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2011.12.17
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カテゴリ: 経済状況について
 (※どことなく気取ったタイトルですが、内容はだいたい投資の話です。) 

 先日、『シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略』という書籍を読みました。

 同書の大まかな内容としては以下のような感じです。

(1)20世紀は「大量生産・大量消費・大量廃棄」の時代だったが、
(2)近年は「使用頻度の低いモノはみんなで共有する」「使わなくなったモノを欲しがってる人へ渡す」「共通の考えを持つ人との繋がりを得る」といった消費行動が増えてきており、
(3)そのための「場(インフラ)」や「サービス」を提供する企業が増えている。 

 身もフタも無い要約をしてしまえば、「消費者が新品のモノをあまり買わなくなってきてるよ」という状況を分析している本ともいえます。 

 こういう風潮が生まれてきた背景として重要なのは、「モノがたくさん溢れてる(余剰なキャパシティがある)状況では、新たにモノを生産・購入するよりも、既存の資産を有効活用した方が経済合理性がある」という点と「インターネット等のテクノロジーの発達により、各種の取引コストが下がっている」という2点にあるのかと個人的に思います。

■ ■



 最近の日本の製造業は全体的には勢いが無く苦戦しています。ですが、製品が溢れている日本で、更なる製品を生産するためにに資金を費やす企業が高い収益を上げれるか?・・・と考えると、中々難しい気がしてきます。
 むしろ投資のアイデアとしては、家庭・企業・公共セクターに存在する余剰な資産を有効活用する企業の方が社会のニーズにあい、収益性も高くなっていくと考えられないでしょうか。

 僕が具体的な例としてに思いつくのは以下の通りです。いずれも平均的な製造業よりも高収益であり、業績も好調です。

・コシダカ(2157)、エスクリ(2196)、ダイヤモンドダイニング(3073)など
 使用されなくなった建物に居抜き出店することで、設備投資額を抑制する。
・トランコム(9058)
 空荷のトラックと荷主を結びつけるサービスを提供。トラックが空荷で移動する時間を減らし、利用効率を高める。
・テンポスバスターズ(2751)
 中古の厨房機器を再生し、新品よりも安価な価格で提供する。

■ ■


 だがいずれにせよ、充分に利用されていない資産を利用したり、そういった資産が有効活用されるような仕組みを作り上げる企業というのが、これからの日本で伸びてくるような気がします。





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最終更新日  2011.12.18 00:15:54
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