ロックの部屋

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JOHNNY HATES JAZZ





JOHNNY HATES JAZZ、あなた達はたった一枚の素晴らしいアルバムを残して、どこかへ消えてしまった。

【JOHNNY HATES JAZZ】この「ジョニーはジャズが嫌い」というユニークな名前をしたバンドは「SHATTERED DREAMS」という曲で全世界的なヒットを飛ばす。続いてこの曲を含んだアルバム『TURN BACK THE CLOCK』もヒットしました。

《SHATTERED DREAMS》
♪And now you’ve given me, given me
 Nothing but shattered dreams, shattered dreams
 Feel I could run away, run away
 From this empty heart♪

これはこの曲のコーラス部分ですが、彼らの曲はコーラス部分で一緒に口ずさめるメロデイーの良さが持ち味です。メインヴォーカルのクラーク・ダッチェラーの声が実に爽やかです。歌も上手いです。ルックスも上ですね。

サウンドはロックバンドというよりは、歌がメインなので、美しいコーラスをサポートする形で、軽く耳あたりの良いものです。でも自然に足がリズムを刻んでしまいます。さり気ないダンスミュージックと言ってもいいと思います。あえて近いところでは【ワム】のセカンドアルバム以降でしょうか。

「SHATTERED DREAMS」だけではなく全曲ヒットしそうな曲ばかり。曲の良さが素晴らしいです。キーボードが心地よい「TURN BACK THE CLOCK」もいいなあ。

アマチュア時代はロンドンのジャズクラブでライブをしていたらしくて、鍛え上げられたセンスの良さを感じます。楽曲の臨場感がとっても豊かです

「WHAT OTHER REASON」のしっとり感、クラークのヴォーカルは甘すぎず、清潔感に満ちている。

「I DON’T WANT TO BE A HERO」もシングルカットされヒットしました。女性コーラスとのマッチングも見事です。

正確に言うとJOHNNY HATES JAZZはセカンドアルバムを出して解散してしまったようですが、セカンドではヴォーカルのクラークは既に脱退していて、彼の美声が聴けるのはこの『TURN BACK THE CLOCK』だけです。

私はワムよりもジョージ・マイケルよりも、ジョニー・ヘイツ・ジャズのクラーク・ダッチェラーの方が好きなんです。それだけにこのアルバムの貴重度は計り知れません。

ジョニー・ヘイツ・ジャズよ、再び!!!

1988年の名盤でした。

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