ロックの部屋

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TEENAGE FANCLUB





グラスゴーのギターバンドで代表選手と言えばこの【テイーンエイジ・ファンクラブ】です。『BANDWAGONESQE』は1991年にリリースされた90年代ギターロックの名盤。(でもテイーンエイジ・ファンクラブって最初バンド名から想像して、アイドルぽくて、どこかの国のプロデューサーがアイドルグループに付けそうな名前だと思ってしまいました。)

フィードバックのギターで始まる「THE CONCEPT」、じゃんじゃかじゃんギターサウンドが気持ち良いのです。それとヴォーカルが切なくて、ゆったりノンビリしているのですが、ギターも一緒に泣いています。

このほんわかギターサウンドがテイーンエイジ・ファンクラブの持ち味、この味はアメリカ西海岸あたりのフォークロックがルーツにある。(バーズの影響が大きいと言われています。)プラスしてグラスゴーサウンド特有の浮遊感がミックスして独特のギターロックの世界を生み出しています。

テイーンエイジ・ファンクラブのアルバムはどれも秀作ぞろいですが、この『BANDWAGONESQE』はポップさで抜けていると思います。良いんですよ。

街の真ん中で演奏するストリート・ミュージックにもぴったりなロックだと思う。

「I DON’T KNOW」なんかスローな曲なのに自然に体が動きます。ヴォーカルもしっかりハモっています。この曲のハーモニー…低音部は特上!。ギターの音もノイジーですがうるさくなく心地よいです。

「METAL BABY」なんか、ちょっぴり甘めのヴォーカルですが、やはりじゃんじゃかじゃんギターサウンドで気持ち良かです。(笑)

「GUIDING STAR」はバラードナンバーですがアコースティック・ギターとギターノイズの絡みが美しい。

「IS THIS MUSIC?」はインストゥルメンタルですが、アルバムの締めとして、ギターの余韻に浸れるラストに相応しいナンバー。

テイーンエイジ・ファンクラブは地元での音楽活動を積極的にやっているようで、確かに音に派手さはないし、目新しいものはありません。世界的なビッググループになることもないでしょうが、いつまでも《おらが街のバンドだべさ》みたいな地元に愛されるバンドで有り続けるのでしょう。

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