300Bシングルアンプ製作

300Bシングルアンプ製作記


同じ直熱真空管で人気の高い2A3では3.5Wしか無かった出力が7~8Wと倍以上あるのは魅力の一つです。そして外形が一回り大きくいかにも300Bの魅力 直熱3極管であることはもちろんだですが如何にも良い音が出そうな風貌をしているのがマニアにはたまらない魅力であり一度は製作したくなる真空管ですね。






300Bシングルアンプ製作の動機は十数年前三栄無線秋葉原店が店じまいする折に購入した閉店処分のシャーシー大変高級感のあるものだったので以前から是非300Bに使おうと考えていたものです。ダークなハンマー塗装とステンレスの前面プレートがセットになっていていかにも大型真空管アンプが似合いそうなデザインですね、そんな訳で十数年の間何時か時間が取れるようになったら必ず作ろうと思っていました。



使用真空管はアムトランスで購入、運良く10%引きセール期間中だった為安くなり更にスナック菓子のお土産まで付いて凄く得した気分です。300BはWEが一番の人気なのですが10万/ペア位と高値な為私の小遣いでは厳しいのです トホ・・・従って現状生産されているもので我慢です、主に中国・ロシア・チェコ等で現行生産されていますが今回はロシアソブテック系の300BEHBを使うことにしました。事前に聞いた話では少し重い感じだということですがはたしてどんな音になるか楽しみです。尚将来できる範囲で主な300Bを用意してみたいと思っています。

真空管
ロシアソブテック系 300BEHG
NEC       6SL7GT
GE        5U4G

トランス
PT        ノグチPMC17SH
CH        ノグチPMC1520SH
OPT       旧タンゴU808


回路
今回の回路は無理をしないようセルフドライブしにしています、その方が回路的に簡素になりノイズ防止にも繋がります。電源部はノグチトランスを使い整流管5U4Gによる両波整流を行っています。
初段・増幅段は6SL7GTによるのSRPPでドライブしています、この回路方式ですと部品の点数が少なく配線が楽ですね



加工について


加工済みシャーシーの為このままでも製作可能ですが折角良いデザインを最大に生かしたいので300Bのソケットを掘り込みに加工・又前段はミニチュア管サイズでしたがここもGT管でバランスを良くしたいのでサイズアップ加工しています。これが以外に大変でした、カッコ良くしたい一心なのでどうしても慎重になり1ケ月も掛かってしまいました。使用したビス・ナットもシャーシー塗装に合わせて黒のものを使っています。






半透明写真を使った実態図


今回は今までとは変わった方法で実態図を作ってみました。右図のようにまず加工及び部品組み立てしたシャーシーの裏から写真を撮影、フォトショップで透明度を30%前後に落として半透明の写真を作ります、その後パワーポイントでこの写真を貼り付けA4サイズに引き伸ばしたものを印刷、その上に縮尺に近いサイズで実態図を書き込もとこのように現実に近い状態状態になります。1台しか作らないので失敗してからの配線のやり直しはなるべく少なくしたいですね。



配線完了で完成です。
300B配線完了.jpg..300B完成写真 3.jpg


点検と火入れ
若い頃は早く鳴らしてみたくてこの点検を急ぎ過ぎ失敗することも良くありました、流石に年を取ると慎重になり点検は2日間最低4回行うように心がけています。しかし早く鳴らしたいのは年取っても同じですね。その後点灯して電源・ヒーター電源・各部の電圧などを素早く点検、指定値に誤差が無いことを確認して調整に入ります。

問題発生...?
300B用ヒーター電源は一つの巻線を共通で使って良いのか

今回の回路はインターネットに掲載されていたものを使わせていただきました、この回路は300B用5V電源は一巻き線を共通で使っていましたが実際にはハムバランスを取る上でお互いが干渉して完全なバランスになりませんでした、或いは根気が足りなかったのかな?何度もチャレンジしてみたのですけどね!やはり同一巻線ではムリがあるようです。

6.3Vから5Vへ変換用ドロップ抵抗について(300B用5V電源の追加の為)
この回路は整流管を使った為に5V端子が1回路不足になる為同一巻線となったのでしょう、これに伴い雑誌に掲載されていたものを参考に6.3Vから5Vにドロップさせることを試みてみましたのでこれについて考察してみたいと思います。
ドロップの方法は6.3V端子から1Ωと1.6Ωを並列に接続するものです、また並列にしているのは1.3Aの電流を分散させることで抵抗への電流負担を軽くする為と思います。
今回は市販の抵抗に1.6Ωが無いので1.9Ωを使ってみましたがこの場合1Ω 20Wの抵抗に少し発熱があります、この影響か時間が経過するとハムバランサーの調整位置に変化が出てしまうので必ずしも良い方法とは言えないと思いますが?もしやるならば 1.3Ω 2.0Ω位で4.8Vくらいになり抵抗への負担が少なくなるのではと思いました。
さて結局私は2.5V端子2つを縦列で5Vを作り整流管に使用、6.3Vと5Vを同一巻線及び5V専用巻き線の2系統を300Bに賄うことにより解決です。出力管と初段管のヒーターが同一巻線というのもあまり関心できませんが6.3V・5VともにDC化しており抵抗でドロップするよりは安定していますしハムも出ませんでした。
雑誌には時折掲載されていたケースですけど良く使われる方法なんだろうか?


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