、向こうは姫路城くらいはありそうだ。オレの仕事の話になって色々話したら、その幹部から「単価安くねぇか?」と言われた。その人に言わせれば、店の家賃、借入金の返済、在庫期間や一広告宣伝費、光熱費などを計算して俺が一か月で捌ける台数とかでレバレート出したら、経営として見た場合はもっと取るべきだと。ちなみにこの人は前の会社の経営陣では珍しく「技術職の理解ができてる管理者」である。オレが独立するから会社辞めると挨拶行った時も「お前の腕は疑わないけど店の経営が上手くいくかは二の問題」と助言された事も思い出す。オレ「あんま細かい計算してないんすよね。1日いくら稼げば生活していけるかな?程度しか。ぶっちゃけ赤字じゃなきゃ金増えんだろみたいな」「投資回収何年で設定してんだ?」オレ「設定?特にしてないっすよ。公庫からの借り入れは金貯めたら一括で返すかもですが。」「商工会とか入って別口で融資とか受けて前歴を作った方が良いぞ。いざというとき役立つ」オレ「別に借りるほど金困ってないですし…Z2とか仕入れるなら金要りますけど」「販売延ばさないとお前が一か月で動ける時間は限界あるんだから上限が決まっちゃうぞ」そこで細かい数字の説明をされ、客単価を上げた方が良いという助言も貰う。言ってる内容は難しいが言いたいことはわかる。融資は借金じゃなく投資であって、100万借りても、その金が200万になれば借金では無いという理屈もわかる。この人が語ってるのは「経営者としての思考」だろう。オレの根幹にあるのは「自分の腕でゼニ稼いで食えてりゃ上出来」という職人の目線だろう。この人は自分の店を大きくしていきたいのだ。オレは大きくしたところでオレのキャパを超えたら仕事回らなくなるじゃないか、というレベル。プライムガレージ二号店とか全く興味がない。自分の見えない所で自分の金が増えたり減ったりとか気味悪いじゃないか、と。こんなこと言ってる奴に経営者の才覚なんか無いのだ。職人が自分の作業場をこしらえて全部一人で整備して1人で売って誰にも干渉されずメシ食って行ければ満足だというレベルの野望でしかない。…ていうか多分そんなに言われるほど安くも無いと思う。そりゃ前に居た会社よりは安いけど、それは店の規模が違うし従業員の数も違うし店の広さも家賃も違うから、それら経費が価格に乗っかるだけでしょ?自分を安売りしてる気は全くない。実際、少し前に他の店より最終的に「ちょっと高くついたな」と思う請求書を出したこともある。色々と手間かかったしね。でも、車両引き渡してお客さんが帰った数時間後に店にメール来て「走りが見違えて感動しました。ありがとうございます」とわざわざお礼のメールが来て、なんかGoogleマップのクチコミ評価までつけてくれた。お金を貰ってオレは「ありがとうございました」と送り出す。他よりちょっと高くなった金払った側も「ありがとうございました」とメールで礼を返す。職人として満点じゃないか?と。そういう意味で、その元幹部の人は「お前はもっと高く自分を売るのが経営だ」と言いたいんだろう。職人を理解してる営業、経営者の視点だ。ただ、オレは…というか、オレじゃなくても技術職に携わる全ての人間は「信用、信頼」も「お金」と同価値で見てるのだ。自分を高く売る為には時間がいる。実際にお客さんの目で仕事を評価してもらい信頼を作る必要がある。いくら腕が良くても仕事頼まれない技術屋は食えない。このメールくれたお客さんは次同じ故障しても同じ金額を喜んで払ってくれる。安くたって「仕事任されて仕事見てもらえれば勝ち」みたいな感覚が職人にはある。「自分を安売りしたくない」というプライド。そのプライドを維持する為の実績や努力。一方で「金額二の次で良いからまずは俺に仕事させてくれ、そこで信頼を得る自信はある」という、採算度外視の願望。いくら球速くてもマウンドに立てないピッチャーに価値はない事も職人は知ってる。この相反する矛盾を矛盾だと思わずに至極当然と持ち合わせてるのが職人なんです。こればかりは一般の営業という人種には理解が難しい。「だったらテメエがやれ」と営業にキレるメカでも「わかりました、すいません」と営業が自分でやろうとすると「いいよ!オレやるから。テメエにできるわけねーだろ」となる。なんだよ、自分で言ったじゃんかよ、みたいな。まぁ、営業とか管理職が職人を理解するのは難しいんです。職人だって営業の苦労なんか理解しきれないんだし。俺だって下手すりゃ40超えるまで営業の事なんか理解できてなかったしね。いい歳になると「理解してほしけりゃこっちからも理解する動きをした方が早いな」は気付いたけど。「理解できない」と「話を聞かない」「見ない」は大違いだ。自分を理解する気が無い人から「いいからこれやってくれ」とトップダウンで仕事振られるのって一般の会社だと言われる側のモチベーション下がるだけなので管理職もあまりやらないんだけど、なぜか自動車バイク業界って、この図式が普通にまかり通るんだよね。この元幹部の人をオレが買ってるのは「整備の事は整備士の言う事を前提で考える」をやり続けてきた営業職上がりだから。営業が職人に言う事聞いて欲しいなら一番速いのは「恩を売る事」だよ。例えば納期が迫ってる車両が間に合わない。ここで「何日までに終わらせてほしい」と頼むと、逆に整備士に借りを作ることになる。人間、借りがある人間にはものを頼みにくい。ただ、そこで「じゃあいつまでに終わりますか?」を聞き、それをお客さんに営業から電話して納期を延ばしてもらった。自分の為に頭下げてくれた営業なら職人は信用するよ。相互理解。多分これって他の業界でも通用すると思うし、なんなら人間関係全てこれで通用するんじゃないかな。夫婦関係とか正にこれじゃねーかな?オレ独り身だから知らんけど、相互理解の欠如で失敗した経験は結構あるのだ。
2022年01月19日
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俺ね、自分を客観で見てもモノの考え方とか見方が今の時代の主流に比べて古いのかな?という自覚はあるんです。なんだかんだ44歳でもういいトシしたオッサンですしね。世の中はどんどん進歩して合理化され、それに伴い考え方も変わっていく。オレも一応はそれらを一度は脳みそにインプットします。してみて「これは使えそうだ。必要だ」と思えば導入しますし「なんか違くね?」と思えば捨てる。中には「オレにはよく分かんねー」で捨てるのもあります。一番それを感じたのは仕事ですかね。ある程度の大所帯の会社で働いてた時は、定期的に若い新人が入ってきて、先輩として仕事を教えたり指導する役割をやってた事もあります。世代の違いもありますが、ときどき「は?」と思う事もあるけれど、それは大体の場合において世間の主流とオレの考え方がズレてる場合が多いのです。少し前に流行った「働き方改革」とかオレに言わせれば「それ改革するところ違うぞ」ですけどね。・長時間労働の解消・非正規と正規社員の格差是正とかだっけ?オレは基本的には「その日決めた仕事が終われば帰る。終わらなきゃ終わらせてから帰る」なので、そもそも動いてる時間は無関係なのだ。ただ、雇用契約とか細かい規定に照らすと、オレのこの考え方は今の時代じゃ労基に怒られるのだ。日常生活でも、オレ自身の考え方は時に古く前近代的です。実は年末、ちょっと風邪ひきそうになったんです。仕事してて「なんか寒いなー今日は」なんて思いながら昼飯食べたんですが、食事済ませた後にどーにも仕事に戻る気力がわかないというか、ダルいなーみたいな感じで小一時間ほどボーっとしてて、さすがにそこで鈍感な俺も気付きましたよ。「あ、これ外が寒いんじゃなくてオレが風邪ひきかけてないか?」と。昼飯はガッツリ食べれたのに夕方になるにつれてみるみる体調が悪くなった。なんなら気持ち悪くなってトイレで少し昼飯吐いた。夕飯食べる食欲はとてもじゃないけど無い。年の瀬で仕事も終わって無いし休むわけにもいかないので、なんとしても一晩で治さねばならない。帰宅前にスーパーで生姜とハチミツを買い、野村流医学に基づき生姜と刻んだタマネギを沸かして特製生姜汁を作る。それと同時にケトルで湯を沸かし卵を親の仇の如く混ぜて白身を切った状態で少量のハチミツの残りと湯を注ぎ、野村流の卵湯も作る。ホントなら卵酒だろうけど、酒飲めないからね。その2つをがぶ飲みした上で熱い湯船にゆっくり浸かってどっさりを汗をかく。「風邪ひいた時は風呂に入るな」は世間では昔から言われてるけど、今まで生きて来てオレの経験上で、風邪ひいた時にゆっくり風呂入って寝た方が治りが全然早いのでアレは嘘だと思ってる。原理的にもウイルスを撃退する為に体が発熱するならば、体全体暖めた方がウイルスの活動は鈍るはずだと。んで、風呂からフラフラになりながら出たら水をがぶ飲みして20時過ぎには布団に入り寝る。11時頃、一度目が覚めた時は「あ、やべーなコレ」って感じの体調だった。ただ、オレの調合した野村印の特製生姜薬湯&卵湯が本気出して効き始めるのはここからだ。翌朝、目覚め快調、食欲旺盛でご飯に納豆と焼き鮭完食、全快した。それをドヤ顔で弟に話したら…「いや、普通に風邪薬飲みなさい」と言われた。多分、野村流医学よりも現代医学に基づいた風邪薬の方が信頼性は高いのだ。それはわかってる。ただ、今までの経験でオレの場合は、風邪ひき始めた初期は薬飲むより生姜とタマネギとハチミツと卵で治ってたので、経験を信じてるだけの話なのだ。もっとアナログな考え方で言えば、自分の体内の抗体の戦闘力を衰えさせないために薬をあまり飲まないで治してやろうという面倒くさい意地もある。薬なんか飲んだらオレの体内の国境警備隊がサボる気がしてさ。あくまで主力はオレの体内の抗体だ。そこに援軍とか兵站維持のために生姜砲やタマネギ剣士や卵弾を戦線投入してるだけでさ。年末、肘を痛めた時も肘サポーターしながら牛スジ食ってたけど、あれが効果あるのか明確なエビデンス出せと言われたら、そんなものは無い。ただ「右ひじ痛めたから右腕使わない」は逆に退化する気がしたので「サポーターで補いながら、使える所までは動かしつつ、左腕で補助もする」というスタンスで仕事はしてました。今もまだ少し痛みというか違和感は残ってますが、仕事に支障はないので後は時間経過で治るでしょう。これが非合理的でアナログな考えかたなのは多少は自覚してんですよ。薬や手術じゃないと治らない病気とかありますしね。もし戦国時代に現代の外科医が居たら胃癌で死んだ家康や食道がんで死んだ政宗も助かってたんでしょうし。というか「矢傷が元で死んだ」みたいな多くの武将も助かってただろうし。あんなん細菌感染症とか破傷風でしょ?ワクチンなんか無い時代なので、最新医学の威力は確かにあるのだ。俺ね、最近は無いけど以前は職場で出来る人もいたし、正月に親戚集まると必ずやってたので麻雀やってたんですよ。麻雀って将棋や囲碁と違って「情報が全部見えてない」なんですな。ブラックジャックとかもそうですが。なので運の要素が相当大きいゲームで、それもあってギャンブルに使われてしまうゲームでもある。必ずしも実力の差が結果に出ないから。麻雀の世界では「アナログ、オカルト派」と「デジタル派」みたいに打ち方のスタイルが二分されます。オカルト派ってのは「流れ」とか「運量」みたいな目に見えない要素が勝負に影響するという考え方で打つ人。デジタル派ってのは「確率」とか「牌効率」とかを重視して打つ人。両者で考え方の対立は置きますが、そんなん答えは出てるんです。だって自分から見えてる牌の数と、相手が捨てた牌の数、捨てた順番から大体の形は予想できるし「同じ牌が4枚」というのは変わらないから、確率と一番待ちが広くなる形を追いかけた方が強いに決まってんです。これは数字でも明らか。「流れ」とか数字じゃ見えませんし「運量」とか錯覚でしょう。…でもオレ、麻雀は完全なオカルト派です。だって、確率と運が結果との間に介在するゲームで完全にデジタルで打つならコンピューターが一番強いじゃん。試行回数が増えれば増えるほどそうなる。そして4人でやるゲームなので、やればやるほど「勝率25%」に近くなる。4回に3回勝てないゲームなんか面白くないだろと。オレはプロじゃないので趣味でやるゲームなんだから「面白い考え方」をしないと面白くないのだ(笑)麻雀は人間がやるゲームなのだ。人間がやる以上そこには「その人のメンタル状態」とかも影響するはずだと。野球とかだと「流れ」ってよく使うじゃない?でもね、野球の「流れ」ってオカルトだとか批判されないのさ。それに野球の場合は「流れ」とかフワフワした言い方してても、一応はキチンと理論もある。よく「先頭打者でヒットが出て良い流れだから次の打者も~」みたいに使うじゃない?その打者が打率2割5分の打者ならヒット打つ確率2割5分なのさ、これがデータ。でも、1塁に走者がいると守備のシフトは変わる。1,2塁間は広くなるしゲッツーシフトなら二遊間は寄る。なので理論上ヒットゾーンは広くなるが、捕手の出すサインもゲッツー狙いの配球になる。つまり配球に制限ができて守備位置も変わるので、投手のコントロールが悪かったり上手くすればヒットにもなる。これを一言で「流れ」と呼んでる事が多い。満塁でフルカウント。ストライク入らなきゃ押し出しで失点だ。その昔、江夏はここで「打者が一番好きなコースから少し外側にボール球」を投げてた。打者が振らなきゃボール球。だけど「絶対振る」のを確信してた。なぜなら、バット持ってるのは人間だから。「フルカウント満塁で投手がボール球を狙って投げるはずがない」という思い込みと「見逃し三振だけはやってない」という重圧の中で「自分が好きなコースから少しボール球」の球が来たら、コンピューターなら見逃すけど、打者には「絶好球」に見えるのだ。人間の目は精密なようで意外と穴がある。平常時なら140キロで飛んでくるボールに書かれた数字を識別できるくらいの動体視力を持ったプロの打者が、ストライクゾーンを見誤る。その理由にデータやエビデンスなんかないよ。だって人間だもの。令和のこの時代「精神論」とか結構バカにされます。無駄な努力とか非効率的だとか。でも、無駄な努力や失敗続きを恐れて「何もしない」場合、成功率は0%なんだよ。成功率5%でも20回やれば成功するんでしょ?じゃあやれば?とオレなんかは思うけども。俺ね、19歳の頃に大型2輪免許を取得してんですよ。当時はまだ教習所では取れなくて、免許センターで限定解除試験受けて取る免許で、埼玉県の場合は合格率5%くらいでした。オレが取ろうとしたときは教習所で公認が出始めて教習所でも取れるようになり始めてたんだけど、問い合わせしたら予約一杯で入所まで半年待ちだと。なので試験場一発試験で取りました。当時から合格率5%は知ってましたが、馬鹿だったオレは「20回受けりゃ取れんだろ?」くらいに思ってました。実際は5回目で受かったんです。世間のデータでは5%でしたが俺だけ20%でした。というか100%の人もいた。「5%じゃ受けても無駄だな」と諦めてた人は当時多かったです。だからナナハン乗ってるライダーが羨望のまなざしで見られてた時代があるわけです。でも受けない人は0%だからね。教習所で取れるようになった現在。試験場を一発で受験する人は周りから見れば「非効率的」「何度も受ける時間が無駄」と言うでしょう。でも俺はそこに違いはあると思ってます。「人から教わった受かるための指導」で取った人と「自分でトライ&エラーで習得した人」では得たものが違うと。というか、何でも確立とか効率で行動を選んでたら、技術者とか研究者なんか全否定だよ。技術の進歩って99回の失敗の経験から100回目の成功を得るために失敗繰り返すんだよ。その無駄な失敗の積み重ねがデータになる。50回目で諦めてやめてたら成功は無かったわけ。100回目の成功や発見で初めてそれまでの失敗の原因や過程が判明するんだよ。スポーツなんかでも最新鋭のスポーツ医学の発達で現在のアスリートは効果的、効率的な練習方法で昔に比べて格段に成長が早いそうです。高校野球でも150キロ投げる高校生がウジャウジャ出て来てます。まぁ昔に比べて栄養状態や体格もスポーツ科学も変わってるのもあるだろうけど。でも、おそらく現在じゃもう王貞治を抜く打者は今後も出てこない。稲尾みたいに先発もリリーフもやって年間42勝もする投手は出てこない。あの人、最初の10年だけで250勝くらいしてんだ。今より試合数少ない時代にだよ?現役で今一番本塁打多いの西武の中村でしょ?それでも410本くらいか?868本に届くわけがない。どうした現代スポーツ科学?畳の上で大根を日本刀で切って練習してた人に負けんのか?もし現在、金田や稲尾みたいな投手の使い方したらナンセンスだと叩かれるだろう。肩は消耗品なんだよと。稲尾は酷使が祟って肩を壊した時、知人に頼んで硬球と同じサイズで鉄でボールを作って投げたらしい。稲尾に言わせると「鉄球を投げたら激痛が走ったけど、この痛みに慣れれば硬球投げる痛みくらい気にならなくなるんじゃないか」と。野村流医学をはるかに凌駕するぶっ飛び理論だけど、鉄球投げを繰り返してたら、ある日突然に痛みが消えて投げれるようになったらしい。…いや、痛覚が遂にバグったんじゃね?と思うが、その後に稲尾は復帰して数年現役で投げてる。ていうか、痛めた周辺の筋力鍛えられてサポーターみたいになってんじゃね?みたいな。ほら?脳梗塞で脳の一部が死んでも周りの脳が代役し始めるみたいな。今なら下手したら肩壊した時点で再起不能引退か、投げてもプロじゃ通用しないかだろうな。それ以前にそんな練習はトレーナーが止める。稲尾の方法が正解だとは言わないけど、現実に彼はその根拠も前例も無い精神論でしかない荒療治で復帰してしまってるのは事実。それと「古いと思い込んでたものが現代の知識で裏付けしたら正しかった」みたいなケースもある。世界最古の木造建築である法隆寺とか五重塔は地震でも倒れない免震構造みたいな構造になってるけど、1300年も前にそんな言葉も概念も無いのだ。ただ、当時の宮大工が経験と知恵だけで免振なんて言葉は知らなくても似たような概念は持ってたわけじゃん?その技術の原理は21世紀に建てられたスカイツリーに応用されてんだよ?どういうこっちゃ。クフ王ピラミッドだって21世紀の現代でも未だに解明できてない部分があるんだろ?石積んだ山に通路作っただけの建造物を数千年たっても解明できてないんだぞ?挙句に現在の建築技術で重機やトラック駆使して再現した場合「総工費1250億円。工期5年」とか?じゃあ当時の労働員は何年かけて作ったんだ?重機も車も無いのに。日本刀には「天下五剣」と呼ばれるものがある。童子切安綱・鬼丸國綱・三日月宗近・数珠丸恒次・大典太光世の5振を指し、これらは「古刀」に分類されるんですが、実はこの5本。現在の鍛冶技術でも再現不可能です。素材の鋼の成分が不明とか製法が口伝で後継者に伝えられてたのが絶えたとか、諸々の理由で二度と同じものが作れない。未来の技術でも作れない、製法が不明な刀が日本には国宝として存在してる。古くたって優れたものはあるのだ。古い考え方でも後世に残さなきゃいけないものもあるはず。亡き野村克也は肩の弱さを克服する為に砂詰めた一升瓶を振ってたそうな。今の子が聞いたら「原始的な練習だ」と笑うかもしれない。…でも、一升瓶がダンベルになると途端に「トレーニング」になるんだろ?選手が倒れるまでノック打ち続けた落合監督は今の時代だと批判されるかもね。でも、若い連中は音を上げて逃げたわけじゃん?最後まで逃げないで受け続けた荒木と井端と森野は後に不動のレギュラーになったけど、逃げた奴は楽にはなったし倒れることは無いけど試合に使われなくなったよね。根性論で最後まで受けてた奴に抜かれてポジション失っただけで、逃げた奴には落合は「嫌なら帰っていいよ。お前らの代わりは残った奴の中からいくらでも出てくる」なんだよ。精神論と昭和の根性論しかない練習だったけど、結果として強かったよね。今年阪神は優勝逃したけど、エラーで落とした試合がオレ見る限りで軽く7つ8つあるんですよ。これ、半分だったらヤクルトに抜かれず優勝してたからね。エラー多い理由は明らかで、練習しないからです。機器は発達し選手寮も改築され昔より待遇良くなって、日本一のグラウンドキーパーである阪神園芸が整備したグラウンドですら「土のグラウンドだからエラー多いんだ」と言い訳する。お前らドームでもポロポロやってたじゃねーか。オレ見てたぞ(笑)それと悪送球はグラウンドコンディション関係ねーだろ。数年前はベテランでも一番速く練習に来て誰よりも長く練習してた鳥谷を尻目に若手は「試合前に疲れてコンディション崩したら元も子もない」とか後から来て「トレーニングは効率よく計画的に」とかベテランを失笑してたけど、結局は鳥谷が一番守備上手くて怪我も無くフル出場して若手は鳥谷からポジション奪えず消えてってたじゃん。なんでレギュラーが練習してんのにレギュラーじゃない奴が休んでんだと。計画的にトレーニングしてる間にクビになるぞ。自分自身、時代遅れでアナログでオカルトチックな考え方してるのは自覚してんだけど、オレはそんな中にも意外と真理はあると思ってたりするんだよね。
2022年01月12日
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「落語は人間の業の肯定である」立川談志は著書でこんなことを言ってました。親孝行だの勤勉だの努力は報われるだのは全部嘘で、人間ほ弱いもので、働きたくないし、酒飲んで寝ていたいし、勉強しろったってやりたくなければやらないし、気に入らない奴は蹴飛ばしたい、努力したって無駄なものは無駄だ。働かず飲んだくれてる魚屋が浜で大金拾うんだ。そんな不公平な話有るか、と。忠臣蔵で主のために死んだ連中は義士として講談や歌舞伎になり、逃げだした連中は落語になる。たしかにそうかもなぁ…と思うし人生の中で落語から教えられる価値観や自分の変化はあった。根多も最初聞いた時は単なる驚きで終わるけど、何度も聞いてると登場人物の了見なんかも見えて来て、自分に投影してみたりと色々と考えさせられる事も多い。…いや、言葉にすると小難しいし、初心者の頃はそんなこと考えちゃいなかったけど。今日はいくつか落語の根多をピックアップして、個人的な解釈をダラダラ述べてみようかなと。解説なんてできるほど専門家じゃないんで完全にオレの私見と主観だけど。■『三方一両損』落語のネタは知らなくても、この言葉と内容は知ってる人いるかも。三両入った財布を拾った左官の金太郎と落とした大工の吉五郎。拾った金太は一緒に入ってた書付から持ち主の吉五郎を訪ね三両を返そうとするが、そこは互いに生粋の江戸っ子。「俺を見限って出てった金なんぞ受け取れねぇ。持って帰れ」と断る吉五郎と「こちとら宿無しや物乞いじゃねぇ。拾い銭で食うほど落ちぶれちゃいねぇ。テメエのもんなんだから受け取れ」と譲らない金太郎。「返せ」「返さねぇ」で揉めるではなく「受取れ」「持って帰れ」で大金押し付けあう珍妙な争いは、遂に奉行所届け出となり、お白州で大岡越前の裁きを受けると相成る。困った越前、自ら1両を出し4両としたうえで二人に2両ずつ分け与える。「3両拾って手に入るはずが2両になった金太郎」「3両戻って来るはずが2両しか戻って来ない吉五郎」「二人のくだらん争い裁くために1両出した越前」3人とも1両ずつ損してるから解決だというあらすじ。…ただ、少し賢い人だと「その理屈なら2人で1両2分ずつ半分に分けりゃ双方同じ損だろ。越前だけ金出してんじゃん」と気付く。実際、同じことを言った友人がいた。俺も初めて聞いた時はそう思った。でもそれはわかってないんだな。別にこれ、金太郎と吉五郎は「金の取り分」で揉めてたわけじゃない。「己の意地」で揉めてたのだ。江戸っ子としてのプライドがこんなつまらん争いを生んだので、金半分に分けて平等とかそんなレベルの話をしていない。この話のミソは「奉行の越前が2人の為に1両損をしてる」という所がポイントだ。「奉行のオレがお前らの為に1両出せば、お前らの顔も立つだろう?」「この裁定蹴ってまで俺らのくだらん意地の張り合いでお奉行様の顔は潰せねぇ。」という「メンツ」の話なのだ。自分の為に骨折ってくれる人の顔を自分勝手な都合で潰しちゃいけない。そういう話だと俺は勝手に思ってる。■『文七元結』これも有名な話だな。冬の名作で年の瀬には寄席で良くかかる。この話が難しい話だと言われる最大のポイントは「左官の長兵衛」と、その娘の「お久」の心理を語り手がどう解釈して演じるか?なんだろう。だって考えてみな?いくら親子といえ、博打好きで仕事もせず借金抱えてる父親の為に、娘が吉原に自ら身売りに出向いて50両の金を父親の為に工面するんだぞ?そんな娘いるか?女郎屋の女将に「来年の大晦日まで待つから50両稼いで返せ。一日でも過ぎたらアタシゃ心を鬼にして娘を店に出す」という約束で50両出され、親としての葛藤もありつつ、それを受け取る長兵衛。その大金を店の預かり金を失くして吾妻橋から身投げしようとしてる近江屋の奉公人の文七に叩きつけてくれてやる。自分の娘が身売りしてまで用意した金を赤の他人を助けるために投げつける父親よ?いるか?そんな父親。ただの素人が物語として語ったら「そんなやついるわけねーだろ、夢物語過ぎる」と聞いてる方もドン引きさ。そんな日常ではいなそうな二人の心情を噺家は汲んだうえで「親の為に身売りする娘」「娘を諦めて他人を助ける左官屋」を夢物語とリアリティのギリギリの狭いエリアで成立させなきゃいけないから難しいのだろう。すごく微妙なバランスの中で成立してる噺。身も蓋も無い言い方すりゃ、2人とも馬鹿なのだ。でも演者がこの2人を馬鹿だと思って演じてたら絶対に成立しない。ご都合主義しか見えてこない。立川談志は文七に50両投げつけるまでの長兵衛の葛藤を江戸っ子気質も絡めて凄くリアルに演じてた。「俺が見てる前で死なれちゃ寝覚めが悪くて困るんだ」「くそー、誰か通らねぇか?通りゃこんなやつ譲るんだけど」「よしもう止めねぇ。死ね、でも俺が遠くに行ってからな?飛び込んだ音聞こえるだけでも寝覚め悪い」とかやりながら、最後は懐の大金をそっくりそのままくれてやる。「これを恩だと思うなら娘が悪い病気貰わないように不動様でも金毘羅様でも毎日拝んでくれ」と言い残して走り去る。「あぁ、あるかもなぁ?」と思っちゃうくらい。いや!冷静に考えりゃねーんだけどさ(笑)とはいえオレも江戸っ子ではないから、どこかで「そんな馬鹿な」は残るんだけど、それでも泣けるのはどこかで馬鹿を愛してるからだろうな。というか、馬鹿の与太郎を愛せないようじゃ落語は面白くないし。ちなみに本来のあらすじだと、長兵衛が50両を返す期限は「来年の大晦日まで」の1年なんだけど、談志やその弟子の談春の文七だと「再来年の大晦日」と猶予が2年に延びてる。これは「長兵衛がどんな腕のいい左官でも1年で50両稼ぐには無理がある」というリアルと、お久を預かった女郎屋の佐野槌(噺家によっては角海老)の女将の「できれば店に出したくない」という温情から猶予を延ばしてるんだと思う。結局、大金持ち帰って店に帰った文七は店に自分が先方に忘れた金が届いてるのを近江屋の主人から聞き、事の顛末を親方に白状する。談春の文七はここでちょっと笑いも入る。恩人の名前もわからず、わかってるのは娘を女郎屋に預けたという事だけ。困った主人の隣にいた番頭さん、文七に問う。番頭「ワシが今から店の名前言うから聞き覚えある名前出てきたら教えろ。角海老、三浦屋、大文字屋、えーとそこからこっち回って…稲本、みなとや、佐野槌…」文七「佐野槌です!」番頭「旦那様、佐野槌です」主人「佐野槌はわかったが、番頭さんおめぇ随分詳しいな」最終的に見知らぬ若者の命の為に大金渡した心意気を買った主人が佐野槌まで出向き、文七を養子としたうえでお久を身請けして文七とお久は夫婦になるんだが、ここでも50両を返そうとした近江屋の主人に対し「江戸っ子が一度くれてやったもんを受け取れるか」と揉めるんだよ。落語の江戸っ子は実によく金を落とし、金を拾い、金を投げる。ちなみに1両が現在の価値でいくらか?というのはベースによって幅があるが、米の値段を基準とすると米は昔は高級品なんで約4~5万円。職人の日当を基準にすると30~40万円となる。間をとって20万くらいとしても50両なら1千万だ。前澤社長じゃあるまいし他人に投げつける額じゃない。ただ、自分のプライド、意地、見栄を1000万より高く見積もってたわけだな、昔の江戸っ子は。■天災これは結構そのまま人生訓として使えるんじゃないかなと初めて聞いた時思ったな。実際、昔若かったころと今の自分の性格が多少変わったのも、これ聴いてハッとしたからってのも少しは影響してる。短気ですぐ怒り喧嘩っ早くてすぐ手が出る八五郎に対して心学の先生が「広い野原を歩いてたら雨が降って全身が濡れる。雨は天が降らせた。天を相手に喧嘩を売るかね?」と問う。八五郎は「お天道様を相手にケンカ売っても仕方ない」と答える。「そういうのを天災という。人に水を掛けられようが瓦が屋根から落ちてこようが、それは人に怒ったり大家に怒るべきではない。それらは天がそうさせたのだと思ってあきらめる事が肝心だ」と教える。もうね、今のインターネット上で大拡散したいくらいだよ。何かにつけてプンスカ怒ってて、何なら自分関係ない事にもキレてるし。赤の他人の不倫にキレてるとか天災の八五郎以下だよ。■『たちきり』たちきれとかたち切れ線香とか呼び名は色々あるけど、元は米朝の十八番だね。「落語は女にゃ向かない」なんて言いますが、個人的には女流でこの根多やる人がいたら聴いてみたいかな。…いや、出来る人がいればというか、逆にできない気もしちゃうけど。商家の若旦那が芸者の小糸に一目惚れし、店の金まで手を付けて入れあげたことで番頭は若旦那を蔵の中に押し込め「100日そこで暮らして頭を冷やせ」と閉じ込める。そうと知らない小糸は芝居見物の約束をした事に浮かれ朝から着物を選び若旦那を待ち続けたが、日が暮れても若旦那は来ず、それから連日手紙を書いては商家に届けるが番頭がそれを預かり若旦那には届かず。毎日書いた手紙も80日目で手紙は来なくなり、100日経過して改心した若旦那が小糸に会いに行くと、小糸は会えない寂しさから恋わずらいをこじらせ飯も食わなくなり弱って死んだと聞く。ま、携帯電話がある今なら考えられない恋愛ですな。たかが1日ラインに既読がつかないくらいで焦る現代の時間感覚で、音信不通のまま80日も手紙を書き続け焦がれ死んだ女性の心理なんか演じようがない。彼氏彼女がいる人は想像してみればいい。いきなり相手から連絡が途絶え、メール送っても帰ってこない。まぁ嫌われたのかな?と思うでしょう。でも嫌われる身に覚えがない。一言でも話ができればとは思うが会う事もかなわず。今だったら1ヶ月も連絡返って来なきゃ自然消滅でフラれたと諦めそうですな。タイトルの「たちきり」は線香の事です。当時の花街では芸者も時間制でして、要するに砂時計と同じ役目なんですな。元は上方の落語なので途中で三味線が入ります。お囃子さんに協力してもらってやる噺です。80日恋焦がれて死んでいく芸者を女流で聴いたらどうなるのか?は個人的な興味です。悲恋ですが、妙にリアリティが出過ぎて落語にならないかもしれない。演劇なら成立するだろうけど。もしくは、今までにないとんでもないたちきりができるかもしれない。あくまで男が語り部としてやるから泣けるのかもしれないけど、女流でこの大根多に挑戦できる人がいるなら俺は聴いてみたいかな。■『紺屋高尾』女流の話をしたので廓話を。花魁や女郎の出てくる廓話が女流落語には難しいと言われるのは「男目線で根多が作られてるから」だろう。俺はこの話を聞くたびに「これ女性から見たらどう思うんだろ?」と疑問に思う。全盛の花魁、高尾太夫に一目惚れした染物職人の久蔵が3年の間ずっと金を貯めて15両揃えて吉原の高尾に会いに行く。ただ、相手は吉原の売れっ子であり大名道具と呼ばれ客を選べる花魁なので、なんぼ金があろうが「紺屋の職人です」じゃ相手にされない。だから「千葉の流山の若旦那」みたいにウソをついておけとアドバイスされた。夢にまで見た高尾が目の前に、夢見心地のまま一夜共にし翌朝、「次はいつ来てくれるのか?」と問う高尾に「3年たたなきゃ来られない」と久蔵は高尾を騙し続ける事に耐えられず高尾に自分の身の上を正直に話し、それを聞いた高尾は「年季が明けたら嫁に貰ってくれ」となる。…まぁ、色々な人の紺屋高尾を聞いたけど、談春のが一番好きかな。談志の形がベースだけど師匠の談志より好きかもしれない。でも、俺も若くないからさ。この歳になると女性がみんながみんな、そんな無垢でい男の意気を買ってくれる人ばかりじゃ無いとも思うのさ。この噺の高尾太夫は男にとって非の打ち所がないんだけどさ…ちょっとリアルで考えたら女の人ってどう思うんだろ?と。大名やお大臣を相手にしてる売れっ子で身請けの話なんか山ほど来てるはずの花魁がさ、自分が体売った相手が身分を偽って自分に嘘ついてたって知ったら怒るんじゃないか?それこそ『三枚起請』の遊女だったら一発でフラれると思うんだ。「自分に会うために3年休まず働いて金貯めた」は男からすれば「3年貯めた金を惚れた女に一晩で使う」はロマンしかないんだよ。「上出来だ!応援するぜ!オレぁそういうの大好きだ」となる。ただ、女性が男のウソを許すのって「惚れた男だけ」だと思うんだ。順番として嘘ついたことを白状してから惚れてるわけで。まぁ嘘偽りばかりの世界でこんな誠実な男はいない…みたいな理由付けする噺家もいるんだけど、ホントに誠実なら「俺は職人だけどアンタに会うために3年寝ずに働いて金用意してきた。今夜抱かれてくれ」と言った方が女性から見たら響きそうな気もする。まぁオレに女心はわからないのでなんともだけど…談志バージョンだと久蔵の同僚たちの「アイツうまくやりやがったな。貯めてドーンが効いたんだ。俺らみたいにちょくちょく通ってたんじゃダメなんだよ」という台詞を入れてたけど、一晩15両の高尾をちょいちょい買える男なんかいないだろう。■『居残り佐平次』貧乏長屋で暮らしてる佐平次が仲間たちを集めて「1人一円で遊郭で遊ぼう」と誘い出し、散々飲み食いする。勘定は当然足りないが佐平次は仲間たちを先に返し、自分は勘定に来た店の者にテキトーに言い訳をしはぐらかしつつ数日遊びまくる。後日「金ならない」と開き直り自ら人質として布団部屋に籠る(仲間が勘定持ってくるまで人質)夜になれば店も忙しく、誰も居残りの事なんぞ気にしない。頃合い見計らって佐平次は布団部屋を抜けだし、女中さんの手伝いをし奉公人のような事を始める。「居残りも金がないから代わりに働いてんだろう」なんて思われてたが、そのうち店の者の小間使いや花魁の手紙の代筆、愚痴の話し相手なんぞもこなし、挙句にゃ座敷に上がって客前で幇間のようなことまで始める。愛嬌もあり座持ちも良く幇間踊りも唄も上手いもんで客にはウケる上に祝儀まで切ってもらう有様。夜が明けると布団部屋に戻り、酔いの初めにまた抜け出して幇間のような事をし座敷で相伴に預かり酒を飲み祝儀を貰う。とうとう客の方から「居残りさん呼べ」「今日は居残りいねぇのか?」と指名までされる有様。たまらないのは店の他の若い幇間衆。自分らの貰うはずの祝儀を佐平次が横から攫ってく形なので堪忍ならん。店の主人に願い出て「勘定はいらねぇから出てってくれ」と追い出そうとするが、そこでも「ちと理由があって表を歩けねぇ身の上だ」なんて言い出し、罪人を店に置けない主人から高跳びの支度金に着物から羽織までつけてもらい店を出され、最後の捨て台詞で「オレの仕事は居残りだ、あばよ」と去っていく話。ま、一言で言えば多芸で口の回る天才の無銭飲食の話です(笑)何が面白いって佐平次が謎に包まれ過ぎてんだよ。貧乏長屋に住んでる身の上なら決して生まれは良くないさね。遊郭で遊ぶ金もない程度さ。それがなんだ?幇間踊りと唄の心得があって字が書けて代書屋の真似事までして社交性が抜群?無銭飲食でその日暮らししなくても、その才能の無駄遣いを改めりゃ普通に稼げる男だ。金なんか持ってないのに才能だけで酒飲んで飯食って小遣いまで貰って、本来なら金払うべき相手から金貰って身支度までさせて帰る。1円しかない無銭飲食の人質が一晩で15円はかかるという遊郭で何日も逗留して最後は身綺麗になって30円持ってんだよ。どこで何やっても生きていけるそのバイタリティ。3年休まず働いて吉原の花魁に会いに行く男もいれば、大金投げつける男もいる江戸に、こんな無茶苦茶な奴もいるのだ。幸せの形とは一体何なのか?(笑)やってる事は無銭飲食と詐欺なんだ。現在だと「しょーも無い犯罪」でしかなく、ヒーローなんぞになりようがない。そんな男を痛快だとか面白い奴だと感じさせる。オレも落語聴き過ぎて少し常識おかしくなってきてるのかもしれない。■『権助提灯』江戸期の商家の主人や一定の富裕層になると本妻の他に妾を囲ってるのが結構一般的。ま、令和の現在じゃ許されませんが。妾と言っても現在の不倫みたいに隠れてコソコソなんてのはダメ。それこそ本妻も周囲も公認で妾もあばら家なんぞに住まわせてたんじゃ自分の器量が問われるんで、それなりの一軒家に家政婦代わりの姉やか婆やでも付けて住まわせてやる。それだけのものを用意してやってこそ持てる。とある商家の主人。妻の他に初という妾を養っていた。この妻、嫉妬や悋気なんてのは縁遠い器の大きな奥さんだった。お初の方も身の程を弁え本妻に妬いたりしない。男にとってはこれ以上ない都合良い状態。そんなある日の晩。その日は風も強く荒れた夜となる。妻は亭主に「こんな日は『あちらさん』の家に泊まってあげたら?ウチは奉公人もいるし」と亭主に言う。それを聞いた亭主も心の広い女房だと感心し提灯持ちに飯炊きの権助を伴って、お初の家に向かう。道中の権助に皮肉を言われながらもお初の家に着くが、出てきたお初に事の仔細を話すと「奥様のお気持ちは嬉しいが、いつもよくしてくださる奥様ですし、ここで更に奥様の厚意に甘えてあたしが旦那様を泊めると物のわからない女だと思われる。今日はあちらにお帰りになって」と断られる。「権助、提灯に火を入れろ」「へい」そして家に戻ると本妻から「健気な子じゃないですか。そこまで言われてしまうと尚の事ウチに戻られちゃアタシのスジが立たない。これでうちで休まれたら今後あの子に小言が効かなくなるじゃありませんか。お初のとこに泊まってあげてくださいな」しかたなくまた権助に声をかける。「権助。提灯に火を入れろ」「んなことだろうと消さずに待ってた」「バカ、灯しっぱなしで蠟燭が一本で済むところを二本使うようになったら無駄だろう」「もう一度言ってみんろ?」「1つで事足りるのに2つは無駄だと」「どの口が言ってんだか」そしてまたお初の家に向かうがやはり「妾には妾の立場がある」と帰れと言われる。「権助。提灯に火を…」「もう入ってる」家に帰ると本妻からは「妾にそこまで気にかけられたら本妻にも意地が」と追い返される。そんなこんなで本宅と妾の家を往復すること数度。「権助、提灯に火を」「その必要はなかんべ。もう夜が明けたぞ」この噺ね。飯炊きの下男の権助が道中で旦那に喋る皮肉が逐一マトモなんだよ。教養も学も無く下働きの飯炊きが、商売成功して奉公人抱えて妾まで抱えてる旦那に吐く皮肉が事の本質を突き過ぎてていちいち面白い。落語で江戸っ子の意地の張り合いはよく出て来るけど、この話は一言で言えば女の意地、さもなければ嫉妬の話なんだろう。それも「男の視点から見た女の意地、嫉妬」の話だろうな。旦那の「男冥利に尽きるね、どちらもできた女だ」に対して権助の「だーさま、フラれてんでねか?なにニヤニヤしてんだか」はその通りというか、もはやこの段階で女性二人は旦那の事なんか見ちゃいないからね。旦那通して向こうにいる女に対して意地を通してるだけで。嫉妬するから意地を張りたくなる。「二兎を追う者は一兎をも得ず」という諺はあるけれど、この場合二兎得てるのに一兎も得てない。女の嫉妬は理屈じゃないからな。とにかく部外者の権助がひたすら面白い噺。■『五貫裁き』博徒やくざな稼業から足を洗って八百屋を始めようとした八五郎。カンパを募ろうと尋ねた徳力屋にて奉加帳に3文と書き記された事で押し問答になった挙句、一文銭を投げつけた事で騒動となり奉行所沙汰になる。そこで毎度おなじみ大岡越前、落語の世界の南町奉行所には越前しかいないのかと。そこで逆に八五郎は「金を粗末にした」という罪で罰金五貫を言いつけられる。もちろん一度に払えないので毎日1文ずつ徳力屋に払い、徳力屋が奉行所へ届けるという沙汰となる。翌朝から夜も明けないうちに八五郎は徳力屋を叩き起こし1文払い、半紙に受け取りを書かせ、それを店の若い者が奉行所へ届けるが、奉行は「お上に収める銭であるから店主が町役人5人組同道で持参せよ」と言う。五人組はタダじゃ動かないので毎日手当を払う事になる。五貫てのは5000文なので計算すると12~13年毎朝おこされる。1文の受け取りを書く半紙が5000枚。5000日分の五人組への手当てが莫大な金額になるので、こりゃたまらんと20両で示談になる。お役所仕事って融通利かないという好例かもね。オレも似たような事が最近ありましてね。店で加入してる、店内預かり車両の任意保険を口座振替にする際の手数料が55円だそうで、その請求書と振込用紙が来たんです。問題は「55円を振り込むために振込手数料が220円かかる」ということ。別に220円くらいどうでもいいけど、なんか面白いので保険屋に電話したら「振込明細取っといてくれれば後から220円もお返しします」とのこと。え?それそっちが負担するの?55円受け取って220円俺に払うの?それ165円損してない?だったらその55円なんかそっちで建て替えた方がよくない?この振込用紙と郵便代の方が55円より高くない?思わず「お前ら五貫裁きか」と呟いてしまった。1文受け取るために半紙に受け取り書いて五人組に報酬まで払って届けてる徳力屋といい勝負である。ただ、損得ではどうしようもない事もある。たしかに罰金として奉行所に届ける金を店の丁稚や奉公人に持たせて使いにやるってのは奉行からすれば舐めた話だ。その55円だって保険屋もアホな事やってるのはわかってんだけど、経理上そういうわけにはいかないんだろう。アホな事やってるのは全員がわかってる。だけどやらないと面倒くさい。現代社会にもそんなアホな事はゴロゴロしてますな。と、8つほどテキトーに根多をピックアップしました。それぞれ演者の解釈次第で色々と変わってる所もあるけれど、落語ってやっぱり人生のあるある大百科なんだろうと思う。それに加えて荒唐無稽な話も交えつつ、どこかで今を生きる為のモノの考え方のヒントみたいなものも点在してる。落語に出てくる馬鹿の与太郎は現実社会に居たら、きっと仲間外れで周りも不要に関わらないで排除される人間だと思う。ただ、落語に出てくる人たちは与太郎がバカなのは百も承知で、それでもそこに居る事も自分に関わってくることも許容してる。与太郎は馬鹿だけど素直である。好奇心も旺盛だ。わかんない事があると隠居の所に行って聞いてくる。たいていの場合は聴く相手を間違えてるケース多いけど。そして教えてもらった事をすぐに試してみたくなり、付け焼刃で頓珍漢な言動を繰り返し失敗する。この与太郎を「馬鹿な人間」だと心のどこかで思ってたら落語は出来ない。与太郎の了見を把握しきれない前座とか二つ目だと、与太郎が与太郎じゃなく「馬鹿っぽい誰か」にしか客からは見えないのだ。馬鹿に与太郎は出来ない。でも与太郎を馬鹿だと思っててもできない。古典落語は内容は誰がやっても大体同じ。だけど人物描写を変えると全く違う一面が出てきたりする。聴く側の解釈でも変わる。古典落語に女性が向かないと言われてたのは、落語自体が男の視点で作られてて男から見た了見とかものの捉え方がベースになった上で演者によって同じ古典を別のモノに変えられるから。だから女性が古典をやると単なる読み聞かせ見たいになってしまう事も多いし、創作落語に生きる道を見出してる女流も多い。でも、男の了見をキッチリ掴んで古典ができる女流もいる。頭は女性だけど落語に浸かり過ぎて思考が江戸っ子になってるんだろう。ぶっちゃけ、立川こはるのやる熊さんや八っつあんは下手な男の真打がやるより江戸っ子だ。あんな綺麗な江戸弁でべらんめぇ口調を使える女流なんか今までいなかった。講談だと綺麗な啖呵切る女流多いんだけど。正直、昔はオレも「女の古典落語かぁ…どうかね」と思ってたクチだ。でも、色々聞くたびに「できてるな」と感じる事が増え、できてる女流が前例として出てくれば後進の女流は手本ができてるから後に続ける。半分タレントみたいなタレシカ(女落語家の符牒)とは一線画した本寸法な女流も増えて来たし時代は変わったんだろう。まぁ解釈とか小難しい事を言ったけど、所詮大衆芸能だからフィーリングで面白いと思うものを聞きたいように聞けばいいんですけどね。だって『粗忽長屋』とかオレいまだに解釈しようがないもん。そりゃそうだろ。行き倒れの知り合いが倒れてるから「俺ちょっとコイツ呼んでくる。近所のアイツだ」と死んでるはずの友人呼びに行って、家にそいついるんだぜ?「テメエは粗忽だから自分が死んだ事に気付いてねぇ」と。んで二人で死んだソイツの遺体を引き取りに行って担いで帰る最中「なんかおかしくね?」と。「死んでるコイツは確かにオレだが、オレは一体誰なんだ?」で終わるのよ?いや、観客全員ツッコミ入れるだろ。「こっちが聞きてぇよ」と。解釈しようがないというか、江戸の笑いってこういうもんだったのかな?みたいな。ま、なんか初席行きそびれて勢いで落語の記事を書いただけなんでオチは無いんですが。
2022年01月05日
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大晦日に実家に帰る前に手土産で100グラム1900円の肩ロースを300グラムほど近所の「サイボク」で包んでもらう。埼玉でも日高市近辺の所沢、狭山、川越、入間あたりに住んでる人なら良質な肉を直売することで地元じゃ有名な埼玉種畜牧場ことサイボク。今じゃ東北や山梨にも牧場を増設してるなかなかの畜産会社なので、大晦日は激しく混んでいたけど、なんとか目当ての肉をゲット。我が野村家は6人家族だったが故に一人当たりの食費は少なかったんで、おそらくおふくろはこんな肉は生まれて初めて食うんじゃなかろうか?と思ってたが、案の定で一口食って目を丸くしとりました。実家に泊まっても良かったが、なんせ家が近いので夜に一度帰り、翌朝にお節だけ食べに再度実家に。お節は例年と変わらなかったが、雑煮がリニューアルしてました。それまでは雑煮の餅は煮てたんだけど、今年は焼き餅を澄まし汁に入れたシンプルな形になってました。聞けば両親も70歳超えたんで、煮て伸び切った餅を喉に詰まらせても困るからと焼き餅を放り込むスタイルに変更したそうな。お節と雑煮を食いながら、ふと思ったわけです。お節のお重に入る具と雑煮の汁って全国で色々あるよね?東北だと柿なますとかハタハタとか、いちご煮とかなるものがあるとか聞いた事はある。雑煮も鶏肉が入ったりとか?関西だと雑煮は丸餅で白味噌だとか聞いたけど、確かに愛知出身の父方の祖父母の家だと白味噌の雑煮出てた気がしたな。てことは親父もガキの頃は白味噌の雑煮で育ってるはずだけど、我が家の澄まし汁スタイルに特に文句も無く食べてるあたり、本人は生まれた名古屋よりも育った東京の人間のつもりでいるんかな。お節に関しては定番の数の子や黒豆やなますは我が屋じゃ必ず入るんだけど、近年は田作りが入ってない。昔は入ってた気がしたんだけど、多分子供たちが食べずに伊達巻やハムばかり食って残るから作らなくなったんだろうな。ちなみに両親は田作りの事を「ごまめ」と呼んでたんで俺ら子供も同じように呼んでたけど、婆ちゃんが田作りって呼んでて「あ、人によって呼び方違うの?」と不思議に思った記憶はある。あと我が家は煮しめが大量に出るな。あれが絶品で出せば出すだけ無くなってくからオカンも大量に作るけど。使う魚とかも東と西じゃ違うって言うね。西の方は出世魚の鰤とか使うのに関東だと新巻鮭とかだもんな。年越しそばも「いつ食うか?」が結構人によって違うよね。ウチは年明け直前の夜食として食うんだけど、人によっては大晦日の昼間に食べる人もいるし。聞いた話じゃ北海道だと大晦日の夜に既にお節食べてるのが普通だとか聞くし。ちなみに数の子とイクラはオレは世界の珍味に加えてもいいと思うくらい好物です。というか魚卵だいたい好きです。明太子とか。世界三大珍味は「キャビア」「トリュフ」「フォアグラ」なんだそうですが、オレの中では「イクラ」「松茸」「あん肝」です。そういえば近所の八幡様に初詣に行きましてね。おみくじはここ数年は延々と凶と末吉を引き続けるループでして、去年も末吉だったんであまり期待せずいたんですが、思わぬ大吉により二度見しました。なかなか良い事が書いてありました。一時枯れた田の苗も夕立を浴びて生き返るから収穫の心配はいらない。何事も正直に日々過ごし、他人を恨んでる暇があるなら仕事を大事に励むべし、みたいな。おみくじってのは所詮は大量生産品なので、同じものを全国で何人も持ってるわけですが、占いとは違うんですよ。書いてある文言を読む側の人間がどう解釈するかで気持ちの持ちようが変わるというのが意外と大事なんですな。あぁ、そういえば笑点の新メンバーは宮治らしいですね。去年9月の中野サンプラザの会で聴いたばかりです。しかし芸協成金メンバーからは伯山の次は宮治が世間に向けてブレイクですか。最近の芸協はノッてんなー。まぁ笑点で求められるスキルと落語で求められるスキルって全然違うからなー。よくメディアが落語家に何か取材すると最後に決まって「謎かけを一つ」とか振るけど、別に落語家の素質に謎かけあんまり関係ないからな。何なら少し前に昇太がインタビュアーから謎かけ振られてたの見たけど、昇太って実は謎かけ大嫌いだからね(笑)落語ちょっと詳しい記者ならそんな喧嘩売らないはずだけど。売れてる落語家が笑点に向いてるかと言われたらそんな事ないのさ。あればっかりはキャラクターだからさ。だって想像してみ?もし、ミスターストイック落語家の三三とか座らせたらと想像しただけで怖いじゃん?(笑)一部の予想で志の輔とか志らくとかチラッと出てたけど、あの番組は協会と芸協と円楽党で枠埋まってるんで呼ばれることは無いだろうし、志の輔も志らくも談春も自分の会で年中全国飛び回ってるから通年で収録に拘束されるレギュラー番組は断るだろ。現に談春はドラマの収録ある間は独演会を減らしてたけど、テレビのギャラがいくらかは知らないが多分その年の収入は下手すると減ってんじゃないかな?あいつら1回の会で1000人とか2000人のホール埋めるんだぞ?志の輔なんか毎年1月にPARCO劇場で1枚7000円とかのチケットでキャパ450人とかの会場を20日とか公演して全日札止め出してんだから、1日拘束するのにいくらかかる落語家なんだって話さ。まぁでも宮治は売れて欲しいですな。去年真打に上がって披露目の興行して新年から地上波のテレビでレギュラーとは、順風満帆すぎて本人ちょっとビビってそうだけど。…いや、そんな繊細な男じゃねーか(´_ゝ`)そんなわけで明日は妹と弟も実家来るし姪っ子にお年玉でもあげてきます。
2022年01月02日
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