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2010年09月12日
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こんにちは。

 まあ、仕方がない、と言えば仕方がないのですが・・・

 これ。

ダイヤモンドパワー 石炭火力発電所の建設断念
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100908/bsc1009080503004-n1.htm

 日本化成とダイヤモンドパワー社が協力して設置を検討していた、福島県の小名浜火力発電所が正式に計画中止となってしまいました。

 石炭火力は価格が比較的安いなどのメリットから、製造業での自家発電の他、電力自由化に伴いPPS(特定規模電気事業者)での導入が行われてきました。
 しかし、単位発電電力量あたりのCO2排出量は最も多いため、最近では計画時の評価で経済産業省/環境省から厳しい条件を要求されることが増えています。
 策として、PPS側は最新鋭設備の導入、風力・太陽光発電設備の設置、あるいは他社からの自然エネルギーによる電力の購入などによって、売電時のCO2量の削減を図ってきました。

 小名浜石炭火力においても、経済産業省からの勧告を受けて当初計画からの大幅な設計変更を検討していましたが、残念ながらついに「計画中止」となってしまいました。

 こうなってしまった要因は幾つかあると思いますが・・・




・地球温暖化問題が優先事項となり、自然エネルギーへの国の期待とともに化石エネルギーに対しては厳しい評価が行われるようになっている。(小名浜火力はIGCC(石炭ガス化複合発電)並みにするよう勧告された。)

・最新鋭機器の導入には費用がかかるため、スケールメリットが必要。小規模発電所への最新機器の設置は建設費、つまり発電単価の上昇を招く。(小名浜火力は200MWクラス2基を検討していたが、勧告を受けてこれを400MW1基に変更。それでもIGCCは困難なため、バイオマス混焼率の引き上げを検討していた。)


 前にも書いたかも知れませんが、PPSが「安くてCO2排出原単位の低い原子力の電気を購入したい」と悲鳴を上げていたりするのが実情です。
 この分では、今後、小規模PPSによる新たな石炭火力の建設は実質不可能なのではないでしょうか・・・


余計な一言
 全然この辺りの事情が解らない人もいて、 「原子力発電をやめても企業の自家発分やPPS分を買い取れば良い」 と主張しているのには、目が点になってしまいます。

 この人、面白いことに「風力発電もいらない。太陽光と家庭用燃料電池がある。」なんて主張しています。
 太陽光は発電単価が非常に高いのですが、それ以上にエネルギー密度が非常に低いのも問題です。買取制度が太陽光導入に拍車をかけているドイツでも、電源全体の1%にもなっていません(2008年実績で 太陽光は0.6% 、風力は6.5%)。
 燃料電池には(今のところ)天然ガスが必要ですが、これをどこから調達するのでしょう。ロシアのサハリン2ですか?








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最終更新日  2010年09月12日 15時24分40秒
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