好きな家に住むのはかっこいい (^_^)v

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   ・・・・あれ?2



 美築しんぼ2

 同じ事言いますが、原作「美味しんぼ」を知らない人にはさっぱりわからんと思います。せめて、漫画かテレビアニメで見てから、お願い <(_ _)>

<マト版1~2話の登場人物だけでも紹介>
山岡士郎(美築にだけは詳しい新聞記者)
栗田ゆう子(山岡同僚)
富井富雄(山岡上司副部長)
京極万太郎(大金持ち)
唐山陶人(人間国宝)
鈴村領子(その妻)
海原雄山(希代の美築家、山岡の父)
本村(名人大工)

・・・・・・・・・・・・第二話スタート・・・・・・・・・・・

人間国宝の設計家・唐山陶人は孫ほど年の違う鈴村領子という娘と結婚する
ことになって大はしゃぎ。
その結婚披露宴で、山岡士郎は軸組工法の「名人大工」本村を連れた希代の
美築家海原雄山と出会う。

唐山「ふぉっふぉっふぉ、士郎、お前ももう一人前の美築家といってふさわし
   かろう。この領子に軸組工法の基本を教えてやっておくれ。」
山岡「基本ですか・・・ そうだな、軸組の基本と言えば、柱と耐力壁かな。
   これをきちんとやっておけば地震に強い安心できる家が建ちますよ。」
領子「陶人君まかせといて、山岡さんに教わって、柱も耐力壁も完璧に作れる
   ようになってみせるから」
海原「ふふふ。この男に美築な軸組が組めるのかね」
山岡「何」
海原「本当に美築い柱を立てて、本当に美築い耐力壁を作るのは至難の業だ。
   この男にできるわけがない」
唐山「まあ、待て待て。目出度い場でいがみ合うでない。それなら、二人とも
   競って、軸組を作って見せてくれい。わしも美築な軸組をいっぺんに見
   てみたいわい。」

突然目出度い場で始まった親子相克の美築合戦、

海原「本村、私の代理として、柱と耐力壁で軸組工法の家を作れ。15年ほど
   前に私がお前に軸組を建ててもらった時と同じやり方でな。」
栗田「山岡さん、海原雄山は自信満々よ。軸組工法の家の作り方はわかってい
   るの?」
山岡「柱についていうなら、条件は良い木材、丁寧な仕事、良い大工仕事に尽
   きるし、耐力壁についてなら、良い部材、良い設計、良い取り付け、
   仕上げの精度に気をつければいい。それに関してはあの男にたたき
   込まれた。」
栗田「でも、海原雄山が勝負を仕掛けてくるからには、何かが・・」

山岡と海原がそれぞれ作った軸組邸に移動する一同

唐山「二組とも準備ができたなら軸組工法の勝負開始じゃ。」
山岡「それじゃ、まず俺の軸組工法を味わってもらおう。」
領子「美築しい。一本一本の柱がどっしりしているわ。匂いは滑らかで、触っ
   た感触も心地いいわ」
山岡「柱は木曽東濃産の檜です。農家が自家用に作った檜で勿論農薬は一度も
   使っていない。それを天日乾燥したものを精材し、大工仕事は伊勢の
   宮大工にお願いした。もちろん建てる直前にカマドを用いて、日本人の
   嗜好に合う「桜チップ」を一掴みくべて、香りをつけました。」

栗田「まあ、耐力壁の構造材はダイライトだわ」
領子「あーん、この、どっしりした支え具合がたまらない」
山岡「耐力壁はVOCゼロのダイライトを使った。軸組で多いのは筋交いと
   合板だが、これを本当に上手に施工するのには手間暇と時間がかかるの
   で、最初からは難しい。その点、ダイライトを使えば簡単に良い耐力壁
   ができる。これは性能面では最高級のダイライトで、大建本社から取り
   寄せた。」
唐山「こりゃー、たまらんな、これだけの美築が筋交い無しで味わえるとは
   のう。フォッフォッ、領子や、毎朝作ってくれるかえ」
領子「あーん、陶人くんたら、こんなとこで甘えてー」

唐山「しかし、これだけの軸組を出されると、いかな雄山でも分が悪いのと
   違うかの、どうじゃ」
海原「(ニヤリ)まずは、私が本村に作らせた軸組工法を味わって頂くことに
   致しましょう」

山岡「うっ」
唐山「ほお」
領子「こ、これは」
栗田「山岡さんのつくった軸組よりずっと美築しいわ。肌ざわりも安心感も
   全然違う」
唐山「ほっこりとした家の温もりの度合いも、羽毛布団と固い綿の布団ほどの
   差がある。この家に入った瞬間に身体一杯に広がる幸福感と香りは
   どうだ」
領子「耐力壁は同じダイライトだけど、こっちの方が断然美築しいわ」
栗田「柱と耐力壁の構造材ダイライトが渾然一体となった美築さを醸し出して
   いるのよ」

海原「うわっはっは、どうだ士郎、勝負はついたようだな。なぜお前が負けた
   のか、その理由はお前にはわかるまい」
山岡「材料の差だ、柱は吉野杉、耐力壁はダイライトだが、お前はオレを負か
   すために八方手を尽くして最高のものを集めたんだろう」
海原「士郎、おまえがそこまで物を見抜く力がないとは思わなかったわ。本村
   がどうやってこの柱を立て、構造材を耐力壁に組み込んだかを、見せて
   やる」

・・・がらっ・・・

海原が外への視界をさえぎった窓を大きく開けはなった瞬間に見えたのは、
丸太の山。そして、砕かれて廃棄した壁材のやま、やま、やま。

山岡「こ、この丸太と壁材は・・」
海原「本村説明してやれい」
本村「はい。士郎様、お気づきの通り、これは吉野杉の柱でございますが、
   それほど、上質のものではございません。
   15年前に海原先生を拙宅にお迎えする際に、わたしはどうやったら
   先生に喜んで頂けるか、悩んでおりました。そして、最後に思いついた
   のは、貧乏な私ができる精一杯のことをさせて頂こうと。
   比較的安価な吉野杉の四寸柱を、求めうる限りに買い込んで、一本一本
   表面を磨き、可能な限り良いものを残しました。最後に、全ての長さと
   太さと重さを測って、出来る限り揃えた木材を柱とさせて頂きました。」
海原「士郎、これが決定的に重要な事なのだ。どんなに良い木材を使うように
   気を配っても柱の大きさや長さが不揃いだと出来上がった家にはムラが
   出る。その微妙な差が大きな違いとなったのだ」
山岡「知らなかった・・・本村がそこまで深く柱に気を配っていたとは知らな
   かった」

本村「ダイライトは、使用サイズに切断したものを購入しますとどうしても
   鮮度が落ちます。先生がお見えになる前日に大建本社の工場に出かけて
   いって、一番良いラインで作ったものをそのまま運び込みまして、製造
   条件が不安定な最初と最後の部分や端部を全て切り落として、真ん中の
   いわば『トロ』に当たる部分を使用致しました。」
領子「温もりのある家って思ったのは、ダイライトが新鮮で一番良いトロの部
   分だったからなのね」
本村「また、組み立てる時に、強度を上げるためには接合金具が大切ですが、
   金属製のものはどうしても金臭い匂いがついてしまいます。そこで、
   自家製の山椒の木で作った特製接合具を使って建てたのでござい
   ます。」
唐山「これが美築の秘密だったのじゃ。山椒のさわやかな香りがダイライトの
   無機質なイメージを一挙に塗り替える穏やかで爽やかな幸福感を醸し
   出しているのじゃ」

本村「海原先生をどうおもてなししていいか困り果てましたが、貧乏な私には
   美築を差し上げられません。そこで私の出来る最善をつくすしかないと
   思ったのです。
   幸い、私が作った家を先生は大変に喜んで下さいました。この本村の
   一代の誉れでございます。」
唐山「領子や、毎日こうやって建築しろとは言わん。ただ、こういう気持ちは
   忘れずに、日々わしに接しておくれ。」
海原「わかったか、士郎。お前は軸組工法など基本といって分かった気に
   なっておりながら、肝心なことを全く分かろうとしていなかったのだ。
   人を喜ばすためには、人を心からもてなしたいと思わなければ
   できぬ。」
山岡「お、おれは・・・・」
海原「美築を芸術の域まで高める条件は、それは唯一、人の心を感動させる
   ことだ。そして人の心を感動させることが出来るのは人の心だけなの
   だ。材料や技術だけではいかに高価なものを以て語らせてもダメだ。
   それがわからぬ人間が、軸組工法など簡単な建築工法だなどとぬかし
   おって。お前に美築を語る資格はないわ。
   ウワーハッハッハッハ。」

打ちのめされた士郎、勝ち誇る海原雄山
今後の展開はどうなる(今度こそ続かない?)

これは飯炊きと味噌汁の話で、私が最も好きな話なんですが・・・・

例によって、完全に漫画「美味しんぼ」のパクリです。
真に申し訳ありません。もうすぐに消しますからね・・・許してね作者の方。


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