深夜12時頃からゆうちゃんとメッセのやり取りが始まった。
始めはCDの話題。
その流れで今回の“別れ”の話になっていった。
私の友達が言っていた事をこの際ゆうちゃんに告げた。
【こないだご飯食べたやんとかこないだ野球見に行ったやんとか、し~☆以上に信じられへんみたい。】
【俺もこんなんなるって思わんかったもん】
【・・・・】
【ごめん・・俺が言う言葉じゃなかったね】
しばらくそんな会話が続いた。
そしてやっぱり10月に大阪に行こうかなぁとゆうちゃんは言った。
付き合っていた時、10月に大阪に一緒に帰省すると言っていた。
父に挨拶し、私の友達に会う約束をしていた。
【お父さんに会いに】と言うゆうちゃんに【何を言いに?】と聞いた。
その時点で馬鹿な私はほんの少しだけ期待してしまった。
“もう一回やり直せるんかなぁ~”と。
けれどゆうちゃんの返事は【殴られに】だった。
“そうよね・・・そんなわけないよね・・・”と自分の馬鹿さ加減に凹んだ。
【皆は色々し~☆に何を言うてくるの?】と言うゆうちゃんに
【マッピーには“LOVEが無かったんや”って言われた】と返した。
【それは絶対ないな!】と言うゆうちゃんに【男友達にはキツイ事いっぱい言われたよ】と返事をした。
【俺もへこむわ】【何でよ し~☆のがへこむわ】
しばらくの間会話が途切れた。
もう今日はこれでメッセも終了だろうなと思っていた。
私からも何も話しかけなかった。
【この先、結婚できんかってもいいって思ってる?】とゆうちゃんが聞いてきた。
【し~☆は出来へんと思ってる 誰とも】と返事をした。
本当にそう思っていた。
今回のこのゆうちゃんとの別れで、もう私は恋愛する自体怖くなっていた。
もう二度とこんな思いをしたくないと思っていた。
【そうか 松山にはずっといるの?】
【分からんよ この先ずっと松山かもしらんし】
また少し会話が止まった。
【1つ考えたことがあるんよ】
【何?】
【結婚せんでも一緒にいられるんかなぁって】
【し~☆と?】
【そうし~☆と】
【じゃぁ愛人さん?2号さん?】
【ちがうよもちろん1号で】
【今はどんな形ででもゆうちゃんとおれたらそれでいい】
【あかんあかん ちゃんと未来も考えて】
【でもし~☆らに未来はないんやろ?】
【ゆうちゃんはいずれ誰かと結婚するやろ?】
【だからずっと恋人として結婚はしないの】
【子供はあきらめる事になるけど・・・】
【それでゆうちゃんはいいわけ?】
【う~~~ん】
【し~☆とおるんやったらそうなるよ】
【でも悩んでるんやろ?】
この時点で私は“ん?どういうこと?やり直す気がゆうちゃんにあるの?”とドキドキしていた。
最後のメールで“もう戻る気持ちはありません”と冷たい言葉を言われていたのに私はドキドキしてしまった。
【ゆうちゃんはし~☆のこと本当に好きやった?今は?】
【本当に好きやったよ今でも好き】
【わかった それ聞けたら安心する】
【駆け落ちも考えた】
【ゆうちゃんがそういうなら今は何も言わんから「そばにいて♪」byケツメ】
【うん】
【特に男友達に“結局オマエのことほんまに好きちゃうかったんや”とか
マッピーみたいに“LOVEはおまえらには無かった”とか色々言われて 別の意味でかなり落ち込んだ】
【本当ごめんな し~☆が「わたし愛されてるな」って感じれるくらい頑張るから】
【わかった 今度は信じていいのん?】
【うん】
【信じます】
いつしかこんなくすぐったいような、嬉しくて踊り狂いたいような会話になっていた。
そして最後に【し~☆は絶対幸せにならないかん 俺がどんな形であれ幸せにする】と言ってくれた。
そして日付も変わっていた平成17年8月31日。
私とゆうちゃんの新たなスタートが始まった。
逢ってでもなく、電話でもなく、“メッセンジャー”での復活はちょっと笑えるけれど
私達にとってはこのメッセでのやり取りでお互い十分気持ちが伝わったかのように思えた。
この夜は嬉しさ・驚きが入り混じり中々眠れなかった。
翌朝、ゆうちゃんからメールが届いていた。
起きてみたら夢でした、そんなことになってないよね?と不安だった。
あ!!夢じゃなかった!!
何だか何年ぶりかのように感じられたハート入りのメール。
“そうやん もう電話もメールも我慢せんでいいんやん また私は彼女やん”
夕方仕事途中のゆうちゃんから電話がかかってきた。
もう聞くことはないだろうと思っていたゆうちゃん専用の着うた。
嬉しい反面照れくさかった。
そしてその日のゆうちゃんのHP日記。
今日というより昨日の夜中、一番大切な人とメールのやりとりをしました。
僕はこの2週間、彼女にすごくすごくツライ思いをさせました。
本当に申し訳ない事をしました。
何よりも誰よりも大切な人なのに・・・
自分がとても情けなく感じます。
それでも彼女は僕を必要としてくれました。好きでいてくれました。
僕は本当に救われました。
僕の勝手な言い分で彼女を突き放したのにそれでも
「そばにいて」と言ってくれました。
そんな彼女を絶対に失いたくないと思いました。
どんな形でもいいから僕が幸せにしたいと思いました。
必ず幸せにします。
プリントアウトして私の部屋とトイレに貼ってある。
友達にもそうしろって言われたから(笑)
この二週間、本当に長い時間との闘いだった。
自分の気持ちにケリをつけようと、忘れなければ、と必死だった。
とても辛い思いをした分、今回の新たなスタートには不安も確かにあるけれど
もう一度ゆうちゃんを信じてついて行きたいと思った。
平成17年8月31日 これを最後のスタートにしたい。