YO-YO TAYLER ロンドン発ヘアメイクのお仕事場

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テスト撮影

■■■ ★★★ テスト撮影 ★★★ ■■■

★★★ 先ずは写真家を探す ★★★

先ずはポートフォリオ用のテスト写真家を見付けることから始めましょう。

繰り返しますが、作品集用の写真はプロが撮影したものでなければなりません。

知人や友人に写真が趣味の人がいるとか、自分でもプロ並の写真を撮る自信がある‥というようなアマチュアな誘惑には絶対に耳を傾けないように。

面接等で作品集を見せると、誰が撮った写真家か訊かれるケースが多いので、それがネーム・バリューにもなります。
と言うのも、テスト撮影と言えど、本格的な撮影であることには変わりありません。テスト写真家と出会っても、自分のヘアメイクのスタイルや技術を気に入って貰えなければテスト撮影はして貰えません。

テスト撮影は、メイクアップ・アーティストが謝礼を支払って撮って貰う、というようなものではなく、写真家が「このメイクアップ・アーティストと撮影したい・一緒に仕事したい」と認めてくれた証なのです。
だからこそプロの写真家が無料でモデルやスタイリストを手配し、自分のメイクを取り入れて撮影をしてくれるのです。
それを念頭に置いて、テスト撮影の準備に取り掛かりましょう。

但し、プロ並の基準に達した写真家ならば前述の通り写真学校や美大の学生でも構いません。
その代わり、出来上がりの写真がプロの厳しい審査のおめがねに叶うものか否かは、事前にシッカリとその人の作品をチェックして確認しておきましょう。

欧米には若手写真家、スタイリスト、モデル、ヘア・スタイリスト、メイクアップ・アーティストを対象にしたテスト撮影専門のHP等があります。既に業績を上げた一流の写真家でも、時代のニーズやトレンドに合わせて常にポートフォリオを更新しています。運が良ければ、そんな人のテスト撮影に参加出来る可能性もあります。

★★★ テスト撮影の意義 ★★★

テスト撮影の意義は、作品集の為だけではありません。

プロの写真家が今後、特定のメイクアップ・アーティストを自分の専属として雇う場合や、「こんな撮影には、あのメイクアップ・アーティストが向いてるな」といった場合等の為に、予め多くのヘアメイクとテスト撮影をして将来の仕事の参考にすることが多いのです。

どんなに出来の良いポートフォリオ写真でも、所詮は写真。生身の作品を見るのとは、違います。

また、ヘアメイクに期待される技量には、メイクそのものの技術やセンスのみならず、時間を守るか、礼儀正しく常識的か、人当たり良く一緒に仕事しやすいか、清潔か、メイク以外の知識も豊富か、いかに手早いか(撮影は常に時間との戦いなので、一人のモデルにだらだらと何時間もかけるメイクアップ・アーティストは良いお仕事にはありつけません。日頃からタイム・ウォッチの練習をしましょう)等々‥数知れないテストに実際の撮影で合格する必要があります。

テスト撮影をパスしないメイクアップ・アーティストは、現実のお仕事にも合格しないと思って下さい。

故に、テスト撮影は撮る内容やコンセプトに規制は無いものの、現場の雰囲気はプロの現場と殆ど同じ。
遊び心も勿論大切ですが、仕事じゃないから‥と手や気を緩めないように。テスト撮影であっても、最大限に自分を引き出し結果に活かす心持ちで挑みましょう。そうでなければ、良いお仕事に繋がる写真は出来上がりません。

参考までに、ロンドンで主流のテスト撮影専門のHPを覗いてみて下さい。そのレベルの高さが一目でうかがえると思います。
Who Is Testing

★★★ 写真家が見付かったら次は‥ ★★★

先ず写真家と相談して、どういうコンセプトの写真を撮影するか決めます。
それによって、モデルのタイプや人数、スタイリストが必要か否かも決まってきます。

ファッション性を意識した撮影を目的とするなら、是非ちゃんとした若手デザイナーかスタイリストの協力を仰ぎましょう。
モデルの着ているもの一つで写真のクオリティが断然違ってきます。

デザイン学校を卒業したてのデザイナーやスタイリストは、彼等もブックを製作する必要があるので、写真家、モデル、ヘアメイクが揃っている撮影ともなれば喜んで参加してくれる人が居るはず。

またビューティ、コマーシャル、アート・メイクや特殊メイクの撮影等は、衣装は無くても良いでしょう。

ヘッド&ショルダー・ショット(肩から上のCU)がメインになるのでモデルにはチューブ・トップ等のさし障りのないモノを着て貰います。

テスト撮影は基本的に利益を目的としない撮影なので、参加する人全員に自由に意見や希望を提出する権利がありますが、プロの写真家は自分が撮りたいモノしか撮ってくれませんから、先ずは写真家の意見や希望を重視し、「これなら撮りたい」と納得して貰うことが大切。

モデルも写真家と同様に、必ずプロないしプロ志願でルックスが通用するモデルを起用して下さい。
手短かに、ちょっとスタイルの良い友人にモデルを頼む‥これもアマチュアな行為なので絶対に控えましょう。

忘れないで下さい、作品集を見るのはプロのクライアントです。
プロの目に素人技は通用しません。

「安っぽい写真」なら無い方がマシ、と肝に銘じて下さい。

★★★ いよいよテスト撮影当日 ★★★

先ず撮影の全責任者である写真家にシッカリと確認しておくべき事は、写真の著作権問題、使用権、写真の出来上がり時期と、どのフォーマットで写真を貰えるか。
焼き回しの場合は、その代金も確認。

忙しい写真家の中には、テスト撮影はしたものの現像や見直しをする暇がなくて何ヶ月経っても音沙汰無し‥なんてケースも稀にあります。後々のトラブルを避ける為に、シビアな部分はシビアに交渉しましょう。

実際のテスト撮影は、本物の現場と全く同じだという気持ちで挑んで下さい。

モデルやスタイリストとのコミュニケーション、写真家のお仕事の行程、ヘアメイクにかける意気込みと所要時間‥全て本番をそのままシュミレーションしたもの。

テスト撮影のもぅ一つの重要な意義は、少しでも本番の雰囲気や撮影過程に慣れ親しみ、実際にお仕事を始めた時に戸惑うことなくリラックスかつ冷静に自分に課せられた役割をこなすことにもあります。
必要以上に神経質になることもありませんが、一つ一つ些細な事柄までも、気を抜くことなく丁寧にこなしてゆきましょう。

場数をこなしてゆくうちに、自分なりの改善点、学校と現実の違い、楽しさや厳しさ、学校では学べない新しい発見等がきっとあります。

特にモデルの扱い方には細心の注意を払いましょう。
巧みなトークやマッサージでリラックスさせてあげる、常に優しいタッチで接触すること(よくモデルの顎や頭をつまんで顔の向きを変える人が居ますが、絶対にやめて下さい!)、寒くないか、喉が渇いたりお腹が空いていないか気を配る、疲れているようなら優しい言葉をかけてあげる‥ヘアメイクには、メイク以外にもするべき事は山程あります。
自分から率先して、出来る事を探す位の気配りを心掛けて。

どんなにメイクが上手くても「気の効かない」存在というのは、今後の人脈に影響を及ぼします!

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