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2014.01.29
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カテゴリ: 映画
映画「永遠の0」観ました!


永遠の0 DVD通常版 [ 岡田准一 ]

普段なら全く見ないジャンル。
ちなみに原作未読。ベストセラーなのも知らなかった。
別にdisってるんじゃないのよ。
世間にうといヲタなもんで(^_^;)。

それもこれも「艦○れ」てやつのせいなんです(^_^;)。
こいつのせいで我が家はにわかミリヲタになってしまったのです。
なんかその流れで見ることになったの。
(ミリヲタって言ってみたかっただけです、ほんとは全然ミリに詳しくないです、さーせんm(_ _)m)


めっちゃ泣いた!号泣!タオル必須!ってのと、
どこが泣くポイントなの?泣くポイントなんてあった?ってのと、
身近で両極端な感想聞いて、どんなんか楽しみにしてました。
私は、号泣!の方でしたよ!

このお話、ミステリーの要素もあるので、今から見る人はラストを知らない方が絶対楽しめると思います。
このブログでは、ばっちり最後のネタばらしまで書いちゃうので、気にする人は読まないでね!

以下ネタバレ。














まず、特撮がすごかった。
多分CGだよね、まさか本物じゃないやろし。一部実写合成?
海の波も?
とにかくリアルというか、違和感ないの。

ニセモノくささ、映像のちゃちさ、がない。

だから映画観てて、我に返ることなく、のめりこめた。
なんというか、特撮のために特撮してるんじゃなくて、ストーリー的に意味がある、話をつなげるための特撮でした。
映像の自然さもすごいけど、見せ方もうまくて、何が起こってるかわかりやすかった。
空中戦怖いよー、戦争怖いよーって素でびびった。


スクリーンで「ひねりこみ」が見れたし!

正直、泣くポイントがないっての、その気持ちもわかる。
嫁さんのあたりの愛がどうこうってのはピンと来なかった。
音楽だけはでっかく盛り上がってるんだけど、なんかグダグダしてた。
でも、おじいちゃんが、「あなたにこの話をするために生きてきた」ってあたりで涙腺崩壊!

おじいちゃんズがよかった!(^_^;)
まさか、自分におじいちゃん属性があったとは(^_^;)。

えーと、今さらあらすじを言うと、現代パートの主人公青年が、特攻で死んだ祖父のことを知りたくなって、かつての戦友達に話を聞きに行くってストーリーなの。で回想シーンが過去パート。
だから、かつての戦友の生き残りっていう「おじいちゃん」がいっぱい登場するんですわ。
日本を代表するおじいちゃん俳優が何人も。

生死の境を一緒に戦った戦友で、尊敬してて、命の恩人で、でも死んじゃって、もう永遠に会えない人、その孫が目の前に現れて、祖父の話を聞かせて下さいと言う、このシチュエーション!
おじいちゃん嬉しかったんだよねえ。
あの人にまた会えた気がしたんじゃなかろうか。
孫をいきなり抱きしめるおじいちゃん、勘極まったんだろうなあ。
私ゃ別に腐ってはないはずなんですが(^_^;)、この男の友情にかなり心を揺さぶられました。
これが萌えでしょうか(^_^;)。

そして、ミステリー。
何故祖父は特攻したのか、という、ミステリーで言うところの「ホワイダニット」。
これ、普通に考えたら「命令があったから」あるいは「特攻によって日本が戦争に勝つと信じたため」であっさり解明しておかしくないはず。

でも、祖父•宮部のことを調べれば調べるほど、臆病者と呼ばれるほど慎重派、生への執着が強い(愛する妻子のため)、それに信念持ってる、頑固、仲間の命も大切にする、戦局を冷静に分析する様子から頭がいい、上層部の言うことをハイハイうのみにしない、とおよそ特攻からはかけ離れた性格とわかる。
加えて、宮部は優秀な古株のパイロット、本人が志願しない限り、特攻には選ばれない。
おかしい。
だからミステリー。

で、映画の後半からだんだん特攻当時のシチュエーションがわかってくる。
宮部は特攻出発直前に機体を交換した。
交換した機体はエンジントラブルで不時着、乗ってたパイロットは生き残った。

もうここでピンと来たね!
わざとに決まっとるやないかい!
そいつを生き残らせるために、交換したに違いない!
すり替えトリックだ!

それでその生き残った大石っていう青年が、実は未亡人になった宮部の妻と結婚してた、主人公の(義理の)おじいちゃんだったことが判明。
意外な犯人? 違う、共犯者?
意外な目撃者?
被害者?
まーここはストーリーのキモなんだろうけど、原作者のドヤ顔が目に浮かぶけど、私ゃ途中で気付いてたもんね!(ドヤ顔)。

大石は宮部の教え子、しかも、かつて身を呈して宮部の命を救ったことがあった。
(その伏線は忘れてた(^_^;))
エンジントラブルで不時着したとき、宮部の「妻子を頼む」という手紙を見つける。
機体交換は自分を生き残らせるためにわざとしたと知った。そして宮部は死んだ。
大石は宮部の妻子を探しあて、そのうち結婚。
めでたしめでたし。

で、私は考えたのです。
最初から全て宮部の計画だったのでは?

命の恩人である大石が特攻に選ばれてしまった。
生き残らせるために自分も特攻に志願。
自分の乗る機体に細工。
適当な理由をつけて大石と機体を交換。
大石はエンジントラブルで不時着、生き残る。
手紙で妻子のことを頼んでおく。
大石と妻がくっつく。
オレ心おきなく死ねる。
めでたしめでたし。
そこまで考えた計画的犯行だったのでは?

でないと、宮部が特攻を志願したきっかけがない。
いくら鬱になってても、なんかきっかけがないと志願できないんじゃないかと思うのですよ。

かつての教え子たちが特攻で無駄に死んでいくのをただ見てるしかない罪悪感。
教え子たちは特攻しても空母に攻撃できてない、無駄死に。
オレなら空母に当てれる。
できるオレがしないで、技術のない若者が死んでいく。
なぜオレは特攻しない、自分を責める。
オレだけ生き残って、許されるのか。
しかし、オレには妻子がいる。オレが死んだら妻子はどうなる。オレは死ぬわけにはいかない。
ジレンマ。

そこで大石が特攻に選ばれる。
大石、あいつはいい奴だし、命の恩人だ、特攻で死なす訳にはいかない。
そうだ、機体を入れ替えてエンジントラブルで不時着させよう、そしてオレの代わりに生きてもらおう、あいつなら妻子も任せられる。

大石を救うためという大義名分。
加えて、妻子のことは大石に任せればなんとかなるという抜け道。
このロジックで特攻志願したんではないか。
そう推理したのですが!

京極堂やガリレオ(ガリレイにあらず)なら、こんな完全犯罪の話にするに違いない!
しかし、「永遠の0」はそういう話ではなかった(^_^;)。
ええ、すみません(^_^;)。
私の考えすぎのようです。
エンジントラブルはあくまで偶然、機体の交換は乗る直前に思いついた、でFAのようです。
まあパイロットがそんな簡単にエンジンいじれない、ちょうど不時着するようなエンジントラブルを都合よく起こせるものか?そんな伏線もない、と言われれば反論の余地はないんだけど。

そんな偶然に味方されなかったら、エンジンの不調がなければ、宮部も大石も2人とも死んで妻子は取り残されてたって、それでいいのかな。
あまりに偶然に頼ってる。
あんなに妻子にこだわってた宮部が、何の保証もなく特攻に志願したことになる。
なんで?
宮部が特攻を志願した理由が結局わからない。

そこは原作でも謎のままのようです。

私が、ミステリー!謎解き!っと鼻息荒くしたのは先走りすぎで、結局よくわからんてのは、ある意味リアルだな。
「永遠の0」はノンフィクションじゃない、史実を元にしたフィクションで、ただでさえ完璧超人の宮部がそこまで理屈で動いて完全犯罪してたら、さすがにウソくさすぎる。

大石も妻も真面目な人間なので、ほっといたら罪悪感でなかなかくっつかないだろうと、大石には手紙を、妻には「生まれ変わっても帰ってきます」と言葉を残した。
大石は宮部の生まれ変わりなんやから、宮部に悪いなんて思わんでええんやで!
宮部、ここでも完全犯罪(?)。
結果オーライだけど、なんか全部が宮部の手の平の上というか、できるやつすぎ。

最後、現代主人公の前に宮部の乗ったゼロ戦の幻?が見える。
それはまだ演出としてわからんでもない。
でも、孫が興奮して泣き叫んじゃったんだよねー。
あれじゃ危ない人になっちゃうので、呆然と見つめるくらいでよかったんじゃないかなあ。
ありゃやりすぎじゃないかなあ(^_^;)。

あと、セリフがところどころ固かった。
変な文語調というか。いかにも小説って感じ。

そして、いくらイケメンでも、司法浪人のフリーターが合コンに誘われるってあるかなあ(^_^;)。
なんかハイソな店だしさー。
現代の若者はわかってないなあプンプンというためだけのシチュ、無理があるよ(^_^;)。

最後の宮部の手紙が、現代的で読みやすすぎる(この時代の手紙はまだ文語調じゃない?)。
それだけならまだいいんだけど、映画前半で、戦友のおじいちゃんからの手紙が草書体で読めない、ってシーンがあるから、じゃあ宮部の手紙はなんで読めるのってなる。
つじつまが合わない。
ごまかすなら、戦友からの手紙のシーンいれなきゃいいじゃん。

まあそんな文句も多少あるけど、全体として映像きれいで迫力あったし、おじいちゃんズがよかったし、主演の岡田君もよかった。
号泣必至!
ラスト、謎の微笑でプチっと切れるのもよかった。

謎の微笑、私の妄想では、

あれだけのパイロットだから、いろんなしがらみ抜きにして、いっぺん危険な飛行をチャレンジしてみたかったんではないか、と思った。
それが成功したから、単純に嬉しかったんではないか。
最後の最後に残ったのは、スリルと達成感。
家族とか、愛とか、責任とか、罪悪感とか、やっと精算できたから、解放されたんではないか。
それまでの描写されてきた心優しい宮部というイメージからは離れるけど、パイロットだから。
やっぱ軍人だし、これまで人を殺したり、殺されそうになったり、仲間が死んだり、辛いこといっぱいあって、家族のためにがんばってたけど、いつかそれが重石になってた。
重石がなくなったら、反動で針が振り切れた。

特攻を見送るたび、頭の中でシミュレーションしてしまう、天才だから。
自分ならこうするって、イメージしてしまう。
能力の低いパイロットなら、ただ諦めるだけなのに、なまじっか才能がある故に!
イメージしたものは、実行したくなる!
恐ろしい誘惑。
そしてついに誘惑に負けた…。

以上、妄想終わり。

冷静に撮影を考えたら、グリーンバックのコックピットだけのセットの中で演技してる岡田君。
やっぱ役者ってすごいね!



----追記(関連項目を追加しました)----

関連項目
「永遠の0」考察というかSS その1
「永遠の0」考察というかSS その2





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Last updated  2015.04.17 13:41:53
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Re:【ネタバレ】映画「永遠の0」感想(01/29)  
みっちはん さん
とても素敵な映画でしたね!私も観ました。
原作では、宮部は飛行機に関する知識も凄くて、機体の不調などをエンジンを回しただけで見破ると書かれています。飛んでも居ないのに「エンジンの調子がおかしい」とかすぐに言うもんだから、整備員からも疎まれていた…でも嫌嫌ながらも分解して調べてみると、確かに不具合が見つかる。
なので、原作では、飛行機を交換したのもエンジントラブルも偶然ではなく、宮部が自分の機体に不具合があるのを見抜いて、大石と機体を交換し、大石が不時着して助かってくれる事を祈ってのあの結末、ということになっていますよ〜。
映画では、戦後に大石が「宮部さんは、全部わかっていたんです。」と言ってたぐらいでそこまでの描写が無かったのが残念ですね〜(笑) (2014.03.10 15:32:04)

Re[1]:【ネタバレ】映画「永遠の0」感想(01/29)  
3bontan さん
〉みっちはんさん
コメント気づかなくてごめんなさい!m(_ _)m
最近ブログさぼってたもんで気づけませんでした。
原作のこと教えてくださって、どうもありがとうございます。

エンジンの不調に気付くとは、さすが宮部ですね。
私は、もしや宮部がエンジンに細工したんじゃないかと思ったんです。
そこまで計画的な作戦だったとしたら、宮部すごいじゃないですか。
でもそこまで推理小説みたいな展開にはならないようですね(^_^;) (2014.03.25 22:36:12)

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