なば野郎!

なば野郎!

我がアパートに変態現る。




そして、なば邸は、アパートの2階角部屋(道路に一番近い方の角)である。

人が荒々しく階段を上り下りすると、我が部屋は揺れる。。



そして、今宵。


隣の塾から悲鳴が聞こえた。







きゃーーー!!!!!???!?!





どどどどどどど・・・・・
(荒々しく階段を下りる音)





ぐらぐらぐら・・・・・
(我が部屋がこれ以上に無いくらい揺れる…((((((;´Д`)))))



んだよ。うっせぇなぁ。。


とか思いつつ、食後の睡眠を続ける。(寝てるんかぃ!)






寝てるんですが、その騒ぎが5回くらい続いて、イライラしてきて玄関に出る。




すると、塾の先生が階段の下にいた。



な「どうしたんすかぁ~??」


先「いやぁ~、なんか、そこの手すりを誰かが上って、うちの窓を叩くんですよぉ。。。誰か来ませんでした??」



な「ぃゃ。。知りませんけど。。。」






なんという暇人がいるんでしょうか。。


しかも、手すりから塾の壁までは1メートルくらい離れてて、塾の窓ってのはさらに高いトコロにあるんです。(目一杯手を伸ばして届くくらい)





相当勇気のいるいたずらですよね!!





へたすりゃ死んでますぜ。





っつか、そんなんでおれんちの前で死なれちゃ~堪ったもんじゃないけど。




その後も、何度か変態が現れて、その度に悲鳴が聞こえ、我が家が揺れて、なば氏がイラついて…の繰り返し…





塾っても、好奇心旺盛な男児達がいっぱいいるでしょ。



14歳くらいやから、やんちゃ盛りです。



その子らが恐らく、警備隊を作り、隠れて見張ってたんでしょうなぁ。





?「こらっ!!!」




って声が聞こえてきて





先「どうした??」


?「なんか、こらって言ったら、ふて腐れて帰っていきました。」





それで騒ぎは収まり、この地に平和が戻りましたとさ。





なんかやってることはすげぇ命張ってるのに、「こらっ」だけでイジけて帰っちゃうトコロに好感が持てる変態でした。

















きっと、今よりも少しばかり昔だったら、こういうお話になっていたんでしょうね。



生徒「きゃーー!!窓の外に手が!!」



先生「何をぅ!?ココは2階だぞ!?」




生徒「先生見て!!誰か見て!!」




先生「よぉ~し!先生は見るぞー!(ドキドキ)」








先生「誰も…いない…?」



生徒達「どよどよどよ・・・」






しばらくの沈黙。







生徒「先生…私、小さい頃におばぁちゃんから聞いたことがあるの…そこに流れる川のかっぱ伝説。」





先生「か…っぱ??」



生徒「そうよ。そのかっぱは、人間の子ども達に母親を人間に殺されて、干物にされたらしいの。それ以来、悪いことをする子どもにはかっぱが悪戯しに来るのよっておとぎ話で聞かされたわ(どんな話だよ)」




先生「そうかぁ。じゃぁ、みんなでそのかっぱさんに供養をしようじゃないか。なぁ!みんな!!」





生徒達「先生~(´∀`*)」





それ以来、かっぱが住むといわれる川には、近所の八百屋で買ったきゅうりがお供えとして投げ入れられ、目の前で商品を投げ入れられた八百屋のおっさんはずいぶん怒ったそうな。


それ以来



代々、八百屋のおっさんが、自分の商品を無駄に川に捨てられている腹いせに、夜な夜な学習塾に悪戯をするようになったとさ。(エンドレスかっぱ伝説)













おとぎ話って、こういったいざこざの繰り返しで生まれた、現実に対するアンチテーゼなんでしょうね。(もう何がなんだか)

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