帰ってきたYUKI日記

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2005.05.18

ユウキのとある昼下がりの出来事日記。

(3)

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あれは、まだ１２時を回ったばかりの昼下がりのことだった。

僕は、さんさんと照りつける太陽の下で、
久しぶりの友との再会を楽しんでいた。

この街では至極ありふれた光景だったと思う。

そう、あの瞬間までは。

正直、僕は目の前で起こっていることを
即座に理解することができなかった。

心臓の鼓動は高まり、喉はからからと渇いていく。

なにせ、目の前で女性が服を脱ぎだしたのだ。

驚かないほうがおかしいだろう。

彼女は、行き交う人などには目もくれず
小気味良いほどに服を脱いでいく。

まるで、太陽の光に照らされた青々とした芝生の上では
服などただの拘束具でしかない、と言わんばかりに。

そして、完全にあらわになった上半身。

本当は目をそらすべきなのだろうが、
あまりの衝撃の大きさに、僕はそれすらもできなかった。

ふと思い出したように、友達のほうに目をやれば、
みな唖然とした表情で同じところを凝視していた。

おそらく、他人の目には
僕も、きっと同じような表情に見えていたことだろう。

そんな、状態でどれほど続いたであろうか。

数十秒、いや、実際はほんの数秒だったかもしれない。

しかし、目の前に起こっていることを
僕は未だに理解できずにいた。

が、とあることを思い出してから
僕は途端に、すぎるくらいに平静を取り戻した。

そして、僕は誰にも聞こえないような
小さな声でこうつぶやいた。

「あぁ、ユージーンだもんな。」

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