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映画視聴記録2015〜2016

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2009年【米】The Soloist
ジョーライト監督

『最近、人生の行き詰まりを感じていたLAタイムズの記者スティーヴ(ロバートダウニーJr.)。そんなある日、街角の公園で1人のホームレスが美しいバイオリンの音色を奏でているのに出会う。ナサニエル(ジェイミーフォックス)と名乗る相手が、かつて名門ジュリアード音楽院にも在籍していたと語るのを聞いて興味を覚えたスティーヴは、早速取材を開始して彼のことを連載コラムの中で紹介。それが反響を呼び、スティーヴはナサニエルの人生により深く関わっていくのだが……。』(wowow online より)

ほぼ同時代に生きる主人公たちの、現在進行中でもある出来事と思うと、
なんだかふつうに感動することはできず、
現実のつらさばかりが心に押し寄せてしまった。

とりあえず、
たまたまコラムのネタとして出会ったことによって、
危険で過酷な路上生活からは「助け」出したのは確かであるが、

年寄りや精神疾患を抱えたホームレスのつらい状況など、
気が滅入ってしまう。

スティーヴロペス記者が施設の職員に、医者に診せよう病名をもらおうと説くと、
「リチウムを飲むと『声』が聞こえなくなっちゃうのよ。あの声に励まされる時だってあるのよ」と泣いて訴えている女性らを指し、
診せても服薬をきちんとしなければ意味がない、必ずしも本人のためになるとは限らない、
というような事を言うシーンが印象に残った。

でも施設でナサニエルさんが演奏をすると、
そこらの人たちがその時だけは静かに聴き入る。
それを思うと彼は運命に導かれてその場所にやって来たのかな、
導かれてロペスが彼に出会って、楽器を届けたのかな、とも思える。

ま、ロペスのおかげで日の当たらない所に税金を投入してもらえたというコトもある。

統合失調症というのは実によくある病気なんだそうだ…。
強いストレスが引き金になるとも。
実際つらい病気であろうが、昨今は「ER」での殺人事件あたりを始まりに、
ドラマや映画で引っ張りだこ状態。「こわい」イメージが先行しがちかもしれない。
「ビューティフルマインド」など、驚きと感動を持って観ることができる作品もあるが。

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