自慢の翼は偽物

切り取られた空


小さく切り取られた空
ビルの谷間から見上げた空

小さいとき山に登ってみた風景
大きな空と昇り始めた太陽
遠くの山と遠くまで続く海
僕はその風景を忘れることはないだろう

小さいときに見た風景
その風景はここでは見られないのか
空まで一気に伸びるビル
一定の間隔で生えている電柱
張り巡らされた電線
必ず視界に入ってくる

上を見上げると
狭く囲まれた空
歪な額縁に入れられた空

ビルよりも上から見上げれば見れるだろう
だけどそれは違うものだと思う
同じものだけど違うもの
自分でもわからないけどそう思う

小さいときの感動
あの感動はもう一度あの場所に行かなくてはならないの?
空なんてどこでも見れると思っていた
そんな考えは間違えだったのかもしれない


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部活中になんとなく思い浮んだ詩
校舎の間から覗く空を見上げて思いついた詩でした。

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