座 禅 猫

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アメリカ人に受けるもの

アメリカ人に受けるもの




なんとなく食べたくなってキンピラゴボウを・・・。これを作るといつも思い出す話があります。父がよく話していました。

戦争のとき食料がなくなって、日本兵が捕虜(多分アメリカ人orオーストラリア人)にごぼうを食べさせたんですって。戦後、「木の根を食べさせ、虐待した」という理由で、その日本兵は裁かれたとか。かなり厳しく罰されたと父は言っていましたが、どの程度のものだったかはわかりません。

親切で食べさせてあげたのに、虐待と取るとは!・・・と、その日本兵をかわいそうに思ったものですが、こちらに来て、ごぼうがアメリカ人に結構人気があるとわかりました。

納豆、練り物、おもちなどはだめでも、ごぼうは好き!というアメリカ人、続々判明。もちろん、一般的ではないからほとんどの人は知らないのですが、食べた人の感想はすこぶる上々です。あの、しゃきしゃきとした食感がいいらしいです。

・・・と思いながら、作った金平ゴボウはうまかった!

しゃきしゃき、しゃきしゃき、とだんな君帰宅までに、自ら大半を試食してしまうことに。

だんな君は結局、9時過ぎに帰宅。「食事してくるって言った」と・・・。

「そうだっけ?あ、ごぼう作ったんだ。おいしかったよ」
「ヒドイ!イウはひどい!いつもは作ってくれないくせに、こんな日に限って作って、一人で食べちゃった!」
「まだあるよ。ほれ」

と差し出すお皿の底に、わずかばかり残ったキンピラゴボウ・・・。

「ひどい奥さんだ・・・」とうちひしがれる、だんなくん。

だって、ごぼうって面倒だから、気が向かないと作れないんだよう。(05/1/24)


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