「ベッカムに恋して（Bend It like Beckham）」

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テーマ：おすすめ映画(4099)

カテゴリ：日々の生活

こんにちは。

朝は相変わらずマイナス7度でしたが、
日中はすっかり春の風情。
モモちゃんも久しぶりにお散歩に出たがりました。
おかげさまで昨日よりまた少し調子がいいみたいです。
暖かくなればもっとよくなるかな、と期待♪
今日のモモちゃんの様子はここで見られます。

元気をもらいたくてこの映画を観てました。
2002年イギリス映画　「ベッカムに恋して」
原題：Bend It Like Beckham（グリンダ・チャーダ監督）

【ストーリー】
英国に住むインド人一家の次女のジェス。
彼女はサッカー選手ベッカムの大ファン。
いつかはベッカムのような選手になりたいと夢見ている。

いつものように公園で男友達とサッカーをしていると、
ジュールズがやってきてジェスに声をかけた。

「私が入っているハウンズロウ・ハリアーの
女子サッカーチームで一緒にプレーしない？」

彼女の両親がサッカーをやることには大反対なのだ。
もうすぐ結婚するジェスの姉・ピンキーのように
インド人の夫を見つけて結婚することが
インド女性にとって何よりの幸せと考えている。

英国にいながらも、インドの伝統・習慣を

そこでジェスは家族には内緒でチームに入り、
サッカーの練習を始める。

いっぽうのジュールズの母親も
娘がサッカーに夢中なのが気に入らない。
年頃の娘らしくおしゃれをし、
男の子とデートでもしてくれればと勝手な夢を描いている。

サッカーにはずば抜けた才能を持つ２人の少女。
共に励まし合い、協力し合って、チームを勝利へと導く。
決勝戦には彼女たちの能力を見に、
アメリカからスカウトの人間も来るという。
ところがその日はジェスの姉、
ピンキーの結婚式と重なってしまった！

そしてまたコーチのジョーへ寄せる
２人のほのかな恋心。
２人の友情はどうなる？

プロのサッカー選手になりたいという夢を
ジェスとジュールズは叶えられるのだろうか？

**********

ということで、自分の夢に向かって
とことん進んでいこうとする少女たちの物語。
とっても爽やかで元気の出る青春映画です。
（以下、ネタバレありです）

登場人物がみんないいです。
自分の夢をあきらめきれない主人公ジェス。
家族を思い、友達を思い、好きな人を想い、
そして、自分の人生を見つめたとき、
彼女は答えを出すのです。

「私は一生自分の夢を隠したまま生きてはいけないわ」

そうだよねー。
自分が本当にしたいことをやらず、
したいのだということも隠したままで
生きるなんて辛すぎる。

ジェスのお父さんがまたいいんですよ。
実はお父さんにも夢があったの。
インドでは、クリケットNo.1の実力を持つ選手だったのに、
イギリスに来て人種差別から
クリケット・クラブに入れてもらえず、
もう二度とクリケットはしないと
夢をあきらめた過去があったのです。
なので自分と同じような思いを娘にさせたくないのです。

「イギリス社会に暮らすインド人の娘には、
サッカー選手になるなどしょせんかなわない夢なのだから、
才能があるなどといって、娘に期待をもたせないでくれ」
ジェスのお父さんは最初、そうコーチにいいます。
でも、サッカーを禁止されてとても悲しげな娘をみて、
「決勝戦に行ってこい！帰ったら最高の笑顔を見せてくれ」
と、姉の結婚式を抜け出させてくれるのです。
そして、クリケットをあきらめた自分を思いだし、
「ジェスには後悔したまま人生をおくってほしくない。
ジェスの人生はジェスのものだ」
と、アメリカ行きも応援してくれます。
ウー、お父さん、いい人だ。

コーチのジョーもいいんですよー。
彼も元はサッカーの選手。
でも父親のしごきで膝を痛め、
プレーできなくなってしまったの。
自分の夢を壊した父親を恨むジョー。
なのでジェスにはそんな思いをさせたくないと、
彼もまたそう思い、ジェスの父親の説得にも行きます。
ジェスの夢を叶えるために、力を貸してくれるのです。

そしてジュールズ。
サッカーへの情熱を共有する素敵な友達だったのに、
コーチのジョーを巡って２人の友情は壊れそうになる。
でも、それを乗り越えるだけの夢が
彼女たちにはあったのよね。
キッパリとジョーへの思いを断ち（だと思う）、
ジェスを励ましてくれるジュールズ。
こんな女友達ってステキだなって、そう思っちゃう。
そんな２人の仲を同性愛と誤解する
ジュールズのお母さんがかなり笑えます。（笑）

その他、ジェスの姉ピンキーや友人のトニーなど、
魅力的な登場人物がいっぱい。
元気でハッピーになれる映画の1本、
サッカー好きでなくてもじゅうぶん楽しめます♪

タイトルの「Bend It like Beckham」、
直訳すると「ベッカムみたいに曲げろ！」となりますが、
これはベッカムみたいに
グーッと曲がるシュートを決めろ、っていうほかに、
今自分がいる社会のルールや習慣を曲げて（bend）も
自分の夢を追いかけてゴールを目指せ、
っていう意味でもあるのかな。
ベッカムはサッカー社会のイメージを
そういう意味でどんどん変えている人なのだそうですね。

いつものように公式サイトのご紹介。
「ベッカムに恋して」（日本語）
「Bend it like Beckam」（英語）

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