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青き天体研究所
第二十五話 雛鳥が飛ぶ時(前編)
「でもそんな事をしたら姉さんが・・・。」
18歳位の女性が何人かの少年達を連れて脱出ポットに向かった。
途中、連合軍の軍服を着た人達に射殺されそうになったもののその女性のお陰で何とか着いた様である。
「いい。私は知ってはいけない事を知ってしまった。だから逃げても殺されるのが落ちよ。」
「だったら余計に逃げた方が・・・。」
「そうしたらあなた達に迷惑をかけてしまうかも知れない。・・・だからここでお別れよ。」
「そんな!嫌だよ、オウカお姉様!!」
オウカと呼ばれた女性は脱出ポットの押し込んだ3人を見て微笑みかける。
1人は泣いていない様だが、後の2人は知らず知らずの内に涙がこぼれている。
「ワガママ言わないで。こうするしかないんだから・・・。」
「そんな事無い!だったら私もここに・・・」
青い髪の少女が脱出ポットから飛び出そうとした時、少年が首元を強打する。
その衝撃で少女は気絶してしまう。
「アラド・・・。どうして・・・?」
薄いピンク色の髪をした少女がアラドと呼ばれた少年に尋ねる。
アラドは有無を言わさず、その少女にも同様の措置を取る。
気絶した2人を見ながらオウカに言う。
「俺は馬鹿だけど姉さんの言っている事は分かる。だから尊重するよ。」
「アラド・・・。」
「だけど絶対に死なせはしない!!必ず迎えに来るからそれまで無事にいてくれよ!!」
「・・・ええ、分かったわ。」
オウカはその質問に答えながら脱出ポットの蓋を閉じる。
そしてそのポットを発射させた。
「生きてね・・・。あなた達は・・・。」
その言葉を残してオウカは何処かに行ってしまった。―――
あの戦いからクロガネの空気が一変してしまった。
コードネーム『ドール』と名づけられたあの機体は詳しく調べるため、解体作業に取り掛かっていた。
もちろん反対した者も多数いたものの、それをセインが許さなかった。
今までなら反対していたはずのセインの行動に戸惑う者もたくさんいたが、その命令に従うしかなかった。
その為クロガネ内はかなり忙しいのである。
そのような緊迫感の中、ラトゥーニは不機嫌そうな顔で歩いていた。
「最悪な夢・・・。あの時の事を見るなんて・・・」
そう呟き、持ち場に付こうとしたその時。
「ラトゥーニ、どうしたんだ?」
突然背後から声をかけられ驚き、その声の主の方を向いた。
「リュウセイさん・・・でしたっけ?別に何もありませんが・・・。」
「それなら良いんだけどな。最近、元気がなかったから気になっていたんだが・・・」
ラトゥーニは動揺するものの、平静を保っていた。
リュウセイはそんな事を知る良しもなく、話し始める。
「何かあったら相談してくれよ。仲間なんだし。」
「・・・ありがとうございます、リュウセイさん。」
「呼び捨てで良いって。・・・じゃあな。」
そう言い終わった後、何処かに行ってしまった。
「そんな事言われたの、アラド以来だよ。・・・お姉様。」
そう呟き、悲しげな表情を見せた。
「で、何の用だ。リュウセイ。」
「彼女、ラトゥーニに何があったんだ?」
ラトゥーニとの会話後、リュウセイは格納庫にいたセインに訪ねて来たのだ。
今までの雰囲気からしてラトゥーニには何かがある。そう感じたのである。
「断る!何故俺が言わなければならないのか。」
「そう言わずにさ。頼むよ、俺は仲間を助けたいんだ。」
「・・・・・・だったら無闇に他人の過去を詮索しない事だ。知られたくない過去もあるんだからな。」
「だが!!」
「本人が話すまで聞かない事も相手の為だと分からないのか!?」
「・・・・・・分かったよ。」
そう言ってリュウセイは何処かに行ってしまった。
リュウセイを見送った後、セインは本来の仕事に付いた。
彼女達の新たな剣を完成させるために・・・。
クスハやブリット、他のみんなが知らないラトゥーニの過去。
決して話そうとしないセイン。
その2つの要素から知りたくなるのは人間の性だろう。
リュウセイは真実を知る為、自ら調べる事にしたのだ。
(データベースに不正アクセスすれば・・・。でも俺に出来るかなぁ・・・)
そう思いつつリュウセイは自分の部屋にあるデバイスからアクセスした。
今や名ばかりの国際連合の人民登録に不正アクセスをしようとした次の瞬間、デバイス内にウイルスが潜入して来た。
何とか対処しようとしたが間に合わず、完全に消去されてしまった。
「クソッ!こんな事が出来るのはあいつしかいねぇ!!」
そう言ってディスプレイを叩きつけた。
恐らくセインがセットしたウイルスなのだろう。
ラトゥーニに頼まれた事とは知らずに怒りをあらわにした。
その時、ちょうど良く第二戦闘配備の警報が鳴り響いた。
「状況は!?」
「ゲシュペンストが五、ヒュッケバインが五、ドールが五。あとファントムがいます!」
「副砲一番から五番まで一斉発射!出れるパイロットは出撃だ!!」
テツヤの素早い命令が下り、エイタはすぐに放送する。
その放送を聞いていたリュウセイ達はすぐに格納庫へ向かった。
「ファントム・・・テンザンか!?ムカついている時によ!!」
パイロットスーツに着替え、R-1に乗り込もうとする。
「リュウセイ、少し落ち着け。自分を見失えばやられるぞ。」
「・・・誰かと思えばセイン副司令様ではありませんか。俺に何の用です?」
リュウセイが出撃しようとしたところにセインが話かけて来た。
今までの事を思いだしあらかさまに嫌そうな顔をする。
「一つ良い事を教えてやる。ラトゥーニが機体に乗れなくなった理由の一つにスクールがある。」
「スクール・・・。」
確か連合の作ったパーソナルトルーパーパイロット育成機関の事をリュウセイは思い出した。
「彼女が再び剣を手にするには相当な覚悟が必要だ。」
「・・・・・・何で俺にこんな話をする。」
「お前なら出来ると思ったんだ。・・・彼女の心の闇を切り裂くことが。」
セインは意味深な事を言うと格納庫に行ってしまった。
「さて、完成させるか・・・。雛鳥とアサシンを」
セインは格納庫の奥にある二つの機体を見上げた。
「あのドール、生体反応が無いわね。」
「無人か・・・。ならば遠慮はいらんな。」
キョウスケ、エクセレンはそう呟くとドールに向かって突っ込んでいった。
それを追うようにサイバスター、龍虎王、エルシュナイデがついていった。
『何処だ、何処にいる!変態野郎が!!』
「誰が変態だ、テンザン!」
ファントムに乗ったテンザンは獲物を見つける狼のようにR-1を探していた。
その声の主を探していると、上空より弾丸が数発発射された。
ファントムはその弾丸に気付くものの反応が遅れ、1、2発当たってしまう。
『やっと会えたな、変態野郎!今日こそお前を倒させてもらうぜ!!』
「黙れ!テメェごときがそんな機体に乗ってんじゃねぇ!!」
リュウセイはR-ウイングからR-1に変形させ、ファントム目掛けて突っ込んでいく。
一瞬にしてぶつかり合い、激しい戦闘が始まった。
その頃、ラトゥーニとイリスはセインに連れられてブリッジにいた。
クロガネの損傷が激しくなり、ほとんどのクルーがブリッジを離れている。
その事が原因でブリッジには最低限の人数しかいなく、彼等を使う事にしたのだ。
「セイン、何でアルブレードを出撃させないんだ。機体の数は多い方が・・・。」
「少し待て。もうすぐで出来るから。」
ほとんどのブリッジにいたクルーは疑問を浮かべていたが、テツヤとセインのみ自信に満ち溢れていた。
『さて、そろそろかな。』
敵戦艦の艦長らしき人物が敵味方問わず通信を開いた。
『ラトゥーニ11、いるのは分かっている。早く私の下に来るんだ。』
その通信を聞いたラトゥーニの顔が見る見るうちに青ざめていく。
「ア、アギラ・・・博士・・・。」
『ほぅ、クロガネにいたのか。オルム3にそそのかされてここまで来たんだね。・・・ブロンゾ12とブロンゾ13はどうした?』
「・・・ないで。その名前で呼ばないで!!」
彼と話している内にラトゥーニの目に涙が流れて来た。
事情を知らない彼等の顔に疑問が浮かぶ。テンザン一人がゲラゲラ笑っていた。
「どう言う事だ!ラトゥーニ11だと!?何かの型番みたいな名前じゃねぇか!!」
『型番、確かにその通りだ。ラトゥーニ11とはスクール内のラトゥーニクラスの11番目。私の作り上げた最高傑作だ。』
「な!?」
その言葉にただ絶句する。セインのみ厳しい顔をした。
『ラトゥーニ11はブロンゾ12、13そしてオルム3にそそのかされ、スクールから逃げ出した哀れな作品だ!!最も逃げ出してくれたお陰で人間に遥に似た者になってしまったがな。』
テンザンのみが爆笑し、その他の人達は喋る事が出来なかった。
その事を聞き、ラトゥーニの体が震え始める。
何度も「行きたくない。あそこには・・・」と呟き続ける。
イリスはその様子を悲しそうに見る。
非人道的なその言葉にスロットルに力が入る。
静まり返った空間を破り、リュウセイは叫び始める。
「ふざけんじゃねぇ!!テメェは人を、ラトゥーニを何だと思っている!?」
『言ったはずだぞ、最高傑作だと。それ以上の価値などあるものか。』
「ラトゥーニは俺らの仲間だ!仲間を悲しませるなら俺はテメェを・・・倒す!!」
『仲間など・・・ただの馴れ合いじゃないか。そんな物、ラトゥーニ11には必要など無い。』
「うるせぇ!それはラトゥーニが決める事だ!!それにな・・・仲間は悲しみを分け、喜びを倍にする、人間にとって大切な事なんだよ!!」
一刻も早くアギラをブッ飛ばしたいのだがテンザンのファントムによって邪魔されている。
「邪魔だ、どけぇぇぇぇ!!」
『退くかよ!こんな面白い戦い、勝手に終わらすわけにはいかないだろう。』
R-1の行動にあわせたようにファントムは攻撃をする。
以前見たファントムとは形状が違うため、何処を狙っていいのか分からなくなってしまう。
セインの言っていたミラージュシステムの時間が短くなっていた代わりに武装が向上されたいる。
離そうにも離すことが出来なかった。
他の機体は敵艦によって増えていくパーソナルトルーパーを破壊していくのに忙しく、リュウセイの援護が出来ない状態であった。
リュウセイの中で少しずつだが焦りが見え始めていた。
その頃、クロガネでは・・・・。
「セインさん、いきなり格納庫について来いなんてどうしたんですか?」
「いいから黙ってついて来てくれないか。」
そう言って格納庫の最深部へとたどり着いた。
辺りは暗く、巨大な何かがある事だけはわかった。
「これを見てくれないか。」
そう言ってセインは明かりをつけた。
そこにはヒュッケバインタイプの機体と特機によく似た機体が置いてあった。
「これは・・・」
「ヒュッケバインタイプの機体はMk-2カスタム、通称プロトMk-3だ。R-1・Mk-3トロンベを運ぶ際、ひそかに搭乗していたラトゥーニ専用機だ。」
「マオ社長がこんな物を用意してたなんて・・・」
ラトゥーニは少し嬉しそうな顔をする。
「もう一つの機体は俺が元々開発していた機体だ。強襲、高速戦を目的した。名前はまだ無い。」
「・・・」
イリスは機体を見上げたまま、何も話す事が出来なかった。
何となくセインの顔が誇らしげに見えたが、それにも気を止めない様子であった。
「今のお前達には必要だろう。思いを具現化する為の剣が。」
「「・・・・・・」」
「この若き雛鳥を使うんだ。その思いを込めて。そうすればこの機体は答えてくれる・・・。」
その言葉を聞き、イリスとラトゥーニは頷いた。
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