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中国では産後1ヶ月を養生して過ごすことを「座月子」と言います。つばめもこの1ヶ月間、同じアパートの1階に住む義父母の家で過ごしました。つばめは日本で出産した経験がないので、日本の産婦さんがどのように産後1ヶ月を過ごすのか体験したことはないので比較しようがないのですが、中国ではこの1ヶ月間は非常に養生して過ごします。まず、「風に当たってはならない。」だからつばめが出産して退院する日は、4月のぽかぽか陽気だというのに、羽毛のロングジャケットに帽子を深々とかぶり、真冬のいでたちで病院を出て家まで帰りました。義父母宅に到着後は1ヶ月間、外出禁止。窓を開けて直接外気の風に当たるのもダメ。寝室の空気の入れ替えは、窓を開けるのではなく、隣のリビングとのドアを開けるのみです。こんな監禁生活!?を送り、1ヵ月後に外に出た時には退院時とは違うまぶしい5月の日差しに、1ヶ月の時の流れを感じました。次に、「冷水を触ってはならない。」「シャワーをしたり頭を洗ってはならない。」つばめは産後3日にシャワーを浴びて、産褥シッターさんに目を白黒されました。今はお医者さんは、「シャワーしてもいい」と言うのですが、伝統的には産後1ヶ月はシャワーを使わず、身体を拭くのみで1ヶ月を過ごすようです。髪の毛を洗うのは特にダメ。疲れるし身体を冷やすからのようです。つばめは義父母のうちでも普通にシャワーを浴び、髪を洗っていましたが、先にシャワールームをあたため、窓をきっちり閉め切って、短時間で終わらせるように、そして、髪は完全に乾かしてから出てくるように、しつこく言われました。他には、「歯磨きをしてはならない。」というのもありますが、今はだいたいの人は、歯磨きをしているようです。でもそっと磨くように、そして温水を使うように注意されます。産後は歯もガタが来ているので、強く磨くとよくないと義母に言われました。「重いものを持ってはならない。」お湯の入ったポットを持ち上げようとすると、義父が飛んできて、「そんな重いものを持つと、手首の関節が悪くなる。」と言われました。産後は体中の骨のつなぎ目がゆるんでいるので、重いものを持ったり、無理をしたりすると、のちのち関節などに後遺症が残ると考えられているようです。食べ物では、「生野菜や果物を食べてはならない。」「冷たい飲み物を飲んではならない。」つばめは産後、トマトやきゅうり、イチゴなどが食べたくて夫に頼んで持ってきてもらって食べようとしたら、産褥シッターさんたちに強く止められました。生野菜や果物は身体を冷やすと考えられているよう。冷たい飲み物もダメで、ヨーグルトを買ってきてもらったら、温めて飲むように言われました。とにかく、産後は身体を冷やすことはご法度のようです。飲み物といえば、産後は黒砂糖水を飲むのが中国では常識。どこのスーパーでも産婦用の黒砂糖が普通に売られてます。黒砂糖は身体を温めるし、血液とともに失った鉄分やミネラルを補給できるからだそうです。かくしてつばめ、産後、毎日お湯で黒砂糖を溶かして飲み、1ヶ月で黒砂糖を2袋も消費してしまいました。黒砂糖水が癖になりもう座月子が明けているというのに今も飲み続けています。家に閉じこもり黒砂糖水を飲み続けた1ヶ月も過ぎ、ふたり目ちゃんとともに6階に上がってきました。6階の和室でふたりの子供と並んで寝るのはこの上ない幸せ。左を見ると二人目ちゃんの小ささに胸がキュンとなり、右を見るとチビちゃんがことのほか大きく感じられびっくり。どちらもかわいくてたまりません。こんなかわいい二人の子を授かって神様に感謝の気持ちでいっぱいです。この1ヶ月、仕事が終わって夕食後、チビを連れて6階に上がり、朝まですべての面倒を見てくれていた夫にも大感謝です。ここまでしてくれるとは思いませんでした。産後1ヶ月も明け、次第に日常生活を取り戻しつつあるつばめ一家です。↓生後13日目のふたり目ちゃん よくこんな風にバンザイしています
2011/05/17
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北京病院は国立病院で患者でごったがえしているせいか、お医者さんも忙しく、無愛想です。つばめがずっと健診で診てもらっていたX先生もしかり。診察室に入っても患者の顔を見てくれないし、羊水検査をしなかったことを何度も言われたり、そういうX医師がちょっと苦手だったつばめですが、検査入院となり、X医師に陣痛誘発剤の試し打ちと内診を受けた際、X医師の手と腕が見えました。その手と腕は適度に肉づきがよく、子供を包み込む母の手を思い起こさせました。X医師はすでに50歳は過ぎていると思われるベテラン医師。医療が今のように発達していない時から、きっとこの手で何百人もの赤ちゃんをとりあげてきたに違いありません。「あら、誘発剤打ったらすぐ規則的な陣痛がついてきたわね。 あなたは経産婦だからすぐ生まれるわよ。 今日は天気もいいし、もうこのまま誘発で産んじゃったらいいのに ・・・ブツブツ」そのセリフにはどうも納得いかないつばめなのですが、その手のあたたかさに今までとは違うやさしさを感じたつばめなのでした。L医師。X医師がいない時に超音波の結果を診てもらい、つばめの顔も見ずに淡々と入院を言い渡した医師。臍帯血流値は何を意味するのか、この数値はどのぐらい危険なのか、どうして入院が必要なのかといった十分な説明もなく、超音波で測った数値を無言で見て「入院」の一言のみで患者に質問させない雰囲気。そのL医師が手に資料を持って検査入院となったつばめのベッドを訪れました。それは日本語で書かれた論文で、意味が分からないところをつばめに聞きにきたのでした。診察が入っていない時は、こんな日本語の論文を読んで医療の最新知識を勉強しているのです。聞くとL医師は90年代に1年ほど日本の国立大学の医学部に研究滞在していたとのこと。とても優秀な医師なのです。1年だけにしては日本語も上手で、こうやって個人的に話すと、笑顔も出て表情も豊かです。診察室での様子とまるで別人のよう。やっぱり大勢の患者に囲まれて忙しいので無愛想になってしまうのかなぁ。そしてお世話になった医師の中でつばめが一番好きなLi医師。若くて目がぱっちりして美人のこの医師は中国人の医師にしては珍しく、つばめの目をしっかり見て話してくれるし、つばめの質問にも面倒がらずに笑顔で答えてくれ、話し方にもとても説得力があります。この医師に入院を説得されたのでなければ、つばめは入院を拒否したかもしれません。つばめが外国人と知り、流暢な英語で話しかけてきたLi医師。聞けば、スイスとアメリカにそれぞれ数年ずつ滞在し、医療を勉強したとのこと。なるほど~、と納得するつばめ。この医師は患者本位の医療現場を知っている人なのだ。つばめに入院継続を勧めたLi医師でしたが、結局退院して1週間後に自然分娩したつばめを見て、「よくがんばりましたね、おめでとう!」と笑顔で祝福してくれました。忙しい中、赤ちゃんについての疑問にもいやな顔ひとつせずに答えてくれ、つばめにもベッドから下りて歩いたらいいよ、と勧めてくれました。いろんなお医者さんにお世話になりましたが、入院してみると、外来の時とは違った人間的な面が見られて、ぐっと親近感がわきました。外来では無愛想でも、別に感情がないわけではなく、やさしく思いやりもあって個性豊かなお医者さんたち。X医師、L医師、Li医師は皆女医さんです。中国の産婦人科医は、たぶん9割がた女性です。女の園なのです。彼女たちのほかに一番お世話になったのは友人医師。毎回の健診の追加番号取りから、いろいろな医師に顔を利かせてくれたり、声をかけてくれたり。何人ものお医者さんにお世話になり、ありがとうございました、と言いたいです。↓生後7日の寝顔
2011/04/30
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今回の出産は立ち会い出産ではなかったのですが、つばめが病院に着いてから破水したので、夫が付き添いで陣痛室に入ることになりました。一人目の時の経験から、陣痛中も出産もだれもいないほうがつばめは集中できるタイプだと実感したので、今回立ち会いにもこだわらなかったし、陣痛中も一人で過ごすつもりでした。だから夫が付き添いで陣痛室に入るという意外な展開に、え?と思ったのですが、陣痛室ではつばめはずっと寝たふりをしていたし、夫もむやみに話しかけたりあれこれ世話を焼いたりしないで、ただ静かにそばにいてくれたので、ありがたかったです。さて、つばめがいよいよ陣痛室から分娩室に移動することになり、看護婦さんが来て、ベッドから担架に移るように指示したのにのろのろと動かないつばめに「早くこっちに移って!」ときつい口調で言ってきました。看護婦さんって意地悪だ、なんで痛い時を選んで移動させようとするんだろう、そんなに「早く」とせかされなくてもちょっと待ってくれたら痛くなくなってパッと移動できるのに・・・、と思っていたちょうどその矢先、夫が「この痛みが去ってからでいいですか」と言ってくれたのです。つばめは陣痛中、痛いときでも体をよじるぐらいで声を出すこともなかったので、つばめがいつ陣痛が来てて、いつ痛くないのかも夫には分かってないのでは、と思っていたのですが、やっぱり身内、よく見てるんだな、と思いました。夫のやさしい気持ちがうれしかったです。看護婦さんなんて、妊婦が痛いか痛くないかなんて全然関係ないもんね~。今回、立ち会い出産ではなかったですが、陣痛室に付き添ってもらうことができてよかったです。↓生後5日。
2011/04/27
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入院中、こんなの↑を毎日食べてました。普通の食堂の食事と変わりません。これだけじゃ足りなくて、毎日夫に病院向かいのお粥屋さんでカボチャ粥や黒ゴマ粥などの甘いお粥やパン、カップケーキなどを買ってきてもらって食べてました。上の子の時は私立クリニックで、食事も毎回肉料理と野菜料理のほか、お乳の出がよくなるという魚や鶏のスープにお粥までついている豪華な食事でしたが、結局おっぱいは足りないまま。今回は全然普通の食事を食べているのにおっぱいが出ます。結局食べ物ってあんまり関係ないんじゃん!と思ったつばめなのでした。さて北京病院の食事は毎日、前日の午後3時までに予約注文するのですが、注文取りの女の子はどこにでも現われて注文を聞き、翌日患者がどこに移動していてもちゃんとそこに食事を届けてくれるのです。彼女との初めての出会いは、入院病棟の入り口。臍帯血流値異常で入院を言い渡され、ショックを受けているつばめのところへやってきて、「ねぇ、明日の食事注文する?」と聞いてきました。つばめは食事どうのこうのよりも、何とか入院せずにすまないか考えていたのですが、彼女、そんなことにおかまいなく、「明日の分の注文は午後3時までだよ。 いるの、いらないの?」と聞いてきます。せかされてとりあえず翌日一日分の注文をしたのでした。 そんな彼女との二回目の出会いは陣痛室。数分おきに来る陣痛をこらえるつばめに全く同情の色も見せず、つばめの目の前にメニューを突き出し、「今日の食事、注文する?」と聞いてきます。痛みをこらえながら朝の注文をすると、「昼食はどれ?魚?肉?」とさらに質問。つばめは、もうどれでもいいから適当にもってきてよ~という気持ちなのですが、無情な彼女は夕食もしっかり注文を聞きます。ま、それが彼女の仕事だからね。次に彼女が現れたのは3人部屋の病室。出産を終え、赤ちゃんとともに病室のベッドに横たわるつばめのところに昼食を配りにきた彼女、赤ちゃんにはひと目もくれず、「明日の食事、注文する?」と聞いてきます。結局3日間、毎日食事をお願いしました。つばめが検査入院でショックを受けていようと、陣痛で苦しんでいようと、子供が生まれていようと、顔色ひとつ変えず注文を取り続けた彼女。入院中のいろんな場面で彼女が登場したので、なんとなく親近感がわいたつばめ。退院時には「無事出産して退院することになったよ」と一声かけたいような気分でしたが、彼女にとってはそんなことどうでもいいことだろうし、退院日の朝食はつばめは部屋を離れている間に届けられていて、彼女に会うことはなかったので、そのままになりました。でも病院の食事の写真を見ると、つい彼女の無表情な顔が思い浮かぶつばめです(笑)。
2011/04/25
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出生4日目に入った夜中、授乳をしようとすると、お乳が張ってかたくなっていました。この日の午前に退院したのですが、午後にはお乳はフットボールのようにパンパンにかたく張っていてびっくり。4日目からおっぱいがどんどん作られるようになったようです。ふたり目ちゃんも時々むせたりしながら、ゴクゴクと元気よくおっぱいを飲んでいます。両方のお乳を5分ずつ飲めるようになってきたふたり目ちゃん、出生6日目に片乳を15分間飲み続けた後、ベッドに横たわってしばらくして鼻から噴水のようにお乳を噴き出してびっくり!欲張って飲みすぎたのでしょうか。その後も毎日のようにお乳を吐いています。生後1週間後からは、お乳はそんなに硬く張らなくなりました。ふたり目ちゃんの飲む量とおっぱいの作られる量が合ってきたみたいです。本によるとおっぱいはやわらかいほうがいいらしいのですが、上の子の時、母乳不足に苦しんだトラウマがあるので、おっぱいが張らないとなんとなく不安になります。1時間ごとに泣かれるとまた、おっぱいが足りなくなってしまったのかなぁ、と不安になったり。。。今は足りていても、明日にでもまたおっぱいが足りなくなるのでは、といつも心配なのです。上の子の時はおっぱいが足りていないのに、ミルクでおなかいっぱいにすると母乳を飲まなくなり、母乳が出なくなるというので、ミルクもギリギリの量しかあげなかったので、おなかがすいて泣き続けるチビちゃんを抱っこして何時間も部屋をうろうろしたり、それはそれは大変でした。あの悪夢のような日々はもう二度と体験したくないです。それにしてもふたり目の場合、やっぱり一人目の時よりおっぱいが出やすいものなのでしょうか。上の子の時は焦って頻繁に授乳したためか乳首が切れて出血し、痛みをこらえながら授乳したものですが、今回は1年4か月にわたるチビちゃんへの授乳で鍛えられているし、一人目の時より乳首も赤ちゃんが吸いやすい形になっているし、乳管も開いていて、おっぱいも出やすいのかな、と思います。いろいろ心配は尽きませんが、あまり心配しすぎるとかえっておっぱいが出なくなるかもしれないので、あまり考えすぎず、母乳育児を楽しもうと思います。↓退院日のふたり目ちゃん(生後3日)
2011/04/24
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さて、出産翌日も2~3時間おきに授乳。ふたり目ちゃんは5~10分、片方のお乳を飲むと疲れて寝てしまいます。なので、今回は右乳、次は左乳というふうに交互に授乳して、余っているおっぱいは絞って捨てました。上の子の時はただでさえ不足してる母乳を絞って捨てるなんてもったいなくてとてもできなかったんだけど、ヘルパーさんに絞って捨てるほうが翌日もっと出るようになるから、と言われ、この日は午後と夕方の2回搾乳しました。そして産後3日目に入った夜中。左乳を飲ませていると、右乳からおっぱいがポタポタと流れ出てきて、感動!ふたり目ちゃんがゴクゴクとおっぱいを飲む音も聞こえました。チビちゃんの時はゴクゴクという音なんて聞こえたことがなかったので、やっぱり出てなかったんだな~と思いました。前日に生まれたばかりの左隣のベッドの赤ちゃんがおなかがすいているのか、夜じゅう泣き続けるので困ったヘルパーさんが搾乳しているつばめのところに来て、おっぱいをやってほしいというので、隣の赤ちゃんにも授乳。まさか人の子にまでお乳をあげることになるとは思いもしませんでした。この日の午後、ふたり目ちゃんが初めて黄色いうんちをしました。それまでは胎便と呼ばれる母のおなかの中にいた時にたまっていた黒いうんちをしていたのですが、黄色いうんちは、出生後飲んだおっぱいが消化されてできたもの。ちゃんとおっぱい飲めてるんだ~、おっぱい足りてるんだ~、とうれしくなりました。出生3日目のこの日も、片乳のみ飲んで寝てしまうことが多かったですが、15分ぐらい休むとまた起きてもう一方のおっぱいを飲むことも。飲める量が少しずつ増えてきたみたいです。赤ちゃんが大声で泣き続けたりすると、もしかして母乳が足りていないのかも・・・、と不安になってミルクを足していたかもしれませんが、うちのふたり目ちゃんはおとなしい子で鳴き声も子猫のように小さかったので、親もあせることなく、そのまま母乳のみで続行しました。つづく。↓満腹顔。おなかいっぱいになると乳首を吐き出して 顔をそむけ、口をキュッと結んで下唇を突き出します。
2011/04/23
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出産後、分娩室で横たわっていると、例の看護婦長がやってきてつばめのおっぱいをつまんで、「ほら、もう母乳出てるよ~、 あなたは一人目の時より絶対おっぱいよく出るから 母乳で頑張りなさいよ」と励ましてくれました。病室に戻ってまもなく初授乳。出産後の授乳は早ければ早いほどいいと聞いていたので、いつ授乳できるか気になっていたのですが、母子同室だったので、入院病棟に戻って赤ちゃんが到着するとすぐ授乳できました。だいたい出産後1.5時間後ぐらいでしょうか。一人目の時は私立クリニックで出産し、出産後赤ちゃんの処理が終わったらすぐ、お母さんのそばに連れてきれくれ、分娩室で初授乳をしたのですが、それでも出産後1時間後ぐらいだったのでその時とさほど変わりません。最初おっぱいはほとんど出ていないと思うのですが、赤ちゃんもほとんどの時間寝ていたし、泣いた時おっぱいをやると泣きやむのでそのまま母乳のみで続行。両隣のママには、1日4回、管がついた注射器に入ったミルクが届くのに、なぜかつばめには届かず。もしかしたら例の看護婦長がつばめにはミルクがいらないから、と届けないようにしてくれたのかなぁ。初日は母乳はほとんど出ないながらも、授乳後に搾乳するのですが、半透明の母乳が出る乳管のほかにとても黄色い母乳が出る乳管があるのです。これが初乳というのでしょうか。この黄色いのに赤ちゃんに必要な免疫物質が含まれているのかなぁ、と思いながら見ていました。↓出産翌日。まだおっぱい張ってません。
2011/04/21
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さて、出産後つばめが入ったのは三人部屋の病室。三つ並んだベッドの真ん中です。入院前は、三人部屋なんて騒がしくて落ち着かないんじゃないかと思っていましたが、入ってみると、同室のお母さんたちやヘルパーさんたちとおしゃべりできて、とても楽しく3日間を過ごすことができました。つばめが入った当初は右隣のベッドは高血圧&高血糖値で入院しているプレママで、左隣のベッドは、前日に自然分娩したばかりのお母さんでした。この人も二人目で、2歳7か月の女の子がいるというので、話も弾みます。彼女のように夫婦ともに一人っ子の場合、子供をふたり持つことができるそうです。右隣のベッドの人は、翌日に帝王切開することになり、手術後は二人部屋に引っ越していきました。その後に入った人は、これまた帝王切開予定の人で、聞くと赤ちゃんがお尻を下にしている臀位なので、帝王切開することになったそう。その日の夕方、導尿処置後に手術室に運ばれて行った彼女、しばらくして担架に横たわって戻ってきましたが、部屋に入る直前に嘔吐。部屋に入ってまた嘔吐。そして麻酔が効いていて動けないので、担架から大人6人がかりでかかえられベッドに移されます。そしてシーツをはがすと全身はだかで、ガタガタと震えています。その後服を着せられ、腹帯を巻かれましたが、麻酔が抜けるまで約6時間は動けないそう。その日は食事もダメ。ついさっきまで元気だった彼女の変わり果てた姿に、つばめも内心ショックを受けました。帝王切開って簡単にいうけど、お母さんの体の負担は大変なものだなぁ、と改めて感じました。その彼女も翌日から少しずつ体を横向けたり、ベッドに起き上がったりと少しずつ体を動かし始めましたが、3日目に導尿の管を外してから、おしっこが出ずにすごく苦しんでいてかわいそうでした。さてそのまた翌日は左隣のベッドの人が退院し、新たに帝王切開したお母さんが入ってきました。この人は動けないのにいらだつのか、しゃべれるようになった翌日から、家族に大声で当たり散らす、ヘルパーさんに文句を言う、で一気に部屋全体が重苦しーい雰囲気に。つばめは翌日の午前に退院だったのでよかったですが、ずっと一緒だったらきっと気が滅入ったことでしょう。3日間の入院中、両隣のベッドの人がそれぞれ1回ずつ入れ替わって、合計4人の人と同じ部屋で過ごしたのですが、そのうち3人は帝王切開の人でした。帝王切開で生まれた赤ちゃんって頭がきれいな丸い形なんですね。うちの子は狭い産道を通ってきたため、おでこから後頭部が細長く伸びています。この子も、おなかにいる時はまあるいきれいな頭の形をしてたのかな、と隣の赤ちゃんを見ながら思いました。三人部屋でいろんな人と同室になって、いろんなことを見聞きできて見聞を広めた(!?)つばめなのでした。↓三人部屋。みんなヘルパーさんを雇っています。(ピンクのポロシャツを着ているヘルパーさんは、 みんな同じヘルパー派遣会社から来ていて、 北京病院の地下に事務所があるそうです。 病院としてもヘルパーさんがいてくれたほうが助かるので、 互助関係にあるのでしょう) 大部屋だと騒がしくて休めないかと心配でしたが、 うちの子は他の赤ちゃんがどんなに泣いても スヤスヤ眠っていたし、つばめもヘルパーさんに 助けられて、個室だった上の子の時より ゆっくり体を休めることができました。 大部屋は個室よりおもしろかったです。
2011/04/20
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分娩室から入院病室へ運ばれたつばめ、以前入院した時は二人部屋でしたが、今度は三人部屋の真ん中のベッド。ベッドに使い捨てシートを敷いて使い捨てパンツにお産用パッドを何枚も重ねたものをはかされて寝かされました。腕には何の薬なのか分からないけど、出産後からずっと点滴をしています。しばらくすると、夫、「この人がつばめの産褥ヘルパーさんだよ」と頼んだ産褥ヘルパーさんを紹介してくれました。最初は自分でできるなら自分で、と思っていたのですが、夫の面会時間は毎日午後4~6時だけだし、家族の付き添いもできないので、やっぱりヘルパーさんを雇ったほうが安心というので、来てもらうことにしました。結果は来てもらってとても助かりました。つばめ、しばらくするとトイレに行きたくなったのですが、点滴をしているので自由に動けません。ヘルパーさんが点滴を持ってトイレまでついてきてくれました。その他、血だらけになった使い捨てシーツの交換やお産パッドの交換なども産褥ヘルパーさんがしてくれました。日本だと看護婦さんがしてくれそうなものですが、この病院では忙しい看護婦さんはそこまで世話をしてくれません。毎日2回、下半身の傷口の消毒があるのですが、そのお手伝いもヘルパーさんがしてくれます。いくら自然分娩で元気だといっても、出産後まもなくの時に、自分でそこまで何もかもはできません。ヘルパーさんに来てもらってて本当によかった!つばめが病室に入ってしばらくすると、うぶ着に包まれベッドに寝かされた赤ちゃんが病室に到着。そのあまりの小ささに胸がキュンとなります。抱っこする夫もこわごわ。赤ちゃんとの対面が終わると、夫、いったん帰宅して昼御飯の買い出しやチビのお昼寝の寝かしつけをした後、夕方にまた来ると言って帰って行きました。夫の帰宅後はまたヘルパーさんが大活躍。赤ちゃんへの初授乳の際は、お湯で濡らして絞ったタオルを持ってきて、ベッドに寝たつばめの胸元をきれいに拭いてくれ、その後赤ちゃんを連れてきて、おっぱいを含ませるところまで手伝ってくれました。授乳が終わると、赤ちゃんを抱っこしてげっぷさせ、寝かしつけてベッドに戻してくれます。おむつ替えもお手のもの。うちの子は、泣いたらおっぱいをやればすぐスヤスヤ眠る子だったので世話がかかりませんでしたが、隣ベッドのヘルパーさんは、夜じゅう泣き続ける赤ちゃんをずっと抱っこしていました。赤ちゃんの世話のほかに、1日に2回、つばめの乳房マッサージをしてくれ、授乳後の搾乳も手伝ってくれます。そのおかげか、つばめは今回母乳もよく出て、今までミルクを足さずに済んでいます。夜中も床に布団を敷いて24時間泊まり込んでくれ、赤ちゃんが泣くと、おむつ替えと授乳のお手伝いをしてくれます。その他、つばめの食べ物や飲み物をついでくれたり、ベッドから降りる際には靴下や靴まで履かせてくれるヘルパーさんのその献身ぶりに、これで1日150元でいいの~?と申し訳ない気分。来てもらったヘルパーさんとは相性もよく、気持ちよく入院中の3日間を過ごすことができました。退院後も産褥期の1か月4000元で住み込みでママと赤ちゃんの世話をしてくれるというので、来てもらおうかと思ったぐらいでしたが、義父母のほかに親戚も助っ人で来てくれているので退院後は頼みませんでした。自分の携帯でつばめと赤ちゃんの写真をデジカメでいっぱい撮ったヘルパーさん、退院の時は出口まで見送りに来てくれて、つばめも本当に名残惜しかったです。ヘルパーさんには3日間本当にありがとうと言いたいです。↓産褥ヘルパーさん。赤ちゃんをとってもかわいがってくれました。
2011/04/18
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2月もそろそろ終わりに近づき、春ももうすぐ気分のつばめ、衣替えの準備をすることにした。出産後、すでに3ヶ月半経ったが、今までほとんど外に出ることがなかったし、体形も元に戻っていなかったので、出産後もずっとマタニティー服を着ていたのだけど、今日は妊娠前の服が着られるかどうか、チェックすることに。授乳があるので、上着は前開きのものをピックアップして試着。ところが。着るもの着るもの、なんだか身体にフィットしすぎておかしい。いままでこんなに小さい服着ていたの?服が縮んだのでなければ、私の体が一回り大きくなったのだろう。たいして大きくなっていないと思っていた胸周りがピチピチで余裕がないし、腕や肩周りもなんとなく動きにくい。それに、どれもこれも丈のバランスがおかしいのだ。・・・っていうか、上着がぴっちりしている分、やけに下半身が太って見える。続いてズボンをはいてみると・・・、ありゃりゃ~!もしかしてチャックが上がらないかも、とは思っていたが、なんのその、おしりのところでズボンがつかえて上がらないのである。ショック。思えば、臨月で妊娠前より10kgUPしていたのが、チビちゃんを産んで5kg減った。ところが出産後、授乳があるからと食欲にまかせてモリモリ食べていたら、再び太り始め、現在、妊娠前より8kg増。これだけ体重が変われば、以前と同じ服が着られるわけがない。マタニティーを着ていると、自分の体形の変化をあんまり意識することがなかったが、今日はっきりと認識させられた。私、こんな姿になってしまっていたのね。妹にもらった授乳服を着てみると、これは適度にゆとりがあって、丈もちょうどよい感じ。うまくできているものだ。しばらくやせそうにもないし、しょうがないから春のきれいな色の授乳服でも買ってみようかな。
2009/02/22
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日本では産後1ヶ月検診があると思いますが、こちら中国では産後42日前後に検診を受けることになっている模様。つばめも産後42日(1ヶ月半)に検診を受けました。ちなみに検診費用は無料。つばめが出産した北京五洲女子医院では「出産予定日の1ヶ月前までに出産費用の2万元(約30万円)を払い込むと、産後の検診カードを無料プレゼント!」というキャンペーンをやっていて、つばめもそれで事前に出産費用を払い込み、無料でカードをもらいました。さて、予約して産後42日目に病院に行ってみると、病院の「健康管理センター」に案内された。人間ドッグみたいな感じで、つばめのもらったカードも、健康診断一式を検査してくれる1000元だか2000元だかの結構な値段のセットだったよう。まずは血液採取。入り口近くの小部屋で2つの試験管に血液を採取。その後隣の部屋で心電図と骨密度を測り、内科、婦人科、乳腺科、カラー超音波室を回り、最後に尿検査と身長、体重、基礎代謝率と脂肪率を測って終了。さすが私立病院、公立病院と違うのは、人が圧倒的に少ないこと。科ごとにひとつの部屋を割り当てられていて、医師が暇そうに待機している。だから、どこの科もつばめが行くと待ち時間ゼロですぐ見てくれた。これだけの検査を全部回っても1時間ちょっとで済んだのもそのおかげだ。医師も、公立病院で長く活躍した腕のいい医師を高給で引き抜いてきているよう。ただ、検査している途中に、何も説明してくれないのは公立病院と変わらない。日本だと、検査しながら、「あー、○○にちょっと影が見えるね」とか、「どこも問題ありませんよ~」とか、その場で分かることは教えてくれたりすることが多いと思うが、中国ではそれがない。無言で検査して、結果は後で渡す検査結果の紙に全部書いてあるから、それを見てくれという感じなのだ。(中国の病院はどこも患者であふれているから、ひとりひとり相手にしていられないのだと思うけれども)五洲は私立病院なので、さすがにお客(患者)に対する当たりもソフトで、検査しながらつばめが「異常ないですか」などと聞くと簡単に答えたりしてくれたが、なんとなく物足りない感じ。公立病院だと、質問しても無視されたり、全く質問できる雰囲気でなかったりするので、それよりはずっといいが、でももっといろいろ説明してほしいのになぁ、と思いながら病院を後にした。2週間後、夫が病院につばめの検査結果を取りに行ってくれた。血液検査の詳細や各科の検査の結果と注意事項が報告書の中にそれぞれ書かれている。でもねぇ。つばめのほしいのは、こんな報告書よりも、お医者さんと面と向かってのコミュニケーション。こんな詳しい報告書なんてなくても、面と向かって「大丈夫ですよ」と一言言ってもらえるだけで、紙に「異常なし」と書かれているよりずっと安心できるのになぁ。病院の機械などの設備は、日本の大病院に負けず劣らずの立派なものだったけど、患者に十分な説明をしたり、安心感を与えるというようなソフト面ではまだまだ患者本位にはなっていない気がした42日検診でした。
2009/01/22
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出産後、情緒不安定になり、しょっちゅう涙を流していたつばめ、産後3週間を過ぎる頃から、少しずつ情緒が安定してきてだんだん涙を流さなくなってきました。中国の習慣で、産後1ヶ月になるまで、ほとんど屋外に出たことがなかったつばめも満1ヶ月経って、たまには外に出られるようになり、随分気分も落ち着いてきました。その頃から、チビちゃんが夜、少し長く寝てくれるようになったのも情緒安定に関係しているかもしれません。それまではチビをかわいいと思う心の余裕もなく、とにかく泣いたら抱き上げておっぱいをやるという繰り返しで必死でしたが、1ヶ月を過ぎ、時々はチビをしげしげと眺める余裕が出てきました。またチビが泣いても、それほど取り乱さなくなりました。ちょっと慣れてきたっとことでしょうね。完全に情緒不安定を脱したと思ったのは、産後42日健診が過ぎて、アパート1階の義父母の家から6階の自分たちの家に戻ってきてから。本当に、つきものが落ちたようにすっきりした気分になりました。思えば、自分の家ではなく、義父母の家で過ごしていたことも、ストレスになっていたところもあったのかもしれません。1階の家では、至れり尽くせりで、つばめはなーんにもせずに全てやってもらっていたのですが、チビを泣かして迷惑をかけてはいけないというプレッシャーもあり、やっぱり自分の家に戻ったときは、すごく自由な感じがしました。新聞を読んだり、テレビを見たりする余裕もできて、少しずつ普通の生活に近づいてきた気がします。今もチビちゃんを外に出してはいけないと言われるので、つばめだけ、週に1回、チビを預けて外に買い物に出ていますが、授乳もあるし、チビが泣いて義母を困らせてないかと気になって、1時間も外に出られません。早く春になって、チビちゃんを連れてお出かけできるようになればいいな。
2009/01/21
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チビが生まれてちょうど1ヶ月経つ頃、日本から両親が北京にやってきました。2泊3日の北京観光ツアーに申し込んで、夜の自由時間にチビを見に来る按配です。初日はチビを連れて、夫とともに両親の泊まるホテルに顔見せに行きました。義父母はこんな寒い中、チビを外に出すのは反対でしたが、こんな機会でもないと、つばめも外に出る機会がないので、日本の両親も当日北京に着いたばかりで疲れているからといって、こちらからホテルに出向くことにしました。初めて孫と対面し、両親はとってもうれしそう。新生児というのはなかなか見る機会もないので、とてもちっちゃくてかわいく見えたようです。またホテルの部屋に着くやいなや、お湯を沸かしてチビのミルクの準備をする夫を見て、「中国の旦那さんはよく子供の世話をしてくれるんだね~」と感心していました。そして翌々日には両親が北京のうちにチビを見にやってきました。3日間の北京観光のうち、2回もチビちゃんを見られて、一石二鳥の北京旅行だったようです。さて、その後。日本に帰った母からつばめにメールが届きました。うちの母、楽しく北京観光をして帰った後、急に異国で育児に追われるつばめのことが心配になったようで、「観光なんかせずに、もっとつばめの話を聞いたり、相談に乗ったりしてやるんだった・・・」「チビちゃんに、外に出る時に着られる帽子付きのコートを買って持って行ってやればよかった・・・」と反省一色の内容。「もし日本に戻って来たいなら、チビを連れて不便だろうから、お母さんが日帰りで北京まで迎えに行く」とまで書いてあってびっくり。つばめの言動の何が楽天家の日本の母をここまで心配させてしまったのか分かりませんが、そのメールの真剣さに、親はいつまでたっても親で、子供のことが心配なんだなあ、とその親心に思わずジーンときてしまいました。チビちゃんにちょっと何かあるとつばめが心配で仕方がないように、母もつばめのことをずっと思い続けてくれていたんだ。子を持って初めて知る親心。それにしても、親を心配させるような言動には注意しないといけないなー、としみじみ思ったことでした。↓満1ヶ月のチビちゃん。 義母が作ってくれた服を着て。
2008/11/28
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退院後のつばめの生活について、まだ書いていませんでしたね。つばめのうちはアパートの6階なのですが、しばらくはいろいろ不便だろうということで、退院後、つばめとチビちゃんは同じアパートの1階にある義父母の家の一間を借りて、新生活が始まりました。最初の数週間は、とにかく30分、1時間ごとにおっぱい、その合間にちょっとトイレに立ったり、お茶を一口飲んだりしているうちに、またチビが泣いて、次の授乳という感じで、自分のことをかまう暇がぜんぜんありませんでした。ほんと、ちょっと顔を洗う時間も取れない感じだったのです。1日24時間のすべてが、チビの泣き声と授乳のみで占められていて、何をする暇もありません。身体は疲れていても、一日中薄暗い部屋に閉じこもってチビだけ見ていると、気が変になりそうになります。チビが寝た隙にちょっと本を読んだり、片付けでもしたいと思うのですが、チビが寝たらとにかく一緒に寝るように義父母に言われるので、ほんとに何もできませんでした。夫が会社から帰宅後、毎日のつばめとチビちゃんの服を洗濯してくれ、チビのおむつやその他の買い物にも行ってくれ、食事は毎日義母が作ってくれました。つばめは純粋にチビちゃんのお世話だけしてればいい状態だったのですが、それでもしんどかったです。寝不足でフラフラだし、チビはなんで泣くのか分からないし、毎日、「こんな生活に耐えられるのはもう今日までだ、明日はもう無理かもしれない」と思いながら過ごしていました。部屋は一日中カーテンを引いて薄暗く、日が落ちると電気スタンドひとつで明かりをとっていたので、よけい気が滅入りました。人間やっぱり、日光を浴びないとだめですね。それでも夜が来て、朝がまたやってきて、気がついたらなんとか1ヶ月が過ぎました。1ヶ月を過ぎ、チビを義母に見ていてもらって、産後初めてスーパーに買い物に出た日は、外のすがすがしい空気がとても気持ちよく、爽快な気分になりました。それにしても、育児がこんなに大変だなんて、やってみるまで分かりませんでした。本などで「○時間ごとに授乳で大変」とか書いてあっても、「ふーん、そう」としか思わなかったのですが、体験して初めて、それがどういうことなのか実感しました。人間、いくら本を読んだり人から聞いたりしても、結局は自分で体験したことしか、本当には分からないものなんですね。世の中すべてのお母さんたちがみんなこんなことをしてきたのだと思うと、すごいなぁ、と尊敬の気持ちが沸いてくる今日この頃のつばめです。↓出産後、スーパーに出かけるとき、街角で見たクリスマスツリー。つばめがうちに閉じこもっている間に、季節はもうクリスマス。
2008/11/28
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退院後、お義母さんが毎日、つばめのためにスペシャルメニューを作ってくれました。中国では、産婦に煮込みスープを飲ませる習慣があって、お義母さんが毎日、いろいろなスープを作って飲ませてくれました。川魚のスープ、豚足のスープ、鶏のスープなど、必ず肉か魚が入っていて栄養たっぷりです。母乳を出すためには、水分を取らないといけないとのことで、スープのほかにも、黒砂糖水をたくさん飲むように言われました。黒砂糖は、出産で失った血液分の鉄分を補ってくれるそう。実際、つばめは出産後、すごく水分を欲するようになり、毎日大量の黒砂糖水をゴクゴクと飲んでいました。スープも2人分ぐらいはぺろりとたいらげます。ほかに、落花生やレンコンなどを使った料理が母乳にいいとかで、よく食卓に上りました。あとは卵。お義母さんはつばめに卵を食べさせたくてしょうがないらしく、朝からつばめのためにゆで卵を3個ぐらい準備して、必死で食べたと思ったら、昼のスープにもまた2個入っているという感じ。「卵は栄養価が高くて、しかも水分が少ないから、お産後トイレに立たずにすむからいいんだよ。」とお義母さん。お義母さんがお産の時は、10個ぐらいぺろりと食べたそうです。卵にはちょっと辟易しましたが、お義母さんの作ってくれる料理はとてもおいしく、「料理の上手なお義母さんで本当によかった~♪」と天に感謝するつばめなのでした。↓ある日の食事。 産後、つばめの食欲はとどまることを知らず、食べ物を見ると、よだれが出そうになるぐらいで、おなかにかき込むように焦って食べてました。チビが泣く合間に食べるので、自然焦るんですけどね。
2008/11/25
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産後、情緒不安定のつばめはしょっちゅう涙を流していたが、夫によると、そのせいで家族はいたたまれない思いをしていたらしい。つばめは急に感情がこみ上げて涙を流しているだけなのだが、夫がいうには中国人の解釈では人が理由なく涙を流すことはなく、泣くということは自分がつらい目にあっているというアピールの意味を持つらしい。つまり、つばめが家族の前で泣くと、家族に対して何か不満があるというような意味に受け取られるらしいのだ。道理でつばめが泣いた後、お義母さんが、「何か言いたいことがあるなら、直接言ったら?」などと言ってきたわけだ。この間、義母と一緒に病院に行ったときも、義母は病院の医師に、「うちの家は条件もいいし、こんなに恵まれているのにいったい何の不満があるのか、泣いてばかりなんですよ」というようなことを、看護婦さんに訴えていた。マタニティーブルーだからしょうがないんだけど、義母にしてみると、つばめの涙は義母のお世話が行き届かないと訴えられているように感じられていたのだな。日本では、涙を流す人を見て、悲しいのかな、とか、かわいそうだな、とか思うことはあっても、自分が責められていると解釈することはあまりないので、ちょっとびっくり。こんなところにも、文化の違いを感じるつばめなのでした。
2008/11/24
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赤ちゃんを産むと、人は自然に母性に目覚めるものなのだろうか。つばめは普段、結構涙もろいほうなのだが、チビ誕生の瞬間は、涙の一粒も出ませんでした。「あれ、もう生まれたの?」ってあっけない感じで、チビと初対面した時も、「なんて髪の黒い子なんだ。それにおでこが黒い産毛だらけ」と思ったぐらいでした。泣き声はかわいいな~って思ったけれども。。。もっと感動したり、涙が出たりするのかと思っていたので、そんな自分が意外でした。つばめって、母性が少ないのかなぁ。そんなつばめが、自分の中の母性に気づいた一件は、「蛾たたき殺し事件」。ある日の晩、部屋に小さい蛾が入り込んできた。嫌だな~、と思いながらもそのままにしていたのだが、蛾がチビちゃんのほうに飛んでいった瞬間、思わず両手で蛾をたたいてしまいました。その後ふと我に返ったつばめ。蚊をたたくことはあっても、蛾を素手でたたき殺したのは生まれて初めてで、そんな自分にびっくりしました。チビのためなら蛾の1匹や2匹怖くないのです。チビちゃんのおしっこやうんちも全然汚いと思いません。それよりお尻が赤くなっているのがかわいそうです。チビちゃんが鼻をつまらせて苦しそうだったり、しゃっくりが止まらなかったりするだけで、どうしよう、と焦って平静を失ってしまいます。チビがつらい目にあっていると考えるだけで涙が出てきます。夜は布団を蹴って寒い思いをしないか、呼吸は苦しくないか、などと始終チビちゃんが気になって寝られなかったり。。。夫はどんなにチビが泣いても普通に寝られるし、チビのことで取り乱して平静を失うこともなさそうなので、こういうのが母性なのかも?母性というと、やさしさとか包容力とかを想像してたけど、なんだか違うような。もっと動物的な本能から来ているものという気がする。産前産後の身体の変化やホルモンの変化が関係しているんじゃないかな。でも、母性ってつらいものだな。
2008/11/21
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つばめも産後、情緒不安定であったが、チビちゃんが退院してうちに戻って以来、うちのワンちゃん、ホワンホワンも情緒不安定になった。ホワンホワンは赤ちゃん大好き。以前、友達が赤ちゃんを抱いて遊びに来たときも、赤ちゃんにずーっとついて回っていた。チビちゃんがうちに来てからは、もちろんチビちゃんに興味津々。チビちゃんに近づきたくてしょうがないのだが、家族がそれを許さない。つばめは退院後、義父母の家の一部屋を借りて居候しているのだが、ホワンホワンがつばめとチビちゃんの部屋に入ろうとすると、家族に怒られる。チビの泣き声がするたび、心配して見に行こうとするのだが、部屋に入ってはいけないので、入り口から1mのところに座って、中の様子をうかがっている。たまに居間にチビちゃんをだっこして出ても、ホワンホワンは、チビちゃんから1mの距離をとって座る。家族みんながチビちゃん中心になり、ホワンホワンはチビちゃんに近づこうとするたび怒られてばかりなので、次第に情緒不安定に。以前は、家族が帰ってくると必ず、玄関まで迎えに出て尻尾をふっていたのに、今は家族が帰ってきても反応なし。大好きな肉をやろうとしても、わざと首を反対方向にひねって、食べようとしない。すねているのだ。以前は、自分がかわいがられているのをよく分かっていて、愛嬌たっぷりに家族に甘えていたホワンホワンだが、今は歩く姿もトボトボと、後姿も寂しげである。きっと自分は家族の一員だと思っていたのに、自分だけチビちゃんに近寄れないというのがショックなんだろうな。そのうちチビちゃんが大きくなったら、一緒に遊んでやってね、ホワンホワン。
2008/11/20
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臨月でパンパンに張ったおなかは、出産後すぐに元に戻るものなのだろうか。つばめの場合、チビちゃんを産んだ後、まだ妊娠7ヶ月ぐらいの大きさのおなかでした。明らかにおなか出てますって感じ。それが2日目には妊娠5ヶ月のおなかになり、3日目には妊娠3ヶ月、下腹部にちょっと肉がついてるかな~って程度にまで縮みました。おなかがこんなに急激に縮むものだとは思いもしませんでした。出産後3週間たった今は下腹にやわらかい肉がちょっとついてますが、ウエストもあるようになったし、ほぼ普通の体形に戻ったと思います。体重は臨月時点で妊娠前より10kg増えていたのが、出産して5kg減りました。残りの5kgは身体についたお肉ってことですね。でも妊娠前の体形より一周りふっくらして、肌つやもよくなったような気がします。下腹部はさわると表面はスベスベ、押すとぷにゅっとしてやわらかく、赤ちゃんを抱っこするとき、クッションになってるような感じ。胸もグラマーになって、人生で今が一番ナイスボディーなんじゃないかな。この体形をずっと維持できたらいいのに!でも、母乳をやめたら、おっぱいも急激に縮むのだろうな。今だけの期間限定体形ですね。
2008/11/19
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産後2週間経ったつばめだが、情緒不安定はあいかわらずである。母乳の出があまりよくないつばめ、出をよくするには回数をやったほうがいいと聞き、できるだけミルクをやめて母乳にしようと試みることに。しかし母乳の量が少ないからか、チビは15~30分おきに泣く。そんな頻回の授乳に疲れ果て、最後にミルクを作って与える時、義母に「1日に1回しかミルクをやらないなんて。犬でも1日に2回えさをやるのに。」と言われ、悲しくなって号泣する。努力しているのに母乳が出ないこと、大切にしているつもりだけど、実はチビちゃんにかわいそうな思いをさせているのかという思いなど、色んな感情がまぜこぜになって湧き上がる。ミルクでおなかがいっぱいになったチビちゃんは無邪気にスヤスヤと眠っている。そんなチビがかわいくて泣く。その後、日本の妹からの手紙を読んで、また泣いた。毎日家に閉じこもっていて、育児の相談相手もいないので、妹の子育ての様子やアドバイスなどが身にしみてうれしかった。泣いたのはこれが最後で、3週間過ぎたころから、情緒も少し落ち着いてきた気がする。チビが夜3時間寝てくれるようになって、つばめも体が少し楽になり、精神的に少しだけ余裕が出てきたのもあるかもしれない。それまではもう、毎日毎時間が必死だった。でも、このブログを書きながら、思い出して泣いてしまうのは、やっぱりまだ本調子じゃないってことかな。↓生後13日目のチビちゃん
2008/11/11
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出産して10日経っても、つばめの情緒不安定はとどまることを知らない。チビちゃんのお尻が赤くなったのは紙おむつのせい、だから昼だけでも布おむつにしてあげたほうがいいという義母の主張を断りきれず、布おむつをしたチビを抱き上げる。布おむつといっても、中国はオムツカバーを使わずに、直接布を後ろから前に巻き上げるだけ。抱っこしてすぐに、チビはおしっこをし、チビちゃんの服からおくるみ、つばめの服まで全部ぬれてしまった。この惨状を前につばめ、何だかとてもみじめな気持ちになって泣いてしまう。翌日の昼、チビちゃんは布おむつを何度もぬらして、手足が冷たくなっている。そんなチビがかわいそうで、抱き上げておっぱいをやったら、またおしっこをもらした。布おむつを替えるたびに泣き叫ぶチビちゃん。昨日の惨状が繰り返され、また涙をこぼすつばめ。毎日頻回の授乳と格闘し、疲れ果てていたある日、おっぱいを飲んだ後、チビちゃんがうれしそうに笑った。夫に言うと、「つばめを励まそうとしているんだよ」と言った。その言葉に、急に情動がこみ上げてきてトイレでむせび泣く。こんなつばめを見て、夫は精神病にかかったのではないかと心配している。夫は私の涙を見ると、どうしていいのか分からず、自分が何か至らないんじゃないかと考えたりして、動揺してしまうらしい。いつもなぜ泣いているのか理由を聞きたがる。たいした理由じゃない理由を言いながら、また泣いてしまうつばめ。夫を心配させないように、とは思うのだが、自分で感情をコントロールできないので仕方がない。いつになったら、元に戻るのかなぁ。。。↓生後9日のチビちゃん
2008/11/08
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退院の日、4回も泣いたつばめだったが、その後1週間たっても、情緒不安定は収まらない。チビちゃんが寒そうに見えて、もう一枚服を着せようとしたところ、義母に「やっと赤ちゃんが落ち着いたばかりなのに、また着替えなんてさせなくていい」と言われ、出してきた服を取り上げられて、泣く。その翌日は、夫が出産1週間記念に花束を買ってきてくれた。夫のそのやさしさに感激して、みんながいる前で声を上げて泣いてしまうつばめ。全く普通の精神状態ではない。うれしくても悲しくても、激情に飲み込まれて子供のように泣いてしまう。思うに、生活が激変し、寝不足でハイになっていることも情緒がコントロールできない原因のひとつなのかもしれない。夜も昼も30分、1時間おきにチビが泣くのである。退院して4日後、チビをつれて再び病院へ耳の検査に行く。車中から見る人々の姿は、すでに冬支度。つばめが退院して家にこもっているうちにも、季節はどんどん移り変わっているんだ。明るい光の中、チビちゃんを連れて、初外出。「我が家にこんなかわいい子が来たのよ」って、みんなに自慢してまわりたいような誇らしい気分。「あ、銀杏が色づいている」って言うと、夫は「銀杏がすごくきれいなスポットがあるんだよ。チビが1ヶ月を過ぎたら、一緒に見に行こう」と言った。夫のその言葉に、急に幸福感がこみ上げてきて、また涙を流した。↓夫が出産1週間記念に買ってきてくれた花束
2008/11/05
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