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『和』の世界

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2005.03.01

　何年か前に日本では垂れ目のパンダが流行りましたよね。『たれぱんだ』って言ったような気がします。おじさんたちが「癒されます～」とぬいぐるみを持ってインタビューしていたときは、さすがに興ざめしましたが・・。日本人は真ん丸くって従順そうなモノに弱いそうです。缶ジュースのキャラクターやギズモもそうでしたね・・。私はまん丸ですが、従順ではないです・・。鼻を中心にするとコンパスで顔がかけます・・。

　何も日本人にだけ、まん丸のものが受けるわけではないようです。以前 "LIFE UNDERGROUND" という日記で地下鉄にいるキャラクターを紹介したことがあります。Broadwayを59thからズンズン北に上がっていくと、道々に同じ作者のブロンズ像があります。前から気にはなっていたのですが、雪の中でも寒さに耐えている姿に思わず今日は駆け寄ってしまいました。

TOM2

※またまた欲張ってペイントを使ったら画像が汚くなりました。Tom Otternessのホームページできれいな作品が見れます。

　作者は地下鉄のキャラクターと同じ Tom Otterness 。1952年カンザス生まれだから、今・・53歳くらいです。ニューヨークのArts Students Leagueを卒業し、ホイットニー美術館のプログラムに関係したりして、
ニューヨークとは関係の深い人のようです。日本では宮崎県立美術館に彼の作品が展示されているようです。丸々として漫画調の愛らしさがありながら、一方でお金の亡者の顔を＄マークで描いたり、どこかシニカルな部分も見られます。

　もともとこのBroadwayに彼の作品を展示する企画は、昨年の秋”Tom Otterness on Broadway”として2ヶ月の期間限定プロジェクトのようでした。好評だったか移動が大変だったかで、展示期間が今まで延びていました。しか～し・・それも今年の3/18まで。その後はどちらかに移動するようです。

　バスの中から見るもよし、散歩がてらに触れてみるも良し。なかなかユーモラスな彼の作品は、思わず笑みが湧いてきます。

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