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青き天体研究所
第三十一話 完全なる敗北
ウッ!!
あ、頭が・・・・。」
セインは頭を抱えながら、辺りを見回した。
白いカーテンに医療器具があることからここは医務室である事が分かった。
頭がボーッとして今まで何が起きていたのか良く分かっていなかった。
取り合えず上着以外脱がされた形跡がない事を確認し、今までの事をじっくり思い出そうとする。
「確か・・・フィスと一緒に偵察に行って・・・それから・・・。」
思い出していくうちに段々と記憶が鮮明になっていく。
そして自分がやった事をすべて思い出し、再び頭を抱え始めた。
「そうだ!俺は・・・フィスが撃墜されたら目の前が真っ白になって・・・・。フィス!!」
そう言って隣のカーテンを開けてみる。
そこには規則的な寝息を立てているフィスがいた。
頭には包帯が巻かれているものの、命に別状は無いようだ。
取り合えず安堵しながら医務室から出て行く。
「もぅ・・・ここには居れないな。奴が現れたからには、もう・・・・。」
そう呟き、フラフラになりながらも格納庫へと向かった。
このクロガネから出る為に・・・・・。
「大丈夫か、フィス!?」
「落ち着け、リュウセイ!?大丈夫だからここにいるんだろ!!」
「2人とも、病室は静かにしてください!!」
そのニュースを聞いて駆けつけたリュウセイ、ブリット、クスハ、ラトゥーニは一斉に医務室にやって来た。
どうやら急いで帰ってきたらしく、服装がパーティ服のような状態になっている。
ラトゥーニに関しては、ゴスロリチックな服装を着ているのだ。
その服装に誰も突っ込む人がいない為、気付いてはいない様だった。
「大丈夫。寝ているだけです。」
ラトゥーニの言葉にその場にいた彼らは安堵したのか溜め息をついた。
その間もフィスは規則正しい寝息をしている。
「良かった~。それにしても、まさかフィスが撃墜されるとはな。」
「確かに信じられないな。セインほどではないとは言え、かなりの腕前だからな。」
「その場で見なければ信じられなかっただろうな。最も俺はセインの行動に方が信じられなかったけどな。」
その声に気付いたのかリュウセイ達はすぐ後ろを振り返った。
そこには腕を組んで壁に寄りかかっているマサキの姿があった。
「何を言っているんだ?何故そんな事を・・・。」
「それは俺から説明してやる。」
「ライ、今まで何処に行っていたんだ?」
「少し野暮用だ。貴様には関係ない。」
何時の間にかやってきたライは、今さっき起こった出来事を馬鹿でも分かるように全て話した。
その内容はリュウセイ達にとっては信じられない内容であった。
「本当なのかよ、それ・・・。」
「本当だぜ。しかも自分の事をコイツとか、俺の事を風の身使いとか言いやがったしな。」
「まるで自分がセインではニャいような口調だったニャ。ワタシ達が間にはいらニャかったらクロガネは撃沈していたニャ。」
「これは記録上にある事実だ。俺はセインに事情を聞こうと思ったんだが一足遅かったようだな。」
そう言いながらライはフィスの隣のカーテンを開いた。
そこには寝ている筈のセインの姿がいなくなっていた。
「やはりか・・・。なにやら聞かれる前に逃げ出したか・・・。」
「ライ!セインはそんな事する奴じゃ・・・。」
「残念ながらライの言うとおりだ。先程、スレイヤーが無断で出撃したようだ。」
「イリス、あなた何時からここに。と言う前に今まで何処に・・・。」
「フィスが撃墜されたって聞いたから修行中のところを切り上げてきたんだ。」
「何の修行だよ」とブリットが突っ込もうとしたところ、フィスから何やら声が聞こえてきた。
その声に全員気付き、フィスの方へと向かった。
「う・・ん。ここは・・・。」
「医務室だ。大した怪我が無かったんだが一応、気絶していたので運んだんだ。」
「確か・・・、私は撃墜された筈では・・・。」
「運が良かったんだよ。コックピットに直撃せず、コックピット横の関節付近に当たったんだ。後数センチで直撃だったみたいだけど・・・。」
「そうだったんですか・・・。セイ兄は?」
フィスはセインの姿が見えないことに気付き、その場にいる全員に尋ねる。
しかし彼らは共に苦い顔をし、顔を見合わせた。
そんな中、イリスがきっぱりと答え始めた。
「セインは現在行方不明だ。あの時無事帰還したもののその後、スレイヤーに乗り行方を晦ましたんだ。」
「エッ・・・!」
「イリス!何言って・・・。」
「隠したところですぐに知る事になるんだ。だったら早く知った方が良い。」
イリスの言う事は最もだが、九死に一生を得た彼女にとっては聞きたくない事だろう。
何より敬愛している兄が脱走した容疑がかかっているのだから・・・。
そんな中、再びイリスの口が開いた。
「そう言えば艦長がブリッジに集まるようにと。・・・フィスは。」
「私も行きます。心配を掛けてしまいましたしね。」
そう言ってフィスはベットから降り、フラフラになりながら部屋を出て行く。
それを心配するようにクスハが横に立ち、手を支え歩き始めた。
他の人達もイリスをしんがりに医務室を出て行った。
イリスがドアを閉めようとしたその時、セインが寝ていたベットから何かの小瓶を見つけた。
イリスは駆け寄りそれを拾った。
(これは・・・モルヒネ?何でこんな物が・・・・。)
イリスは疑問を浮かべたものの今はブリッジに行く事が先決だと判断し、その小瓶をポケットに閉まい出て行ってしまった。
「目覚めたみたいだな。無事でよかったよ、フィス。」
「ありがとうございます。レーツェルさん。」
「起きた直後で済まない。聞きたい事があるんだが、あの時のセインの状態は・・・・。」
テツヤがフィスに聞こうとした瞬間、クロガネに大きな揺れを感じた。
その揺れが酷いのか、全員どこかにしがみ付いた。
揺れが収まるとテツヤが何が起こったか、すぐに尋ねた。
「一体何が起こったんだ!?」
「解析完了しました。これは・・・。謎のフィールドに包まれ、クロガネの機能が停止しています!!」
「何だと!?各機体もか!!」
「はい、間違いありません!!」
今の状態を聞き、テツヤはすぐに解析しこのフィールドを破壊するように指示する。
その時、通信機から何かの声が聞こえてきた。
【さぁ隠れてないで出て来い!!青い髪の堕天使よ!!】
「青い髪の堕天使?誰の事を言っているんだ・・・。」
「恐らくセインの事だと思う。前に変な奴に言われてたし。」
「それにしても堕天使って・・・。どう言う事?」
その通信相手の言葉にそれぞれ突っ込みを入れるクロガネメンバー。
まぁ何も出来ないのだから仕方が無いことなのだが・・・・。
【・・・人が不調な時に何来てやがんだよ、FATES!!】
その声に反応するように、通信機からセインの声が聞こえた
『やっと来たようだな。青い髪の堕天使いや、セイン!!我が名はミカエル、天使級を総べる者なり!』
「ご丁寧にご苦労な事だな・・・ミカエル。クロガネを動かなくしたのは俺を呼び寄せる為だろう?」
『その通り。最もこんな手段、我が美学に反するがな。』
「美学云々言ってんじゃねぇ・・・。さっさと行くぞ!!」
その声を最後にスレイヤーが斬艦刀を抜き、ミカエル機に向かって突っ込んでいった。
『確かに・・・。今の貴様如き、我が太刀で十分!行くぞ!!』
ミカエル機は突っ込んでいくスレイヤーの太刀をかわし、レイピアのような剣を出しスレイヤー向かって突き出した。
その突きを避け、斬艦刀をコックピットに向かって両断しようとする。
しかし見切られてたのかレイピアの刀身を手で支え、斬艦刀の太刀を防ぎきった。
『その太刀筋、変わらんな・・・。』
「何を!!」
突然ミカエルから通信が入り、それに答えてしまうセイン。
その間もスレイヤーの太刀とミカエル機の太刀がぶつかり合う。
『何時も逃げてばかしいたお前がここまで我らに立ち向かうのは何の為だ!?貴様の秘密を仲間に隠して!!』
「!!!」
その言葉を聞き、セインの目が見開いた。
クロガネで聞いているメンバーはその言葉に疑問を浮かべる。
『目的を隠し、過去を隠し、自分に秘められた力を隠し、そして自分が見られたくない秘密を隠す!!』
「な、何故それを・・・。」
その言葉を聞き、スレイヤーの動きが一瞬鈍った。
その隙を見逃さなかったミカエル機は斬艦刀を持っていた方の腕を破壊した。
『そしてその力がばれた瞬間逃げ出そうとする!!それが果たして仲間と言えるのか、否!!』
その言葉と同時に空高く飛翔した。
『それはただ、仲間と偽りその者達を利用していただけだ!!』
「違う!!俺は・・・。」
『言い返す事など出来まい!それが真実なのだからな!!』
空高く飛翔したミカエル機は物凄い勢いで滑空し、スレイヤーの両足を破壊した。
両足を破壊されたスレイヤーはバランスを崩し、少しずつ落ちていく。
「俺は利用したわけでは・・・。!!!」
セインが否定しようと声を出そうとした時、胸から激痛が走る。
今までより強い痛みに呼吸が出来なくなる。
セインはすぐにポケットからモルヒネを出そうとする。しかし・・・・。
(な!何故・・・・)
ポケットに有った筈のモルヒネが無くなっていたのだ。
そのモルヒネは先程イリスが拾っていたものなのだが、もちろんセインは何処で落としたのか知りもしない。
スレイヤーの動きが鈍った事を確認し、ミカエルは笑みを浮かべる。
『どうやら天は我に味方をしたようだな。神にも親にも見離された哀れな子供よ!!』
「ち、違・・・・。」
『今すぐ味あわせてやろう・・・
完全なる敗北を!!
』
そう言ってミカエル機の背中から8枚の翼が広がった。
その翼が青白く光り始め、レイピアにその光が集中し始める。
『この光龍がな!!』
【逃げて下さい!セイ兄!!】
フィスの声が聞こえてないのか、スレイヤーは動こうとはしない。
ただ通信機から苦しそうな息遣いが聞こえてくる。
そして次の瞬間、スレイヤーの四肢が全て破壊されコックピットのコンソールから爆発が起きた。
セインは残された力を使い、腕を盾にし飛び刺さるガラスの破片を防ぐ。
そして四肢の破壊されたスレイヤーは成す統べなく墜落した。
【セイ兄?お兄ちゃん・・・
イヤァァァァァァァァァァ
】
『さてこれで撤退するか・・・。まだ死にたくないものでな。』
そう言って光龍と言った機体は撤退した。
撤退した数秒後、謎の光がその場を通り過ぎた。
そのどす黒い光はそのままクロガネに激突し、クロガネを行動不能にしていた謎のフィールドが消え去った。
「間に合いませんでしたか。まさか彼がここまでやられるとは思いませんでしたよ。」
その声と同時に巨大な青い機体が現れた。
何処の機体にも属さないその姿は、かなり存在感がある。
マサキはその機体とそのパイロットに気付き、ショックを受けているフィスを退けて通信機に向かって叫び始めた。
【その声は・・・シュウ!!テメェ何しにきやがった!!】
「その声はマサキですか。見ての通り助けに来たんですよ。兎に角、クロガネに着艦しても宜しいでしょうか?怪我人を持っているので。」
右腕に何かを抱えているの確認し、それが何なのかすぐの照合する。
照合の結果スレイヤーのコックピット部である事が分かり、テツヤはすぐに着艦命令を出した。
「医療班はすぐに格納庫へ!各パイロットはすぐに格納庫へ向かい、シュウに警戒しろ!何するか分からんからな・・・。」
テツヤの指示の元、彼らは格納庫へと向かった。
「お兄ちゃん、大丈夫?
お兄ちゃん!?
」
「落ち着いてください。今から治療すれば死亡は免れるでしょう。」
マサキ達が格納庫についた頃には既に、セインはコックピットから引きずり出されていた。
フィスは気が動転しているのか、いつもの様子ではない。
そこにクスハが駆けつけ、セインの様子を確かめた。
急所は外れているものの切り傷と出血が多く、シュウの言うとおり今すぐ治療しなければ出血多量で亡くなってしまう様な状態であった。
「今すぐ医務室へ!治療は私がやりますから急いで!!」
その叫び声でハッとした医療班はすぐにセインをタンカで医務室へと運び始めた。
「私も手伝います!!」
そう言ってフィスはクスハの後を付いていった。
その頃、シュウとマサキは睨み付けあっていた。
今にも飛び掛りそうな勢いのマサキを抑えつつ、レーツェルが質問をする。
「初めまして―――で宜しいんですよね?シュウ=シラカワ博士。」
「確かのその通りですよエr・・・いや、今はレーツェル=ファインシュメッカーでしたっけ?」
「セインを助けてくれた事は感謝します。しかし何の目的でセインを助けたんですか?」
「人助けは当然の事でしょう?それ以外に何か?」
「ふざけた事言ってんじゃねぇ!!何が目的だ!?」
既にキレかかっているマサキはリュウセイ達に抑えられつつも叫び始める。
「やれやれ、少しは静かにしたらどうです、マサキ。本当の目的は彼を失ってしまってはいけないからですよ。私の推論が正しければね。」
マサキの1パターン的な態度に溜め息をつきながら、再びレーツェルの方向を向く。
「済みませんがセインが治るまでここにいても宜しいでしょうか?彼に確認せねばならない事がありますので・・・。」
「良いだろう。ただし何人か見張りを付けとく事になりますけど・・・。」
「構いませんよ。何なら手錠をかけて貰ってもかまいません。」
そう言ってシュウは不敵な笑みを浮かべた。
その頃、セインの元へ行ったクスハとフィスは治療を始めようとした。
「まずは服を切ってから患部の状態を確認します。ですからフィスは私を手伝ってください。」
「分かりました。」
そう言ってフィスははさみを取ってクスハに渡した。
クスハは慣れた手つきで服を切っていく。そして切り取った服を払いのけた。
「な、何ですか・・・これは。」
「!!!!」
フィスは手で口を押さえ、セインの体を見る。クスハに関しては苦い顔をしながら患部を確認した。
最初見たときより傷は少ないがやはり出血が酷かった。
クスハはすぐにガーゼで血をふき取り、傷口の治療し始めた。
フィスも吐きたいのを抑えつつ、クスハの手伝いをする。
慣れない治療をしたからか、その治療は夜中にまで及んだ。
「何で傷口が閉じないの?このままじゃ・・・。」
クスハは1人、格闘していた。
30分ほど前に終わったと思い、安堵についていたところ再び傷口が開いてしまったのだ。
フィスは疲れがピークに達してしまったのか、隣で横になっている。
フィスの事は仕方が無いと思いつつ、クスハは自分の知恵を絞って治療していた。
血は止まりそうも無く、ガーゼの数がどんどん増えていった。
「どうしよう、このままじゃ・・・。誰か、助けて・・・!」
「全く・・・どんな神経をしてるんでしょうね?格納庫が開きっぱなしよ。ま、潜入には楽だったけどね。」
クスハは聞き覚えない声に気付き振り向いた。
暗くて良く見えないがそこには女性が立っていた。女性は近寄っていき、セインの状態を確認する。
「やっぱりあの人そっくりね。一人で何から何まで背負っちゃって・・・馬鹿なんだから。」
「あなたは・・・。」
「あなたがクスハちゃんね。ありがとね、この子の為にここまで頑張ってくれて・・・。」
その言葉でクスハはハッとした。
「もしかしてあなた・・・は・・・・・。」
「後は私に任せて寝てちょうだい。多分私にあった事は忘れていると思うけど・・・。」
その女性はクスハの首元に注射器を刺し、何かの薬を投与した。
クスハはその薬を投与された瞬間、力なく倒れてしまった。
「さて、この子は・・・。」
そう言って女性は別の注射器を取り出し、セインに投与した。
投与されたセインの体がビクリと跳ねたが、すぐに収まった。
「これでよしっと。ナノマシンを投与したからすぐに治るわ。ただししばらくの間、不快感に襲われるけどね。」
ナノマシン――ミクロより小さな機械により体を治療すると言われているものである。
血液内に進入し血液の循環を良くする事によって自己回復力を高め、外部の傷や内部の傷を治療すると言う論理から出来ている。
ただし論理は出来ているものの実現には数世紀先だと言われている。
彼女はしばらくの間セインのフィスの顔を見て、笑みを浮かべる。しかし、すぐに厳しい顔になった。
「御免なさい・・・私達の勝手な希望に巻き込んじゃって。でもこれだけは分かって、私達は貴方達を愛してこんな事をしたんです・・・。」
そう言って彼女はセインとフィスの頬にキスをする。
「私達が表に出てはいけないの。でも会える時が来るからその時まで生きていてね。」
その言葉を最後に彼女は何処かへ行ってしまった。
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