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2013.05.04
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テーマ: 読書(9647)
カテゴリ: 読書
映画を先に観て、面白そうなので図書館にあった原作読んでみました。
(映画の感想はまた後でアップします)





なんかすごいラノベ臭がする(^_^;)。
中二病成分が高い、高すぎるよ。
神との戦い。運命の子。魔法のアイテム。
設定凝ってる〜エスエフ〜って感じ。

ライラの世界には必ず一人に一匹、ダイモンというしゃべる動物がついてる。
ダイモンは魂が形を持ったものらしいけど、人とダイモンでケンカもするし、ツッコミいれたり。
守護精霊みたいな?

ハリウッド映画するより、日本でアニメ化したらいいのに。
あでも「アラジン」なんて主人公も悪役もマスコットキャラ連れてるし、世界的に認知された「あるある設定」?
(まあダイモンて今までありそうでなかった設定で、そこらへんは評価できる)

ただ、キャラ立てがちょっと甘い(^_^;)、そりゃ日本のラノベ界ほどはキャラ立ってませんなあ。
てゆうか、洋物のキャラって怒り過ぎ(^_^;)。
なんかやたら怒ってない?
日本的にはドン引きなんですけどー(^_^;)。
まあ日本はぬるま湯ですからねえ。
なんでそんな感情あらわにするんか理解しづらい。

それと、ちょっと設定のツメが甘い。
長編三部作なんで、書いてるうちに気が変わっちゃったんだろうなあ、とか

いろいろ想像しちゃうのですよ。

特に、ライラのお父ちゃんは何をそんなに怒ってるのか、ようわからん。
オーソリティの何が悪いか、もよくわからん。
教会が全体主義の恐怖政治で自由を束縛?してるのが、あかんような、あかんくないような…。
なんか倒してもスッキリしなかった。




ほんで私ゃ割と設定厨なんで(^_^;)、ライラの冒険の世界観をまとめてみました。

まず前提として、この世には平行世界が無数に存在し、ちょっとずつ違った世界にちょっとずつ違った人類が住んでいる。

はるか昔(三万年前?)、何故かダストが大量発生し、あらゆる平行世界に降り注いだ。
ダストは、知的生命体候補に知性を与えて知的生命体に押し上げた。
ダストが与えるものは、知性、自我、好奇心、恥、他者との関係性を結ぶ心?愛?みたいな。
旧約聖書の知恵の実•リンゴに相当するらしい。
かくして人類は、獣から脱却し、人間になった。

ダストは特に大人に集まる性質がある。
死んだらまた解放される。
ダストとは、いわゆる集合的無意識と呼ばれる概念を、粒子という小さいながらも物理的な存在にしたもの、かな?
ダストはあらゆる魂?が混ざりあい、なんでも知ってるし、それ自体にも感情?があるらしい。
それを利用したのが真実を測るアレシオメーター。

更に年月が流れ、ダストの濃いところが集まり、最初の天使オーソリティが生まれた。
オーソリティは自分が創造主だと偽り、他の天使と人類を支配した。
死者を死後の世界に閉じ込めて、ダストの流れを切った(?)。
ダストを独占?管理?しようとした。
オーソリティは弱まり、天使メタトロンを摂政にして隠居した。
メタトロンも各平行世界を支配した。主に教会を作って。

ライラの世界では、教会は人間からダイモンを切り離し、ダストの関わらない人間を作る実験をしていた。
ダストの関わらない人間は、知能はあるけど自我が弱くコントロールしやすい、ゾンビ的存在。
教会(オーソリティ)は、ダストの存在を一般人には秘密にして、支配を強めようとした?

それはそれとして、
三百年前に、ある平行世界の科学者が、平行世界を行き来できる「窓」を作る「神秘の短剣」を開発した。
もちろん歴代の探検の持ち主達は、窓開けまくって平行世界を探検しまくったんでしょう。
しかし平行世界どうしに窓が空くことで、世界は奈落?に繋がってしまった。
奈落からはスペクターが現れ、大人を襲って魂を奪う。
スペクターによって徐々に世界は崩壊していく。
世界が奈落につながったことで、ダストは奈落に吸い込まれ、人類に降り注ぐ量が減ってしまった?
かくて、全平行世界の滅亡のカウントダウンが…。

それはそれとして、
かねてより教会の支配に不満を持ったライラの父ちゃんは、知性も高く行動力もあっちゃったもんで、平行世界のいろいろな人種を仲間にして一大勢力を作り、オーソリティに戦いを挑む!

ライラは魔女達に予言されてた運命の子。
でも本人にそれを知らせると運命の子じゃなくなっちゃう。



結局ライラのやったことって、「死者の解放」と「恋人と永遠に逢えないのを承知の上で、窓を全部閉めることに賛成した」の二つだわな。
これが「運命の子」の仕事やったんかなあ。
なんかしっくりしない。
あんまりお父ちゃん対オーソリティの戦いと関係ないし。

「死者の解放」だって、友達が自分のせいで死んだっていう罪悪感で死者の世界行って、後は成り行きだし、
「恋人との永遠の別れ」だって、急にラブラブになってびっくりしたと思ったら、あれよあれよと展開して、今度は永遠に別れて下さいって言ったってさー、
今までの積み重ねやら思い入れがないから、別れても読んでるこっちは別に盛り上がらなかったなあ(^_^;)
そりゃ本人達はつらいだろうけどさー。
ほんと急にラブラブ燃え上がって、ああ初恋の盛り上がりだよねー、そのうちいい思い出になるよーって覚めた目で見てしまった(^_^;)

そこらへん「ルイズ」とかよくできてるよねー。
ラブラブになるまでの積み重ねがあるから、別れ(るかも)の時の痛みが感じられるぜ。
日本的な感覚なんだろうけど、子どもでも恋愛感情はあるんじゃないかなあ。
なんか洋物ってある日急に大人になって、ある日急に恋愛始めるよなあ、ハリポタでもさー。

そういやほんとに成り行きでオーソリティ倒してたわ、忘れるくらいさらっと(^^;)。
思うに、ライラ本人に「運命の子」と教えてはいけないというシバリのせいで、ライラに使命感がない。
だからどうしてもただの成り行き上の行動でしかなく、なんかやりとげてもカタルシスがないんだなあ。
こりゃ設定上の問題だわなあ。

そもそもダイモンがないってのは大変なことで、ダイモンがないとダストが得られないから大問題で、つまりダストが得られないと人類はえらいこっちゃ!っていう大前提が、
鎧クマさん達の存在で消し飛ぶんだよねー。

鎧クマさん達はダイモンを持たない、獣が純粋に進化した、真っ直ぐな生き物。
いわゆる、自然と調和、的な?「もののけ姫」みたいな?
いい人達なんだよねー。純粋で。
鎧クマを見てると別にダイモンなんていらないんじゃない?と思える。
(ダイモンを欲しがった悪役クマさんがやられちゃったのも、ダイモンを欲しがることの危険性を表してる)
やっぱりダスト(知恵の実)は堕落の元、ない方が幸せなんじゃない?

いろいろ文句言ったけど、こういう、やたらと設定凝ってて、書きたいテーマいっぱいあって、書いてるうちに盛り上がって、みたいなノリ、いかにもラノベ(^_^;)で嫌いじゃない(^_^;)。
中二病だねえ。
ただ翻訳が、児童文学ノリで真面目だからなあ、もっとこなれた翻訳だといいかもしんない。
ぜひ、日本のアニメかマンガにしていただきたい(^_^;)



ダイモンは、この現実世界の人間も持ってるそうです。
今は目に見えないだけで、いつもそばにダイモンがいるそうです。
私たちは本質的には一人ぼっちじゃない。
ちょっと胸熱(^_^;)

ある船乗りは、ダイモンがイルカになっちゃったから、一生船の上で生き、丘に上がることができなくなっちゃったそうで。
(ダイモンの形態が固定されることが、大人になることなんだって)
だから、きっと私が生きづらいのも、私のダイモンが何かに固定されてるからじゃないかと、そう思うわけです。
人間は生きたい様に生きれるってのはマヤカシで、魂は既に何かに固定されてるかもしんない…。


----追記(関連項目を追加しました)----

関連項目
【ネタバレ】映画「ライラの冒険 黄金の羅針盤」


SF小節関連
【ネタバレ】「人類は衰退しました7巻」買いました
【ネタバレ】伊藤計劃「ハーモニー」
【ネタバレ】飛浩隆「グラン•ヴァカンス」
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Last updated  2015.04.20 08:54:09
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