多重債務者の交差点

多重債務者の交差点

E.yu(妻)の場合 


夫婦の修羅、葛藤、絆とはなのか。
妻の立場から真実をfiction的に要約転記する。


私は平成4年3月、◯女子高等学校卒業後、鹿児島市内の◯病院に
看護士として就職(13万円)、1年間寮生活を始めました。
平成5年、独り暮らしに電話加入。
初めて消費者金融Rイク借入、問題なく完済。

平成8年7月、22歳の私は◯に恋をし同棲するが彼の浮気で決別。

平成9年12月19日、傷心の転居にWイド30万借入(月々1万2千円返済)しました。

平成10年5月、一身上の都合で6年勤めた◯病院を退職する。

平成10年7月から12月までスナック◯で日給7千円でアルバイトするも看護士に
未練、翌年1月再び◯病院に勤める。

平成11年5月、市県民税未納督促にWイド10万円(月々1万2千円返済)借入。

平成12年12月、ブラックの◯(鹿児島市山下町 携帯0◯0-◯5◯-2◯6◯)に
頼まれ、しぶしぶT富士50万円(月々2万円)借入、カードを渡す。

平成13年9月、宮崎に住む◯と交際が始まる。
ところが彼との会話は金策ばかり、あげくSに11月ワイド50万円の借入
(月々3万7千円)の名義貸しをする始末。
とどのつまり彼は仕事せず返済せず、さらに私にお金をせびったのです。
私の心身はずたずたでした。
軽率な行動をとったことに反省しました。
そしてより傷を広げないため彼のデーターを抹消、自ら不通にし離れたのです。

平成15年5月、◯病院退職。
翌6月、今の夫、Eと知り合う。
翌7月、妊娠発覚。生活は決して楽ではありません。
借金返済は難儀でしたが人命を預かる経験が堕胎を拒否、将来の家族計画を夢見、
結婚を前提として同棲生活にはいりました。

平成15年10月、Eが◯に就職。
ところが手取12万円のうち月々7社9万円の借金支払いが判明したのです。
2人に預金はなく電気水道ガスはもとより私の妊婦検診費用すらありませんでした。
家計費はリサイクルショップで商品券の現金化、実兄借入に頭を垂れる日々でした。

平成16年1月、T富士に名義を貸した◯より月2万円の支払いはもう困難との連絡がはいる。
8ヶ月の身重で私にどうしろというのでしょうか、なす術は持ち合わせていません。
どのみち◯と金銭的問題トラブルは早かれ遅かれ。
それは不眠を呼びストレスは食を細くし相談相手もないままウツになりました。
やがて私の悪孝は子供を授かったこと、出産を決意したことに批判的となり、
生まれても家族に未来はないと死ばかりを考えたのです。

平成16年2月13日、精神的ストレスが胎内異常を招き◯レデイースクリニック入院。
同月18日、出産前に入籍。

平成16年2月26日、◯レデイースクリニック退院。
治療費は夫の給料を使い果たし、おかげさまで返済が滞りました。

平成16年3月、出産を間近に控えながら出産費用はなく、
免許停止の夫はお金のため職場往復にハンドルをにぎったのです。
しかし夫は運に見放されていました。
無免許運転の現行犯逮捕のうえ職場も解雇されたのです。
この事件で全てが真っ暗になりました。
夫であるEが父親になる、その義務を果たした結果を責めることはできません。
2人に絶望的な結末が漂いました。
たまらず私達は大口から揖宿の祖母宅に逃亡者のごとく隠れたのです。

平成16年3月10日を最後に甘えた両親、実兄のWイド立替払いがストップしました。

平成16年3月24日、長女を出産。
その翌日、夫は◯クリニックの調理場(手取12万円)に就職しました。
平成16年4月24日、姶良に住民票の移動。

平成16年7月1日、滞る名義貸しのT富士が来訪、
月々の返済金(2万円)を6千円で決着、
とりあえず7/1、7/28の2回と8月から10月までの3回を払いました。
とうぜんEの分も交渉、私同様の返済金額になりました。

平成16年9月、夫が検察庁から呼び出されました。
半年前の交通違反。判決は罰金50万円でした。
四苦八苦の9月やりくりで平成16年10月7日10万円、同月26日7万円を支払いました。

ここまでの流れを要約しますと(夫7件3.852.604円で私が2件1.176.358円)
夫の手取り12万円に対し夫婦の約定借金支払は147.000円です。
これに必要生活費(検察庁残33万円)141.672円、これでは生活できません。
2人共、よかれとした名義貸しが自らの墓穴を掘ったのです。
新たな家族の夢と希望は最初から絵に描いた餅でした。
これから先、
借金という現実に押し流される私らに残ったものは一家心中しかありません。
人間は生まれた時から死ぬべき構造になっているのなら死ぬことに抵抗はありません。
けれども悔しいのです。
泣きたいのです、目に入れても痛くない幼い子の将来を考えると。

こうして私達はずっと考え悩み、そして結論しました。
死んだつもりでやり直そう。
でもそれには自己破産というきっかけが必要なのです。
お願いします。
子のためにも親として一から出直しすることにご理解ください。





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