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華神学園
玲の遺産
「そんな、バカな!?ありえない…」
征途は食事をしている手が止まり。椅子を後ろに押しのけ立ち上がった。
「征途さん」
「もし、そうだとしたら…この騒ぎは」
「20年前の事件の再来」
「あの事と関係しているのか?」
征途は子供のように感情をむき出しにして叫んだ。菖蒲はそんな征途を見ながら冷静に言葉を返した。
「おそらくね」
「だが」
「征途さん。今日、私が調べてくるわ。結論はそれからでも十分よ」
「大丈夫なのか1人で?俺も一緒に」
「心配しないで大丈夫よ。まだまだ私も現役なんだから」
「無理だけはするなよ」
「分かってるわ」
征途は菖蒲に近寄り唇を合わせた。菖蒲はそのまま眼を閉じ。数秒の静寂が2人を支配した。
「梓ちゃんがいたら出来ないわね」
「そうだな」
菖蒲は笑いながら、征途も顔を赤面させた。
「征途さん…もしかしてテレてるとか」
「………」
征途は何も言わず、その部屋をあとにした。
「征途さんったら、もう~っ」
ちょうどお昼を回った頃。菖蒲は梓のお見舞いに華神中央病院に来ていた。菖蒲は梓の病室の扉を軽くノックした。
「入るわよ、梓ちゃん」
「ど~ぞ」
菖蒲は扉を開け、梓の病室に入ると。梓はちょうど昼食を食べている最中だった。
「梓ちゃん、お昼ごはん食べている所だったの…それじゃあ、これはお預け
ね」
菖蒲は右手に持っていた、果物セットを椅子の所に置いた。梓の目線が果物セットに移り。
「あっ、それ」
「お昼ごはんを食べたら切ってあげるわよ。でも残しちゃ駄目よ」
「え~。病院のご飯は美味しくないよ」
「ワガママ言っちゃ駄目よ、梓ちゃん」
「ムゥ~ッ」
梓の顔を膨らませながら病院から出た昼食を食べ終えた。菖蒲は持ってきた果物ナイフを手馴れた手つきであっという間に林檎の皮をウサギ剥きにいてお皿に並べた。
「夕方はのお見舞いにはお母さんの代わりにお兄ちゃんが来るからね」
「どうして?」
「ちょっと用事あって」
菖蒲は一瞬表情を険しくした。それに気づいた梓が「どうしたの」かと聞くと。菖蒲はいつもの表情で「何にもないよ」と誤魔化した。
お見舞いに行った後、菖蒲はその足で華神学園に訪れていた。菖蒲は華神学園の正門を潜り、学園に入ると、初、中、高等部の学園の生徒の姿は疎らで、大等部の生徒が行きかっていた。菖蒲は中央にある柱時計を見た。
「1時半…か…さすがにみんなは勉強中よね」
菖蒲が1人呟きながら待ち合わせの場所。高等部の西館に向かっていた。
「先輩遅いですよッ」
菖蒲が西館に着いた時。歩は待ちくたびれたという表情をしながら立っていた。
「30分も遅刻ですよ」
「30分ぐらい…」
「遅れるなら連絡ください。私、30分も待ちぼうけで…私の昼休みが……」
歩は涙を両目に溜め、菖蒲に訴えかけた。
「ごめんなさい。…けど泣かなくても」
菖蒲は苦笑しながら歩むに謝った。菖蒲が「行くわよ」と言うと、歩は自分のハンカチで涙をふき取り立ち上がり、菖蒲の後について行った。2人は華神学園の中央館にある、図書館に向かっていた。菖蒲と歩が中央館に向かう途中、2人の背後から聞き覚えのある声がした。
「橘先~生ッ!こんな所でどうしたの?」
『ッ!?』
菖蒲と歩は同時に後ろを向くと。そこに笑顔を振りまいている鷹薙先生が
立っていた。
「鷹薙先生」「薙くん」
2人は同時に叫んだ。鷹薙先生は菖蒲の方を向き。
「菖蒲、久しぶりだね」
「薙くんの事は、怜奈ちゃんや緋斗からよく聞いているわよ。今年も受け持ちだなんて。相変わらず」
菖蒲がそれ以上話そうとした時、鷹薙先生は人差し指を口元に当てた。
「それ以上は駄目だよ」
「はいはい、分かってるわよ」
菖蒲は手を左右に振りながら言葉を返した。歩は2人の会話についていけず、立ちすくんでいた。
「それより、なんで菖蒲が学園に?」
鷹薙先生はワザとらしく菖蒲に質問した。菖蒲は表情を険しくし。
「少し、図書館に用事があってね」
菖蒲がそう言うと。鷹薙先生は相変わらず、同じ表情で。
「じゃあ、僕と行き先が同じだね」
「えぇっ!?」
「鷹薙先生。授業はないんですか?」
歩が鷹薙先生に聞くと。鷹薙先生は「僕も色々あってね」と笑って答えた。菖蒲と歩は呆れながら鷹薙先生を見た。
菖蒲、歩、鷹薙先生は中央館の図書館につくと。はいつの間にか鷹薙先生姿を晦ましていた。
「あれ鷹薙先生は?」
歩が菖蒲に聞くと、菖蒲は「相変わらずね」と一言呟いた。菖蒲と歩は図書館の下にある地下室に向かった。そこは関係者以外立ち入り禁止と書かれた札が掲げられ、扉は硬く閉じられていた。菖蒲と歩は臆せず扉を開けた。扉の中は更に古びた扉があり、その扉には何重にも戒めが施されていた。
「先輩…」
「昔のままよね」
「どうします?」
「そうね…ここの扉が開かない以上、他の4つの扉から入るしかないわね」
「でも4つの扉を開けるには」
「こんな時に薙くんがいないなんて」
2人が話していると、背後で物音がした。2人は同時に振り向くと。鷹薙先生が少し険しい表情をしながら、菖蒲を見ていた。
「やっぱりここにいたんだね菖蒲」
「薙くん…」
「鷹薙先生、一体どこに行っていたんですか?」
菖蒲は歩の言葉をを遮り、鷹薙先生に近づいた。
「菖蒲…梓ちゃんから話を聞いて、ここに来たんだね?」
「そうよ。もし、梓の話に出てきた"赤い剣"があれなら…ここの封印が解け
ていると思ったんだけどね」
「けど封印が解けていなかった…。そうなると考える可能性1つ、残りの4つの扉から入ったか、そう言いたいんだろ」
「えぇ…」
「いいよ。調べてきても」
「いいんですか?鷹薙先生」
「あの中は今の僕じゃ動きが制限されるからね」
「ありがとう…」
「けど…あまり深入りなしないように。それと、橘先生…さっき校内放送で
呼び出しされていたよ」
「ほ、本当ですか!?先輩…私」
「歩、私は1人で大丈夫だから、行って来なさい」
「あっ、でもすぐに戻るので」
「いいよ…ここからは私1人のほうが動きやすいから」
「そんな、酷いですよ…先輩ッ!!」
菖蒲と鷹薙先生は中央館の図書館から出るとまっすぐ中等部の東館に向かった。まだ授業中だった為、廊下には学生の姿は見当たらなかった。菖蒲と鷹薙先生は地下に行く為に階段の横の硬く閉ざされた古びた扉の前に来ていた。2人は扉を開け、中に入ると、そこは4畳ほどほ部屋が広がり、中央には地下に行くための扉、その周りを魔方陣が囲っていた。
「薙くんお願い」
鷹薙先生が指を鳴らすと地下に行く扉を囲っていた魔方陣が音もなく消え失せた。扉を開けると地下に続く螺旋階段があった。2人は螺旋階段を下りて地下に潜った。そこは広大な空間が広がり遺跡があった。華神学園の地下には広がる遺跡は地上の華神学園と同等の広さがあった。
「久しぶりねここも…」
菖蒲は懐中電灯で暗闇を地下に広がる遺跡を照らした。
「今の僕に出来る事ははここまでだから、後は頼んだよ」
「わかったは、任せて…」
「けど、深入りは駄目だからね」
「わかってるわよ。確かめに行くだけだから」
「それならいいけど…」
鷹薙先生は視線を泳がせた。菖蒲も気づかないフリをして鷹薙先生にウインクした。
「気づいているわよ」
「向こうから、来てくれたようだけど」
「手間が省けそうね」
「手荒な真似は駄目だよ、正体が分からない以上」
「誰に向かって言っているのよ」
「……そうだったね。相手の方がむしろ可哀相だね」
菖蒲と鷹薙先生は周りに聞こえない声で話をしていた。話をしている菖蒲達の背後に動く複数の影があった。
菖蒲は鷹薙先生に手を振り。遺跡に入っていった。遺跡内部は暗闇に支配されていた。菖蒲は懐中電灯を照らしながら遺跡の奥へと進んでいった。遺跡内部は入り組んだ迷路みたいになっていて、色々な罠が仕掛けられていた。菖蒲は昔の記憶を思い出しながら仕掛けられた罠に引っかからないように、罠を潜り抜け。遺跡のある場所に向かった。だいぶ歩いただろうか菖蒲の行く先に大きな扉が立ち塞がった。菖蒲は扉を開けた。開いたその先の部屋には古びた文字が壁に描かれ、中央には祭壇があり、その祭壇に古びた文字で描かれた布で厳重に封印された古びた柄があった。
「やっぱり封印は解かれていなかった。じゃあ、今騒がれているのは偽
物…」
菖蒲はため息をつき後ろを振り返った。
「そろそろ出来てきたらどうかしら?」
菖蒲は大声で叫んだが、声は返って来なかった。菖蒲はさらにため息をつき。
「いい加減に出てきたらどう?バレバレなのよね…それでも隠れているつもりなの?」
菖蒲が挑発混じりで叫ぶと。複数の殺気、怒りが混じった声が返ってきた。
「いつから気づいていた…」
「いつから?最初からに決まっているでしょ。あれで隠れていたつもりだったの。気配がバレバレよ」
『くっ!』
複数の舌打ちする声が聞こえ。菖蒲はさらに言葉を続けた。
「どういう理由かは知らないけれど、あんな紛い物で騒ぎを起こして。なにを企んでいるのよ」
「なめんなよババァがッ!!」
「どこの誰かは知らないが、気配がわかったぐらいでいい気になるんじゃねーぞ」
「…ハァ~っ」
菖蒲は呆れながら相手の言葉を聞き流した。部屋の入り口や物陰から黒ずくめの男が10人ほど現れ。菖蒲を囲むように取り囲んだ。
「おばさん…あんたの役目は終わったんだ」
「道案内ごくろうさん。後ろの物は俺達が頂く」
「用が済んだあんたは用済みだ…死んでもらう」
黒ずくめ男達はジワジワと菖蒲との距離を詰めた。菖蒲はウンザリした表情で溜息をついた。
「死んでもらうね…ありきたりの台詞、これだから。素人は困るわね」
その言葉を聞いた瞬間、黒ずくめの男達の3人ほどが菖蒲に襲いかかった。
3方向からくる、蹴り、拳を菖蒲は難なく捌き、そのまま黒ずくめの男達を平伏せた。平伏せられた、黒ずくめの男達は何が起きたか分からなかった。
「き、貴様何者だ」
黒ずくめの男が菖蒲に向かい叫んだ。
「ふん、ただの主婦よ…」
「しゅ、主婦だと!?ふざけるな。ただの主婦に俺達が」
別の黒ずくめの男が手元から刃渡り30cmのナイフを取り出し、2人がかりで蒲に斬りかかった。菖蒲は相手の懐に潜り込みナイフの柄を柄を押さえ相手の力をそのまま利用しナイフの柄を中心に黒ずくめの男達を一回転させ地面に叩きつけた。
『グハッ』
相手の黒ずくめの男達は息を吐き意識を失った。リーダー格の黒ずくめの男は菖蒲を見つめ。
「ば、化け物か…」
リーダー格の黒ずくめは怯えの表情を見せた。
「酷いわね…化け物なんて」
菖蒲はニコニコ笑っていた。
「目的の物はもう目の前だ」
リーダー格の黒ずくめの男が懐から閃光弾を取り出し、地面で閃光させ。
その光を利用して残り全員で菖蒲に襲いかかった。菖蒲は目を瞑り黒ずくめの男達の気配を読み。全て一撃の下、黒ずくめの男達を打ちのめし平伏せさせた。
「驚いたわ…いきなり閃光弾なんて使うなんて」
菖蒲は目が回復し、倒れている黒ずくめの男達を見た。だが菖蒲はすぐ違和感を感じ、倒れている黒ずくめの男達の人数を数えた。
「1人足りない…まさか!?」
菖蒲は後ろの祭壇に振り向いた。祭壇には封印されているはずの古びた柄はなく。無造作に引きちぎられた布だけが残っていた。
「しまった…。さっきの閃光弾は囮。私とした事が」
菖蒲はすぐに逃げた黒ずくめの男の後を追った。
第11話に続きます。
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