YO-YO TAYLER ロンドン発ヘアメイクのお仕事場

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ファンデ塗る?塗らない?

■■■ ★★★ ファンデーション ★★★ ■■■

ファンデショーンを塗らない!?って言うと驚くかも知れませんが、実際の撮影現場では、なんとファンデを塗らなくても良いケースがあるのです。

また、それとは別にポイント・メイクを先に施し、一番最後にファンデを塗る例も紹介します。


★★★ ファンデ後塗り ★★★

アイメイクにラメ、グリッター・パウダー、ダスト(粉末)・タイプのアイシャドゥ(特に暗い色)を使うと、どんなに頬にたっぷりフェイス・パウダーの乗せておいても、目の下に色が散って、後できれいに始末するのに苦労します。

そんな時は、先にアイメイクを済ませてから、目の下の汚れを取り除き、はじめてファンデーションを塗ります。
そうすると、重いアイメイクの際でも余計な部分に色が散って滲むことなくキレイなベースメイクで仕上げることが出来ます。

★★★ キャット・ウォーク ★★★

大規模なファッション・ショーの場合は、メイクアップ・アシスタントがついてベースメイクを担当してくれますが、時には一人のメイクアップ・アーティストが多人数のモデルを担当しなければいけない場合もあります。
(YO-YOは最高で18人程度のヘアメイクを一人でこなしました)

勿論、ショー開始時間は厳守ですから、いかに素早く効果的なメイクを仕上げるかが最大の鍵。

でもポイント・メイクは視覚的にファッション・ショーの重要ポイントですから省略する訳にはいきません。

そこで‥ファンデを省くという方法が一般的。

キャット・ウォークの際は全身のイメージに重点が置かれるので、プレスの写真も勿論、全身写真が殆ど。舞台から観客までの距離感もありますから、ポイント・メイク(アイメイク&リップメイク)さえシッカリとしてあれば、メイク効果は期待出来ます。

もし顔全体にメリハリを出したい場合は、チークやハイライト、シャドゥ・カラーを輪郭に入れてハッキリさせれば、ファンデを塗っていなくても、ある程度の結果が望めます。

★★★ エキストラ ★★★

映画等では多人数のエキストラが画面背景に登場することも、しばしば。

でも、やっぱりメイクアップ・アーティストの手の届く範囲は限られています。

物語の設定上、重要な役割のないエキストラの場合は、キャット・ウォークと同様、ファンデを省いてポイント・メイクを効かせることで映像のビジュアル性をカバー出来ます。

特にCU(クローズ・アップ)のないエキストラの場合は、遠目にメリハリ感があればOK。

兎に角、映画撮影では時間が詰めていて、ヘアメイクにかけられる時間が最小限に抑えられますから、必要以上の事は引き算する潔さも大切です。

★★★ ファンデとパウダーのタイミング ★★★

従来、ポイント・メイク用コスメはパウダー・タイプが主流でしたが、最近はクリーム・タイプやリキッド・タイプの製品も多く出回っています。

でも、ベースメイクは一通りの工程で済ませる癖が染み付いている人が多いので、ファンデを塗ったら当たり前のように即パウダーを重ねる人も多いのでわ?

ポイント・メイクにクリームやリキッド・タイプのモノを使うのに、ベースメイクにパウダー・ファンデーションを使い続ける人も‥?

ファンデ&パウダーのタイミングとファンデーションのタイプは、使用するポイント・メイクの質感によって慎重に決めること。
パウダーの上からリキッドやクリーム状の色を重ねて伸ばすと、粉と絡まってダマになります。

クリーム・タイプのアイシャドゥを使う場合は、リキッド・ファンデやコンシーラーを薄く伸ばした後、パウダーなしで直接色をのせる。
その上に同系色のパウダー・アイシャドゥを薄く重ねるなどして仕上げます。

パウダー・アイシャドゥを使う場合でも、チークはパウダー・タイプかクリームまたはリキッド・タイプを使うか、アイメイクを仕上げた感じで後で決めるのが本当は賢明。

最終的に、どの質感のチークをのせるか‥それが決まるまでは、パウダーをはたくのは待って!

★★★ コンシーラー活用度 ★★★

欧米人のチャーム・ポイントとして、流行の一部と化しているのがソバカス。

従来は美肌の敵として嫌われ、ベースメイクで隠されてしまう可哀想な存在ですが、最近は本来のソバカスを可愛く活かすメイクも流行っています。

そんな時は、コンシーラーのみでベースメイクを仕上げ、素肌感を上手く活かしましょう。
ソバカス以外のニキビ、小鼻の影、目のクマ等をカバーすればOK。
後はパール感のあるパウダーで仕上げて、初々しさを強調します。

また、ごく稀に出会うのが天然美肌。

もし、天然の素肌を活かすのに支障の無い撮影であれば、こちらもコンシーラー&パウダーのみで色ムラを均一にして、ファンデ無しでメイクします。

★★★ ファンデで照明をカモフラージュ ★★★

ごく稀に、照明だけでは調整しきれない肌トーンのムラ(影になるべき部分に光が当たってしまい不自然に肌が白く見えたり奥行き感が損なわれる場合)をファンデで調節する方法があります。

モニターで肌の均一感と自然な陰影をチェックしながら、暗くしたい部分にグッと暗めのファンデを塗って(顔に限らず全身チェックして下さい)人工的な奥行きと陰影を出します。
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