ロックの部屋

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JEFFERSON AIRPLANE



サイケデリックとは《幻覚剤、特にLSDのもたらす幻覚陶酔状態をさす。60年代後半のアメリカで生まれたのが、幻覚状態を反映したサイケデリック・ロック(アシッド・ロック)である。》~200ロック語事典より~

ジェファーソン・エアプレインのアルバム『SURREALISTIC PILLOW』の中の一曲「ホワイト・ラビット」は《不思議の国のアリス》の世界をドラッグ・トリップの概念で解釈している。一錠の薬を飲んでハイになってからウサギを追いかけていき、不思議の国の世界で私と(あなた)は頭をリフレッシュすることができる。そんな内容の詩だと思いました。

このアルバムの音といったら、フォークロック色が強いのだけど、硬くてソリッド、ファズ・ギターがサイケっぽい。切れ味が鋭いです。加えてグレーススリックのヴォーカルは女性なのに甘さがなく、低くてパワフル。しらふで聴いても気持ちよさは絶品です。そして全体に流れる浮遊感は、60年代ポップスからの飛躍というか、初めて聴くような音。このあたりの浮遊感は、元祖ネオアコ及びギター・ポップと言ってもよいかもしれない。
加えてカレッジ・バンド臭さは初期の【REM】のような感じでもあるし………。

1967年に発表されたのですが、この年のロック・アルバムは優れものが多いですね。

ビートルズ『サージェント・ペパー~』
ドアーズ『ファースト』
ヴェルベット・アンダーグラウンド『ファースト』
ピンク・フロイド『サイケデリックの新鋭』
ヴァニラ・ファッジ『キープ・ミー・ハンギング・オン』
クリーム『カラフル・クリーム』
トラフィック『ミスター・ファンタジー』等々

どれもドラッグ体験を通過したサイケデリックな作品ばかり。ロックの歴史のなかでも、重要であるばかりではなく、聴き応えでも他の時代にはない充実ぶりです。

サイケデリックカラーは赤を主体とした原色、ファッションもアルバムジャケットも大体一目見れば、サイケアルバムだと解るものばかりです。


「Somebody to Love」(あなただけを)は全米5位のヒット。有名な曲なので、NO1ヒットになっていたと思っていたのに、このなものだったのか。

私がもっているのはアナログ盤でオリジナル、11曲入りですがCD化されて22曲入りになっているみたいです。(ホエー)買おうかな。(笑)

http://www.hmv.co.jp/Product/Detail.asp?sku=47810

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