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青き天体研究所
第四話 復活の方舟
何処かで見たようなPTやAMが多い中、丁度部屋の中心に居る二つの影がある。
アイビスとツグミである。
二人はその辺りの雰囲気に圧倒され何故すれば良いのか分からないようである。
と同時にある事を思い続けていた。
――何故こんな所に居るのだろうか――と。
●
その理由は数十分前の事である。
レーツェルが乗るヒュッケバインMk-3カスタムトロンベ等に助けられたアイビス、ツグミの両名は彼に連れられてタウゼンフォスラーに搭乗する事になった。
その理由は二つ、アイビスとツグミが運んでいた積み荷の受取人がレーツェル達であった事。
そしてもう一つはアルテリオンの事である。
前者は特に問題は無く、レーツェル達に付いていく必要は無いのだが問題は後者の方にあった。
レーツェル曰く、どうやらアルテリオンにはパイロット認識システムみたいなものがあり、それによってアイビスがパイロットとして登録されてしまったと言うのだ。
なのでアイビスとツグミはそれを解除する為付いて行くことになったのだ。
タウゼンフォスラーに乗る事約三十分が経過した頃、運転していた15歳位の少女―ラトゥーニ―がもうすぐで目的の場所に到着する事を話した。
それを聞いたアイビスとツグミは素早く行動する為降りる準備を開始する。
そんな時、ふと思ったのかツグミがレーツェルに気になっていた事を尋ねた。
「そう言えば今頃なんですけど一体何処へ向かおうとしているんですか?」
「ん。ああ、そう言えば説明していなかったな。私としたことが…。」
「そう言う事もあると思う。私だってあるもの。」
「そう言って貰えると有り難いな、ラトゥーニ。」
「いえ。本当の事を言っただけだから。」
「あの…。私の質問は?」
段々雑談になって来ているように感じたツグミは方向を戻す為話し掛ける。
その声で本来の目的を思い出したレーツェルは失笑、ラトゥーニは恥ずかしくなったのかそっぽを向き運転に集中しだした。
「いや、済まない。つい、な。」
「いえ、別に構いませんがそれより――」
「そうだったな。だがどうやら私は説明しなくても良くなったみたいだ。」
「それってどう言う「見えました。」」
ツグミの声に被せるように言ったラトゥーニの声を聞き、アイビスとツグミは目的地の場所を映し出されたモニターで確認した。
映し出された画像はクレーター状になっている地面の上にドーム型の建物が一つ。
そしてその横に研究所のような建物があった。
クレーター状の大地―月―、そしてその上に建っている建物。
この二つから連想する存在、それは一つしかなかった。
「ま、まさか私達が今向かっている所って。」
「そのまさか、マオ=インダストリー社です。」
その答えを聞き、アイビスとツグミの驚きの声が上がったのは言うまでも無かった。
●
そんな訳でマオ社にたどり着いたレーツェルは用があると言うラトゥーニと別れた後、アイビスとツグミを連れて何処かへと向かった。
何処へ行くのかと尋ねても「行けば分かる」の一点しか言わない為、少し不満を募らせつつ歩いていた。
暫くレーツェルの後を付いて行くと突然、レーツェルが"会議室"とプレートに書かれている扉の前で歩みを止め、その扉の前に立った。
「ここ、ですか?」
「ああ。ここに待ち人がいるのだが…。」
何分忙しい人でな、と小さな声で呟くように言い、その扉のノブをゆっくり回し扉を開いた。
扉を開けた部屋の中には十数個の長机が円を描くように並び、その机に合わせて椅子が机の倍数個設置してあった。
その様に設置してある部屋の中一人、椅子に座っている女性がいた。
腕を組みながら目を閉じている為一見して寝ているように思えるが――。
「……遅い。何時から待っていたと思っている。」
突然、寝ている筈の女性が口を開き話始めた。
寝ていると思っていたアイビスとツグミの両名は不意を突かれ、驚きの声を上げる。
それに対してレーツェルは驚く事なく何時もの調子でその女性に向かって話し出す。
「戦闘が発生したのは既に連絡が行っていると思ったのだが。それと仕事の方はどうした?貴女が居ないと進まない仕事があると思うのだが。」
「こちらの用の方が大切だと思ったからな。イルムに任せている。」
「そうか…。貴女が大丈夫ならそれで良いのだが。」
「イルムは兎も角、ここには優秀な人材が揃っているからな。大丈夫だ。それよりも――」
一旦話を区切った女性はアイビスとツグミの方を向く。
今まで置いてきぼりにされていた為だけにいきなり振られ、少々戸惑う二人。
だがそんな事等関係無いと言わんばかりに女性は二人に向かって話し始めた。
「初めまして、だな。私はリン=マオ。宜しく頼む。」
「あ、どうも。こちらこそ宜しk…」
と挨拶を仕返そうとした瞬間、ツグミはある単語を言った事をふと思い出した。
確かこの会社の名前はマオ=インダストリー、そして彼女はリン=マオと言った。
まさか彼女は…。
「あの、いきなりで申し訳無いですが聞いても良いですか?」
「ん?何だ。」
「ファミリーネームがマオって事はひょっとして貴女は…」
「ああ、多分お前が思っている通りだと思うが。」
最も会社を設立したのは父なのだがな。と補足したのだが、ツグミには聞こえていなかった。
現在ツグミの頭の中で情報の整理をしている為、聞こえなかったと言う方が正しいのだが…。
●
「……ツグミ、大丈夫?」
「え、ええ。何とか…。一寸驚いただけだから。」
「落ち着いているところ済まないが、そろそろ本題に入っても良いか?」
「あ、はい。どうぞ、お願いします。」
ツグミが落ち着くのを暫く待っていた為か、少し苛立ち気味のマオは即座に本題へと入る準備を行う。
その準備は直ぐに終了し、辺りは一瞬にして重い空気が立ち篭る。
「取り合えず危険な仕事を引き受け、積荷をレーツェル達に運んで貰った事は礼を言う。」
「私は只仕事を全うしただけだから…。」
「アイビスもそう言っているし、あまり気にしないで下さい。こちらは仕事でやっただけですから。」
「そうか…。だが積荷であったアルテリオンを勝手に使用した事は問題だな。緊急回避が成立するとは言え、登録されてしまったからな。」
バクスに襲われた時、生きる為とは言え積荷であるアルテリオンを使用してしまった。
その結果自分達の命は助かったが、勝手に使われてしまった上パイロットとして登録されてしまったマオ社にとっては多大な被害を被ったのだ。
恐らく何かお咎めがある。
そう確信していたのだが――
「うん、面倒だ。そのままアルテリオンを使ってくれ。」
「……はい?」
「何度も言わすな。アルテリオンをくれてやると言ったんだ。まぁ条件はあるがな。」
「はい!?」
予想を反した答えが帰って来た事に驚きを隠せないツグミ。
その驚く声に対して苦笑するレーツェル。
そしてリンは不敵な笑みを浮かべ続けていた。
そんな中一人、無反応で落ち着きを保っていたアイビスは先程リンが言っていた台詞に微妙に反応した。
「で条件って何?」
「何、ただアルテリオンの実用データの提出。それと軍、いや私達に手を貸す事だ。」
「エッ、う。はい?」
「取り合えず落ち着く事だ。話しはそれからでも遅くはない。」
「は、はい。」
ツグミは言われるがまま深呼吸をし、息を整える。
そして落ち着きを取り戻したツグミは直ぐにリンに尋ねる。
「取り合えず実用データの事は分かりました。しかし協力と言うのは。」
「…半年前の戦争の事は知っているな。」
「ええ。」
「だがもしその戦争が未だ終わっていない。そう言ったら何故する。」
「えっ?」
一瞬、リンの言っている事の意味が良く分からなかった。
戦争が終わっていない?しかし――
「"平和そのもので戦争が起きているとは思えない。"」
「!?」
「驚く事は無い。普通の、あの戦争に関わっていない者がそう思うのも当然なのだからな。」
そう言って少し遠くを見つめ、唇を噛み締める。
何か嫌な思い出でもあるのだろうか。
そう思っていると今度はリンが話しを切り出す。
「他にもバクスの出現等の問題が起きている。そこで私達はこれの調査及び解決していきたい。その為に少しでも戦力が欲しいところなんだ。だから――」
「だから私達、いやアルテリオンの力が欲しいと。」
「ああ、そう言う事だ。」
「…お断りします。私達は運び屋なだけで戦闘経験は皆無に等しいんですよ。アルテリオンは私達にとっても魅力的なAMです。しかしそれを生かしきれるなんてとても…」
「……」
ツグミの言う事はもっともだった。
確かにツグミとアイビスは運び屋なだけで只の一般人だ。
故に強制する事は出来ない。
しかしアルテリオンと言う機動力とアイビス、ツグミと言う人材はかなり魅力的である。
何とかして手に入らないだろうか――そう思っているとアイビスが一言、口を開いた。
「…私は別に構わないよ。」
「アイビス!?」
いきなりのアイビスの提案に驚くツグミ。
だがそんな事等気にも止めずアイビスは話し続ける。
「ただしアルテリオンは私達が整備する。それが約束出来るなら協力する。」
「……良いだろう。機体に愛着を持つ事は良い事だからな。だがちゃんと協力はして貰うぞ。」
「分かった。」
そう良い残してアイビスは会議室の外へと出て行く。
――ああ、もう!!
そう呟きツグミも後を追い駆けるようにして出て行き、レーツェルとリンの二人のみとなった。
…………
暫く間沈黙が続く。
それから数分ほど経った辺りだろうか。
何か安心しきったのか、お互いに口を開き始めた。
「で、これで良かったんだな。」
「ああ、済まないな。こんな役目を負わせてしまい。」
「別に構わん。実用データが欲しいのは本音なのだからな。それよりも良いのか?彼女達で。」
「彼女達でなくてはならないのだよ。彼女達の為にも、友の夢の為にも。な…。」
そう言ったレーツェルの目線がふと、遠くを見ているように見えた。
リンも何かを察したのかこれ以上何も問わない。
数秒経過した頃その目線も止め、元の調子に戻る。
そして何時もの口調でリンに尋ねた。
「ところでだ。"方舟"の方は如何なっている?」
「ふん、安心しろ。ほぼ完了している。後は消耗品を積むだけだ。」
「そうか…。ではそろそろ向かおうか。我等を乗せる"方舟"、ハガネに。」
●
マオ=インダストリーの第13格納庫。
此処にはタウゼンフォスラー等の運搬用の船から戦艦まで開発、収容されていた。
そんな中、一際目立つ戦艦が動きを見せていた。
その戦艦の中に着々と食料や弾薬、パーソナルトルーパーが積まれて、何時でも出れる様に準備が整えられていた。
「スペースノア級戦艦ハガネ。ついに我々の元へ帰ってきましたね。」
「ああ。だがクロガネの舳先をハガネのトロニウムバスターキャノンにしただけだがな。正確には違うがな。」
「それを言ってはお仕舞いですよ、艦長。」
ああ、そうだな。と苦笑する艦長テツヤ。
つられて話相手となっていたエイタも少し笑みを浮かべていた。
半年前の戦いで過去を清算する事を果たせたテツヤやエイタ達はその戦い後マオ社に向かった。
クロガネを修復をする事が目的の一つだったが、もう一つある目的があった。
それは、かつて自分達が乗っていた戦艦ハガネを復活させる事だった。
だが約10年前に大破した上、半年と言う短い期間では復活させる事はまず不可能。
そう告げられたテツヤ達は諦めきれずある提案を出した。
提案は直ぐに結論が出されその作業は直ぐに行動を開始する。
そしてその結果がクロガネの艦体にハガネのトロニウムバスターキャノンを装備すると言うものとなった。
「色は違えどハガネはハガネ、だからな。」
「そう言う事です。―――あ、そろそろ艦の積み込みが終了します。」
「そうか。積み込みとクルー、及びパイロットの収容が出来次第極東基地へと発進する。用意をして置けよ。」
「了解です。」
命令を下されたエイタは直ぐに艦内放送を流し、クルーの誘導を開始する。
その様子を艦長席に座り、じっと眺めながらテツヤは呟いた。
その呟いた声は誰にも聞こえず、そのまま静かに事が進んで行った。
●
会議室から出て行ったアイビスは、レーツェル達に協力する為の準備を行っていた。
用意するものは殆ど何も無い。
只自分の衣類や下着等の準備はして置くに越した事は無い、そう思ったからだ。
――恐らく自分の暮らしていたコロニーに戻ることは出来ない。なら此処で済ますしかない。
と言う結論から居住区のショップで買い揃えている。
――大体揃えたかな。
そう思っていると後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「アイビス~!ちょ、一寸待ってよ!!」
走り近寄ってくるツグミに気づき、アイビスは振り替えり待つ。
たどり着いた事を見計らってアイビスの口が開いた。
「…如何したのツグミ。何か疲れているみたいだけど。」
「如何、如何したのじゃない!何で勝手に決めたの!?」
「協力するって事?」
「そう!!」
ツグミの口調から相当怒っている事を察する。
当然の事だと思う。
ツグミ自身はレーツェル達に協力する事を反対している。
それを自分の勝手で決めてしまったのだ。
それに関してはアイビス自身反省はしている。だが、
「ごめん。でも決めた事だから。それにあのAM、アルテリオンの事も気になるし…」
「アイビス…。」
そう。何故かアルテリオンの事が気になるのだ。
何故かは自身でも分からない。只、アルテリオンに乗るとある事を思い出してしまう。
それを知る為にもアルテリオンから離れるわけには行かない。
だから協力する事にしたのだ。
反対していたツグミが一緒に来ないというなら別に止める気はない。
何度も言うが、自分で勝手に決めた事だからだ。
しかしツグミは溜め息をつくと、アイビスの方を向き、一言。
「……良いわ、アイビス。私も付き合ってあげる。」
――えっ?
一瞬ツグミの言っている意味が分からなかった。
だけど直ぐに調子を取り戻し、ツグミに尋ねた。
「何で?ツグミは反対してたんじゃ――」
「それはね。でもアイビス、忘れてない?私は貴方のオペレーターなの。だから貴方の決めた事に従うわ。」
「ツグミ…。」
嬉しかった。しかし申し訳無いとも思った。
自分の我儘に付き合ってくれる。ツグミにもやる事があるにも関わらずだ。
「ありがとう、ツグミ。」
「如何致しまして。それよりも早く準備して集合場所に急ぎましょ。」
「うん!」
そう言って二人は準備をする為再び買い物を開始した。
しかし二人はある事を忘れていた。
自分達がどの船に乗って何処の場所に集合すれば良いのか、を。
●
3・40分後、パイロット及びクルーを収容したハガネは出航準備を開始していた。
アイビス、ツグミの両名も何とか搭乗する事が成功した。
何故搭乗出来たのかはまた別の話としよう。
第一、第二エンジンが起動を開始し、ハガネの前の扉も徐々に開いていく。
ほぼ準備は完了した。後は出撃と言う号令が下されるだけだ。
「艦長!」
その言葉に啖呵されるかのようにテツヤは艦長席から立ち、そして――
「ああ。…スペースノア級戦艦ハガネ、出撃!!」
その号令と共にエンジン、テスラドライブから轟音が響いた。
そしてその音と共にハガネは動き出し、暗い星の海へと飛び出した。
遙かなる戦いを終わらす為に…。
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