ロックの部屋

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BLOW MONKEYS





久しぶりに【ブロウ・モンキーズ】なんか聴いてみたけど、これがいいのです。これは1986年に発売されたアルバムだけど、ブルー・アイド・ソウル・グループ系のバンドとしては【スタイル・カウンシル】らと共に語られていました。

スタイル・カウンシルにはない色気がムンムンです。ヴォーカリストのDrロバートの声の質が全て。甘くてゆったりとした歌唱、サウンド面でもブラスが中心でパラパラ鳴っていて気持ちが良い。コーラスの女性もソウルフルそのもの。

Drロバートが好きだったマーク・ボランとの繋がりか、【Tレックス】の相棒ミッキー・フィンをゲストに迎えている。ミッキー・フィンはパーカッションで参加。「AEROPLANE CITY LOVESONG」ではコンガがポコポコ鳴って気持ちよろしい。楽曲の鮮やかさとか艶っぽい歌い方なんかはTレックスの後期を思わせるものがあります。

「DIGGING YOUR SCENE」はチャカチャカしたギターのリズムが安定していて、ホーンとドラムスの整合感のとれた名曲だ。ストリングスも導入されているようだ。男性コーラスと女性コーラスとが合体し厚みも申し分なし、ヒットしました。「WICKED WAYS」「SWEET MURDER」もソウルのエナジーを感じる曲でダンスぽい乗りなので好き。

スタイル・カウンシルと比較すると、渋さや緊迫感がなくロックバンドぽいところは無いので好き嫌いはハッキリするのかも知れないなぁ。女女しい男が嫌いな人も駄目でしょう。

Drロバートは1961年にスコットランドで生まれ、ソウルからゴスペルまでのレコード・コレクターとして有名だったらしい。

甘い歌唱と共に、ルックスも面長でとんがった顎、瞳もブルーでダンディ。黒のサングラスを掛けたスタイルもなかなかカッコイイです。

『ANIMAL MAGIC』はセカンドアルバムですが、ブロウ・モンキーズとしては1990年までに5枚のアルバムを出している。その後解散しソロアーティストとして出発。フォーク・ソウル風の作風に変化しているらしい。

最近Drロバートの話題って聴かないけど、この『ANIMAL MAGIC』の雰囲気からすると地味な位置に納まる人には思えないのだけど、今は完全に自分の世界に入りまくっているのかな。聴いてみる価値はありそうです。

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