ゆきあけのボヤキ

信用

平成17年9月 作成

~信用~


新たなスタートを歩き始めた日、私は今まで心配してくれていた友達に連絡をした。

誰もが驚いていた。

そして皆言う事は同じだった。


確かに「良かったやん。」とは言ってくれた。

けれど100%の良かったねでは決して無かった。

私はゆうちゃんが好きだから、愛情があるからもう一度信じてついて行こうと思った。

何より私が好きだからゆうちゃんを受け入れた。

結婚出来なくてもいい、一緒にいられればそれでいいと思った。

確かに私も結婚はしたい、子供ももちろん欲しい。

でもそれはゆうちゃんと!という思いであって、それ以外の人とでは考えられなかった。

ゆうちゃんといたいから・・・だから一生恋人のままでもいいと思った。

誰よりも結婚願望が強いことを知っている回りの友達。

そんな私達の再スタート、そしてゆうちゃんの戻り方に皆疑問を抱いていた。

「し~☆がそれでいいんならいいけど・・・」

次また同じような事が起こったときに私が今回以上に傷つく事を心配してくれた。

「結局こうなるんやったら何で最初に出来へんかったん?」

確かに・・・・


次の日、ゆうちゃんが結婚を考えていないわけでは無いという事も付け加えて報告した。

復活を反対していた友達もこれでようやく納得した。

父、親戚、サナ両親に報告した。

父はきっと私の行動に反対はしないだろうと思っていた。

案の定「し~ちゃん☆が決めた事にお父さんは何も言われへん。

ただ今回みたいな事があった時にまた辛い思いをするって思うとそれだけが心配や。

どっちが傷つくって言うたら男と女、女の子の方が傷つくから。」

と言い、逆に今回結婚について周りが騒ぎすぎたと謝られた。

親戚、「良かったね。2人が仲良くやってたらそれでいい。」と言う人もいれば

「大丈夫か?真剣か?それやったらいいよ。仲良く付き合っていき。」と言う人もいた。

結局皆私が泣かずに幸せだったら反対なんかしない。応援してくれる。

ミー姉は「私らも悪かった。もう大人やからと結婚の事も周りが騒ぎ過ぎた。

今はとりあえずお互い仲良く付き合っていき!でも今回が最後よ!

次同じこと繰り返したらその時は反対させてもらうから!!」と言った。

サナ両親・・・・怒っていた。

「あんだけし~☆泣かして傷つけて!!信用ならん!!」というようなことをサナ父に言われ

「もしまたこんな事が起きてし~☆が辛い思いして泣くのを見るんが嫌や・・」とサナ母には泣かれた。


周りはゆうちゃんんに恋愛感情は無い。

裏切られた気持ちをそう簡単に取り戻せるものでもない。

信用出来ない。


今回の復活に関して皆から届いたメールをゆうちゃんが見たがった。

そして私も見せた。

そこにはゆうちゃんがグサグサくるようなコメントがたくさん書かれていた。

【し~☆の人生やからオマエが決めたんやったらそれでいい でもし~☆は結婚して子供欲しいんちゃうんか?

結婚だけが幸せやないけど オマエのやりたい事をやってくれるんがほんまにオマエを大事にしてくれる彼氏ちゃうんか?】

というサルからのメールに一番グッときていたようだった。

Jは「もう二度と同じ事繰り返さへんっていう自信が無いんやったら今すぐし~☆から去って行け」と言った。


【ゆうちゃん次第やな】と誰もが言っていた。

もっとも、これから先はゆうちゃん次第でもあるけれど、 周りをここまで巻き込んで騒いだのは私の責任でもある。

もう一度やり直すって決めた以上、ゆうちゃんだけではなく私も一緒に頑張っていきたい。

失った信用を取り戻す為、ゆうちゃんだけに背負わせるのではなく私も支えていきたい。

口だけではなく態度で、これからの行動で示していかなければならない。

ゆうちゃんの行動が私への信用にもつながる。

私ももう二度とゆうちゃんを疑いたくない。

もう二度とあんな不安な日々を送りたくない。

もうこれが、今回が最後だと私も思っている。

もう三度目のスタートは無いって。

きちんと責任を持って周りに接していきたい。

そして信用を二人で取り戻していきたい、取り戻さなければならない。


いつの日か、心から祝福してもらえる日を迎えられるように。



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