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2021.06.13
テーマ： 海外ドラマ、だいすっき！(4920)
カテゴリ： 海外ドラマ
ちょっと前にアマゾンプライムで「スター・トレック：ピカード」見たんだけど、なかなか感想書く余裕がなく…
いつの間にかDVD出てたので感想あげます。
「新スタートレック（The Next Generation）」のピカード艦長のその後を描いたスピンオフ！
このシリーズはねー、「新スタートレック」ずっと観てて、その後の映画版も観てないと意味わからんのですよ。
特に最後の映画「ネメシス／S.T.X」観てないと世界観とか登場人物とかわけわからんと思う。
そのまんまの続編なので。
あんまり説明してくれないし。
（あと「スタートレック：ヴォイジャー」も観てた方が良いみたい。私はあまりヴォイジャーは詳しくなかったけどネットで調べつつ楽しめました）
初見さんにはきついかもだけど、シリーズファンなら絶対嬉しいあのキャラのあの後！
そんなんでかなり楽しめました。
以下ネタバレ改行。
スター・トレック:ピカード Blu-ray BOX【Blu-ray】 [ ミシェル・ハード ]
（新スタートレックシリーズと映画のネメシスを手軽に観る方法ってあるんですかね？ ないとなるとピカードのハードル上がるなあ）
シリーズファン向けと言ったけれども、「新スタートレック」とは雰囲気がガラリと変わってるのでシリーズファンほど引いちゃうかもしんない。
まず一話完結じゃない！
これ地味にきつい。
全10話、話が繋がってて時にはラストで衝撃の展開、次回どうなるの？！ってハラハラさせます。
謎をひっぱるひっぱる。これちゃんとまとまるの？っと心配になる。
そんなスタートレックありまっか？
更にアクションも派手！
殺られるキャラのグロ描写！
いまどきのスタァイリッシュアクショォン！
そんなスタートレックありまっか？
まあでもそういうハラハラドキドキがあると見やすいと言えば見やすいし、盛り上がるし、それはそれでよいことにして！
SFはすごいSF、セットもメイクもクオリティ高いし。
連邦やらロミュランやらボーグやらお馴染みの方々、宇宙船、宇宙バトル。
でまあとにかく一番嬉しかったのはこれつまりデータの話だったんですよ！
私が好きな展開の一つに「誰か他人のために身を粉にしてがんばったことが、結果的に自分を救う」ってやつなんです。
情けは人のためならず。
この話はですね、アンドロイドであるデータの死んだ後の時系列なんですが、そのデータと同系列のアンドロイドが見つかって、データの娘じゃん！て盛り上がったピカードさんがその娘を助けたい！って奮闘する話なんです。
（ピカードとデータはかつて上司部下の関係で長年苦楽を共にし、親友で、しかもデータはピカードをかばってお亡くなりになってるからもう強い想いがある）
それでその娘さんは全有機生命体の危機の秘密と絡んでて、もう大変な目に合うけれどもピカードさんは正義の人だからその娘のために命をかけて奮闘して、最後は本当にほぼお亡くなりになるんです。
しかしデータの娘が制作された高度なテクノロジーによりアンドロイドに意識を転送して延命しようってことになるんです。
これは正直ちょっと引きました。
倫理観どないなってん？
脳移植ですらなく、ロボットに意識を転送してってそれもう人間辞めてますやん？
ピカードが意識を機械的に転送してる時、夢のような空間（いわゆる電脳空間）に行くんですが…
そこにデータがいました！
そもそもデータの本体は破壊されたけれどデータのData（ダジャレにあらず）はサルベージされてそこから復活できるはずでした。
でも何故かできなかった。
データのDataは今ピカードの意識がある電脳空間にいました。
データ生きて（？）たんだ！
よかった！
喜ぶピカード。
でもデータはピカードに頼むんです。
私を本当に死なせてください。
データは人間に憧れて人間に近づこうとしたアンドロイドでした。
人間は生き返ったりしない。
Dataだけ残ったりしない。
人間になりたい。
人間として完成したい。
はっきり言ってませんが、このままDataだけが存在してるのは人間じゃないってことかと私は解釈しました。
そして、命をかけてピカードを救った、その命をかけたっていう命の価値を大事にしたいってことかと。
命は取り返しがつかないからこそ命をかける価値があるのです。
で、アンドロイドとして復活したピカードは、そのデータのDataが入ったメモリーカードみたいなのを引っこ抜くんです。
そして電脳空間ではデータが…
これはぜひ映像で見てください！
とても、美しいです。
ピカードがデータの娘を助けるために奮闘したことで、そのテクノロジーによって生き返り、ピカードが生き返る過程においてデータも救うことになった！
ピカードがずっと引っかかってた自分のために死んだ友人、その娘を救おうとしたら本人まで救っちゃった！そして自分も救っちゃった！
まあだからピカード復活の倫理観も許せるかしら…。
データは人のために命をかけた、その命の価値のために亡くなり、ピカードは人のために命をかけて亡くなっ…たけども復活した…。
？
命の価値の話は？
あれ？ 矛盾してる？
まあピカードさんは人間に憧れて人間になりたかったわけではないので…
まあなんやかんや不満はあるんですよ。
そもそもデータっぽいアンドロイドだからってデータの娘だ！って盛り上がるのどうなんよ。
それって娘かー？
んでこの子が自分を人間だと記憶埋め込まれて人間として働いてたんだけど、なぜそんなことされてたんか最後までわからなかった。
あとオウ将軍！
全有機生命体の危機なのに最後にヒヨるなよ！
戦争になったらって全滅の方が大問題やんか！
なんて不満もあるんですが、あんなキャラやあんなキャラが登場して嬉しいし、データを救うラストが美しいし、結果として全10話とてもよかったです。
なんかデータの話ばっかりしてしまいましたが、他にも見所いっぱいあるんですよ！
ボーグキューブが舞台になってるスペクタルなシーンとか、ホロドクターの応用でホロクルー盛りだくさんとか、髪型がオシャレなロミュランとか（髪型がオシャレなロミュラン？！）。
なんか「ピカード2」も制作中ってウワサ。
今後にも期待大！
〈関連項目〉
「ネメシス／S.T.X」については↓
「スタートレック BEYOND」への道
の下の方で感想書いてます。
（すみませんがあんまり褒めてないです）
旧スタートレックのリブート版の映画の感想↓
【ネタバレ】「スタートレック BEYOND」の感想／昔の家電は丈夫だ！
ピカードもデータも登場しませんが新カークさんと愉快な仲間のお話です。
〈追記〉
そう言えば私の大好きなモチーフ「大切な人が世界を滅ぼす存在だったらどうしますか」の話でもありました。
「そんなことしないと信じる」「自分の手で倒す」「一緒に世界を滅ぼす」などと選択肢がありますが、正義の人ピカードはもちろんああするのです。
（世間ではひとひねりしたヒーローが多い中でこんなすごく真っ直ぐな人、逆に新鮮。しかもおじいちゃんでそこまで強くない、天才というわけでもない。武器は誠実さと人脈！）
〈追記2〉
データのことばっかり書いてしまいましたが、この作品のメインは別にデータではないです。
ピカードさんが陰謀に巻き込ま…自分から首を突っ込んで、なんやかんやあって全有機生命体の危機に直面する話です。
かなりアドベンチャーですよ！
いや、人工生命体とヒューマノイドは共存できるか、みたいな裏テーマがあって、それってピカードとデータの関係じゃんみたいなあたりで絡んでるような…。
元々のスタートレックのテーマが「共存」なのかも。
いつの間にかDVD出てたので感想あげます。
「新スタートレック（The Next Generation）」のピカード艦長のその後を描いたスピンオフ！
このシリーズはねー、「新スタートレック」ずっと観てて、その後の映画版も観てないと意味わからんのですよ。
特に最後の映画「ネメシス／S.T.X」観てないと世界観とか登場人物とかわけわからんと思う。
そのまんまの続編なので。
あんまり説明してくれないし。
（あと「スタートレック：ヴォイジャー」も観てた方が良いみたい。私はあまりヴォイジャーは詳しくなかったけどネットで調べつつ楽しめました）
初見さんにはきついかもだけど、シリーズファンなら絶対嬉しいあのキャラのあの後！
そんなんでかなり楽しめました。
以下ネタバレ改行。
スター・トレック:ピカード Blu-ray BOX【Blu-ray】 [ ミシェル・ハード ]
（新スタートレックシリーズと映画のネメシスを手軽に観る方法ってあるんですかね？ ないとなるとピカードのハードル上がるなあ）
シリーズファン向けと言ったけれども、「新スタートレック」とは雰囲気がガラリと変わってるのでシリーズファンほど引いちゃうかもしんない。
まず一話完結じゃない！
これ地味にきつい。
全10話、話が繋がってて時にはラストで衝撃の展開、次回どうなるの？！ってハラハラさせます。
謎をひっぱるひっぱる。これちゃんとまとまるの？っと心配になる。
そんなスタートレックありまっか？
更にアクションも派手！
殺られるキャラのグロ描写！
いまどきのスタァイリッシュアクショォン！
そんなスタートレックありまっか？
まあでもそういうハラハラドキドキがあると見やすいと言えば見やすいし、盛り上がるし、それはそれでよいことにして！
SFはすごいSF、セットもメイクもクオリティ高いし。
連邦やらロミュランやらボーグやらお馴染みの方々、宇宙船、宇宙バトル。
でまあとにかく一番嬉しかったのはこれつまりデータの話だったんですよ！
私が好きな展開の一つに「誰か他人のために身を粉にしてがんばったことが、結果的に自分を救う」ってやつなんです。
情けは人のためならず。
この話はですね、アンドロイドであるデータの死んだ後の時系列なんですが、そのデータと同系列のアンドロイドが見つかって、データの娘じゃん！て盛り上がったピカードさんがその娘を助けたい！って奮闘する話なんです。
（ピカードとデータはかつて上司部下の関係で長年苦楽を共にし、親友で、しかもデータはピカードをかばってお亡くなりになってるからもう強い想いがある）
それでその娘さんは全有機生命体の危機の秘密と絡んでて、もう大変な目に合うけれどもピカードさんは正義の人だからその娘のために命をかけて奮闘して、最後は本当にほぼお亡くなりになるんです。
しかしデータの娘が制作された高度なテクノロジーによりアンドロイドに意識を転送して延命しようってことになるんです。
これは正直ちょっと引きました。
倫理観どないなってん？
脳移植ですらなく、ロボットに意識を転送してってそれもう人間辞めてますやん？
ピカードが意識を機械的に転送してる時、夢のような空間（いわゆる電脳空間）に行くんですが…
そこにデータがいました！
そもそもデータの本体は破壊されたけれどデータのData（ダジャレにあらず）はサルベージされてそこから復活できるはずでした。
でも何故かできなかった。
データのDataは今ピカードの意識がある電脳空間にいました。
データ生きて（？）たんだ！
よかった！
喜ぶピカード。
でもデータはピカードに頼むんです。
私を本当に死なせてください。
データは人間に憧れて人間に近づこうとしたアンドロイドでした。
人間は生き返ったりしない。
Dataだけ残ったりしない。
人間になりたい。
人間として完成したい。
はっきり言ってませんが、このままDataだけが存在してるのは人間じゃないってことかと私は解釈しました。
そして、命をかけてピカードを救った、その命をかけたっていう命の価値を大事にしたいってことかと。
命は取り返しがつかないからこそ命をかける価値があるのです。
で、アンドロイドとして復活したピカードは、そのデータのDataが入ったメモリーカードみたいなのを引っこ抜くんです。
そして電脳空間ではデータが…
これはぜひ映像で見てください！
とても、美しいです。
ピカードがデータの娘を助けるために奮闘したことで、そのテクノロジーによって生き返り、ピカードが生き返る過程においてデータも救うことになった！
ピカードがずっと引っかかってた自分のために死んだ友人、その娘を救おうとしたら本人まで救っちゃった！そして自分も救っちゃった！
まあだからピカード復活の倫理観も許せるかしら…。
データは人のために命をかけた、その命の価値のために亡くなり、ピカードは人のために命をかけて亡くなっ…たけども復活した…。
？
命の価値の話は？
あれ？ 矛盾してる？
まあピカードさんは人間に憧れて人間になりたかったわけではないので…
まあなんやかんや不満はあるんですよ。
そもそもデータっぽいアンドロイドだからってデータの娘だ！って盛り上がるのどうなんよ。
それって娘かー？
んでこの子が自分を人間だと記憶埋め込まれて人間として働いてたんだけど、なぜそんなことされてたんか最後までわからなかった。
あとオウ将軍！
全有機生命体の危機なのに最後にヒヨるなよ！
戦争になったらって全滅の方が大問題やんか！
なんて不満もあるんですが、あんなキャラやあんなキャラが登場して嬉しいし、データを救うラストが美しいし、結果として全10話とてもよかったです。
なんかデータの話ばっかりしてしまいましたが、他にも見所いっぱいあるんですよ！
ボーグキューブが舞台になってるスペクタルなシーンとか、ホロドクターの応用でホロクルー盛りだくさんとか、髪型がオシャレなロミュランとか（髪型がオシャレなロミュラン？！）。
なんか「ピカード2」も制作中ってウワサ。
今後にも期待大！
〈関連項目〉
「ネメシス／S.T.X」については↓
「スタートレック BEYOND」への道
の下の方で感想書いてます。
（すみませんがあんまり褒めてないです）
旧スタートレックのリブート版の映画の感想↓
【ネタバレ】「スタートレック BEYOND」の感想／昔の家電は丈夫だ！
ピカードもデータも登場しませんが新カークさんと愉快な仲間のお話です。
〈追記〉
そう言えば私の大好きなモチーフ「大切な人が世界を滅ぼす存在だったらどうしますか」の話でもありました。
「そんなことしないと信じる」「自分の手で倒す」「一緒に世界を滅ぼす」などと選択肢がありますが、正義の人ピカードはもちろんああするのです。
（世間ではひとひねりしたヒーローが多い中でこんなすごく真っ直ぐな人、逆に新鮮。しかもおじいちゃんでそこまで強くない、天才というわけでもない。武器は誠実さと人脈！）
〈追記2〉
データのことばっかり書いてしまいましたが、この作品のメインは別にデータではないです。
ピカードさんが陰謀に巻き込ま…自分から首を突っ込んで、なんやかんやあって全有機生命体の危機に直面する話です。
かなりアドベンチャーですよ！
いや、人工生命体とヒューマノイドは共存できるか、みたいな裏テーマがあって、それってピカードとデータの関係じゃんみたいなあたりで絡んでるような…。
元々のスタートレックのテーマが「共存」なのかも。
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