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September 21, 2008
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(ア)直接死因  敗血症性ショック  5時間

(ウ)(イ)の原因  両下肢閉塞性動脈硬化症

死亡診断書の内容です。

身内が亡くなりました。
あまりに早くあっけない最後でした。


始まりは、9月8日。
入所していた特別養護老人ホームから電話で、
熱が39度あり、足が紫色になっているので、

その後抗生剤のおかげで熱も下がり、足は見た目にはすごくひどい状態だが、
ずっと寝たきりのため血の巡りが悪いだけで、それほど深刻ではないとのこと。
このまま様子を見ますとのことでした。
連れ合いが同じ施設内のケアハウスに入っていて、
状態も落ち着いてきて良くなってきたと連絡があったので、
子供達は誰も様子を見に行ってませんでした。

長男の奥さんからの電話で、私と彼女はいつでも駆けつけれるようにはしてましたが。
それから1日、2日、と経ち、
毎日様子を見に行っていたおじいさんから、平常の状態まで戻ったと聞き、
安心していたところでした。

そして4日目、

施設からの電話で、取り合えず大きな病院へ連れていきますので付き添ってくださいとのこと。
事態の深刻さも感じないまま、
長男の奥さんと聞いた、突然の左足切断宣告。
それでもまだ切断さえすれば大丈夫だと思っていた私たち。
夕方4時頃、外科の先生の話ではそれ程切断までに時間の余裕はないと言われたのに、

その手術が終わった後に、長男が聞いた説明では、
明日から病院は3連休になるので、連休明けから検査をしましょうと言われたこと。

だから私たちはそのくらいの余裕はあるものだと、
まさか命が危ない状況だとは思ってもいませんでした。
その日私がおばあさんに話しかけた時には、
いつも通りの返事をしていました。
でも、14日に子供たちが行った時には、
話しかけにもほどんど返事もなく、かなり衰弱して見えたとか。

そして、
9月15日。
夜7時頃。
我が家に病院から電話が。
「長男さんに電話をしても遠方にいてすぐ来られないということなので。」
この台詞を聞いて、本当にびっくりしました。
もう血圧もかなり下がって、意識もないのですぐ来てほしいって。

でも、9時に子供たちが揃ったころには血圧も戻り、安定しているとのことで、
11時頃には長男次男だけ残り、皆は取り敢えず帰ったのでした。
私も電話で今は安定してきたのでと聞いて、ホッとしていました。


12時を回ったころ。
突然亡くなったとの知らせ。
最後に立ち会えたのは、長男と次男だけ。
他の人は医者に帰っても大丈夫だと言われ、
家路につき、ちょうど家に着いた頃だったとか。

亡くなってしまうとは思いもしませんでした。
積極的な治療もされないまま、
壊死してしまっている足は臭いも出ている状態。
いくら病院が休みでも何とかならなかったのでしょうか。
いくら手を尽くしてもダメな状態ならば、それはそれで家族に言って欲しかった。


お葬式が終わって、一段落つくと、
いろんなことを考えてしまいます。

まず、施設の方は足が壊死するまで気がつかなかったのか。
誰が見ても驚くような足の状態なのに、(その時状態を見たおじいさんが見て思ったこと)
なぜ(施設の主治医かもしれないけど)内科医院へ連れて行ったのか。
その医者も緊急性は感じなかったのか。
なぜ施設入所者は、すぐ近くにある総合病院に受け入れてもらえないのか。
なぜ、遠くの他市にある、こういう人をどんどん受け入れている病院にしか連れて行ってもらえないのか。
そして受け入れてくれた病院は、手遅れとも言わず、
3連休の後から検査を始める態勢だったのはなぜか。

私たち身内も、
もっと緊急性を感じ、
転院をさせる病院を探せばよかったのかもしれない。

もっと早くおばあさんの足の状態に気づけばよかったのかもしれない。
毎日通っていたおじいさんでさえ、ズボンをはいているおばあさんの足には気付けなかった。

でも、寝たきりのおばあさんのお世話をしてくれている施設の方でさえわからなかったのだし、わかった時には進行が速くて手遅れだった?
そんなに早く壊死は進んでしまうのだろうか?

敗血症性ショックを起こすのを避けられなかったのだろうか?


何と言ってももう遅い。
おばあさんはもう帰ってきません。
亡くなるのにはまだ早いお歳でした。





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Last updated  May 28, 2011 06:33:47 PM
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