濃霧

濃霧

藍より蒼く



雨が降ると思い出すの通り雨みたいなあなたを。

まだ引き摺ってる僕を情けないってあなたは言うかな。

あなたに出会えた季節、空気の澄んだ、悲しみの丘

苦しい思いは。僕が洗い流すの。

淡い恋心を綺麗と感じるあなたは、誰よりも何よりも美しいのにね

いつも無理をして。悲しみを背負い込んで

何で完璧に見せようとするの?

僕に背負うことが出来ないのなら?一緒に持とうよそれなら軽いから。

小さな掌に雨粒を載せて。それを恋心に大事にしよう

小さな貴方は、通り雨みたいに僕の心を攫っていたんだ。故に貴方の願いを僕は叶えたい

真っ赤なビニール傘を一つ買っていって。あなたの方を抱きながら僕のほうに寄せよう

紫陽花の花が咲くこの季節、毎日の空白の時間を埋めるように会う。

窓の外は初めて会えたあの日のように降り止まない雨

その雨の中抱き合う。二つの雨音

散る桜を濡らす僕の涙、舞ったように散る桜に終春の寂しさを感じながら

淡い思い出露と消えるの、あなたに会える雨の音から

今二つの思い交錯するもう一度貴方にあいたい、会いたくてしょうがないの。

雨は止んで晴空が顔を出す。君はもういない。

もう一度雨が降るなら僕は雨粒の中のあなたを迷わず見つけ出せる

葉桜を濡らす初夏の頃

紅葉が散りだす、秋の暮れ

今でも雨が降る時は雨音を君を感じるの。

ほら重なった、もう悲しくないよ。


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